カテゴリー「クライミングのこと。」の33件の記事

2016年8月10日 (水)

蝶ヶ岳~常念岳 16年8/6~7

蝶ヶ岳は、思い出深い山である。

初めて、冬のアルプスに挑んだのが蝶ヶ岳。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/2008912-041d.html

今の山岳会に入って初めての合宿も、蝶ヶ岳だった。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/20111618-dd8c.html

さて、今回の山行は、新人のための、“初めてのテント泊”山行である。
企画や計画、リーダー、サブリーダー、食担、記録、といった役割も、全て新人にやってもらう。
私はついて行くだけ。こりゃ楽だ。

三股の駐車場で仮眠、6日朝7時に出発。

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今回のリーダー、ゾノさんと、サブリーダー、シャントくん。

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途中にあった、ゴジラに似た木。挑む(?)ゾノさん。
パーティーを盛り上げるのも、リーダーの役割だ(?)

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ゴゼンタチバナ。

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急登を進む。

登り始めて4時間、樹林帯が終わる。
容赦ない太陽の光が、痛いくらいだ。
それでも、お花畑や、時折通る山の風に癒され、12時、蝶ヶ岳に到着。

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早速、テントを張る。
ちなみに、私とO村さんは、ソロテント。

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かめさんと槍ヶ岳。

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夏真っ盛りの穂高。

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マエホ、オクホ、シャント。

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落ち着いたところで、ひとまずカンパイ!

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眠そうな聖さん。みんな寝不足…

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怖そうなO村さん。5年前の蝶ヶ岳合宿でも一緒だった。
今だから言うが、前回の合宿でリーダーだった私は、読図をするために、メンバーに「地図を出してください」と言ったところ、O村さんは最新鋭のGPSを出したのだった。
そのO村さんも、5年経って後輩に指導できるように成長した。
私は…あんまり変わらんなぁ…クライミングは上手くなったけど。

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山頂付近に咲いていた花々。

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テントに戻って、天気図の練習。

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天気図の後は、夕食。

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食事担当はみゆさん。

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皿うどんと、中華丼。すごく美味かった。
山では更に食欲が落ちる私だが、満腹になるまで食べた。

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夕食の後は、夕焼けショーの始まりはじまり。

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K村くん。今回、陰の取りまとめ役。

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食担だった、みゆさん。

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リーダー、ゾノさん。シブい。

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聖さん。これもシブい。

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心がやすらぐひと時、至福のひと時。

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私はカメラ片手にあちこちウロウロしながら撮影。
至福のひと時、くつろぐ間もない。

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夕焼けショーは終わり、テントに戻って少し会話を楽しむ。
が、やはり寝不足で早めに就寝。
久しぶりに見た満天の星空。流れ星もいくつか見られた。
以前やったら、一晩中起きて撮影してたな…

翌朝、3時に目が覚めた。
もう一眠りしようとしたが、結局起きていた。
出発は5時。早い。
私はテントをたたみ、荷物をまとめておいて、山頂辺りでのんびりしていた。
4時過ぎ、テン場に戻ってみると、他のメンバーも起き出し、出発準備をしていた。

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今回の新人は、すごくまとまっている。
遅れるどころか、5時前に準備が終わっていた。
10分ほど前倒しで出発。

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日の出前、テン場を出発。
この日は常念岳を目指し、三股の駐車場まで戻る。

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F原さん。泣いてる?

出発してすぐ、ご来光。
ザックをおろして、しばし写真撮影。

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撮影の後は、再び常念へと向かう。

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休憩ポイントで見かけた雷鳥。

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蝶ヶ岳を振り返る。

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かめさんと槍・パート2。

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常念岳へ!

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2日続けてのピーカン。

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9時、常念岳に到着。

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大天井岳。

頂上で大休止。
ここからは駐車場まで長い下り。
久しぶりのアルプスは堪えた…
翌日、翌々日と筋肉痛。太ももの筋肉痛も久しぶり。
しかし、その痛みも懐かしく、そんなに悪い気はしなかった。

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参加の皆さん、お疲れさまでした。
そしてアルプスの山々、ありがとうございました。

2011年10月12日 (水)

剱岳・源次郎尾根 2011年9月23日~25日

山岳会の有志合宿。

しかし一徹代表が不参加になり、チーム編成と行き先が直前までドタバタ。

メンバーはリーダーmayumiさん、サブリーダーM田さんに、Shigeoさん、Chikaさん、山秀さん、K坂さん、Y子さん、チョリオの8人。

行き先は源次郎尾根より剱岳、である。

私が言うのもなんだが(実は源次郎尾根はおろか剱岳にも登ったことがない)このメンバーなら大丈夫、という気がした。

ただし、私が大人しくしていれば、の話である。

そう、私は稀代の雨男、なのである。

 

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室堂到着。天気はまずまず。

 

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準備をして…

 

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出発!…ってガスってるやん!

