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2024年7月の6件の記事

2024年7月23日 (火)

ヌレヌレ&灼熱の備中ツアー 24年7/20-21

また備中に行ってきた。

先々週、I上さんと行った時意外と登れて快適だったことに味をしめ、今回もいくつか候補エリアを決めておいて行ってきた。


今回のパートナーはI根くん。

早朝出発し、まず杉田さんとこへ。杉田さんがいらっしゃったので今回候補に選んだ“原瀧山”がどんな感じか聞いてみる。

あそこは涼しいけど、今時分は結露でビショビショやろうねえ、とのこと。

(あらま…そうなん…?)とりあえず行ってみる。

原瀧山には以前に一度、N出さんと訪れたことがある。

あの時も暑い日で結露しており、結局登らなかったのである。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-fa6771.html

↑もう4年も前やった


地主さんに挨拶、駐車料金を払って岩場へ。アプローチはおぼろげに覚えていた。

5分ほど下ると見覚えのある岩場が。なかなかのスケール。

しかしやはり結露で濡れていた。でもなんとか登れなくもない?

前回はN出さんに「チョリオさん、もったいない、またいい時に来てオンサイト用にとっておいた方がええで」と言われて何も登らなかったのだが、でもたぶん「いい時」にはここには来ない。

現に4年も忘れてて、ようやく思い出したのが真夏の今なのだから。

I根くんも登る気みたいやし、とりあえず登ってみる。一番易しい“マウスポインタ5.11b”。

やってみると見た目以上に濡れていた。手はガバでなんとかなるけど足もツルツル。

なんとか核心まできたけど力尽きテンション。

なんとかヌンチャクを掛けてきた。

そしてお目当ての“ビットマップ5.12ab”。ツルツル・ヌルヌルの中、なんとかムーブを構築。

終了点に着いたら穴からムササビ(モモンガ?)が顔を出していた。めっちゃカワイイ。こんな至近距離で見たのは初めて。

相手もこちらが珍しいのか長い間隠れずにいてくれていた。

“ビットマップ”の本気トライ。出だしいきなり滑る。気を取り直してやるけど…全然ダメだった。ムーブ作ったけどやはり難しかった。諦めてヌンチャクを回収。

“マウスポインタ”の方もツルツル・ヌルヌルでI根くんがかなり精神を削られたようだ。

回収便でなんとかRP。11bやけど体感12a。


原瀧山を出て、次は“磐窟渓”に行ってみる。

相変わらずの鳥頭ぶりを発揮してまたアプローチを間違えたけど無事到着。

しかし岩は濡れ濡れで荷物を広げることなく退散。


すでに1時半。アプローチの近い“キャンプサイド”に行ってみる。

こちらも濡れていたけど、お目当ての“ゴシック12b”は“しっとり”程度で登れなくもない?感じ。

ちなみにこの“ゴシック12b”は100岩場では“11b”になっていて、お隣の“モノクロームダンディ”が12bとなっている。

これは誤植で正しくは“ゴシック5.12b”・“モノクロームダンディ5.11b”と思われる。


その“モノクロームダンディ”をやってみるけどこちらはビショビショ。限定あり過ぎでかなり難しい。なんとかヌンチャク掛け。

“ゴシック”はちょっとしっとりくらい。濡れせんべいくらいの湿感。触ってみてなんとかできそう。

使えるホールドが少なく、逆にそのホールドさえ拭いてしまえばなんとか登れる。遠いパツパツムーブになったけど、2便目でなんとか完登。

その後限定多過ぎモノクロームダンディもトライ、核心を越えたのに惜しくもフォール。


岩場を後にし、スーパーで買い出し、宿のクライマーズくろどりへ。貸し切り。

のんびり過ごして就寝。


翌朝はピーカン、快晴。

この日は“向こう長屋”エリアに行ってみる。

