また沖縄へ行ってきた。
1ヶ月前に初めて訪れた沖縄・辺戸岬。
実は今回の3連休の方が“本番”で先に決まっていた。で、先月はたまたまポッカリ3連休ができたので急遽決まったのだった。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-50b0e2.html
↑1ヶ月前の
飛行機代が安くなって沖縄も以前に比べると気軽に行けるようになった。いい時代になったもんだ。
今回のメンバーは山秀さん、I上さん、N瀬さん、О林さん、N川さん、I根くん。
土曜日の早朝、私は電車で関空まで行ったのだが、空港に到着したらただならぬ雰囲気。ちょっと(かなり?)問題があったようだがなんとか遅れて那覇空港に到着。
前乗りされていた秀さんが既に借りていたレンタカーで迎えに来ていただいていて、直接辺戸岬へGO!
1ヶ月ぶりの辺戸岬。着いたのが昼過ぎで混んでいると思いきや外国人カップルのみのほぼ貸切だった。
ちなみにこれから3日間、3連休にも関わらず岩場はほとんど我々だけだった。最後の月曜日の昼頃だけ少し混んだのみ。
天気は週間予報がかなり悪かったけど、結局3日間登れた。2日目の夕方が雨で早めに撤収したくらい。
宇佐浜の駐車場に到着、すごい早足で岩場へ向かうのはI根くん。それもそのはず、前回彼は肋骨を骨折しておりほとんど登ることができなかった。
今回は前回分も取り戻す勢いでヤル気に満ち溢れているようだった。
前日は雨が降ったようだったが岩は乾いていた。早速準備してクライミング。アップなしで今回目標の“タコライスチーズ5.12bc”にヌンチャクを掛けに行く。
岩を触ってすぐ、すごくフリクションが良いことに気付く。前回はしっとり感があってちょっとヌルヌルしていたのだが。
ホールドとムーブを探ってヌンチャク掛け終了。手応えアリ。前回はA0でもトップアウトできなかったのに。
2便目、中間部でフォール。I根くんにクラック奥のスペシャルホールドを教えてもらう。これは反則レベル。コレが分かっていたら終わってた思う。
3便目。遠い核心をクリア後で大レスト。教えてもらった割れ目奥の“秘宝”ホールドをガッツリ掴み、先程フォールした箇所も難なくクリア。
その後は落ち着いてカチを繋いでいく。ちょっと声出してみたけど別にいらんかった。終了点クリップ。無事にRP!
前回3日かかってなんとかやっとこさ“うるま”が登れたのに今回は初日早々に目標ルートが登れてしまった。嬉しい!
次は“ガーリックチキン5.13a”にヌンチャクを掛けに行く。
実は前回来た時もこのルートにトライしたのだがトップアウトできなかった。核心部は当然のようにピン間隔が遠くてランナウトしている。ヌン掛けもままならず、何もさせてもらえないまま敗退したのだった。
しかし今回のコンディションなら登れるかもしれない。ヌンチャクを掛けたところで1日目のクライミングは終了。
今回はI上さん企画の沖縄ツアー、宴会も充実している。I上さん、段取りご苦労さまでした。宿は一棟借りで我々だけの貸切でしかも格安。私個人的にはゆっくりと湯船につかれるのが嬉しい。晩と朝と2度づつ計4回使わせていただきました。
初日の夕食はステーキ店。ご飯・サラダ・スープが食べ放題だった。
お腹いっぱいなのにドラッグストアで買い出し、大量の食材をもって宿へ戻り宴会突入。宴会は夜中1時まで続いた。
私は眠気が限界で寝入ったけどその後もちょっと(かなり?)いろいろあったみたい。I上さん、お疲れさまでした。
寝不足だろうがなんだろうが朝はやってくる。
2日目。薄暗い6時半に出発、8時頃に岩場到着。相変わらずヤル気満々のI根くん、早足で岩場へ。
私は“ガーリックチキン”。下部の“ブエノチキン5.11b”がアップ。なぜかいつも登り方が違って危うい。
核心は2箇所、どちらも遠いデッド。ギリギリ届く距離で足位置を決めておく。
次便。ムーブが決まったし一応RP狙い。気合いを入れてフリースを脱ぐ。
ちなみに私は今回クライミング時の服装はずっとメリノウール半袖シャツ・裏起毛長袖シャツ・モンベルのシャミースフリースの3枚だった。
“気合いを入れて”なんて書いたけど、メリノウール半袖と裏起毛長袖を着ている。まあそれでも私なりに気合いを入れてスタート。
“ブエノチキン”箇所は今までで一番危なかった。何を間違えたのか本当に落ちそうになった。なんとか耐えて終了点の大レストポイントへ。
ここはすごく風が強くて寒かった。フリースを脱いだことを後悔。I上さんにもらった使い捨てカイロがめっちゃ温かくて本当に助かった。
十分休んでレストポイントを出る。左へトラバース。その後私にはかなり珍しいヒールフック(このためにわざわざ脱げないシューズに履き替えた)を経て、最初の核心。
左手ガチャホールドをピンチなのだが、どこだったか分からなくなってしっくりこない。まさぐっているうちにヨレてきた。(ヤバイ)もうこれで行くしかない。
声を上げて右手デッド!止めた!止まった!
