カテゴリー「 外岩③中国」の43件の記事

2023年2月20日 (月)

備中・長屋坂 23年2/18

山岳会の登攀訓練。

今回は7名が参加してくれた。秀さん、谷やん、Y八さん、N田くん、会員外のK畑さん、I根くん。

岩場は備中の長屋坂。あいにく悪天予報やったけど、長屋坂ならまあ登れるやろ。


天気予報では夜から朝にかけて強く降る、らしいのに、すでにシトシト、ずっと降っている。幸い岩は乾いている。さすが長屋坂。

プラナン5.9とミセスリエコ5.10aでアップ。今回は“将軍様5.12d”にトライ。

4便出してムーブ解読できず。あと1手か2手。ラストかなりしんどそう。でも自分でヌンチャク掛けと回収ができるとわかった。

明日も来るのでヌンチャク掛けておこうかと考えたが、ちょっと嫌な予感がして回収。

私に倣って他の方々もトライ中のヌンチャクを回収。


スーパーで買い出しして宿へ。今回はいつものくろどりではなく、懐かしのコテージ木の村。

鍋を囲んで楽しく宴会。貸し切りなので多少騒いでも大丈夫。

雨はずっと降っていた。天気予報では明日の朝には止むようだが、たぶんもう岩は濡れているだろう。ヌンチャク回収しておいて良かった。

(続く)



2023年2月 6日 (月)

備中・長屋坂 23年2/4-5

またぎっくり腰になった。

幸い翌日の仕事を休ませていただけたのと日曜日の泊まり勤務を代わっていただけたので3日間安静にできて治りは早かった。

とはいえまだ一週間。無理はできない。長屋坂でリハビリクライミング。今回のパートナーも山秀さん。

9時過ぎに到着。“プラナン5.9”と“スプリング5.11a”でアップ。

今回はまだ登ってないイレブンを登ってみる。無理はしない。予定…

まずは“フリッカー5.11c”。傾斜壁のガバルート。

快適かと思いきや、アンダームーブができない。そういや今回のぎっくり腰はアンダーで力を入れた時になったんだった。

アンダーなしの限定でなんとかムーブを組み立てたが、えらい難しい。

結局完登に5便もかかってしまった。核心ホールド、秘密の?穴を見つけたらアッサリ。

山秀さんは前回(なんと7年前!)の宿題“ストライクバック5.11bc”を美しいクライミングで見事にRP!リベンジ成功、成長が感じられて良かったと安堵の表情。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/511brp-1-1649-e.html


その“ストライクバック”を私もトライ。何年ぶり?に再登できたものの、無理やり力ずく登り、ずっと秀さんをビレイして見ていたはずやのに…

もう夕方、最後に明日やる予定の“少年ジェット5.11d”を一度触っておこうとトライ。幸いヌンチャクが掛かってたし。

下部が細かく難しそう。落ちたら危なそうなので珍しくオブザベをしっかりしていざ、トライ!

これまた珍しくオブザベが当たり、デカイ穴ガバに到達。そこまでは良かったけど、先でアンダーが出てきた。(どーしよーかなー)とさんざん悩んだけど、(えーい!いったれ!)と左手アンダーで力を込めて右手デッド!の先はガバやった。腰も無事。ほ、よかった…

そこからはカンタン、“少年ジェット5.11d”をオンサイトできた!

11dのオンサイトはほとんどない。貴重。岩谷のデスペナルティくらいかな?


泊まりは杉田さんとこのくろどり。久しぶりの方々にも会えました。

翌日は早めの8時に岩場へ。

アップは“ザグ5.9”と“ミセスリエコ5.10a”。ミセスリエコは10年ぶりくらいに登ったけど10aとは思えなかった…

今日は“寄り道 5.11d”にトライ。(“吹屋の娘”の右ルート。マメオさん情報。)

出だしのボルダームーブは相変わらず苦手、その上こないだ登ったばかりやのにもう忘れてる有様。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-9180d2.html


それでもなんとか2便で登れた。よしよし。

この後は秀さんがRPした“99 5.11c”にトライ。またまた無理やりムーブで再RP…いったい秀さんのどこを見ていたのか…

隣のこれまた懐かしの“パイナップルクライシス5.11b”にもトライ。

3ピン目を掛け損ねてフォール、危うくグランドするとこやった…秀さん止めてくれてありがとうございました(反省…)

2便目で再登。最後にまたまた懐かしの“TTハイスクール5.10d”を登っておしまい。

まだ2時過ぎだったけど、秀さんと私の“登りたがり”二人組ではペースが早い。お疲れ気味だったので早めに岩場を後にしました。

今回は恐れていたぎっくり腰再発もなかったし、パートナーの秀さんもイレブン2本落とせて満足気だったし、とても楽しい2日間でした。秀さん、いつもありがとうございます!またよろしくお願いします!

