カテゴリー「 外岩③中国」の49件の記事

2023年9月25日 (月)

備中・権現谷 23年9/23-24

今週末も権現谷へ。S田さんとチカさん、I根くんと。

先週ほとんど登れなかった(自分のせい)ので、今回はリベンジ。


私の狙いは“でえかでえどけぇにでえてえたでえこんてえてえて5.12c”(以下“でえこん”)

前回、下部の“河原べいと5.11c”はオンサイト済なので今回アップを兼ねてヌンチャク掛けを。

先週よりも涼しいけど、それでもまだまだ暑い。“河原べいと”の核心で一度テンション。

少し休んで“河原べいと”の終了点を過ぎ、上部の“でえこん”へ。

最初は順調に登れたけど、急に難しくなった。終了点直下はさらに難しい。ホールド探しとムーブ探りを繰り返すも解決せず。

結局トップアウトできずに1便目終了。既に汗だく。


2便目、“河原べいと”部分は再登できた。

さっきできなかった核心部分に取り掛かる。ぶら下がって、あーだこーだを繰り返す。

それにしても使えるホールドが乏しい。これだけでホンマに登れんのか?と考えているうちに、ホールドの持ち方を変えたら距離が出せることが判明。さらに足の位置を変えると安定感もアップ。

もちろん、きびしいムーブやけど登れそう。


3便目。どうしてもRPを意識してしまう。“河原べいと”を過ぎてさらに登る。核心前に到達。ビレイヤーのI根くんに声を掛けて大レスト。

再び、I根くんに「落ちるのでよろしく!」と声を掛けていざスタート。

順調に進むもホールド持ち変えるのを間違えて、敢なくフォール。

核心ムーブの練習を何度かしてから降りる。


何時頃やったか。3時頃?まだ暑い中、4便目。

いい塩梅に大きな雲が太陽を隠してくれている。

ビレイヤーのI根くんが「チョリオさん、上裸になった方がええんちゃいます?」と言ってきた。続けて「脱ぐことによって自分を追い込んでる方もいるみたいですよ」と煽ってくる。

私は今まで一度も上裸でクライミングをしたことがなかったが、彼の言葉に乗ってみることにした。確かに暑いしな。

もうほとんどレストも入れずに“河原べいと”を過ぎて“でえこん”核心手前へ。

その時になって雲から太陽が顔を出して日向に。I根くんに声を掛けて大レスト。

レストしながらホールドを確認、頭でムーブをおさらいする。

深呼吸しながら心臓の鼓動が落ち着くのを待つ。まだ太陽は隠れない。やれやれ、暑いぞ。

ようやく薄い曇が日の光を5割くらい遮ってくれた。

しびれを切らして薄曇りのタイミングでスタート。

さっき間違えた箇所をことさら丁寧に。しっかり保持できている。遠い一手!止まった!左足を上げてもう一丁遠い一手、こちらも止めた!

後はビクトリーガバを掴んで終了点にクリップ!

やった!!登れたで!!?嬉しい〜!!


掃除、回収しながら降りると、皆さんが「おめでとう!」「ナイス!」と声を掛けてくださった。喜びもひとしお。

“5.12c”をワンデイでRPする、というのは私の目標の一つだった。

実はそれを目論んでたけど今まで失敗してきた。

12の前半はワンデイできるようになってきたけど、やはり12cは難しい。どうしてもムーブの解読に便数がかかってしまう。

今回ようやくできた。


I根くんが動画を撮っててくれました。感謝。

https://youtu.be/toNbTmKi31U?si=YQA_7CEPjkaAYQnc


初日のクライミングは終了。

東城でお風呂、夕食を食べて買い出し。宿泊はながの村で。


2日目、日曜日。

アップでまた“河原べいと”を登る。いいルート。私好み。

この日は“さの茶”にトライしようと考えてたけど、ラインを間違えてしまった。(後から“さの茶”トライの方が来られて判明した)

間違えたついでに?そのまま“蛇の道は蛇”をトライ。

核心部がチンプンカンプン。しかも日照りがヤバい。

4便目にしてようやく(これかな?)というムーブを見つけてトップアウトできた。

しかし強烈過ぎる。今の私に登れるかな?もっといいムーブがあるような。


3時半頃、片付けて撤収。

帰りの車では運転代わります言うときながら思い切り寝てしまった。運転のS田さん、すいませんでした、ありがとうございました!