 

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剱沢到着。テント設営。青空。

 

しかし…

 

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雪降りました…

 

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けっこういっぱい…

 

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おかげでこんな写真も撮れました。

 

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フィルムカメラでも撮っておこう。

 

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ワシか?ワシのせいなんか?(Chikaさん写)

 

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剱はん、明日はお手柔らかに…

 

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で、我々はテントの中で…(Chikaさん写)

 

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天気図作成(初)!(Chikaさん写)

 

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こらけっこう、ムズカシイで…

 

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頭を使った後はメシ!ShigeoさんとChikaさんの同じテントなので豪華食材が!

子持ちこんにゃくの刺身、最高!(Chikaさん写)

 

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そして“山では肉!”という昔の偉人(?)の言葉どおり、ブ厚い豚肉!美味し!

ちなみに後日のテント内清掃は大変だったそうです…(Chikaさん写)

 

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天気のことなど知ったことではない、と言わんばかりに食いまくりました。

 

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夕暮れの剱沢。

 

翌朝、3時起床。

テントを空けて空を見る。

満天の星。

(よしっ!)

準備を済ませて定刻の4時半(を少し過ぎたか?)出発。

 

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剱沢雪渓に着くころ、ようやく明るくなってきた。

 

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昨日の積雪のおかげで歩きやすい。

 

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取り付き点で休憩の後、登り始める。最初は草付き。

 

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そしてヌメヌメのいやらしい岩…

 

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お次はブッシュ。屈みながらの行進です。

腰クラッシャーです。腰痛持ちには非常にツライ…

 

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ええかげんにせんかい!

 

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そうそう、こういうやつ。

 

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Ⅰ峰到着。

 

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剱御前と剱沢。

 

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剱岳はまだ遠い。

 

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Ⅱ峰到着。懸垂下降で降ります。

 

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セットはM田さんとK坂さん。

 

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順番に降りていきます。

 

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下から見るとこんな感じ(Chikaさん写)

 

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全員降りたら、後はひたすら登るのみ。

 

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Ⅱ峰を振り返る。

 

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見上げていた頂も…

 

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いつしか低くなり…

 

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雲ひとつない快晴の元…

 

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仲間たちと…

 

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苦楽を共にして…

 

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そして…

 

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(Chikaさん写)

 

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私も記念撮影(自分で)

 

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剱岳山頂より。

 

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八ツ峰と後立山連峰。

 

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ベテランのM田さん。ずっとトップで素晴らしいルートファインディング。

M田さんがいなければ、もっと手こずっていたと思う。

 

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人は多かったが、気持ちいい頂上だった。

 

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さて、下山。大渋滞です…

 

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でもええ景色です。

 

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ウワサのヨコバイ。

 

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ここも絶景。

 

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剱沢テント場に戻ってきました。

 

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夕食前にちょっと撮影に出かける。

 

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翌朝。みんなより一足先に起きて撮影。

 

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(クリックすると拡大します)

 

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出発。

 

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この日も快晴!

 

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少し遠回りして、別山乗越より大日岳への尾根を歩く。

室堂を見下ろしながらの気持ちいい山歩き。

 

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室堂と右上に薬師岳。

 

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室堂からバスとケーブルを乗り継ぎ立山へ。

入浴後、昼食。解散して大阪へ。

 

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私の知る限り一番アルコールの似合う女性。

 

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そういえばこんなんもしてました…

今回参加のおば、もとい、おねえさま方です。

 

2011年10月 3日 (月)

薬師岳 2011年9月17日~18日

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。

すっかり涼しくなりましたね。10月です。

久しぶりに自分のブログを見て少々びっくりしました。まだ8月。

虫捕り三昧で終わってしまってますね。まあ、知ってましたけど。

 

ちょりおは山をやめてしまったのでは?と思われた方もおられるかもしれませんが、

ご安心ください。では、久々の更新です。

 

9月の3連休、山岳会でお世話になっているShigeoさん・Chikaさん夫妻が雲ノ平に行くという。

それに私もついていくことにした。

天気予報は最悪。3連休にうまい具合に合わせたかのように悪天である。

それでも折立のゲートに着いた時には雨は降っておらず、きれいな朝焼けも見られた。

 

しかしやはり私は雨男。登山口に着いた頃はきっちり雨。

Chikaさんは地図を広げ、別の山(観光地?)を探し出した。

それでもShigeoさんの「行こうや」の一声で用意をして出発。

 

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やっぱり雨…すまんこってす。

 

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山はこんな感じ。

 

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こんなんおりました。サンショウウオ。

 

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ゴゼンタチバナ。

 

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太郎平小屋到着。Shigeoさん「あかんなぁ…」

雲ノ平行きは中止、この先の薬師峠でテント泊決定。

 

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さっそく「いただきます!」

 

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お酒を飲まないオッサン二人はジュース…やたらうまかった。(Chikaさん写)