ここも以前N出さんと訪れたエリアだったが、例に漏れずにアプローチは忘れており、また迷った。

なんとか9時半頃、見覚えのある岩場に到着。向こう長屋のモアイ岩。

やはり灼熱だったが、木陰もあって幾分涼しい、と思えなくもない。

それでも昨日は回ったエリアがどこも濡れていたので、乾いてるだけで「嬉しい!」と思える。


“角道5.10a”でアップ、隣の“龍王戦5.12ab”にヌンチャクを掛ける。

“龍王戦”は実質3ピン程の典型的なミジカシイルートで初っ端からまあまあ難しい。その後に解読できない箇所があって、1便目はトップアウトできずに降りてきた。

2便目でなんとかその箇所は抜けられたけど、その後の方が私には難しく、ムーブも“一か八か”的なものになった。

実際、初めての本気トライとなった3便目ではその“一か八か”ムーブに失敗してフォール。何度か練習しておいて、次便でなんとか完登できた。


https://youtu.be/aIGJbBNhz30?si=DA5TZi2L8eleGkkw

↑“龍王戦”の動画、I根くんが撮っててくれた。


I根くんも“と銀5.11b”をRP。

最後に私もトライ。再RPできた。このルートは以前にも登ったけど、とてもいいルートだと思う。楽しい。

2人共お土産ができたところで、少し早いけどクライミング終了。

帰りにおいしい洋食を食べて帰った。


今回は濡れてる岩と熱い岩ばかりだったけど、それでも楽しかった。

付き合ってくれたI根くん、ありがとうな。


2024年7月20日 (土)

奄美大島クワガタ採集 24年7/12-14

ムスコと奄美大島へクワガタ採集へ行ってきた。

本当はここ何年か毎年行っている“クワガタパラダイス”の壱岐島にいく予定だったが、天気予報が最悪だったので奄美大島に変更したのである。

はじめにムスコから「奄美大島どう?」と言われた時、実は私はあんまり乗り気ではなかった。

2月に沖縄に行ったし、私の中では(奄美大島は沖縄の劣化版)みたいなイメージだったのだ。

で、ちょっとネットで調べてみると…

アマミヒラタやアマミノコギリ、スジブトヒラタというカッコいいクワガタが“普通種”で、採集も比較的簡単とのこと。

更にはコクワガタ、ミヤマクワガタも亜種、更に更にシカクワガタ、マルバネクワガタ、ルイスツノヒョウタンクワガタといったレアキャラにも運が良ければ?会えるかも、とある。


まあ、初めて行くんやし、あんまり数の少ないクワガタは難しいやろうけど、アマミヒラタ・アマミノコギリ・スジブトヒラタの3種類は捕まえてみたい。

最初は見れるだけで満足、とか思ってたけど、いろいろ調べているうちに(こんくらいのん取れへんかな…)とか欲がでてくる。

そこでムスコと話をしてざっくり目標を決めた。

スジブトヒラタ=60mm

アマミヒラタ=65mm

アマミノコギリ=70mm

右も左も分からんのになかなか高望みやな、思う。

しかも2泊3日だけど滞在時間はたった46時間しかないのである。


それでも初めての奄美大島、親子とも期待に胸を膨らませて、いざ出発!

13時、奄美空港に着いたら何やら黒い雲。天気予報は晴れだったが、ここにきて私の“雨男”が発動したのか。

レンタカーを借りてすぐに土砂降りになった。14時。

…なんてこった…

雨が降って木が濡れると樹液が流されてしまう。クワガタもいなくなってしまうのである。

雨はスコールですぐに止んだがかなり濡れてしまった。

雨降りの弊害として、木を揺すってクワガタを落とす方法があるのだが、それが濡れた木だと水音だか落ちた虫の音だかが分からなくなる。そもそも本人がビショ濡れになってしまうのである。

そんなわけで、車窓から見る南国の雰囲気に我慢できない親子は「ちょっとあのタブ、見てみよう」とか言っては木を揺すってみてビショ濡れになって車に戻る、なんてことを繰り返していた。