2022年12月19日 (月)

備中・長屋坂 22年12/17-18

ホンマは芹谷に行く予定やったけど、悪天予報で西へ転戦。

ある程度天気が悪くても、寒くても登れる長屋坂へ。

今回は弟子BのI根くんと2人。久しぶりの長屋坂。前に来たのはいつだっけか?

アップでプラナンとザグを登り、今回のお目当て“吹屋の娘5.12c”へ。

以前トライしたことあったけど、日帰りでは登れなかった。

他にトライされる方がおられ、ヌンチャクが掛かっていた。ラッキー。

出だしボルダー、中程で中核心、ラストでキツい核心。そんな感じ。なんとなく覚えている。

ムーブを探って登ってみると、やはり最後がキツい。

何度もトライ&フォールを繰り返す。ようやく組み立てたムーブがえらくキツい。

ん〜、なんか(コレじゃない感)がするけど、他に思いつかず。

2便費やしてムーブを組み立て、3便目で下から通してみよう、と思ったらヌンチャクの主が回収してしまった。

もう1便、ヌンチャク掛けを兼ねてムーブを洗練させる。

4時。すでに日が沈みかかっていてかなり寒い。何人かいた人達もほとんど帰っていた。

I根くんに無理言ってもう1便出させてもらう。

4便目、出だしのボルダー苦手、なんとかクリア。中核心もクリア。最後の核心前でたっぷりレスト。

手が冷たい。かじかむ。意を決してレストのガバから出る。左へのトラバース。

でかいアンダーマッチ、すすんで両手クラックアンダー、左手ガバへ。右手悪いピンチで左手をさらに遠いガバ…が届かずフォール。力尽きた。

ん〜、どうもこれではいけなさそう…という思い。降ろしてもらい、急いで後片付け。すでにかなり薄暗い。

今回は北房の安宿で泊まり。長屋坂から1時間弱の距離。悪くはなかったがさすがの安普請で寒かった。


翌日曜日。外を見るとまさかの雪景色。まあまあ積もっている。

車は2駆のノーマルタイヤ。ゆっくりゆっくり長屋坂へ。途中スリップ事故を3件目撃。くわばらくわばら。

太陽が照れば暖かい長屋坂だが、この日はほぼ曇り、時々雪。寒かった〜。

ザグでアップ、吹屋の娘へ。

一応、RPのつもりでトライしたが、中核心の後で早くもテンション。指が冷た過ぎる…

最後の核心をもう一度やり直してみる。アンダーから左手ガバ、これが右手で取れたらええんやけど…なんてあれこれ試してみる。

すると右足ニーバーできることに気付いた。

おお!クリップもすごく安定してできる!そしてガバを右手で取れるムーブもひらめき、一気に光が差して目の前が明るくなった。

よしよし。RPできそう。

しばらくして次便。ビレイヤーのI根くんが「レッドポイントよろしく」なんて言ってくる。言われずともその気満々。

気負い過ぎて最初のボルダー失敗、いったん降りて仕切り直し。

ボルダー部、中核心をクリア、レスト、少し登ってまたレスト。ああ、手が冷たい。

慎重に慎重に。最後の核心前まで登ってきた。ガバで大レスト。呼吸を整える。

ビレイヤーに声を掛けてレストポイントを出る。両手アンダーから左手ガバ…

(あ…間違えた。ちゃうやん、左手ピンチへ送って右手でガバやん)さっきやったばかりやのにこのトリアタマは…

しかし悔やんでも仕方ないアフターカーニバル、咄嗟に昨日のムーブ、右手悪いピンチで左手を遠いガバへ。ニーバーできない。最後のクリップもできない。でも突っ込む!右手をガバへ、左手伸ばして終了点横のガバへ…!届いた!終了点にクリップ!

やった!登れた!!うれしい!!!

