カテゴリー「外岩~中国」の34件の記事

2017年6月 3日 (土)

クライミングパートナーのこと。

私は基本的に“登りたがり”である。
私とよくクライミングに行く人は知っているだろうと思う。
そして私はオンサイトにこだわっている。
どうも私は他の人と比べて上記の意識が強いようだが、それでも普通にクライミングが上手くなりたいと思っている人には当たり前のことだと思う。

こういう考えは、大切なことだと思うが、時には少々困ったことになることがある。らしい。
普段行くフリークライミングはシングルピッチなので、問題ないのだが、マルチピッチのルートの場合である。
アルパインを含めて、マルチピッチのルートでは、“核心”ピッチをどちらがリードで登るかが問題となる。
登攀能力や経験に明らかな差がある、片方が上記の意識が非常に薄い、なんて場合はいいのだが、そうではなく、どちらも登りたいと考えていたらややこしい。
他の方のブログなんかを読んでいると、このことでちょっと気まずくなったりすることもあるみたいだ。
二人とも(核心はトーゼン自分)と考えていて、取り付きでもめる、みたいな。
そういうことを避けるためにも、パートナーとは事前に話し合いをしておくのがいい。

セカンドで登る、というのは、私にとってはほとんど意味がない。
これは、登攀価値(?)という意味であって、もちろん、ツルベの場合は半分はセカンドで登ることになるのだが。
クライミングというのは“墜ちるリスク・恐怖”があっての、自分との葛藤・戦いであると考えている。
いかにフリークライミングが“スポーツ”に特化したとはいえ、やはり根本はそこだと思っている。
トップロープに価値はない。
そしてセカンドで登ってしまうと、次回あるかもしれないオンサイトトライの“楽しみ”もなくなってしまう。
私がもし、登りたいピッチをセカンドで登ることになったら、目をつぶってゴボウで登りたいくらいだ。

さて、しかし私はそういうことで困ったことには遭ったことがない。
“らしい”と書いたのはそのためだ。
いつも登りたいところは登らせてもらっている。パートナーに感謝、である。

しかし、そのうちそうでなくなる時が来るかもしれない。
「チョリオさん、核心、やらせてもらえませんか」
そう言ってくる後輩が現れるかもしれない。
それは非常に嬉しいことではあるけれども、反面、複雑な心境やなあ。

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剣岳チンネ左稜線の核心ピッチ。

2017年4月15日 (土)

やり抜く力「GRIT」のこと。

今号のロクスノはとても為になった。
特集だった「クライミングを科学する」は勉強になったし、
アダムオンドラが完登したエルキャピタン・ドーンウォールの記事は面白かった。
腰痛の記事もあったし、連休に登る予定の城山マルチの記事もあった。

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良い記事が目白押しだった今号のロクスノ。


しかし、私の心を射抜いた言葉は、

「多くの人はストレッチすらやり抜くことができない」
であった。

それを読んだ時、私はドキッとした。
一流のクライマーと、私のような凡人クライマーとでは、「やり抜く力」(「GRITというらしい」)が違う、と記事には書いてある。

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自分の心が見透かされているようだった。
私は今、クライミングに夢中で、よく動画を見たりする。
そして、その度に(いいな~、オレもこんな風に登れたらなぁ)と思う。
しかし、反面、(子どもの頃からやってんやろな、オレなんて始めたの43才やし)とか(持って生まれたモンが違うな)と思ってしまう。
いや、まあ、それはきっと正しい。だが、それだけか。
PCの向こう側の人たちは、若くからクライミングを始めて、素質に恵まれただけで、登れるようになったのだろうか。
おそらく、いや、きっと大変な努力をしているのだと思う。
その努力の何分の一も、何十分の一の努力もしないで、自分の登れない理由にするのは、かなり恥ずかしいことである。


さて、この記事を読んで、私も「やり抜く」ことを決めたので書いておく。
そんな難しいことではない。続けることが大事。
とりあえず、1年、やり抜く。既に1ヶ月経ったので、来年の3月まで。