いろんな景色や動植物に目移りしながらも最初の予定通りに進める。

そういえばいきなり“リュウキュウアカショウビン”を見ることができた。

低い柵の上に止まっていなのだが、あまりに派手な赤で、人工の置物と見間違えた。


https://youtube.com/shorts/-JsNr1tB0xY?si=kH8K8FbxiHLRPc3n


また、何か黒い小動物が急な斜面を上がって行くのを見たけど、あれは恐らくレアキャラの“アマミノクロウサギ”やったんちゃうかな。


さて。気持ちは昂ぶっているけれど、まだクワガタを見ていない。

奄美大島では珍しいのだが、ミカン畑でクワガタが取れるらしい。だからミカン農家さんに声を掛けて(畑に入らせてください)とお願いするのである。

明るいうちにいっぱい畑を回ってポイントを増やしておこう、というのが我々の作戦である。


ミカン農家の方々はみなさん親切だった。

(入っていいけどココにはいないよ〜)とか

(ああ、ハブに気をつけなよ〜)とか優しく話してくださった。


何件か回ったが、クワガタは取れなかった。

少し焦ってきた。日が長いとはいえ、もう少ししたら農家の方々は帰ってしまう。

これは!というポイントを抑えておきたい。


17時、しかしついにその時はきた。

1本のミカンの木、私の目に、デカいクワガタの姿が飛び込んできた。

見た瞬間、一気に興奮したが、とりあえず逃げられる洞とかもないし、捕まえずに置いておいて、ありったけの大声でムスコの名前を呼んだ。

叫びながらクワガタを見る。アマミヒラタだ。60mmは絶対越えてる。か、カッコいい〜!!

遠くでクワガタを探していたムスコが息を切らせてやってきた。

私の指差す方を向き(おお…)と漏らした後に私を見る。

我々は抱き合って「やった〜!!」と叫んでいた。嬉し過ぎて泣きそうなった。あんまり情を露わにしないムスコもかなり興奮している様子だった。無理もない。このクワガタはカッコ良すぎた。


改めて計ってみると65mmだった。いきなりアマミヒラタの目標達成である。

ちなみに言うと、“65mm”というサイズは特別大きなサイズではない。

“長さ”で言うと今回行きそびれた壱岐島のイキヒラタはもう70mm以上が当たり前で65mmだとムスコも既に興味を示さないくらい。

同じヒラタクワガタでもこのイキヒラタは細長く、アゴも長く、シュッとしていてカッコいい。反面、ちょっと弱々しいイメージもある。実際挟まれてもあまり痛くない。

我々が一番馴染みのある“本土ヒラタ”は65mmはかなり大物である。アゴが短く、身体が太く、ずんぐりむっくり。“野武士”のようなイメージ。挟む力は強力で挟まれたら涙が出るくらい痛い。

そして今回の“アマミヒラタ”。65mmは多分ちょっと大きめくらいのサイズだと思う。しかしその見た目は非常に凶暴な感じ。アゴが太くて下に湾曲している。内歯がアゴの真ん中くらいまで上がっていてそのアゴを大きく開いて威嚇している。