 

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気持ちいいテン場だった。

 

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とりあえずメシ。やることないし…

 

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山では肉!Chikaさんのザックからはいっぱい食材が…

まずはローストチキン。めっちゃうまいし。

 

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豚の焼肉も美味かった…

 

なんかやることなくなったなぁ…

テント入ってもうたら出るの億劫やし、なにより天気悪いし。

こんな早くに眠れるかなぁ。本でも持ってくればよかった。

でも、なんかのんびり山で過ごすのんも悪くないなぁ。

なんやかんやでいつのまにか眠ってた。

 

翌朝、5時起床。

もし天気が良かったら一人で薬師岳に登ろうと考えていた。

ShigeoさんとChikaさんは以前登ったことがあるので、もうええわ、とのこと。

 

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晴れた!

 

となりのテントに一応、声を掛ける。

まだ寝てるみたい。

歩き始める。

テン場からは当分急登がつづく。主尾根まで登ると道も緩やかになり、展望も広がった。

朝の、すがすがしい、気持ちいい登山だ。

 

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早くも色づいたナナカマド。秋が近い。

 

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昨日歩いた道。太郎平小屋が見える。

  

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着いた!

 

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さっそくお祝い。とっておきのジュース。しかしヘンな髪型やな…

 

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山頂より。

 

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山頂より。

 

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剱岳(左)も見えた。

 

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歩いてきた尾根。

 

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槍ヶ岳。

 

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薬師岳のカール。

 

頂上で半時間ほどのんびりし、下山開始。気持ちいい頂上だった。

 

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下山も写真を撮りながらのんびり。

 

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あっ!

 

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ShigeoさんとChikaさんが迎えに登ってきてくださった。

 

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「寂しくて泣いてたやろ?」「いや、それよりもっかい頂上行きません?」(Chikaさん写)

 

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撮影風景(Chikaさん写)

 

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いい感じの湿原。

 

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当然休憩。

 

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テン場に戻って片付けた後、折立へ。

 

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“スイミー”みたい…

 

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登山口到着。お疲れさま。

 

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帰りにボリュームたっぷりの天ぷら店へ。

かなりお腹が減っていたので、けっこう食べてから写真を撮るのを思い出した。

 

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もうおなじみの光景。美味そうに飲むなぁ…

 

今回はのんびりした山登りとなった。

Shigeoさん・Chikaさんは本当に気さくで気遣い無用やし。

結果的に二日目は晴れて、薬師岳にも登れたし。

花はさすがに、もう少なかったけど、秋を感じられたし。

ああ、ほんまええ山やった。

 

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一足先にアップされているChikaさんのHPはコチラ!よくできてます。ホントに。

2011年8月 8日 (月)

徳本峠~蝶ヶ岳(3) 2011年7月16日~18日

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(写真をクリックすると拡大されます)

夜中の2時に目を覚まし、1時間ほど寝袋の中にいたが、

眠れそうもないのでタバコを吸いにテントの外に出た。

空は晴れて星が出ていた。

東側の夜景がきれいだ。もう少しして空が明るくなり始めたら写真を撮ろう。

一度テントに戻り、コーヒーを飲み、カメラを持って再び外に出た。

私の寝ていた6人用テントも隣の4人用テントも、まだ誰も起きていないようだ。

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日の出前。東側。イイ感じ。

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西側の槍ヶ岳も染まり始めた。

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同じく西側。奥穂は雲の中。

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見事な朝焼け。

(写真をクリックすると拡大されます。)

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東側の朝焼けも素晴らしい。撮影大忙し。

(写真をクリックすると拡大されます。)

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ようやく日の出。

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(写真をクリックすると拡大されます。)

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(写真をクリックすると拡大されます。)

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朝の景色を堪能し、起床時間の5時にテントに戻った。

「今朝はいい景色でしたね!」と仲間に話すと、他のメンバーは誰もテントの外に出ずに景色は見なかったそうな。

かなりイイ朝焼けだったので、教えてあげればよかったか。

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出発。いい景色も見納め。

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もうすぐ上高地。自然と笑顔がこぼれる。

上高地からタクシーで沢渡へ。

平湯で温泉に浸かり、そば屋で昼食。そこで解散した。

参加の皆さん、頼りないリーダーを支えていただき、ありがとうございました。

楽しい3日間でした。

徳本峠~蝶ヶ岳(2) 2011年7月16日~18日

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朝日に染まる前穂高岳。徳本峠より。

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2日目17日、5時起床。6時半出発。

この日は大滝山を通って蝶ヶ岳へ向かう。

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テント撤収。

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朝日の中出発。この日もいい天気。

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へんなキノコ…

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展望の開けた所で休憩。

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前穂がよく見えた。ひいちゃんは「北尾根チームが見える!」と言っていた。

(いや、たぶん無理でしょう…心の目ですね…)

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これから歩く蝶ヶ岳への稜線。

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槍見櫓に到着。

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山秀さんと前穂。

槍見櫓を過ぎた辺りで前穂北尾根チームより入電。

Chikaさんのはじけた声、前穂に無事登頂したそうだ。

それを聞いてこちらもテンションアップ。

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ようやく森林限界を超えて展望が開ける。大滝山にて。

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ようやく現れたチングルマ。この花を見ると、ようやくアルプスに来たと実感する。

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コバイケイソウの群落。

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もうすぐ蝶ヶ岳。

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蝶ヶ岳登頂!