丹念に掃除をしながら降りる。I根くんビレイありがとう。最後のクリップ飛ばしたので怖い思いをさせてしまった。


この後はやはり抜け殻。ヌンチャクの掛かっていた“カウントダウン”にトライ。核心でフォール。ムーブを組み立て、RPできそうやったけどやめておいた。

15時。ちょっと早いけど片付けて退散。寒かったけどいい思いができた。

付き合ってくれたI根くん、ありがとう。外岩まだまだ慣れないけど、すぐに登れるようになるやろな。成長が早いので楽しみやね!

帰りに総社の美味しい洋食屋さんで夕食を食って帰った。

2022年11月20日 (日)

備中・権現谷 22年11/19

来ない…

早朝、待ち合わせ場所に到着。30分経っても待ち人現れず。電話も繋がらない。

どうしようか?弟子Bと相談しているとようやく着信があり、しばらくして慌てて走って来られる姿が見えた。

ちょっとドキドキしたが、無事に合流。

重役出勤のとめさんと弟子B、チョリオの3人で備中・権現谷へ!


権現には10時に到着。この時間でもかなり寒い。寒がりの私は迷わず“桐灰・マグマ”をOPEN。岩も冷たいが岩場は我々だけの貸し切り、のんびりできた。

権現谷は3度目。2度目はほとんど登れなかったので、実質2度目。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-780105.html

前回は3年前。すごく久しぶりな感じ。


短い11aでアップ、グダグダでアップになったかどうか…弟子Bのためにトップロープセット。

私は“下には下がおる 5.11cd”にオンサイトトライ。

いいルートという噂を聞いていたので、今回是非トライしてみたかった。


しかし意気込みとは裏腹に、下部で早くもフォール。ルートを間違えた…オブザベしなさ過ぎ…

ヌンチャクを掛けながら登る。上部がいやらしい。

2便目、RPを狙うも上部でフォール。やはりもう少しムーブを固めないと。

3便目も上部で危うかったけど、なんとか耐えてRP!登れて良かった。

https://youtu.be/EQW28yqXLZU


(ちなみに“下には下がおる”のグレードは現在5.12aだそうです。終了点が上がったこと、キーとなるホールドが欠けたことが理由だそうです。私の登った感触でも12aが妥当だと感じました。しかしこれまで何度も書いているように私のブログでは100岩場のグレードに合わせています)


弟子Bもトップロープからリードで11aをトライ。見事にRP。外岩2回目にして早くもイレブンクライマーになってしまった。恐るべし。

とめさんのトライはとても惜しかった…次回は行けそうです。


最後に“逆さでシェイクシェイク 5.12a”をマスターでトライ。

このルートは以前トライしたが敗退している。今回リベンジ!したかったけど、あえなくフォール…

“逆さでシェイク5.11c”までは登れたが、残り2ピンが登れなかった。残念。


16時半、もう辺りは薄暗い。片付けて撤収。

とめさん、I根くん、お付き合いありがとうございました!


今回、とめさんとたくさん話ができたのはとても良かった。同世代でクライミングに対する真摯な姿勢・考えは私にも励みになり、刺激にもなりました。これからもよろしくお願いします。



2022年11月14日 (月)

下帝釈峡・花子岩“TOP GUN5.12c”RP 22年11/12-13

錦秋の帝釈峡。今週末も花子岩へ。

今回はAさんと。現地でいつもの秀さん、イサミン、そしてケイさんと合流。

11aでアップ。フォール。相変わらず確率低し。

今回の狙いは“TOP GUN 5.12c”。以前トライしてコテンパンやったルート。

自分のブログを調べてみたら、前にトップガンにトライしたのは19年10月だった。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-b04aa0.html

もっと昔かと思ってたけど意外と最近。


出だしはボルダー。全然できない…とりあえず上にヌンチャク掛け。ボルダーを越えても難しい。しかもランナウトしていてヌン掛けもなかなか大変。

花よりコルネの終了点で降りる。降りてきて(どうしよう…ちょっと登れる見込みないなあ…)別の課題に浮気しようか考えていた。

(でもせっかくヌンチャク掛けたし。せめてもう1回やってみてから考えよう)