・ストレッチ
体の硬い私にとってストレッチは必須。怪我して登れなかった去年6月から続けているが、たまにサボってた。必ずやる。
・体幹トレ
これも去年6月からやっていたが、クライミングを再開した後、いつの間にか止めていた。結構シンドイねん…
3月から再開、ジム以外の日は必ずやる。
・指のトレーニング
トレーニングボードがあればいいが、設置する場所がないし、お金もない。何よりヨメさんの目が怖い。ので、できる範囲で。
翌日クライミングがない日は必ずやる。しかしかなり負担が大きいので、ケガしない程度で。

今のところ1ヶ月は続いているが、効果は感じられない。
効果が感じられないから、殆どの人(私も)は続かないのだろう。
しかし1年。必ずやり抜こう。

https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=ohyKDJlntI4

体幹トレの1つ、片足スクワット。

実は1ヶ月続けて、早くも数回、サボりそうになった。
その時は「ストレッチすらやり抜くことができない」の言葉と、それを読んで恥ずかしく思った気持ちを思い出して乗り切った。

2017年2月17日 (金)

“立甲”やってみた。

左肩、未だ治らず。ネットでいろいろ調べてみると、“立甲”というのがイイらしい。

https://www.youtube.com/watch?v=7z0GAxHeq9s

肩甲骨を操作する、といっても、なんだか感覚がわからないし、見えない。
ムスコに動画を撮ってもらったが、思ったよりできてなかった…

Photo
ブルース・リー先生はやっぱりすごい。

翌日、今日。
仕事で車を運転していて、あることに気づいた。
後方の目視が楽だ、ということ。

私は首があまり回らないので、後方目視の時は腰からひねらないと、後ろが見られない。
なのに、今日は首が回る!
(おお!これは楽だ!)

なんだか嬉しくて、通常の3倍くらい余計に後方確認をした。

Photo_2

「回るぞ!私も首が回る!」


さて、本日の柔軟体操バックミュージックは、

https://www.youtube.com/watch?v=7yWcOx9v58A

カルミナ・ブラーナ。昨日に続いてティンパニ大活躍。
それにしても小澤セージ、若い!

2017年2月13日 (月)

モチベーション低下。

相変わらず、左肩から首筋にかけて、鈍痛がある。
仕事で車の運転や事務処理で、同じ姿勢でいると、かなりきつい。

(はぁ、こりゃジム行っても、またロクに登れない)
目いっぱい力が出せないクライミングは、ストレスが溜まる。
(この動きは大丈夫かな?)と一手一手探りながら登るのも同様。
まあ、何かしらのトレーニングには、なるやろうけども。

ジムや外岩では、最近ずっと停滞している。
上手くなっている、という実感がない。現状維持、も、怪しい。
(これ以上、上手くはならないんちゃうか)
たとえ上手くなっても、12bか12c止まり。
故障して治ってを繰り返し、この辺りが限界か、とも思う。
私にしては珍しく、“ダークサイド”に引き込まれているが、こんな気分の時もある。

全く気乗りしないが、ストレッチだけはしておく。
これは、去年ケガをした時からずっと続けている。我ながらエライな、と思う。
ホンマ、こういうことが1割でも道楽ではなく、本職に生かせないものか。

ストレッチしながら、今日は音楽をかけてみた。

https://www.youtube.com/watch?v=4MPuoOj5TIw

マーラー交響曲第2番「復活」。私の大好物。
音楽を聴きながらやる、というのはいいみたいだ。これからも続けよう。
少しやる気が出てきて、ケガ明け以来サボっている体幹トレもやった。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-c89c.html

これはキツイ。風呂あがりやのに汗だくになってしまった…

2017年2月 6日 (月)

フリークライミング時の服装。

私は、いわゆる“クライミング用”のパンツやシャツを持っていない。
ジャージに普通のTシャツ、が多い。
夏はいいが、冬は寒いので、モコモコの耐寒ズボンをはく。
もちろんストレッチ性などは、ない。