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抜群の展望。

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えー、アレが奥穂で…地図を広げて同定中。

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テント設営。

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夕食準備。この日の食担はY子さん。

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Y崎さんとH本くんの師弟コンビ(?)

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夕方は稜線に雲が出て山が見えなかったが、きれいな斜光が現れた。

夕食後は皆で話をして楽しく過ごした。

それでも夜の8時にはテントに入り、就寝。

みんな「優等生」やな…私はいつものようになかなか寝付けなかったが、それでも1時間ほどで寝入った。

珍しく早く寝てしまったので、夜中の2時に目が覚めてしまったが…

===つづく===

2011年8月 6日 (土)

徳本峠~蝶ヶ岳(1) 2011年7月16日~18日

前鬼川合宿の宴会時、翌週の週末に蝶ヶ岳に登ることが決まった。

バタバタの中(宴会ですので)半ばなし崩し的に決まったのである。

リーダーは私が務めることになったのだが、悪いことに丁度引越しのため、インターネットが不通、全ての連絡はケータイで行うことになった。

準備段階からいろいろあったが、書くのも面倒である。

とりあえず、ケータイの文字入力がすごく速くなったことは確かだ。

なお、山行届と名簿の作成はサブリーダーのひいちゃんに、苦手な会計は予め山秀さんにお願いしておいた。これは非常に助かった。

ともあれ、全員16日の朝に沢渡に集合。

今回のメンバーは、サブリーダーのひいちゃん、山秀さん、Y崎さん、Y子さん、O村さん、H本くん、リーダーちょりおの7名。

少し仮眠を取った後、タクシーで上高地へ向かった。

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「H本クン、なんかザック、変やで?」

「あの、水をいっぱい持ってきたので」

「いや、それはいいけど、ちゃんとパッキングし直した方がええんちゃう?」

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そんなワケで、よってたかって…

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…ほんで結局水は捨てんのか…

(半分に減らしました)

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改めて、出発。

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河童橋より穂高。ベタですが。

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反対の焼岳方面。

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いい天気!

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木漏れ日の中を歩いていく。

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サルとすれ違った。

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明神から徳本峠へ登る。先ほどまでの喧騒がウソのように静か。

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しばらく花の写真が続きます。

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お昼過ぎに徳本峠に到着。

思っていたよりも登山者が多く、テントを張るのに苦労したが、なんとか設置完了。

時間があるので、ジャンクションピーク方面へ散策に。

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ジャンクションピーク手前で引き返し、テン場へ戻る。

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夕食準備。1日目の食担はひいちゃん。

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Y崎さんの帽子にとまったチョウ。

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真剣な表情のH本くんと、心配そうなまなざしのY崎さん。

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今夜のメニューは皿うどんとポテトサラダ。ひいちゃん、ごちそうさまでした。

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徳本峠より明神・前穂方面。

夕食後しばらく談笑していたが、そのうちテントへ。

私もテントに入ったが、まだ7時で明るい。眠れそうもないが他のメンバーは全員早くも眠ってしまった。

しょうがないので寝袋に包まって目を瞑っていると、意外に早く眠れた。

~つづく~

2011年5月14日 (土)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(3)

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五竜アタックを終え、テントに戻って夕食。
アルファ米の赤飯とみそ汁くらいの献立だが、いつもお菓子ばっかり食っている私にとっては大ご馳走である。
外に出てみると、夕陽がきれいだった。何枚か写真を撮り、少しまた小宴会の後、就寝。
この日は珍しく、一度も目が覚めることなく、朝まで眠れた。

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合宿3日目。快晴。
きれいな雲海が出ていたので、トイレのついでに少し写真を撮る。

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テン場の朝。(Chikaさん撮影)

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テント撤収。(ひいちゃん撮影)

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朝の五竜岳。

本当にいい天気だった。はっきりと五竜岳が見える。
五竜を眺めながら「今登ったら、最高やろなあ」とふるぽんと言い合う。
「今から登ってきたら?30分で」
彼は昨日体調が悪く、アタックを断念していた。
しかし、彼ならきっといつでも登れるだろう。私と違って天気運もいいらしいし。

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テント撤収後も、名残を惜しんでしばらく写真を取り合ったりしていた。