もう自分から「オレ、喧嘩強いで」言うてる感じである。

多分見慣れたらやっぱり本土ヒラタが一番カッコいいな、思うんやろうけど、こんな異国感たっぷりのクワガタを自分達の手で捕まえられたのが本当に嬉しかった。

畑の主はまだいらっしゃったので、お礼と夜も入らせていただく約束をしておく。


もうすぐ夜がやってくる。

我々親子の、長い長い夜だ。


20時。真っ暗ではないがもうほとんど暗い。

ミカン畑採集も少しは慣れてきた。

またアマミヒラタの60mmを捕まえ、念願のスジブトヒラタも捕まえることができた。


https://youtube.com/shorts/vx3PAKuxg0w?si=-V-B_iw4unlWZk7H


“スジブトヒラタ”は名前の通り背中に特徴的な筋があるクワガタである。

オスもメスもその模様がとてもカッコいい。

10年ほど前、クワガタ採集をムスコと始めた頃、飼育にも少しハマっていた。

幼少の頃の夢を大人になって果たす、というよくあることだが、海外のカブトムシやクワガタを通販で買っては愛でていた。

その時にたしかスジブトヒラタも買って育てた覚えがある。

鎧をまとったような外見とは裏腹に、性格は温厚で大人しく、樹液場ではアマミヒラタによくやられているらしい。


21時。アマミシリケンイモリ、なんかデカいカエル、デカいナナフシ、サソリモドキ。

そしてついにアノ生物、ハブと対面した。

ミカンの木の上でとぐろを巻いているのをムスコが見つけた。

ムスコは「2匹おるで」といっていたが、とぐろが2つに分かれているだけで、1匹のハブだった。

ゆうに2メートルは越えてるように見えた。かなり大きい。あんなんに噛まれたら、と思うと本当に恐ろしい。本土のマムシなんて比べもんにならない。


https://youtube.com/shorts/tb4XAoeVzzE?si=C85rZeMRc4J-JLJt


10時頃、ようやくアマミノコギリを捕まえた。ただしかなりちっこくてカワイイやつ。もっとカッコいいやつを捕まえたい。

ムスコがアマミシカクワガタを見つけた。

こいつは捕まえてはダメなやつで見るだけ。

見た感じコクワかスジクワみたい、ムスコは喜んでいたが、私はあんまり感動しなかった。


https://youtube.com/shorts/aa3SsoKSy-E?si=y9fN429tLPTGzlqW


2時、念願である大きいスジブトヒラタを捕まえた。58mm。いやあ、シブい。目標サイズには少し足りないけれど、それでもとてもカッコいい。

この後も頑張って採集を続ける。かなり眠いし、頭もぼ〜っとしてきた。運転の時はかなり意識して集中した。

しかし5時、ついにダウン。なにかの展望公園で車中泊、着いてすぐに寝た。


翌朝、8時に目が覚める。まだまだ寝たりないがすでに炎天下で、車がホカホカになってる。

この日は島の南の方へ移動してまたポイント探し。

お昼過ぎにはムスコも目を覚まし、ポイントを探す。

死骸がいっぱい落ちている木もあったり、なかなか期待できる。また、アマミノコギリの大きな死骸もあった。

アマミノコギリだけ、まだ大物を見ていない。


私はかなりの寝不足で途中で何度か仮眠をさせてもらった。

夕刻から夜へ。

しかし期待とは裏腹にクワガタは全然いなかった。

この日は雨も降らなかったし、すごく蒸し暑くて、いかにもクワガタが出てきそうな感じだったのに。

期待していた2箇所目も空振り、いっぱい死骸の落ちていた3箇所目もやっぱりダメだった。

ここで私の気持ちが切れてしまった。

もう朝方までゆっくり寝てからにしよう、そうムスコに提案した。

というのも、死骸がいっぱい落ちていたミカン畑のおじさんか、(クワガタは朝方が一番取れるよ、朝にまたおいで)と言っていたのが私の頭にずっと引っかかっていたのだった。


私はかなり眠いので適当な所で車を停めてそのまま眠った。

ムスコは、すぐには眠れなかったようだが夜中には寝ただろう。

朝の5時、目が覚める。助手席でムスコは眠っている。ちょっと声を掛けたけど全然起きない。

とりあえず一人でポイントに行ってみる。

やっぱり全然いない。次もダメ。そしてあの死骸いっぱいポイント。

おばさんはすでに起きて水をやっていた。挨拶をして畑に入らせていただく。やっぱり…いない…なんで?