こないだトライしたチェンジングレーンのボルダーも全くできる気がしなかったけど、RPできたしな。


次のトライ。苦手なボルダーをいろいろ試し、なんとなくできそうになってきた。ちょっと光が見えた。

上部もテンテンでムーブ探り。なんとか無理やりやけど繋がった。


3便目。一応、RPを狙ってみる。出だしは3度目くらいでクリアできた。しかしその後すぐにフォール。ホールドも覚えてないし、ムーブも全然。でも登れそう。

花コルより上にもヌンチャクを掛ける。上部はフリーというよりアルパインな感じだった。懐かしい。


4便目。ラストトライ。

下部ボルダーは一発でクリア。もう苦手意識はない。大丈夫。

2ピン目を掛けて、少し登って3ピン目をクリップ。

ここからが難しい。まだ洗練されていないムーブ、無理やり感がいっぱいだが、なんとか落ちずに4ピン目、そして一番の核心部を越えて5ピン目をクリップ!

(やった!)

この後はそれほど難しくない。これまで一度もフォールしていない。ビレイヤーであるAさんの「おお、行ったー!」という声も聞こえる。

腕はパンパンだが、丹念にレスト、呼吸も整える。徐々に戻ってくるのを感じる。

4割程戻った。これ以上はいくらレストしても戻ってこなさそう。でも4割もあればこの後のムーブは十分こなせる。

ルートの先に目をやる。

ガバを使ってレイバック気味に登る。それほど難しくなかったし、なんとかなるやろと思って全く復習しなかった。

少し不安がよぎる。

レスト地帯から出てすぐに不安は的中する。

レイバック態勢になりたいが足が上がらない。腕に負担がかかり、あっという間に再びパンプ。

それでもなんとか無理やり進み、ゴールデン・ガバ!

…には届かず、フォール。

左上していたので右に振られ、3ピン分の大フォール。

(ああ…アカンかった…)


ゴボウで5ピン目まで登り、少し休んで登るが、今度はゴールデン・ガバ地帯で再びフォール。

もうヨレ切っていて、ガバすら持てず指が開いてしまう。

Aさんに謝って、長めに休ませてもらい、次は確実に登る。やっぱりそれほど難しくない。花コル終了点、更に登ってヌンチャクを回収。

難しくはないが、なにせ長くてヘロヘロになった。


片付けて撤収。秀さん、イサミン、ケイさんは日帰り。私とAさんは泊まりだったが、翌日は雨予報なので第一道場へ行く予定だった。

夕食、買い出しを済ませてながの村に戻り、天気予報を確認すると、雨予報は変わらないものの雨量は減っていた。

花子岩、行けるのでは?

翌朝の予報では更に雨量は減っていた。村長さんの花子岩は大丈夫ですよ、とのお墨付きをいただき、再び花子岩へ。


一番乗りで岩場に着き、11aでアップ。登れた。幸先良し。

“TOP GUN”にヌンチャクを掛けながら、ホールドとムーブを確認。

しばらく間を空けた後、トライ。ちょっと間違えたけど、5ピン目まで登る。昨日のトライに比べて全然余裕がある。

確実にムーブをこなして6ピン目をクリップ。その後も慎重に登って終了点にクリップ!

やった!登れた!うれし〜!!

3年前は全然できなかったルートを短期間で登れ、成長を感じることができた。本当に嬉しい。

パートナーのAさんも気合いの入ったクライミングで宿題の“花よりコルネ”をRP。

雨予報でも泊まった甲斐があった。


この後は二人共フヌケの抜け殻のようになってしまった。

私は花コルの再RPを狙ったが2ピン目でソッコーフォール。その後もムーブが全然起こせずテンテンで終了点へ。

Aさんは11aをなんとか意地でRPしたが、そのクライミングはさっきの花コルとは打って変わってまるで初心者のようだった。

降りてきたAさんに、私は「もう帰りましょうか」ともちかけるとAさんも「せやな」と応じて、まだ昼過ぎだったが岩場を後にした。

登りたがりの私がこんなに早くに撤収は珍しいが、この日は本当にもう力が入らなくて、気持ちも全然だった。こんな時に無理したら怪我しそう。たぶん、Aさんも同じだったと思う。

帰りにいつもの中華店で早い夕食を食べて帰阪。その頃になって本降りの雨が降ってきた。いいタイミングで撤収できた。

Aさん、今回はありがとうございました!なかなか休みが合いませんが、また是非ご一緒お願いします!