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Shigeoさん、駱駝さんと。

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mayumiさんと。

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ひいちゃんと。

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五竜岳をバックに記念撮影。

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名残惜しいけど、出発。6時27分。

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尾根ではなく、トラバースルートを選択。

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あ。
っという間に約一名、滑り落ちてしまいました…(もちろん、大丈夫です)
それを間近で見ていたY崎さん、ずいぶんビビってしまったようで…
M田コーチより実践マンツーマン指導を受けておられました。

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ふるぽん。

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トラバースが終わり、尾根へ。雪のひび割れがなんか嫌な感じやな…

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先行するうさぎチーム。まあ、こっちは亀なんで、のんびり行きましょう。

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頸城山塊。

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8時3分、大遠見山にて休憩。

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五竜岳を振り返る。

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ええ景色です。(A坂さん撮影)

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9時10分、中遠見山でうさぎチームに追いつく。「チョリオくん、待ちくたびれたでぇ」

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鹿島槍ヶ岳。

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ずいぶん下りてきました。

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ここまで下りてくると、五竜の「武田菱」もはっきり分かる。

11時にスキー場に到着。アルプス平まで歩き、
ゴンドラの駅で半時間ほどくつろいで、テレキャビンで下界へ下りた。

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テレキャビン内。

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下界は春まっ盛り。

「みみずくの湯」で汗を流し、「まえだ」で昼食。車に分乗して大阪へ戻りました。
今回リーダーだったA坂さん、ベテランの一徹さん・mayumiさん・M田さん、
そして参加の皆さん、どうもありがとうございました。

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まえだの蕎麦。

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みみずくの湯から見る五竜岳。
登山の後に、自分の登った山を眺められるというのはいいもんだ。

2011年5月12日 (木)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(2)

7時10分、ガスの中を五竜岳に向けて唐松岳のテン場を出発。
ほどなく難所の牛首に出た。
雪はあまり付いておらず、岩がむき出しの所がほとんどだ。
私一人なら、間違いなくアイゼンを外す。
私はアイゼンが岩をこする甲高い音がすごい苦手なのである。
しかしこれだけの人数、そんな広い場所もなければ時間もない。

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アイゼン着けて、グローブはめて、ピッケル握って、おまけに装備も重いとなると、やはり動きにくい。

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(一徹さん撮影)

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ルートファインディング中のmayumiさん。

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(Chikaさん撮影)

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ガスが晴れて景色が見え始めた。でも見る余裕ナシ?

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今こそアイゼントレの成果を見せる時!

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難所の牛首と大黒岳のトラバースを通過。
Y崎さんが足を滑らせてヒヤッとした場面もあった。
そんなこともあり、うさぎチームからM田さんが亀チームに来て下さった。
この後は難しい箇所もない。いつの間にか青空ものぞき、前方に五竜の雄姿を見ながら進んだ。

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難所を越えて一安心。

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雄大な五竜岳を見ながら歩く。

五竜のテン場に到着したのが12時頃。
少し休んだ後、整地とテント設営。場所が狭い上、雪が硬く、けっこう時間がかかってしまった。

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整地は結構重労働。

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トイレから見た五竜岳。

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テントの設営にずいぶん時間がかかってしまった。
雪をスノーソーで切り出したりしながら(もう五竜登頂はナシかな…)と思っていた。
テントの設置が終わったのが14時過ぎ。
リーダーのA坂さんが一徹さんと相談している声が聞こえてきた。
(…往復で3時間は見ておかないと…)
(…天候の心配はそれほど…)
(…下山時刻は…)
ほどなく、全員集合。A坂リーダーより大本営発表。
「これより五竜岳アタックへ向かいます。ただし、疲労も溜まっているでしょうから全員ではなく有志とします」
続いて、「アタック希望者は?」の声に、挙手で応じる。(せっかくここまで来たんやから当然でしょう)
意外と言っては申し訳ないが、やる気満々だったのがShigeoさんとChikaさん。
お二人のヤボウである百高山登頂への心意気は相当のものである。
このお二方にはアイゼン(以外にも色々)の借りがある。
ここは私が少しでもお役に立てれば、とトップで歩くことにした。
もう白状しておくが、後で聞いたところによると、
「チョリオさん、もー早い早い」
「もっとゆっくり行って欲しかったわ」
「後から見た姿が宇宙人みたいやった」
とボロボロであった。どうやら恩を仇で返してしまったようだ。えらいすんまへん…

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アタック直前。(ひいちゃん撮影)

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順番の確認。(ひいちゃん撮影)

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いざ、五竜岳頂上へ!(ひいちゃん撮影)

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(Chikaさん撮影)

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(Chikaさん撮影)