2023年9月21日 (木)

備中・権現谷 23年9/17

帝釈・第三道場の翌日、私とK畑さんは備中・権現へ。

権現は約1年振り。岩場にはS田さんとチカさんがおられた。

早速登るぞ!と張り切ってたんやが…なんと車がパンク…

K畑さんの車を私が運転していたのだが…過って石を踏んでしまったらしい。

パンク補修剤で応急処置してみたけど、パンクの穴が大き過ぎるようで、すぐにまた空気が抜けてしまった。

S田さんのケータイのち電波が入るので、電話をお借りしてJAFに連絡。1時間程で来てくれるとのこと。

待っている間はヌンチャクの掛かっているルートを一本ずつクライミング。

私は“河原べいと5.11c”にトライ。

アップなしの上、かなり暑かったけどなんとかオンサイトできた。楽しいルート!


JAFが来て高梁のイエローハットへ。JAFの人は話好きの兄さんで道中楽しかった。ありがとうございました。

修理終了後、再び権現へ。

2時頃に戻ってクライミング。私は“逆さでシェイクシェイク5.12a”をトライしたけれど、下部の11c部で早くもフォール。

暑すぎ、汗だくなった。トップアウトしたけれど、トライはもう少し涼しくないと…

最後に、S田さんの“河原べいと”RPトライを見学。めちゃカッコ良かったです!


いろいろあってクライミングはイマイチやったけれど、多くの方の優しさがとてもありがたかったです。

K畑さん、ごめんなさいね。これに懲りずにまたご一緒よろしくお願いします。


2023年9月18日 (月)

下帝釈峡・第三道場 23年9/16

先週に続いて再び第三道場へ。
今回は秀さん、ケイさん、H川さん、N田くん、I根くん、K畑さん、チョリオの7人と大所帯。K畑さんと私以外は第三道場初めましてである。
I根くんの寝坊でやや出遅れたが、昼前には岩場到着。


各々トポを見ながら10台でアップ。そして早くも“道場”の厳しさを思い知る。しめしめ。
かくいう私も前回全開でオンサイトした10cで途中敗退。(言い訳やけど濡れてた)
先週と同じ強い兄さんにヌンチャクをお借りして、宿題の“Casa de Avispa ext5.12a”へ。
ちなみにH川さんはアップでこのルートをオンサイトしていた。次元が違い過ぎる。
下部の11b部分で既に何かおかしい?アップ不足か?暑いからか?なんか無駄に力が入る。
それでもなんとか落ちずに終了点に到達。12a部分へ。
しかし前回ムーブ解読して登れていたハズの箇所が登れない。明らかに暑い。汗だくで手もヌメる。
本当は前回落ちた核心を越えた後をキチンとやっておきたかったのだが、そこに着いた頃にはヘロヘロでとてもムーブ解読ではなかった。
1便目終了。


みなさん暑いからかあんまり登ってないみたい。
我々のチームはやはり“荒波5.12a”が人気。
空いていたので2便目を出す。
さっきよりも下部は上手く登れた。終了点でレスト。
声を掛けて登り始める。やっぱりヌメる。保持した後、“ズルッ”って感じで滑る。
それでもなんとか核心部分はクリア!奇跡!自分でもびっくり。
クリップして少しレストも出来、ちょっと落ち着く。
(ここまで来たんや、なんとかこの便で落とそう)
と考えるが、先週もこの後で落ちた。だからホントはさっきの便で手順や足位置を決めておきたかったのである。
そんなこというてもアフターカーニバルや、やれるだけやるのみ。幸いこの後ホールドはそんなに悪くない。
もう力任せに無理やり登った。2回落ちそうなったけど耐えた。
ガバを掴み、終了点にクリップ。やった!!登れたで!!

1便目がグダグダやったのでまだかかると思ってたけど意外と早くに登れた。嬉しい!やっぱりクライミングは気合と根性やな!(違)

降りるともう汗だくだった。よく登れたものだ。
他の方々は夕方の涼しくなった頃にトライされていた。壁も影になっていて涼しそう。暑い中慌ててトライせんでも良かったかな…まあでも私らしいや。


この後は短い12bにトライしてコテンパンにされたり、残っていた10cにトライしてフォールしたりしてた。
クライミング終了。翌日に続く。


2023年9月12日 (火)