おばさんは「いなかった?ごめんね」と別に悪くないのに申し訳なさそうされていた。いや、こちらこそなんかすいません。


しばらくしてムスコも起きる。早朝のポイント巡り。クワガタは全然いなかった。2人でがっかりしたけど、ま、仕方ない。


https://youtube.com/shorts/HY-RYCnH4rk?si=t49OCENcEA8z-KTe


島の北の方に戻る。ムスコに最後くらいなんか名物を食べようか、と提案。奄美大島は“鶏飯”というのが名物らしい。

ムスコが“みなとや”という店を見つけて行ってみた。開店30分前に着いたけど、すでに一組待っていて2番目。

けっこう待ってようやく入店。鶏飯はめっちゃ美味かった。というか奄美大島に来て初めてまともなご飯。

多分何食べても美味しかった思う。食後、レンタカーを返して空港へ。13時45分発の飛行機で大阪へと帰った。


3時過ぎに関空に着き、天王寺に着くのが5時頃になるので、ムスコに(お腹空いてる?夕食も一緒に食べよか)と提案。

天王寺で奮発してうな重を食べに行った。私が外食でうなぎを食べるのは初めて。でもなんか滋養に良さそうやったので。

そしてムスコにちょっと悪いことしたな、というのもあった。

別に謝ることでもないんやけど、今回私は自分の体力を過信していた。

気合と根性で二晩くらい半徹夜くらいイケルやろ、と考えていたけど全然ダメやった。

たしかに1日目はかなり頑張ったし成果もあった。あの後にもっと寝ておくべきやった。2日目は疲れ過ぎて夜もすぐに寝てしまった。3日目は早起きしたけど、もう帰る日なのでそんなに採集はできない。

できれば頑張って2日目の晩に北の方にに戻って、1日目に取れたポイントをまた巡ってみたら良かったのでは…

もう過ぎたことで無理なのだが、それをしていれば2日目も成果を挙げられたかもしれない。ま、しゃあないんやけど。


ムスコは元々無口であんまり話をしてくれない。

うなぎを食べながら、「奄美大島、楽しかったな」「うん」くらいのやり取りしかしない。

「またいつか行きたいな」「うん」

「今度はアマミノコギリの大歯、取りたいな」「あのアマミヒラタはカッコ良かったな」「ハブ、めっちゃ怖かったな」

今回は本当にかけ足で巡ったけれど、次はもうちょっとゆとりと計画性をもって来たい。

初めての奄美大島、かけ足やったけど濃密ですごく楽しかった。そしてまたムスコとの思い出がひとつ増えた。


2024年7月16日 (火)