フリークライミングの“フリー”は、道具を使わない、という意である。
登るための道具は使わない、というのが望ましい。
(ただ、シューズとチョークは例外、というのが暗黙の了解である。)
だから私は“クライミング用”に特化した高性能な服には、少々反発を覚えるのである…


ウソである。
もし、上記のようなことを本気で考えているのだったら、すっ裸で登ればいい。
私が“クライミング用”の服を持っていないのは、単に値段が高いから、である。
それでも“高性能な”服を着て登れるようになるのだったら、真っ先に買うと思うが。

しかし、やはり、クライミング用のシャツやパンツ服は、“クライミング用”というだけあって、カッコイイ。
ファッションに無頓着な私でも、(ええなぁ~)と思ったりする。

今日、仕事の休憩時間でイズミヤに行った。
何気なし紳士服売り場をのぞいていると、ストレッチ性のあるカーゴパンツが2000円ほどで売っていた。
(クライミングにちょうどよさそう)と、しばらく買おうか考えた。
実はジムで使っているジャージがかなりヘロヘロで、先日ゴムが緩んだため、自分でゴム入れをしたのである。
(でも2000円あったら、道場まで往復できるな)
結局買わなかった。

2000円でもこんな按配なんで、“クライミング用”パンツなんて一生無理やな。
もし、12aをOSできたら、自分のご褒美に買ってみるか。

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ストレッチ性なしの冬ズボン。やっぱり登りにくいかな…

2017年1月28日 (土)

食事のこと。

私は、“食”に関して、それほど執着する方ではない。
グルメ番組とかも、(他人が食ってるのを見て何が面白いんだろう)と思う。
もちろん、不味いより美味しい方がいいに決まっているし、(クライミングをしているので)体重が気になるからといって、細かくカロリー計算をしているわけでもない。

今、私は基本的に、“1日1食”である。
朝、昼は食べないで、夕食のみ、食べる。
ジムに行く火曜と木曜は、帰宅してから0時頃に食べる。
前の食事は24時間以上前なので、かなり空腹だが、もう慣れた。
1食の夕食は、かなりガッツリ食べる。主に肉と白米。

もちろん、昔からそうだったわけではない。
ただ、貧血気味のため、朝は大体気分が悪く、食事を受け付けない。
高校の時くらいから朝食は抜いていたと思う。
子どもが幼い頃は、“見本”になるので、トースト一枚を無理に食べていた。

では、昼飯も抜くようになったのは?
それを最初にやったのは、今でも覚えている、高校生の時。
私は吹奏楽部に所属していて、クラシック音楽に興味を持ち始めた。
ちょうどその頃は、LPレコードからCDへ移行している頃で、私は友人から格安でCDプレーヤーを譲ってもらったのだった。

当時、CDは普通で3500円。高いのは3800円。安いので3000円だった。
そして私は、いろんなクラシックのCDが欲しくてたまらなかったのである。
そんな私がとった策が、“昼飯を抜くこと”だったのである。

私は毎日、母親から500円の昼食代をもらっていた。
それを使わずに貯め、月~土(当時は土曜も学校)の6日で3000円、CD1枚を買っていた。
オモニ、ごめん!30年前のことやし、時効ということで許して!

しかし、昼飯を食わないことは、かなり苦しかった。
授業が終わった後のクラブ活動は目を回しそうだった。
朝飯も食ってないので、恐らくハラは空っぽ。その上、私の楽器はテューバである。
しかも、今の時代と違って、当時クラブ活動は、結構夜遅くまでやっていた。

Tuba
テューバ。空腹時に吹くと、腹がぐぅぐぅ鳴る。
場合によっては、楽器よりデカい音で。

その頃やっていた、空腹に耐える方法。
それは、“ひたすら水を飲むこと”。
ウォータークーラーの水をイヤというほど飲む。
苦しくなっても、涙目になっても、喉を動かして飲む。
そのうち、腹がたぷんたぷんになって気持ち悪くなってくる。
そう、その“気持ち悪さ”で空腹を紛らわすのである。