下帝釈峡・初!第三道場 23年9/9-10

約1年振りに帝釈へ。

まだ暑いので涼しいとウワサの第三道場へ。

ここは以前ブラザーHD間くんに案内してもらったことがあったが、登るのは今回が初めて。

AまさんとK畑さんとの3人。花子岩から急坂を下って第三道場へ。

岩場では見知った面々が数人。知り合いがいてくれてちょっと安心。


さっそくトポを見て、“国民休日10c”でアップ。MOSできたけど、ナニコレえらい砂だらけ。スナスナを差し引いても難しいような…

もう一本アップ、隣の“叫び10bc”。こちらもオンサイトできたけどこちらも難しい。

(むう…さすがに「道場」だけあって辛口なのか)

不安になったけど、今回のお目当て、“荒波5.12a”にトライ。

T島さんが「チョリオさんならオンサイト狙えますよ」なんて嬉しいことを言うてくださったが、先程のアップの10台ですっかりびびってしまった。


登り始めてしばらくして核心らしい箇所。右往左往するもレスト中に良いホールドを見つけてなんとかクリア。

その後もどんどん登っていくうちにボルトを見失ってしまった。

(そろそろ出てくるハズやが…)と目をキョロキョロさせて探すと右の方に発見。左の方にルートを取り過ぎた。

なんとか戻ろうとしたけど悪いホールドで落ちそう…(どうしたもんか)結構腕が張ってきている。

ヤバイなあ、と思っていると下からアイちゃんが「ガンバ!」と声援を送ってくれた。豚もおだてりゃ木に登る。オッサンもおだてられたらガケを登る。ふと目を上方にやると終了点が見えた。

(すぐそこやん!?)そのまま右斜め上に登って終了点にクリップ。ヤバかったけどなんとか登れた。

ちょっとルートから外れてしまったけど、マスターオンサイトトライなので堪忍。


この後、ヌンチャクをお借りして13aをトライしてみたけどトップアウトできず。12bもあまりのスナスナで途中敗退。

“Room5.11d”もスナスナでコケコケやったけど、なんとかオンサイト。この課題は怖かったけど面白かった。

初日のクライミングはここまで。

K畑さんは狙っていた“Casa de Avispa5.11b”を粘ってRP!おめでとう!

スーパーで買い出し、初めて泊まるオーナーズハウスへ。とてもいい宿でした。


翌日は7時発、8時前には岩場に到着。

“叫び”でアップして、目的の“Casa de Avispa ext5.12a”へ。

前日、T島さんやNさん達がトライしていて楽しそうだったので、今日は是非とも。

下部の11b部分はオンサイト、そこで大レストして上部核心部へ。

(ムズっ!?)

隣のルートと同じグレードとは思えないキビしさだが面白い。

だいぶ時間を空けてRPする気満々で2便目。しかしフォール。

かなり指に負担がかかるルート、指がギシギシいうてる。

膝の故障・手術期間もあり、こういう課題はジムも含めて長いことやってなかった。ずっとリハビリやったんで。

3便目、ラストトライ。

11b部から少し登ってガバでレスト。

そこからきびしい1手、2手、3手、4手、5手、さっき取れなかった6手…取れた!

そしてたぶん無理だと思っていたクリップもできた。意外と余裕がある!コレはいただきや!

次の左手、ラスト右手でガバを掴んで終わり!…のハズが終わってたのは実は自分の右手で、何も掴めずにフォール…

いや〜悔しい!あと1手やったのに!

でも充実したクライミングができた。満足!

最後に“持ち越し10c”をトライ。オンサイトが未だ一人?とかいう、もうそれ10台とちゃうやんとツッコミたくなるルート。パワー全開で登りました。

大粒の雨が振ってきて、早いけれど撤収。

この日、私はダメダメやったけど、Aまさんが早々に“荒波5.12a”をRP。落ち着いた、きれいな登りでした。さすが!


東城で懐かしのベトコンラーメンを堪能して帰りました。

お付き合いいただいた方々、ありがとうございました!またよろしくお願いします。


2023年5月 6日 (土)