2022年11月 6日 (日)

下帝釈峡・花子岩 “チェンジングレーン5.13a”RP 22年11/5

紅葉が深まる帝釈峡へ。今回も花子岩へ。
メンバーは初めましてのI根くん、いつもの秀さんとイサミン。

到着して10aと11aでアップ後、“チェンジングレーン”にヌンチャク掛け。

外岩初めてのI根くんの相手をした後、チェンジングレーンの1便目。

このルートは出だしが2級くらいのボルダー、その上5ピンは12c程度。

出だしのボルダーは何度でも練習できる。これまで50回くらいやってまだ2回しかできてない。
2回やって2回失敗。3回目はできてもできなくても先に進もうと思った。
あんまりムキになってやると指がぱっくり割れてしまう。


1手…2手…3手、お!止まった!成功3回目や!ビレイヤーの秀さんにこのまま進むことを伝え、でかい穴で2ピン目のクリップ。

(まずここでレストできんとな〜)

上部12c程度のムーブは一応できたので、今回はレストポイントを確立させたいと考えていた。

いつもガストンだったのをアンダー持ちにしたら右手左手共に安定してレストできた。

この間に秀さんはビレイ位置を変更。あ、忘れてた、オレが言わんといかんねやった、秀さんありがと!

レストはうまくできてボルダーのダメージはほぼなくなった。2手進んでナルいラップ持ちで3ピン目クリップ、次からきついダイナミックムーブをこなし、アンダーホールドで4ピン目クリップ。
クリップした後(ここでレスト、でけへんかな)と足位置を考える。
うまくはまった。おお、休める。レストできるやん!


そういやここまでノーテンで登れたのは初めてだった。
先程こなしたダイナミックムーブで腕は張っているが、レストしているうちにみるみる蘇っていく。
ふうぅ…と大きく息を吐く。
顔を上げ、先を見る。この後は一番きついムーブ、核心。次が11aくらいやけどいやらしいムーブ。ヨレてたら失敗する。その後は簡単なスラブ。
初めてなのに思いの外レストができて、腕は5割程戻せた。


(あれ…?いけるんちゃうん…)
唾を飲み込む。(マジで?13aやで?)
いや、いける!覚悟を決めろ、チョリオ!次はない!これで決める!

もう一度、大きく息を吐き、吸い込む。核心ムーブを起こす。声も出ていたと思う。脳内麻薬が大量に分泌されているのを感じる。心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。

やはり、緊張で少し動きは固いが、思考は妙に冴えていて、落ち着いている。
核心をクリア、5ピン目クリップ。
油断をするな、いやらしいムーブ。ここのムーブは結構適当だったのでちょっと危なかったけど、無事ガバを掴めた。6ピン目クリップ。
後はカンタン、ビクトリーロード。途中の7ピン目にクリップ、慎重に慎重に…終了点にクリップ!
おお!?マジで!!?登れてしまった!!やったー!!


感謝の気持ちを込めてブラッシングしながらヌンチャクを回収。ビレイヤーの秀さん、イサミン、I根くんより祝福を受ける。
私は興奮していたと思う。本当に信じられない気持ちだった。
まだムーブもうろ覚えで、レストをしてみたのも今のが初めてだった。3ピン目から上はノーテンで行けたことなかったのに…
I根くんは初めて来た外岩で13のRPが見られるなんて!とうれしいことを言うてくれる。「帰りヤバいな。運を使い果たして事故るかもしれん」と笑い返した。


5日目、計13便でのRPだった。こんなに短い期間で登れたのはやはり日頃ジムでやってるスタミナトレのおかげかな、と思う。退屈でしんどいトレーニングやけど報われた気がする。

RPの後は、フヌケになり、再RPを狙った“花よりコルネ”は見事にフォール。

初外岩で初石灰岩に戸惑っていたI根くんは、トップロープながら11aを登っていた。数年後に抜かれるのは間違いないだろう。今のうちに恩を売って将来ヌン掛けと回収をしてもらおう。


クライミング後は東城で夕食。ベトコンラーメンとライス。普段はこんな炭水化物だらけメニューは食べないけれど今日は特別。うまかった!