成長期ド真ん中のこの頃にこんなことをやっていたので、今の低燃費の体ができたのだろう。
常に飢餓状態なので、脂肪を蓄積させず、どんどん使うのである。


社会人となっても、基本的に貧乏人の私は、お金に困ると度々、昼飯を抜いた。
フリークライミングにはまり、ジムに通いだすと、今度は残業せずに早くジムに行くために、昼休みを取らずに働いたりもした。
一昨年まで勤めていた郵便局では、最後の何年かは、ずっと昼抜きだった。
最初はキツいけど、じきに慣れた。

現在、1日1食となって、けっこう経ち、だいぶ慣れたが、それでも辛い時がある。
ジムに行く前に、ムスコの夕食を作っている時。
落としたい課題がない時なんかは、耐えられずに、ついつい食べてしまう時もある。
あと、ジムに行く前の、難波の地下街。
カレー、焼き鳥、お好み焼き、串かつの店が並び、夕食時なので、イイ匂いが充満している。
私は口の中にヨダレで満たして通り過ぎる。まあでも、これもだいぶ慣れたな。


そんな私なので、今まで肥満とは無関係である。
これまで体重を気にしたことは、殆どない。
もうずーっと、62kg辺りである。
しかし、ここ最近、少し体重が気になりだした。
というのも、年末に風邪をひいた時、食欲が落ちて体重が59kgを切り、58.8kgまで落ちた。
ちょうどその頃に、鳳来の“ドルフィン5.12a”をリベンジ。
外岩でも、ジムでも、かなり好調だった。

60kg台でも、(だいぶ軽いなぁ)と感じるのに、さらに1kg以上軽いと、指への負担はかなり軽減される。
今は、正月を経て、また62kg辺り、まあ普通なのだが、あの時の好調が忘れられず、60kgくらいまで減量したいなぁ、と思っている。
でも、意識して食事を制限しても、なかなかというより、全然減らない。
ただ、これに関しては、無理するつもりはない。
1日1食を続けているだけでも、身体には結構負担がかかっているだろうから。

2017年1月14日 (土)

続・“5.11a”というグレード。

後輩のブログを読んでいて、気づいたことがあった。
彼は、今年の目標に「外岩で5.11aを5本」と挙げていた。
私は彼の実力なら、1年あれば5本は軽いやろな、と思うが、プレッシャーになるのであまり言わないでおこう。
それに彼は、かなり控えめな性格なのである。

以前、11aのグレードについて、ブログに書いたことがあった。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/511a-0a0f.html

読み返してみると、ジムでの内容で、外岩のことはあまり触れていない。
前述の後輩が11aをトライするなら、どこがええかな、なんて考えていると、それはほぼ、どこの岩場にもあることに気づいたのである。

もちろん、私が行ったことのある岩場しかわからないのだが、初・中級者向けと言われている岩場には、だいたい“試金石”的な11aのルートがある。
このルートが登れたら、ちょっと自慢できる、もしくは他人から認められる、といったような。

とりあえず挙げてみると、

烏帽子岩 ジャスティス
備中・長屋坂 スプリング
駒形岩 サイレントティアーズ
山神社 紺碧の宇宙
仏岩 クライシス
不動岩 ペガサス
椿岩 アトランタ
芹谷屏風岩 ラバンバ
鳳来・鬼岩 鬼岩入門
鳳来・パラダイスロック シャムロック

どのルートも、なんとなく“スタンダード”な感じがする。ちなみに順番は、私が登った順。
難しい順に並べてみると、

サイレントティアーズ 2014 12/23 10便以上
ペガサス 2015 12/29 5便
シャムロック 2016 12/23 2便
ジャスティス 2014 7/12 10便以上
鬼岩入門 2016 11/27 FL
アトランタ 2016 9/11 OS
ラバンバ 2016 11/5 2便
スプリング 2014 10/11 2便
クライシス 2015 5/29 MOS
紺碧の宇宙 2015 5/6 MOS