備中・ニューエリア 23年5/3-4

直前まで休みの定まらないGW。

いろいろゴタゴタがあったけれど、Aまさんと備中へ行けることになった。

少し前の大雨でニューエリア一択。まあ、登れたらどこでもいいか。


他の方々も似たような思いなのかよく出会う方々や地元の方々で岩場はなかなかの盛況具合。

私はいつもの10bでアップして、今回は“親の心子知らず 5.12a”にトライ。

なかなか順調に高度を上げて行き、(マスターオンサイトもあるか?)なんて頭をよぎった頃にきちんと難しい核心が出てきてフォール。

ハングドッグしてホールドを観察。フットホールドがテカテカだ。

ニューエリアに限らず、人気のルートの核心部のフットホールドは磨かれまくって、もはや自然のものではないようにテカテカしている。

親の心〜も例に漏れずギョーザくらいの大きさのフットホールドが、もうテッカテカでそこそこの大きさのホールドのくせに何度も滑ってフォールした。

そのホールドをよく見てみると光沢を帯びた褐色のそれが本当のギョーザに見えてきた。(ああ、これはほんまにギョーザやな。じゃここは中華料理店の厨房。滑って当然)

全くこなせない核心に腹を立てて訳の分からない妄想にかられ、磨かれたホールドにさらに磨きをかけただけの1便目終了。

こないだ久しぶりに触った“時間よ止まれ”もそうだったが、磨かれたホールドにはこれまでトライしたクライマーの“怨念”が染み付いているように思える。


2便目、核心でスリップフォール。核心ムーブの練習。その上も難しい。練習しておく。

3便目。核心までは順調。右手をアンダーガバへ。左足をギョーザから少し上げて左手をスローパー、左足さらに上げ、左手をガバ!取れた!後は慎重に。その後もさっき練習した通りに登って終了点。やった!登れた!!

下手したらハマってしまいそうだったが、気持ちを強く「絶対滑らない!」という思いできちんと踏めたのが良かった。


目標課題が登れて一安心。次に珍しくヌンチャクの掛かっていた“けもの道 5.12b”をやってみる。

出だしは大きなコルネをグイグイ登り気持ちいい。コルネが切れると途端に小さいホールドになり、モゾモゾ懸命にこらえたけどあえなくフォール。

ハングドッグしていろいろやってみたけど全然できない。諦めて一度降りる。

この後、ヌンチャク持ち主のトライを見学。核心部ガン見。(ははぁ、なるほど…)なかなかダイナミックムーブ。ボルダー苦手な私にできるかな…

男前のS原くんも動画で自分の登りを見せてくれ、チョリオさんなら届くからイケますよ、言うてくれた。

2便目。核心ムーブをやってみる。最初はできなかったけど、落ちる度に足の位置と手の位置を調整、何度目かでできた!

止まったら、“おお!気持ちいい!!”


で、この辺りで1日目終了。

スーパーで買い出し、宿は杉田さんとこのくろどり。


2日目、8時過ぎに岩場到着。新緑が爽やかで気持ちいい。

また10bでアップ。すると“けもの道”のヌンチャク持ち主があらわれ、アップでけもの道を登られる。

アップであんな細かいホールドやダイナミックムーブとかスゲーな、思っていたらさほど苦労する様子もなく軽々登ってしまわれた。デキる人は違うな。ヌンチャクは掛けておいてくださり、この後も使わせていただけた。ありがとうございます。

“けもの道”1便目、まだ体が固い感じなのでテンション掛けてムーブの確認。核心ムーブは一発でできた。いい感触を持って終了。

2便目、核心前の細かい箇所で少し間違えたけど、核心スタート態勢までこれた。後は思い切って!やけどフォール…そんなに簡単には登らせてくれない。

この後何度か核心ムーブを練習するが、どうも確率が悪い。ん〜なんだかな〜…


次の便まで思い切ってゆっくり時間を空けることにする。時計で計って1時間半。マッサージも入念に、特に指と前腕。

よし、イケる!気合いを入れて3便目。決めよう!

下部をこなし、核心前の細かい箇所。(アレ?)なんか間違えた。リカバリー、さらに間違える…(ん?なんで…)元々あまり考えて登ってなくてたぶん大丈夫、思ってたのだが登りたい気持ちが強くて空回り。

それでもなんとか。なんとか核心スタート態勢まで持ってきた。ここでもレストできる。なんとか消耗した指と腕を回復させる。

(ふう)深く息を吐く(絶対に、止める)

発射!しかし左手はホールドを捕らえられずにフォール。

(はあ、アカンかった)


今回は登れないかな、と思う。時間はまだあるけど、トライを重ねると疲労が溜まって体の状態が悪くなってくる。

ちょっとしょんぼりしているとAまさんが「オレはええからチョリオさん先に登ってな」と声を掛けてくださった。

さっきのトライから半時間も経っていない。まだ前腕に疲れが残ってるけどやってみることにした。


4便目。たぶんアカン。気持ちは楽。

下部は大丈夫、細かい箇所も間違えなかったら全然大丈夫。

(おお、全然ヨレてない)

核心スタート態勢でレストしながら、これまでで一番行けそうな手応えを感じていた。

大きく息を吐く。壁にぺったりくっついているので自分の顔に息が返ってくる。

熱い。大きく息を吐く度に熱い息が顔にかかる。

(喉乾いたなぁ)

5秒、目を閉じ、大きく息を吐く。目を開けて心を決める。


右手、遠いカチ。左足を上げて左手アンダー。右足、ハイステップ。右手、サイド。左足を遠くへ振り、左手を出す!