備中・レイクビュー 24年7/7

備中2日目、日曜日。

この日はレイクビューエリアに行く予定。だいぶ前に一度だけ訪れたことのあるエリア。

たしかその時は11aが登れなかった。是非リベンジして“昔のオレとは違う!”ことを証明したい。

ただ、前日のリバーパークも結構濡れていたし、登れない可能性もあるので、昨日用瀬小屋隣のキャンプサイドエリアも下見しておいた。


朝。特に出発時間は決めてなかったけど、2人とも妙齢(?)なので6時頃には勝手に目が覚める。

7時頃出発し、夫婦岩駐車場へ。せっかくなので夫婦岩を見物。あんまり観光客が来るとは思えないが前に来た時よりすごく整備されていてきれいになっていた。

レイクビューへ。このエリアはアプローチが悪い。その上分かりにくい。私は最初の時はたどり着けずに敗退している。訪れたのは2回目の時だ。

そして今回も迷ってしまった。

かなり右往左往して、I上さんがフィックスロープを見つけてくれてなんとか岩場にたどり着いた。私だけやったらまた敗退してたに違いない。ありがとう、I上さん。

だいぶ時間がかかってしまったけど、岩場に到着したのはまだ9時。時間はたっぷりある。


“ゴーゴーヘブン5.10a”でアップして、“もぐらタタキ5.11a”をトライ。

この“もぐらタタキ”が昔何度やっても登れなかったのだ。今回リベンジできた。普通に登れた。


当たり前といえば当たり前なのだが、やはり嬉しい。

ムーブは簡単で分かりやすい。ポストのようなデカい穴ガバから少し遠いガバを取るだけなのだが…何故昔はこれができなかったのだろう?と不思議になる。

ちょっと遠いと言っても私くらいのリーチならむしろちょうどいいくらいの距離である。

そして昔に比べて身長も3cmほど縮んでるし。

まあ「上手くなった」ということなのだろう。満足。


次はこのエリア唯一の12、“アイデア勝負5.12a”をトライ。細かいホールドのバランス系。

核心と思われる箇所がフルリーチで届いてMOS。

次は隣の11d、のはずなのだが、どうもトポと合わない。

トポでは4本しかルートがないのに壁には5本のルートがある。

見比べてみると、今登ろうとしているルートはトポに載っていない。

でももう登る準備もしているし、そのまま登り始める。

…といきなりアプローチ部分でホールドが大きく動いた。危ないので剥がしてしまって下に人がいないのを確認して落とした。

改めて登る。なかなか面白い。11c〜11dくらいかな、と思ってたらまた岩が大きく剥がれてフォール。大きな音をたてて岩が落ちていった。

幸い左上していくルートでビレイヤーは下におらず何事もなかったが、もし当たっていたら大事だった。

もうすっかり登る気が萎えてしまい、カラビナ2枚を献上して敗退。


改めて11d、“気持ちが大事5.11d”をトライ。

なかなか難しい。核心でフォール。いろいろ試してて(コレ、ひょっとして届くんじゃね?)で試してみたらやっぱりパツパツでホールドに届いた。

次で無事RP。お母さんに感謝、大きく産んでくれてありがとう。


最後に“ダンシング・クイーン5.11c”。

楽しいルートだった。このルートが一番楽しかった。フリーらしい、ムーブを駆使して登っていける。気持ちよくOS。


以前来た時はなかなか11aが登れないで悔しい思いをしたけれど、今回12aも登れて何だか感慨深い。(こんなオレでも上達したんやなぁ)って思えた。

片付けて岩場を後にする。登り返しがしんどかったけど、長屋坂の冷水で水浴び。生き返った。

帰りは総社へ出て、美味い洋食店で夕食を食べて帰った。


今回暑いさかりでコンディションも悪いと分かっていてもお付き合いいただいたI上さん、どうもありがとうございました。

意外と登れましたね。またご一緒よろしくお願いします!

2024年7月14日 (日)

備中・リバーパーク 24年7/6

梅雨の真っ只中だが、この週末は天気が良さそうなので外岩へ行ってきた。

ただ、天気が良すぎて35℃、36℃という予報。

この暑さで外岩はかなり酔狂なのだが、I上さんが付き合ってくださった。

少し遅めの出発、ダメ元で備中へ。向かったエリアはリバーパーク。

備中では新しいエリアで、私は以前に一度だけ訪れたことがある。

なぜこのエリアにしたのか?それはこのリバーパークには川面に沿ったルートが2本あって、暑い今ならフォールして川に落ちても大丈夫?と思ったからである。

このルート、設定者である東秀磯さんの遊び心が感じられ、以前から是非トライしてみたかったのだが「12b」というグレードはなかなか敷居が高くこれまでためらわれたのである。

でもようやく(今なら)とも思えるようになり、海パンと予備のシューズを携えての今回なのである。

まあ、先に言っておくと、ルートはビショビショでトライどころではなかったんやけど。


前置きが長くなったが、昼前にエリアに到着。

アップで「以前すんなり登れた11b」を登る。さすがにカンタン過ぎ、5.7のルートと勘違いしていたと判明。初っ端から暑さにやられている模様。

狙いの川沿いルートは登れないので、前回登れなかった“右手パニック5.11b”をトライ。

2便目でRP。リベンジできた。バランシーで面白い。

昼を過ぎて川沿いのルートが少し乾いてきたので、とりあえず触ってみる。ピン間隔は近いのでヌンチャクは掛けられる。

しかしやっぱりホールドはかなり濡れてるし、フットホールドは全然乾いていない。諦めた。

“右手パニック”の隣の12cも触ってみる。こちらは乾いているけど実力不足。全然登れない。

最後に“ブライトイエロー5.11a”にトライ。

こちらも結構濡れていてオンサイトできず。かなりの限定があったけれど、なんとか2便目で登れた。


リバーパークは木陰で意外と涼しく、まだそれなりに登れたけど、それでも50を過ぎたおっさんにはかなり過酷で、夕刻には2人とも脱水症状みたいになってしまった。

ちょっと涼しいといっても1本登る度に滝のように汗をかいてヘロヘロになるのだから無理もない。

むしろ良くがんばった?と思う。


17時に岩場を後にし、高梁まで戻ってジョイフルで夕食。ゆめタウンで買い出し。

宿泊はくろどりにて。他にクライマーはおらず、登山客のみだった。

お湯に浸かってようやくのんびり。いや、疲れた…


〜続く〜


2024年7月10日 (水)