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有志メンバーはA坂リーダーに一徹さん、M田さん、Shigeoさん、Chikaさん、山秀さん、駱駝さん、チョリオの8名。
歩き始めて5分。実は少し後悔した。
すごく体が重い。(今から「やっぱ戻ります」言うたら怒られるやろな)なんて考えたほどだ。
たぶん、テント設営に時間を取られすぎたのと、
自分で勝手に(五竜登頂はないやろな)と知らず知らずの間に気持ちを切ってしまったことが原因。
それでも、やはり雪の五竜は登っておきたい。
(辺りを見渡してみろ、いい景色だ。それに体力だって、実はまだまだ大丈夫やろ?チョリオ)
と自分に言い聞かせる。(ん、大丈夫。足だってまだまだしっかりしている)
後から「もっとゆっくり〜」の声が聞こえる。いかんいかん、独りじゃないんやった。

危険箇所と思われた急斜面も、階段状になっていた。
さすがはGW、多くの登山者がいたようである。
急斜面を登り切ると、あとはなだらかな痩せた尾根。
(あ、標識が見える、頂上だ)
「もうすぐ頂上ですよ〜!」と後に声を掛ける。「おお〜!」と元気な応えが返ってきた。
15時23分、五竜岳の頂上に着いた。

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もうすぐ頂上。

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登頂!

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歓喜のハイタッチ!(Chikaさん撮影)

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記念撮影(Chikaさん撮影)

いい気分だった。やはり来て良かった。他のメンバーも晴れ晴れとした表情だった。
記念撮影も終わり、そそくさとザックを担ぎ出す。
「下り、ロープ出してもらえません?」という駱駝さんに
「バカモノ!!」という一徹さんのCDG(ちゃぶ台返し)が炸裂したところで、
15時33分、下山開始。10分間だけの慌ただしい滞在だった。

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下山開始(Chikaさん撮影)

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Chikaさん、登頂オメデトー!

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ブロッケンが見えたが、薄くて写真には写らず。

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(A坂さん撮影)

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五竜山荘が見えた。(Chikaさん撮影)

下に五竜山荘が見えてきた。もう少し。
お、誰か出てきた。誰やろ?
テン場に残っていたメンバーが出迎えてくれる中、無事アタック終了。

ところで、残ったメンバーが何をしていたのか?不明だ↓

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(ひいちゃん撮影)

…冗談です。水作りや、食事の準備をしてくれていました。
疲れた体には大変助かりました。

〜まだ続く〜

2011年5月11日 (水)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1)

山岳会の春合宿で、後立山の唐松・五竜岳に登ることが決まった。
しかし私には問題が…GWは休暇が取りにくい。
というより、取ってはならないという暗黙のルールがあった。
そこをなんとか、と上司に頼んで休みを入れてもらった。
(やった!これで晴れて合宿に参加できる!)
と喜んだのもつかの間、直前のアイゼントレで長年愛用のアイゼンが折れてしまった。
経済的な理由もあり、またも合宿が遠のきかけたが、
ShigeoさんとChikaさんが「ウチに余ってるアイゼンあるわ、それ使ったら?」
という、とんでもなくありがたいお言葉を戴いた。
「靴に合ったらあげるで」とおっしゃるので、
いやいや、それではいくらなんでも、買い取らせていただき、え?いいんですか、そうですか、それでは…
と、気が変わる前にずうずうしくも、さっさといただきました。なにせ経済的に…もうええか。

そんなわけで、5月2日の夜、多賀SAで合宿参加者13名が集合。
一番行きたがっていたY崎夫人は直前に捻挫したそうで不参加。旦那さんのみ参加である。
そのY崎さんが一人で車を運転してこられていたので、寂しかろうと私が替わって運転。
二人で楽しく話しをしながら、長野へ向かった。

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八方尾根の駐車場に到着。すでに5時前…この後2時間ほど仮眠。

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準備中。(Chikaさん撮影)

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ゴンドラ内。

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八方池山荘付近より鹿島槍ヶ岳・五竜岳。

ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、9時15分、八方池山荘に到着。
標高すでに1830m、ずいぶん高い所まで楽に登らせてもらったが、
これよりいよいよ自分の足で登ることになる。
今回のリーダーはA坂さん。今回は人数が多いのでパーティーを2つに分け、
それぞれの班にShigeoさんと私チョリオがサブリーダーとして任命された。
準備を済ませて9時35分、出発。

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「ねぇ、アンタ…もう三度目よ」「ああ…今度は登れたらええな…」あの、ソレ鹿島槍…

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出発!