止まった!止めた!!

左足を上げて体を安定させてクリップ、後は落ち着いて登る。終了点にクリップ。

やった!登れた〜!!嬉しい!!!

一度はもうアカン思ったので本当に嬉しい。

この日4便目、昨日から6便目でのRP。

楽な気持ちでトライできたのがきっと良かったのだと思う。気落ちしていたところに自分の機会を譲ってくれた上、優しく声掛けしていただいたAまさん、ありがとうございました。


この後はヌケガラ。“パンツインザジム5.12a”と“美しくカンテ5.12c”の再登をねらったけど、どちらもグダグダやった。

5時頃?終了。いや〜疲れた。お世話になった方々に別れを告げて岩場を後にする。帰りに台湾料理店でご飯を食べて帰った。

Aまさん、お付き合いいただきありがとうございました。ビレイも運転もずっとしていただき本当に助かりました。また良かったらご一緒よろしくお願いします!


2023年4月 3日 (月)

備中・ニューエリア 23年4/1-2

桜が満開、良い気候の中備中のニューエリアへ。

ちなみに前の週末もニューエリアだった。

9時半に岩場に到着、アップで10bを登った後、私は“定価ピンチ 5.12c”をトライ。

出だしのボルダーはパス。実は先週このボルダーにトライして左肘を傷めてしまった。

左肘はずいぶん前から傷めていて、最近ようやく痛みもなくなっていたのに…

下部ボルダーをパスしても、このルートはとても面白い。私はトライしていてとても楽しい。

ヌンチャク掛けの1便目はホールド確認くらい。あんまり本気でムーブをおこさない。

まだ身体が固いのもあるし、マイナスイメージをつけないように。

しかし軽く岩に触っただけで、なんだかあまりコンディションが良くないことが分かった。

先週は雨上がりで少ししっとりしていて、私にはすごくフリクションが良かったのだが、今週はずっと晴れで岩が乾ききっていて指がはじかれるのだ。

晴れだからコンディションも最高やろう、と期待し過ぎていたというのもあるだろうが、真冬の寒い時のような“弾かれ感”には正直かなりガッカリした。

今月は仕事のシフト上、土日の連休がない。ニューエリアに来れるのは今回だけになりそうなので、この土日で“定価ピンチ”をRPしよう、と考えていたのだがちょっと難しそうだ。

2便目、核心でフォール。私の核心は最後の2ピンで、ここのムーブがかなりキツい。

終了点直下の最後のムーブ。先週できたのが今回できなくなっていた。同じホールド、同じ足位置なのに届かないのだ。

なんで?身長縮んだんかな?

しかもフットホールドを1段上げてもギリギリなので仕方なくムーブを変えた。

3便目。昼過ぎ、夕方前。暑い。寒がりの私が半袖1枚。しかし岩のフリクションは朝より良く感じる。

動きも悪くなかった。核心に突入。最終ピンにクリップ、さっき変更したムーブ、でフォール。残念。やっぱりそんなにすぐにはできない。何度か練習して降りる。

最後に隣の“時間よ止まれ”に久々にトライして終了。核心直下までノーテン、核心は2、3度やってなんとなく思い出せた。


杉田さんとこで泊まり。朝の5時にアラームが鳴り響くというハプニングがあったけど概ね良く眠れた。

早めに岩場へ。昨日に続いて貸し切り。もう暑くてシーズンオフなのかも。

同じく10bでアップ、“定価ピンチ”へ。

左肘を傷めてからというもの、厄介なことにクライミングをしているとどんどん左腕に力が入らなくなってくる。

なので本気トライはきっと2便だけだろうな、と考えていた。

普段、朝の1便目は様子見なのだが、ヌンチャクも掛かっているし思いっきり出し切るつもりだった。

慎重に十分にレストを取りながら下部をこなす。左へトラバースする前のガバではことさらゆったりと。

5手で左トラバースを終え、クリップ。少し腕を振って4手でクリップ。最終ピンだ。ここでも左右一回ずつ腕を振り、最後の核心ムーブ。昨日変更したムーブだ。

細かいホールドに耐えてデッド、届いた!足を上げて次のホールド、そしてガバを掴む。やった!