本人が一番びっくりしてるけど休んでる余裕はない。
声を上げる、一手進む、ちょっと手を振る、戻ってくる感覚はない。
次の核心、またも右手デッド。たぶん一番でかい声。人混みで出したら通報レベル。貸切で良かった。
止まった!止まったん?
もう腕はパンパンやけど落ちてないので手を出すしかない。落ちたくない。必死で手を出す。ようやくクリップ。やっとレスト、大きく息を吐く。
この先は簡単。信じられない気持ちだった。まさか登れるとは。
いや、しかしまだ登れていない。さてと。大ガバでレストしながら先を見る。
さっきの便はこの先は簡単やから思って登ってなかった。体感5.8か5.9くらいなのだが、今の私は本当に“真のガバ”以外は受け付けられないほどパンプしている。簡単でもなんでもちゃんと登っとけば良かった、って思ってもアフターカーニバル。これも昔からいつも書いてる気がする。
ここで落ちるわけにはいかない。慎重に“真のガバ”のみを厳選しながらゆっくり登る。気分はもろいホールドでのフリーソロ。真剣そのもの。
後で聞いたら下の人達からは(チョリオさん余裕たっぷり景色を堪能している)と見えていたらしい。
かなりドキドキしたけど、無事に終了点クリップ。やった!登れた!!めっちゃ嬉しい!!
https://youtu.be/twW8hj6bi6U?si=jk1SjwNtkx3V2d4o
↑I上さんが動画を撮っててくれた。最初の核心直後から。55秒くらいのクリップで実質終了です。後は簡単パートなのですがめっちゃ時間かかってます…
この後はどうしよう。もうきっと何も登れないだろうけど“PMA 5.13ab”にヌンチャクを掛ける。ここで雨が強く降ってきて終了。
少し早い時間だったけど撤収。駐車場に着いた時にはビショビショだった。
この日の夕食は沖縄料理も食べられる居酒屋さん。一番座というお店ですごく美味しかった。
その後はスーパーで買い出し、宿で宴会。この日も1時まで。かなり眠い。そして食べ過ぎ。
3日目、最終日。この日も日の出前の6時半出発。8時前に岩場到着。
私は前日にヌンチャクを掛けた“PMA”のヌンチャク回収がアップ。
登れなくても5.13のホールドを触っておこうと思ってヌンチャクを掛けたけど、体が痛くて早々に回収。
朝起きたら元々痛い左肘に加えて、右前腕と左肩がすごく痛くなっていた。やれやれ。
アンダギーウォールの“シークワサー5.11b”をトライ。下部はボルダー、ホールドが尖ってて痛いけど肘の痛みに比べたら屁みたいなもん。めちゃ楽しいルートやった。
降りしな回収しながら隣の“マンモスクイナ5.11cd”にヌンチャクを掛ける。
なんとこちらもオンサイト!出来過ぎ!上部は垂壁でバランシー。ホールドも細かい。最終ピンから終了点まではかなりランナウトして緊張する。ギリギリのしびれるクライミングが最高に楽しかった。
最後に残った“初日の出5.11a”。実はこのルートはトライ済みで登れなかった。11aとは思えない難しさで敬遠していたがもう一度やってみる。
なんとかギリギリ登れて、そのまま上部の“ヤンバル茶10b”を繋いで“シークワサー茶5.11bc”をRP。
この日はI根くんも念願の“タコライスチーズ”が登れた。初日から登れそうやったのに結局最終日までもつれてちょっとヒヤヒヤしたけど本当に良かったよかった。便数を重ねてムーブを洗練させただけあってとてもきれいに登れていた。私みたいなデッドで一か八かムーブとはえらい違い。
https://youtu.be/8zyAfEAVsOg?si=tJP5tHthaUQD5vO1
↑I根くん“タコライスチーズ”RP動画
今回の遠征はもうお腹いっぱい。
最後はI上さんがトップロープをセットしてくれたハーフドームボルダーの“クイーンオブスペード5.11”をみんなでトライして終了。
ちなみに私は登れず。О林さんのみ完登、恐るべし保持力。
那覇へ向かう途中の道の駅で昼食、夕方の便で寒い大阪へ。
今回は思いもよらない大成果だった。前回なんとか“うるま”が登れたものの、あんまり登れない自分がイヤで今回の辺戸岬は正直言ってちょっと消極的だった。
なので喜びもひとしお、最高に楽しい3日間だった。クライミングもグルメも宴会も最高でした。ご一緒いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