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(Chikaさん撮影)

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白馬三山。

1時間ほど歩いていると、Shigeoさんチームとチョリオチームの差が出始めた。
比較的足の揃っているShigeoさんとこは“うさぎチーム”、うちんとこは“亀チーム”と呼ぶようになった。
休憩中にウチの影のボス、mayumiさんより助言。
「無理にウサギチームについていくことあらへん。そのために2班に分かれてるんやし。
うちはもっとスローペース、かめかめで行こう」
なるほど。メンバーの表情を見てみる。
「しんどいなぁ」としきりに言っているふるぽん。元気そうだ。コイツは放っておいて大丈夫。
Chikaさんもまだまだ元気そう。実は一番心配だったひいちゃん。意外と元気かな。
Y崎さん…顔色悪…汗いっぱいかいてはるし。了解。並び順を変えて出発。もちろん、かめかめで。

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雷鳥(Chikaさん撮影)

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唐松岳頂上山荘到着。

13時55分、唐松岳のテン場に到着。
結局ここまでアイゼンは着けず終いだった。
さっそく全員で整地、テントの設営。4張りもあるからけっこう大変だ。

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ピッケルからショベルに持ち替えて。

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GWなので、テン場も大賑わい。

テント設営中、朝から薄曇りだった天気がどんどん悪くなり、ガスが出て雪が舞い始めた。
「あ〜また〜チョリオさん」なんて声も聞こえたが、なんのなんの。
「私が仕事をしたら大吹雪ですよ、この程度なら私の分ではありませんよ」と言っておいた。
まあでも、視界も悪くなっていたし、全員寝不足だったので、予定されていた唐松登頂は明日に持ち越された。

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日没の頃には少し天気も回復。きれいな夕焼けが見られた。

夕食を食べて、ささやかな(?)宴会、就寝。
どうも山では眠りの浅い私は、いつも通り23時頃目を覚ました。
トイレに行くためにテントの外へ。外に出てもそれほど寒くない。
ガスが晴れ、満天の星が輝いていた。
ちょうど新月なのか月が出ていないのか分からないが、空が暗く、その分星がすごくきれいだった。
明日は晴れそうだな、と期待を胸にテントに戻った。

翌朝3時30分起床。
外を見てみると、真っ白。あれ…?
ともあれ朝食と準備を済ませ、5時18分、唐松岳へ向けて出発。

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なあんも景色の見えないガスの中、淡々と登って5時39分、唐松岳頂上に到着。
こんな天気だが、やっぱり嬉しい。記念撮影をしている時、雲が割れて太陽が覗き、少しだけ景色が見えた。

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記念撮影。

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下山もガスの中。

6時前にテン場へ戻ってきて、テントの撤収。
出発準備を終えて、7時。いよいよ五竜岳への縦走である。
途中には今回のルートで一番危険と思われる牛首の岩稜通過。
何年か前、雪のない時に一度歩いたことがあるが、全く覚えていない。
私の記憶力はアテにできないが、たしかそれほど危なくなかったはず。
しかし、それが積雪期にはどうなのか。いざ、出発。待て、次号!

〜続きます〜

2011年4月 5日 (火)

爺ヶ岳南尾根より鹿島槍ヶ岳(2) 2011年3月18日〜20日

凄い風だ。
雪煙が渦を巻いて空へと舞い上がっていく。
鹿島槍ヶ岳の前衛峰、布引山へは長い登りである。
荷物が軽くなったとはいえ、疲れた足には堪える。
本当に、過酷な登りだった。
登るにつれ、さらに風は強まっていく。
まだ、これ以上強くなるというのか、と感心してしまうほどの烈風である。
もはや、普通に立っていることもできない。
もし、風に掠われたら。
風下、右側には張り出した雪庇が見える。その向こうは…空中である。恐らく深い谷だろう。

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大きな雪庇。

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雪煙。

いつの間にか独特の歩き方をしていた。
右足、つま先を風下に向けて一歩。
左足、つま先を頂上方向に向けて一歩。
右手に握ったピッケルを突き刺す。
これを素早く行い、風に背を向けた耐風姿勢で休む。

山頂を見る。頂はガスに覆われて見えなかった。
(なにもこんな時に山に行かなくても…)
オレだって、そう思う。本当に、そう思っている。
しんどい。辛い。苦しい。寒い。寂しい。怖い。
そして、いつもは感じるはずの、ぎりぎりの充実感も、今回は感じない。
全く、楽しくない。

布引山を越えた。
最後の登りは雪が飛ばされ、地面が見えていた。
岩を掴みながら這うようにして登った。
16時13分、鹿島槍ヶ岳南峰、登頂。
達成感は、なかった。
感動も、ない。

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鹿島槍ヶ岳頂上到着。

山頂は相変わらずガスに覆われていたが、時折ガスが流れて青空が見えた。
バンダナショットを撮ろうと試みたが、強風のためうまくいかなかった。
五竜岳へと続く稜線を見てみようという気持ちも湧かず、すぐさま下山を始めた。

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バンダナショット、失敗。

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烈風の尾根。

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下山は早い。
相変わらずミスの許されない、緊張の連続ではあるが、
登る時と違い、高度を下げるにつれ、風がだんだん弱まってくるのが分かる。
布引山を再び越え、おおかた下りてくるとようやく気持ちにゆとりが出てきた。
日の没する西側の景色がきれいだった。
冷池山荘は樹林帯にあるため、展望があまりよくない。
この辺りで夕景の写真を撮り、18時に小屋に戻った。