少し息をつき、ちょっと落ち着いて終了点にクリップ。やった!登れた!嬉しい!

昨日、この2日間では無理やろな、思ってただけに本当に嬉しい。4日間、10便目でのRPだった。

https://youtu.be/-M6vEMTXdz0

↑この動画は隣で登っていたI根くんに私がたまたま写っていたもの。めちゃうるさいです…


定価ピンチが終わったら隣の“テイク・ア・チャンス”をやろうと考えていたけど、既に左腕に力が入らなくなってきていたので止めておく。

“美しくカンテ5.12c”にトライ。先週WさんがRP、私は登りそこねていたので久しぶりに登ってみたくなった。

ホールドやムーブを思い出しながらヌンチャクを掛ける。

いざ、トライ!いつになっても気持ちの悪い“ただのアプローチ5.10d”をクリア、少し登っていよいよカンテ部分。最終クリップを終え、核心でフォール…あと2手やったのに…

最後に“時間よ止まれ”をもう一度トライ。今度は核心どころか中程でテンション。もう左腕に力が入らなくなっていた。


帰りに台湾料理店に寄って夕食。運転はほとんど秀さんに頼りっぱなしでした。いつもありがとうございます!楽しい2日間でした。


2023年2月20日 (月)

備中・長屋坂 23年2/18

山岳会の登攀訓練。

今回は7名が参加してくれた。秀さん、谷やん、Y八さん、N田くん、会員外のK畑さん、I根くん。

岩場は備中の長屋坂。あいにく悪天予報やったけど、長屋坂ならまあ登れるやろ。


天気予報では夜から朝にかけて強く降る、らしいのに、すでにシトシト、ずっと降っている。幸い岩は乾いている。さすが長屋坂。

プラナン5.9とミセスリエコ5.10aでアップ。今回は“将軍様5.12d”にトライ。

4便出してムーブ解読できず。あと1手か2手。ラストかなりしんどそう。でも自分でヌンチャク掛けと回収ができるとわかった。

明日も来るのでヌンチャク掛けておこうかと考えたが、ちょっと嫌な予感がして回収。

私に倣って他の方々もトライ中のヌンチャクを回収。


スーパーで買い出しして宿へ。今回はいつものくろどりではなく、懐かしのコテージ木の村。

鍋を囲んで楽しく宴会。貸し切りなので多少騒いでも大丈夫。

雨はずっと降っていた。天気予報では明日の朝には止むようだが、たぶんもう岩は濡れているだろう。ヌンチャク回収しておいて良かった。

(続く)



2023年2月 6日 (月)

備中・長屋坂 23年2/4-5

またぎっくり腰になった。

幸い翌日の仕事を休ませていただけたのと日曜日の泊まり勤務を代わっていただけたので3日間安静にできて治りは早かった。

とはいえまだ一週間。無理はできない。長屋坂でリハビリクライミング。今回のパートナーも山秀さん。

9時過ぎに到着。“プラナン5.9”と“スプリング5.11a”でアップ。

今回はまだ登ってないイレブンを登ってみる。無理はしない。予定…

まずは“フリッカー5.11c”。傾斜壁のガバルート。

快適かと思いきや、アンダームーブができない。そういや今回のぎっくり腰はアンダーで力を入れた時になったんだった。

アンダーなしの限定でなんとかムーブを組み立てたが、えらい難しい。

結局完登に5便もかかってしまった。核心ホールド、秘密の?穴を見つけたらアッサリ。

山秀さんは前回(なんと7年前!)の宿題“ストライクバック5.11bc”を美しいクライミングで見事にRP!リベンジ成功、成長が感じられて良かったと安堵の表情。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/511brp-1-1649-e.html


その“ストライクバック”を私もトライ。何年ぶり?に再登できたものの、無理やり力ずく登り、ずっと秀さんをビレイして見ていたはずやのに…

もう夕方、最後に明日やる予定の“少年ジェット5.11d”を一度触っておこうとトライ。幸いヌンチャクが掛かってたし。

下部が細かく難しそう。落ちたら危なそうなので珍しくオブザベをしっかりしていざ、トライ!