2022年10月25日 (火)

下帝釈峡・花子岩 “天下無双5.13a”RP 22年10/22

こんにちは、お久しぶりです。

長いこと放置してしまった…すいません。何故か画像を貼り付けられなくなり、なんだかブログをあげるのが億劫になってしまってます。

さて、宿題の“天下無双”、やっとこさ登れました。

初めて触ったのが5月21日。この時、N村くんとセッションしながら4ピン目までムーブ解読できた。

一緒にいたブラザー・ハダマくんにもいっぱいヒントもらったし。

3〜4ピン目までがランナウトしてめちゃ怖くて、落ちる方も恐ろしいがビレイヤーもヒヤヒヤやと思う。

で、その上の5ピン目と終了点はなんとかあまり苦労せずにヌンチャク掛けられたので、内心(これは早々に登れるのでは…?)と思っていた。


次のトライは6月。

この時は下部が濡れていたので、3ピン〜4ピン目の核心ムーブの洗練と4ピン〜5ピン目のムーブ確立。

“核心”ムーブはホールドシケシケで大変怖かったけどなんとかこなせたが、4ピン目から登れない。

(おかしいな、前は確かにヌンチャク掛けられたのに…?)

しかし全然登れず、右往左往…

(こ、これは…実は“核心”はココなのでは…?)

その通り、私にとっての核心は4〜5ピン目でした。それが分かったのがこの時。6月。


以降、夏本番になり花子岩には行かず。次に訪れたのは9月24日。

実は私は花子岩にはそれほど執着していなかった。

しかし山岳会同期で同い年のイサミンがなかなかのヤル気。

彼に引っ張られる感じで私も花子へ。

このブログでも何度も書いているが、山岳会同期で、同時期にクライミングを始めたイサミンと秀さんは私にとってはやはり特別な存在なのである。

ちなみにこの時9月24日、25日と土日で花子岩連登だったのだが、2日かけてもムーブ解決できなかった、と手帳に書いてある。


この後は毎週花子岩へ。

土曜日、1日だけの休みでも通った。他のメンバーは泊まりなので私だけ電車帰り。

東条駅発17時9分が終電なので、岩場を16時に出ないといけない。それでも秀さんやイサミンは「いいよ気にしないで」と言ってくれた。本当にありがたい。


そして10月22日。

実は前週のラスト便、後1手取れていたら登れたかも?という惜しいトライだった。

この時、土曜日帰りだったので(ああ、明日も登れたらなぁ…)と残念がったのを覚えている。

10月22日は翌日も休みなので気持ちにも余裕がある。雨も降ってなさそうだし、岩のコンディションも良さそう、とRPする気満々だった。

11aでアップして天下無双のヌンチャク掛け。出だしのムーブ。

これもなかなか怖いのだが、キーホールドとなる縦カチがすごく滑る。

(あれ…?)

何度かやってやっとムーブをこなせたが、先週のカッチリ感がない。

4ピン目クリップのスローパーも(ズズッ)と滑る。

その後のカチは全然持てず。何度かやって諦めた。

なんとかヌンチャク掛けを終えて降りる。


隣の“ももんが13b”トライの強強兄さんも首をかしげて「今日はダメっすね」と声を掛けてきた。

イサミンも「ヌメる〜!」を連発している。まあ彼は凄まじいヌメり手の持ち主なので珍しいことではないのだが。

ヤル気満々やったのになんだか肩すかしをくらったみたいで落胆半分、(まだ朝やし、明日もあるし)気楽になったの半分。

まあとりあえずムーブの確認。

出だし、滑るけどクリアできた。

3ピン目掛けてレスト。4ピン目まで慎重に。いけた。

(おお…ノーテンで来れたな、まあやるだけやってみっか?)

この後核心。さっき全然持てなかったカチ。

そこまで来た、絶対止める!咄嗟に出た“カチ持ち”!

止まった!

普段使わなくなったカチ持ち(フルクリンプ)だが、バムのビーストメーカーでたまに練習してて良かった。指が痛くなるので本当にたまにだが。

5ピン目をクリップ、後はそれほど難しくない、けど、ここまでノーテンで来たこともない。

めちゃくちゃパンプしてて気が焦る。

ビレイヤーの秀さんの「深呼吸!」のアドバイスが聞こえた。(せや、深呼吸)先に手を出したいのをこらえて深呼吸。

少し、戻せた。(よしっ!)落ち着いて数手。

終了点クリップ!ウソ!?終わった!!やったー!!