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剱岳は雲に隠れてしまったが、雲間から光が差す光景が見られた。

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爺ヶ岳に最後の光が差す。

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いわゆる“天使のカーテン”

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鹿島槍方面。ピークはずっとガスに覆われたままだった。

小屋内にテントを張り、コンロに火を点ける。
ようやく人心地がついた。
昨晩に続き、チキンラーメンを作る。
依然、食欲はなかった。この日も朝からほとんど何も食べていない。
お菓子少々とカーボショッツ1本。
それなのに、チキンラーメンを半分も食べると吐き気がしてきた。
我慢して全部食べる。後は昨晩と同じように小説を読み、眠りに就いた。

目が覚める。また23時半。
(またか。またなんか。)
長い夜を思うとうんざりした。
iPodを出して音楽を聴く。
色んな考えが頭に浮かぶ。なかなか眠れない。眠ったのは、たぶん朝方。

20日朝。また少し寝過ごした。
カメラを持って外に出てみる。晴れていた。
やはり展望は良くなく、木が邪魔して鹿島槍や剱岳は見えない。
少し、北へ登るか、南へ下るかしたら朝陽に染まる鹿島槍や、剱が見られたかもしれない。
しかしその気は起こらない。
以前まですごく見たかった光景。
今回の山行は、そもそもそれを見たいがために計画したはずだったのだが。

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朝。

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頸城山塊。

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何枚か朝の風景を写真に収め、小屋に戻って下山準備。
8時、お世話になった冷池山荘を後にした。
来た時と同様、最初は樹林帯のラッセル。
ただし、ワカンを着けていたし、トレースも残っていたので、登りの時ほど苦労はしない。
それでも冷乗越に着いたのが8時38分、40分近くかかった。
地図上で10分の距離である。

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爺ヶ岳。左下に雪に埋まった冷池山荘が写っている。

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雪庇。

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冷乗越から剱岳。

冷乗越からは爺ヶ岳の登りである。
ラッセルから解放される代わりに強風の洗礼を受ける。
ワカンを外し、アイゼンに履き替える。

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爺ヶ岳の登り。

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連山の向こうに頸城山塊。

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稜線上は絶えず強風が吹いている。

登りの、一歩一歩が辛く、苦しい。
息も絶え絶えに、爺ヶ岳の南峰に着いたのが11時37分だった。
冷乗越から3時間も掛かってしまった。

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爺ヶ岳南峰。向こうに剱岳。

ここからは下るばかりである。
下りてしまうと鹿島槍ヶ岳は見えなくなってしまう。
今一度、その姿を見る。
曇ってはいたが、鹿島槍ははっきり見えた。
美しい姿だった。厳しく、冷たく、凛と立っていた。
もっと感動するかな、と思ったが、相変わらず感動は薄かった。
それどころか、昨日本当にあの頂に立ったのだろうか、なんて思ったりした。

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剱岳。

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鹿島槍ヶ岳。

下りは早い。
1時間で一昨日の幕営地、ジャンクションピークに着いた。
ようやく風から解放され、ここで大休止。
樹林帯に入り、またツボ足が始まったが、下りは楽である。
いつの間にか空はどんより雲に覆われ、雪が降り始めた。
一度、尾根を間違えて沢側に下りてしまって時間をロスしてしまった。
それでも最後の沢部分は一気に尻セードで滑り降り、登りで2時間半費やした所を5分ほどで下りた。
15時22分にアルペンラインの舗装路に出る。
下りてきたら、雪は雨へと変わっていた。

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“沢側に迷い込まないように”とわざわざ書いてあるのに、迷い込んでしまった。

アルペンラインに積もっていた雪はあらかた溶けてしまっていた。
雨に打たれながらとぼとぼと歩く。
傍らを何台かの車とバスが走っていった。
アルペンライン開通に向けての準備かなにかなのだろう。
16時42分、冬季ゲートに到着。

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冬季ゲート到着。

(終わったな…)
今回も過酷な登山だった。
恐らく、自分独りの力でできる、ギリギリのところだったと思う。
天候も良く、素晴らしい景色に恵まれ、まさに思った通りの登山だった。
ただ、ついにオレの心が晴れることはなかった。

それでも、オレは、頂を目指した。
なぜなんだろう、と思う。
登っている時、眠れない夜、散々、考えた。
いや、今回の山行中、絶えず思考から消えることがなかったと思う。
わからない。
結局、わからない。
でも、もう、わからなくてもいいや、という気分になっていた。

大町市民浴場で体をほぐし、途中のSAでソースカツ丼を食べる。
間違えて新名神に入ってしまったりしたが、0時過ぎには帰宅することができた。
ムスコの寝顔を見る。
気持ちよさそうに眠っている。
自然と顔がほころぶのがわかった。
なんだか笑うのは久しぶりだな、と思った。

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