これまた珍しくオブザベが当たり、デカイ穴ガバに到達。そこまでは良かったけど、先でアンダーが出てきた。(どーしよーかなー)とさんざん悩んだけど、(えーい!いったれ!)と左手アンダーで力を込めて右手デッド!の先はガバやった。腰も無事。ほ、よかった…

そこからはカンタン、“少年ジェット5.11d”をオンサイトできた!

11dのオンサイトはほとんどない。貴重。岩谷のデスペナルティくらいかな?


泊まりは杉田さんとこのくろどり。久しぶりの方々にも会えました。

翌日は早めの8時に岩場へ。

アップは“ザグ5.9”と“ミセスリエコ5.10a”。ミセスリエコは10年ぶりくらいに登ったけど10aとは思えなかった…

今日は“寄り道 5.11d”にトライ。(“吹屋の娘”の右ルート。マメオさん情報。)

出だしのボルダームーブは相変わらず苦手、その上こないだ登ったばかりやのにもう忘れてる有様。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-9180d2.html


それでもなんとか2便で登れた。よしよし。

この後は秀さんがRPした“99 5.11c”にトライ。またまた無理やりムーブで再RP…いったい秀さんのどこを見ていたのか…

隣のこれまた懐かしの“パイナップルクライシス5.11b”にもトライ。

3ピン目を掛け損ねてフォール、危うくグランドするとこやった…秀さん止めてくれてありがとうございました(反省…)

2便目で再登。最後にまたまた懐かしの“TTハイスクール5.10d”を登っておしまい。

まだ2時過ぎだったけど、秀さんと私の“登りたがり”二人組ではペースが早い。お疲れ気味だったので早めに岩場を後にしました。

今回は恐れていたぎっくり腰再発もなかったし、パートナーの秀さんもイレブン2本落とせて満足気だったし、とても楽しい2日間でした。秀さん、いつもありがとうございます!またよろしくお願いします!

2022年12月19日 (月)

備中・長屋坂 22年12/17-18

ホンマは芹谷に行く予定やったけど、悪天予報で西へ転戦。

ある程度天気が悪くても、寒くても登れる長屋坂へ。

今回は弟子BのI根くんと2人。久しぶりの長屋坂。前に来たのはいつだっけか?