難しい順といっても、あくまで私の体感なので。
しかも間隔もずいぶん空いているので、今登ってみると、また変わるかもしれない。
それにしても、サイレントティアーズは難しいと思う。
登り方を教えてもらわないと、今でも登れないのでは。

どの課題も、人気があって、いいルートばかり。
思い出深いルートも多い。
やっぱり最初の目標は“11a”やなぁ。
そして1本登れると、どんどんハマっていくねんなぁ。


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駒形岩“サイレントティアーズ 5.11a”。クライマーは秀さん。

2016年12月31日 (土)

今年のクライミングを振り返る~16年12/31

今日は大晦日。
今年もいろんな岩場に登りに行った。
今年一年のクライミングを、振り返ってみる。

↓去年の総括。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/151231-6bc3.html

今年、外岩では、
11a-22本、11b-11本、11c-4本、11d-4本、12a-4本。

ちなみに一昨年と去年は、
2014年、11a-6本、11b-2本。
2015年、11a-10本、11b-7本、11c-1本、11d-1本、12a-2本、12b-1本。
(全て、11abは11a、11bcは11b、12abは12aでカウント)

まあ、数の上では、着実に伸びてる。よしよし。


思い出深いルートとしては、まず、年初めに通った不動正面壁。
中でも“タイコ”と“ワンマンショー”は苦労した分、RPできた時の喜びも大きかった。

“タイコ5.11c”RP 不動岩 16年1/17
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/511crp-16117-52.html

“ワンマンショー5.11d”RP 不動岩 16年3/6
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/511drp-16356-31.html

“タイコ”RPまで22便。外岩で最も多くかかった便数である。

登っている最中にぎっくり腰に襲われたけど、登りきった備中・長屋坂の“Morisama”。
緊張もしたし、ギリギリだった。ビレイヤーのK本ちゃんにも感謝。

“Morisama5.12a/b”RP 備中長屋坂 16年3/21
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/morisama512abrp.html

日和佐の“ラジャラウト”と鳳来の“ドルフィン”は初回で落とせず、後輩達に付き合ってもらってリベンジを果たせた。
どちらも初回で、登れそうで登れなかった課題だったので、リベンジの時までずっと悔しさが頭に残っていた。
それだけに、登れた時の安堵感は、より一層大きかった。

“ラジャラウト5.11d”RP 日和佐 16年10/10
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/511drp-161010-f.html

“ドルフィン 5.12a”RP 鳳来パラダイスロック 16年12/23
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/512arp-161223-7.html


いいことばかりではない。今年は、怪我と故障に悩まされた1年だった。
4月末から、左肘痛に悩まされ、これは未だに引きずっている。
5月には右足捻挫、左足かかと骨折。
そして6月には左中指骨折。
クライミングができない日々が続いた。

夏の間、クライミングができなかったので、予定していたアルパインクライミングには結局行けずじまい。
今年行けなかった屏風岩と北岳バットレス、来年こそは是非行きたい。


マルチピッチでは、5月に行った雪彦山の“上昇気流”と大台ケ原の“サンダーボルト”が印象深い。

どちらも、ペアは谷やん。そしてどちらもOSできず。
サンダーボルトでは、フォールした際、右足捻挫してしまった。
上昇気流は、秋にもリベンジに行ったが、RPできず、返り討ちに。

雪彦山地蔵岳正面壁“上昇気流 4p 5.11b”
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/4p-511b-1ca7.html

大台ケ原 千石グラ“サンダーボルト” 16年5/14
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/16514-4fd7.html


結局、怪我が治って、ジムで本気トライができるようになったのは、8月からだった。
外岩で調子が戻ってきたと感じたのは、10月以降。
3ヶ月間は、ほぼ、何もできなかったが、ちょうど怪我した時と同時期に、今期の新人達が、ジムに通い始めるようになった。