9年前・2015年のこと

昔登れずに悔しい思いをした“もぐらタタキ5.11a”というルート、今回無事にリベンジを果たせた。少し思い立って、昔の自分のブログ記事を読み返してみた。

ちなみに私のブログは最初山登りのブログだったのだが、山にあまり登らなくなってブログも書かなくなってしまった。

しかし9年前の2015年、フリークライミングに熱を入れ始めた頃からまた書き始めている。

昔の“備中・レイクビューエリア”を訪れ、“もぐらタタキ”が登れなかった記事は見つからず。ブログを休んでいる時に行ったのか、あんまり悔しくて書かなかったのか。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-a221.html

↑2015年11月の記事。

長年勤めた郵便局を6月に退職。11月に再就職するまでの4ヶ月間、7月〜10月は無職。毎日クライミング。クライミング漬けの日々。

朝から原付で外岩・仏岩(当時は岸和田在住)、昼にハローワーク、夕方からグラビティ難波。

今考えるとこの4ヶ月間で一気に上達したように思える。

毎日仏岩に付き合ってくれたなかちゃん。私のことを“あにぃ”と呼んで慕ってくれた。元気にしてるんやろか。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f0da.html

↑同じく2015年11月のブログ。

初11aが2014年7月、初12aが2015年9月。こう見るとすごく早いように思える。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/20151023-9dca.html

↑2015年11月。11aをRPするのに一ヶ月かかっている…もう12aを登っているので“トゥエルブクライマー”なのだが、12どころかちょっと難しい11aでもこのありさま。

よほど下手くそだったのだろうと思う。伸びしろたっぷり。


2015年は45才。今よりだいぶ元気やな。

ほんでやり過ぎで肘を壊したのもこの頃が初めてやったかな?

当時はトレーニングとかレストとか考えずに、もうひたすら登っていた気がする。

若いなあ、なんて思うけれど45才なのでまあまあおっさんやな。

2024年7月 3日 (水)

バム 24年7/2

泊まり勤務明けでバムへ。

先週リード壁のホールドチェンジがあり、今回は替わって初めて訪れた。

前回は去年の11月、8ヶ月ぶり。といっても私は11月〜4月の5ヶ月はレストしてたけどな。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2023/11/post-c63db2.html
↑前回の


いつもジムはトレーニングとか言うてるけどさすがにこの日はトライを楽しむ。


30分ローカルエンデュランスでアップした後、空いている1号機へ。
12a赤、登れた。幸先よし。
次は2号機の12c。12cはいつも難しめだが今回は1回で登れた。
少し休んで3号機の12b灰色。こちらも登れた。


調子が出てきた。

2号機に戻って12bc黒と12a茶色を連登。

4号機へ移って12bピンクと12cd青を連登。

残るは1号機の12d。このルートは、けーのさんが難しい言うてたので要注意。

珍しくオブザベもしてチョークも付けてトライ。変なマッチやデッドが2度あったけど、なんとか登れた!

これで新しい12は全部1回で登れた。いつも嬉しい思いをさせてもらってありがとうございます。(全てオートビレイ機でのTR)


その後にN出さんオススメ?の4号機11d黒をトライしたけど登れず…

アレ?2トライ目もフォール。あれれ?

3回目でようやく登れた。


この日は他にもAまさんやI上さんも来られており、セッションしたりクライミングの話をしたりととても楽しかった。


ほんと楽しかった。みんなで和気あいあいするのはほんまめっちゃ楽しい。

これがクライミングの楽しみであり、ジムの楽しみやな、思う。


でも次回からはちゃんとトレーニング、すんねん。


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