アップでプラナンとザグを登り、今回のお目当て“吹屋の娘5.12c”へ。

以前トライしたことあったけど、日帰りでは登れなかった。

他にトライされる方がおられ、ヌンチャクが掛かっていた。ラッキー。

出だしボルダー、中程で中核心、ラストでキツい核心。そんな感じ。なんとなく覚えている。

ムーブを探って登ってみると、やはり最後がキツい。

何度もトライ&フォールを繰り返す。ようやく組み立てたムーブがえらくキツい。

ん〜、なんか(コレじゃない感)がするけど、他に思いつかず。

2便費やしてムーブを組み立て、3便目で下から通してみよう、と思ったらヌンチャクの主が回収してしまった。

もう1便、ヌンチャク掛けを兼ねてムーブを洗練させる。

4時。すでに日が沈みかかっていてかなり寒い。何人かいた人達もほとんど帰っていた。

I根くんに無理言ってもう1便出させてもらう。

4便目、出だしのボルダー苦手、なんとかクリア。中核心もクリア。最後の核心前でたっぷりレスト。

手が冷たい。かじかむ。意を決してレストのガバから出る。左へのトラバース。

でかいアンダーマッチ、すすんで両手クラックアンダー、左手ガバへ。右手悪いピンチで左手をさらに遠いガバ…が届かずフォール。力尽きた。

ん〜、どうもこれではいけなさそう…という思い。降ろしてもらい、急いで後片付け。すでにかなり薄暗い。

今回は北房の安宿で泊まり。長屋坂から1時間弱の距離。悪くはなかったがさすがの安普請で寒かった。


翌日曜日。外を見るとまさかの雪景色。まあまあ積もっている。

車は2駆のノーマルタイヤ。ゆっくりゆっくり長屋坂へ。途中スリップ事故を3件目撃。くわばらくわばら。

太陽が照れば暖かい長屋坂だが、この日はほぼ曇り、時々雪。寒かった〜。

ザグでアップ、吹屋の娘へ。

一応、RPのつもりでトライしたが、中核心の後で早くもテンション。指が冷た過ぎる…

最後の核心をもう一度やり直してみる。アンダーから左手ガバ、これが右手で取れたらええんやけど…なんてあれこれ試してみる。

すると右足ニーバーできることに気付いた。

おお!クリップもすごく安定してできる!そしてガバを右手で取れるムーブもひらめき、一気に光が差して目の前が明るくなった。

よしよし。RPできそう。

しばらくして次便。ビレイヤーのI根くんが「レッドポイントよろしく」なんて言ってくる。言われずともその気満々。

気負い過ぎて最初のボルダー失敗、いったん降りて仕切り直し。

ボルダー部、中核心をクリア、レスト、少し登ってまたレスト。ああ、手が冷たい。

慎重に慎重に。最後の核心前まで登ってきた。ガバで大レスト。呼吸を整える。

ビレイヤーに声を掛けてレストポイントを出る。両手アンダーから左手ガバ…

(あ…間違えた。ちゃうやん、左手ピンチへ送って右手でガバやん)さっきやったばかりやのにこのトリアタマは…

しかし悔やんでも仕方ないアフターカーニバル、咄嗟に昨日のムーブ、右手悪いピンチで左手を遠いガバへ。ニーバーできない。最後のクリップもできない。でも突っ込む!右手をガバへ、左手伸ばして終了点横のガバへ…!届いた!終了点にクリップ!

やった!登れた!!うれしい!!!

丹念に掃除をしながら降りる。I根くんビレイありがとう。最後のクリップ飛ばしたので怖い思いをさせてしまった。


この後はやはり抜け殻。ヌンチャクの掛かっていた“カウントダウン”にトライ。核心でフォール。ムーブを組み立て、RPできそうやったけどやめておいた。

15時。ちょっと早いけど片付けて退散。寒かったけどいい思いができた。

付き合ってくれたI根くん、ありがとう。外岩まだまだ慣れないけど、すぐに登れるようになるやろな。成長が早いので楽しみやね!

帰りに総社の美味しい洋食屋さんで夕食を食って帰った。

2022年11月20日 (日)

備中・権現谷 22年11/19

来ない…

早朝、待ち合わせ場所に到着。30分経っても待ち人現れず。電話も繋がらない。

どうしようか?弟子Bと相談しているとようやく着信があり、しばらくして慌てて走って来られる姿が見えた。

ちょっとドキドキしたが、無事に合流。

重役出勤のとめさんと弟子B、チョリオの3人で備中・権現谷へ!


権現には10時に到着。この時間でもかなり寒い。寒がりの私は迷わず“桐灰・マグマ”をOPEN。岩も冷たいが岩場は我々だけの貸し切り、のんびりできた。

権現谷は3度目。2度目はほとんど登れなかったので、実質2度目。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-780105.html

前回は3年前。すごく久しぶりな感じ。


短い11aでアップ、グダグダでアップになったかどうか…弟子Bのためにトップロープセット。

私は“下には下がおる 5.11cd”にオンサイトトライ。

いいルートという噂を聞いていたので、今回是非トライしてみたかった。


しかし意気込みとは裏腹に、下部で早くもフォール。ルートを間違えた…オブザベしなさ過ぎ…

ヌンチャクを掛けながら登る。上部がいやらしい。

2便目、RPを狙うも上部でフォール。やはりもう少しムーブを固めないと。

3便目も上部で危うかったけど、なんとか耐えてRP!登れて良かった。

https://youtu.be/EQW28yqXLZU


(ちなみに“下には下がおる”のグレードは現在5.12aだそうです。終了点が上がったこと、キーとなるホールドが欠けたことが理由だそうです。私の登った感触でも12aが妥当だと感じました。しかしこれまで何度も書いているように私のブログでは100岩場のグレードに合わせています)


弟子Bもトップロープからリードで11aをトライ。見事にRP。外岩2回目にして早くもイレブンクライマーになってしまった。恐るべし。

とめさんのトライはとても惜しかった…次回は行けそうです。


最後に“逆さでシェイクシェイク 5.12a”をマスターでトライ。

このルートは以前トライしたが敗退している。今回リベンジ!したかったけど、あえなくフォール…

“逆さでシェイク5.11c”までは登れたが、残り2ピンが登れなかった。残念。


16時半、もう辺りは薄暗い。片付けて撤収。

とめさん、I根くん、お付き合いありがとうございました!


今回、とめさんとたくさん話ができたのはとても良かった。同世代でクライミングに対する真摯な姿勢・考えは私にも励みになり、刺激にもなりました。これからもよろしくお願いします。



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