27便目、延べ10日でのRPでした。

しばらく放心状態。その後ちょうど居合わせたM田さんと初めてお話できた。

M田さんは先日“チェンジングレーン5.13a”をRPされたそうで、私もトライしてみることに。

これがなかなか難しいが、なかなか楽しい。

天下無双登れたらしばらくのんびりしよう、と考えてたのに、全くクライマーってやつは、、、


最後に、ビレイ、宿の手配、車の手配、運転、諸々。山秀さん、イサミン、ありがとうございました!今後ともよろしくね!

2022年8月 9日 (火)

初!島根半島・沖泊の岩場 22年8/7

花子岩の翌日は義弟の提案で、初の岩場である島根半島・沖泊へ転戦、

海辺の岩場、こじんまりしているが楽しそう!

早速“付和雷同5.10b”でアップ、のはずが登れず…厶…難しいぞ!?

初めての岩場、縦ホールドが多く、ちょっと慣れないと難しい。

もう1本5.8を登って、看板ルートの“チェン・ニェン5.11c”へ。

出だしから難しく、何度かやり直し、ようやくクリア。2ピン目以降も核心あり、脳内麻薬を出しまくり、なんとか突破。

最後もひとクセあり、危なかったが、無事に終了点!やった!MOS!

(と喜んだけど、そういや出だしやり直してるのでRPやな)


この後、隣の“灼熱金太5.12a”を義弟とセッションしたけど解決せず。難しいわ。

朝に登れなかった10bを最後に登ったけど、だいぶ岩に慣れたのだろう、殆ど力を使わずに登れた。


他のイレブンも触ってみたかったけどタイムアップ、楽しかった!

海を見ながらのクライミング、すごく良かった!

下帝釈峡・花子岩 22年8/6

泊まり勤務2連発の後、帝釈へ。

出発が9時だったので、岩場着が13時。最初は岩谷に行く予定だったが、結露でビシャビシャとのことで、花子岩へ。

バムで知り合ったノブさん、ヤヨさん、カナさん。現地でユキちゃん、義弟H間くん。

泊まり明け寝不足で、どうも調子が出ない。

そういえば登ってない11cがあったのを思い出し、それをトライ。

“山ちゃんのルート5.11c”、ヌンチャクが掛かっていたのでお借りしてトライ。

すぐ登れる思ったけど、結局3便かかった…


クライミング後は、ながの村へ。楽しかったです。

2022年8月 8日 (月)

初!備中・勝山の岩場 22年8/2

真夏でも涼しい!というウワサの勝山の岩場へ。

平日の火曜日だったが、秀さんとK本くんが付き合ってくれた。

岩場は貸し切り。風穴から涼しい風が吹いていて、自然のクーラー!ホントに涼しい!


右端の10aでアップしたけど、短くてアップが足りない感じだったので、もう1本10c。

“燃えつき症候群5.10c”を登ったが、危なかった、落ちそうになった。

なんとかMOSしたけど…グレードは11aでええんちゃう?


気を取り直して“エロンティア・スピリット5.11c”にトライ。

んん…難しい。オンサイト失敗。

ムーブとホールドを確認し、ヌンチャクを掛けて降りる。

2便目も核心でフォール、ムーブを練習してイケる感じをつかむ。

3便目はミスなく、無事に終了点へ。RP!


次はK本くんがRPした“勝山町民5.11bc”へ。

尚、他のトポではグレードが11cだったが、私が準じている百岩では11bcだった…こういう時はだいたいひとクセある…

K本くんのムーブを見ていたのでフラッシュトライ。

ホールドをよく頭に入れておいて。いざ!

ムーブもハマり、無理矢理突破もあり、短いながらも楽しい・ドキドキの時間。頭は真っ白、無心で登り、無事FL!


この後“秘密の穴園5.12c”を触ってみるが、コテンパンやった…

ここの岩場は涼しくていいけど、12台が全て12c以上で難しそう…

最後に左端の“愛のカンテ5.10d”をMOSして終了。ちなみにこのルートは風穴の恩恵を受けられないのでクライマーもビレイヤーも汗だくになった。


あ、そういえば、右足を小さいスズメバチに刺されてずっと痛かった。2日後くらいからは痛みから痒みに代わり、すごく痒くて大変やった。

壁の左上にスズメバチの巣があり、そのハチ?訪れる方はお気をつけて。


帰りにB級グルメ、スタミナ焼きそばを食べた。美味しかったけど多すぎ…

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