教えるのが下手な私だが、新人達の相手は楽しかった。
自分は登ることができなくても(結構、登ってたけど)、彼らに教えてやれるという目的があると、ジムに行くモチベーションになった。
もし、新人達がいなかったら、きっと怪我している間はジムに行かなかったと思う。
新しい仲間たちに感謝、である。

椿岩、芹谷屏風岩、備中・元祖奥の院とニューエリア、鳳来は、今年初めて行った岩場である。登りたいルートもまだまだある。
下見だけしかできなかったけど、白嵓や楯ガ崎にも行ってみたい。

今年は怪我してしまって、少々不本意な一年だったけど、総じて楽しい一年だった。
それもひとえに、一緒に登ってくれる仲間たちがいてくれるからこそ、である。
来年も、この仲間たちと楽しくクライミングを楽しめれば、と願う。

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2016年12月27日 (火)

初めてのロッククライミング。

私は高い所が好きである。
○○と煙は高い所が好き、とはよく言ったものである。
しかし、私にも、こんなことがあった。


あれは確か、私の所属している山岳会の1年目のこと。だから恐らく6年前。
不動岩東稜、もしくは百丈岩で例会、登攀練習をしていた。
私のペアは、T中さん、当時私も不慣れだったが、T中さんはもっと不慣れだった。
1ピッチ目、私がトップで登っていると、下から声が掛かった。
T中さんの隣でビレイしている、ふるぽんが「チョリオさん、ちょっと待って。T中さん、ロープ、ぐちゃぐちゃやで」と言っている。
下を見ると、なるほど、T中さんのロープがこんがらがっているのが見えた。
どうやら、ロープをさばいていなかったらしい。
私は、どこかでセルフビレイを取りたかったが、あいにくハーケン類は近くにない。
最後のプロテクションは、足元よりも更に下だった。
しかも、その時の体勢は、あまり良くなかった。
もう10m以上、登ってしまっているので、T中さんは小さく見える。
そのT中さんは、なんとビレイ器から手を離し、両手で堂々とロープをさばいていた。
(あ、オレ、ちょっとヤバいんちゃう?)
途端に足がすくみ、体中が強張るのを感じた。
(あの時と同じだ…)その時急に、遥か昔のことが思い出された。


たぶん、小学生高学年の頃。
近所の友達数名と大阪城公園に自転車で遊びに行った時のこと。
友達の誰かが、石垣を登ろう、と言いだし、みんなで登り始めた。
登るのは楽しく、私は夢中で登った。
あと数メートルで登り終える、というところで、私はかなり疲れてしまった。
石垣は、上にいくにつれて斜度が増す。
つまり、登るのが難しくなるのである。

左右を見ると、もう誰も登っていない。
下を見ると、さっきまで一緒に登っていた友達が、ボール遊びをしているのが見えた。
しかし、その友達の小さいこと!
私はすごい高さにいることに、ようやく気付いた。
すると急に足がすくみ、震えだした。
パニックになり、大声で、「助けてー!」と叫んだ。
しかし、下の友達には声が届かないようで、全く気付いてもらえない。
私は息が荒くなっているのを感じながら、目を瞑り、呼吸を整えようとした。
しばらく深呼吸をしていると、落ち着いてきた。
上を見ると、あともう少し。登れそう。登れた。


高い所で足がすくんだ経験は、この時くらいのはずである。
だから、登攀訓練で(ヤバい)と感じた時に、このことを思い出したのだと思う。

ロープをさばき終えたT中さんが「ビレイOK!」と声を掛けてきた。
(OKちゃうわ、全く!)内心怒りを覚えながら、残りの登攀を終えた。

2016年12月19日 (月)

グレード依存症~クライミングのこと。9

とある方のブログで、“グレード依存症”の記事を読んで、(ああ、オレもコレだな)と感じた。
クライミングを始めた頃はグレードには拘らず、ただただガムシャラに登って、登れて嬉しい、墜ちて悔しい、だった。
いや、始めた時から“10a以下では絶対墜ちない”という妙な意地があったから、最初からその気があったのかもしれない。

グレードが“目安”程度であるということは分かっている。
そもそも体の大きさ、柔軟性、力の強さ等々は人それぞれで、このルートは得意で、あのルートは苦手、同じグレードでも感じる難易度はバラバラである。
これは外岩だともっと顕著で、そもそも使えるホールドからして人それぞれである。

私も一応、グレード云々ではなく“いいルート”を登りたい、と思っている。他のみんなも、そうだろうと思う。
しかし、それは本当だろうか。
いいルートを登りたい、というのは当然本心だけど、やはり“最高RPグレード辺りのいいルート”、というのが本音では?

ムーブも決まって、登り終えた後すごく気持ちの良かった10a。
なんやようわからん、気持ち悪い動きやったけど、なんとか登れた11a。
登れて本当に喜べるのは、果たしてどちらだろうか。
(強い人は10a→12a、11a→13aと替えてもらったらええです)
余程達観した人物でないと、なかなか“グレードに関係なく”とはいかないのではないだろうか。

クライミングをする人は、大なり小なり“自意識過剰”なところがあるように思う。
ジムで別に誰も見ていないのに、(なんか見られてる)と感じる人は多いのでは?
そして、“自己顕示欲”が強い、やや悪い言い方をすれば、“見栄っ張り”。
やっぱり他人から“イレブンクライマー”と呼ばれたいし、さらに“トゥエルブクライマー”と呼ばれるようになりたい。
「強いですね」と言われれば嬉しいし、ぶさいくな墜ち方を見られたら(見られているかどうかも分からないが)かなり凹む。
そういえば今のグラビティに、簡単な11aと難しい10dがある。私の体感では、11aの方が数段登りやすい。
私の主観だが、10dの方が登れた時の達成感が得られるし、トレーニングにもなる。
しかし、人気があるのは、やはり簡単な11aの方、なのである。

別にグレードを追う、意識することが悪いこととは思わない。
「年内に11aを登る!」とか「1年で12台を10本」といった目標も立てやすい。
OSグレードやRPグレードが更新されたら嬉しいし、モチベーションも上がる。
ただどうも、どんどんグレードに縛られていくと言うか…
そうなると、クライミング自体が心から楽しめなくなりそう、と言うか…


私には、はっきりと、グレードを意識した時があった。
当初ジムで、私は下のグレードから順番にトライしていた。
つまり、10aが全部登れるまで、10bは触らない、ということ。
それが破られたのは、11cを全部登り、11dをトライしていた頃。
11dを2本RPしたが、残りの2本は全く歯が立たなかった。
数ヶ月、全く進展しなかった。
さすがにモチベーションも下がり、煮詰まっていた。

(気分転換に、12aでも触ってみるか)
と、初めて自分のルール(?)を破り、12aを触ってみた。
すると登れない11dよりも、はるかに手応えを感じ、それからは11dそっちのけで、12aのトライを開始した。

始めて12台が登れた時は、すごく嬉しかった。
もう11dには見向きもしなかった。
他の12aを、あわよくば12bを、となるのである。
それは「トゥエルブ」という“甘い響き”にもよるのだろうけど。
確かに、11c→11dと11d→12aでは、同じ1段階でも、かなり感じ方が変わってくる。

あの時の11d、壁がリニューアルされると聞いて、慌てて再トライし、1本は何とかRPできたが、もう1本は結局登れなかった。確か黄色テープの課題。


現在ではこの“グレード依存症”がさらに進行しているような。
それを感じるようになったのは、何本か12台が登れ、11a辺りではOSが当たり前になった頃から。
(11aは登れて当たり前)(まさか墜ちへんやろ)そんな風に思われると感じる。
なので、(登れないとマズいな)といった“義務感”まで感じるようになる。
イヤ、きっと誰もそんなん思ってない。そもそもそんなに見てもいない。
登れなかったところで、(ああ、チョリオ墜ちよった)くらいにしか思っていない。

ああ、“グレード依存症”…
なんでもっと素直に楽しめないかな、と思う。時々やけど。
いや、今でも十分、かなり楽しいな。