2週続けての鳳来。今回は初めてエリア、韋駄天ロックを訪れた。
メンバーは、ジムではおなじみのI上さんとI宮さん、そしてはじめましてのNさんとTさん。
Nさんの車で早朝に出発。岩場には9時過ぎに到着。
韋駄天ロックはずっと来てみたかった。今まで何度か企画したのだが、ことごとく雨で流れてしまい、今回はようやく念願がかなった。
ちなみに上部のミルキータワーには5年前に訪れている。この時、韋駄天ロックは濡れてて登れなかった。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-74597f.html
準備をして“野武士5.11c”でアップ。
11cでアップなんて…やけど、このエリアで一番低いグレードのルートが“野武士”なのである。
先にTさんが登り、ヌンチャクを掛けてくれた。
私は終了点を目前にしながらフォール。難しい…
とりあえずアップはできた?ハズなので、I上さんのオススメルート、“VTEC 5.12ab”をトライ。
オンサイトトライは核心でフォール。傾斜が強くなると耐えられない。しんど…
核心ムーブを作って、いざ2便目。
核心手前のレストポイントまで迷いながらもなんとか到着。手を入れ替えつつ、傾斜が強くなる核心部を見つめる。
呼吸を整えながらホールドとムーブを思い出し、反芻する。
レストポイントを出て、何手か強度の高いムーブをこなす。無事にクリア。
後は終了点まで大ガバをたどれば良いのだが、その大ガバが見つからず、ゴミカチで耐えたりしてかなり危なかった。めっちゃ焦った。
“野武士”の時のように終了点を目の前にしてフォールするところだったが、すんででガバを掴むことができ、なんとかRP。
2便で12abが登れたのは大成果!嬉しい!
この便を逃せばズルズルはまってしまいそうだったので、登れて良かった。
次は“伊達男 5.12b”をトライすることにした。
“野武士”や“VTEC”のある壁の側面にあって、さらに傾斜が強い。
出だしから難しく、早々にテンションして、後はテンテンで探りながら登る。
時間をかけてなんとかムーブを作ってみたけど強度が高くて(ホンマかいな?)って感じ。
2便目から一応RPトライだったが、下部核心が越えられずフォール。3便目も同じ。
フォールする度に他にホールドがないか、違うムーブはどうか、と探ってみるが、結局最初の無理矢理ムーブで落ち着いた。
結局登れないまま初日は終了。
この後は中華料理で夕食、ドラッグストアで買い物。宿で少し遅くまでクライミング談話。
翌朝は8時発、岩場には9時到着。
この日も“野武士”でアップ。そして昨日と同じく終了点を見ながらフォール。
“伊達男”トライ。やはり初めの核心が越えられない。2便目も同じ。
かなりムーブはこなれてきているものの、昨日からの疲労もあって(こりゃ今回は登れんかな)って感じがしてきた。
そもそも肘の故障明けやし、その肘もやっぱり少し痛いし、まあ無理はしない。
それにしても…それやのになんで2週続けて傾斜壁の鳳来に来てしまったか…
そんな時、一緒にトライしていたTさんから大きなヒントをもらえた。
試してみると核心ムーブがそれまでの6割くらいの力でこなせた。(おお…これはいけるかも…)
長めに時間をあけて3便目。
下部をこなして大きなガバでクリップ、レスト。核心のムーブを脳内できちんとおさらいしておく。さっきできたばかりのムーブで何も考えずに突っ込んだらそれまでのムーブになってしまいそう。
大きく息をついて手を出す。おさらいした新ムーブ、核心、越えられた!初めてここまで下から繋がった。
ガバで呼吸を整えて次の核心。こちらもきついがクリア。再びガバでレスト。息があがる。しんどい。
最後はカチを何手かつなぐ。力を振り絞って身体を上げる。ホールドを見失ってちょっと焦ったりもしたけど、なんとか終了点にクリップ。やった〜!登れた〜!ヘトヘトや〜
一度は少し諦め気味やっただけに喜びもひとしお。ヒントをくれたTさんのおかげ。
しかも嬉しいことにI上さんが動画を撮ってくださっていた。
https://youtu.be/HKTN_3IhFvA?si=5EE4O1S4Kcba9FDI
いい記念になります、ありがとうございます!
(ちなみにまあまあうるさいですのでボリュームを下げて見てください)
改めて見てみると完全にリミッターを解除、出力全開、脳内麻薬出まくり。
きっとこれが故障の元なんやろなと思いつつも「この瞬間」が最高に楽しいねんなぁ…困った。
この後、宿題の“野武士”もがんばって完登。
“韋駄天5.12b”も触ってみたけどこちらはコテンパンやった。
気がついたらすでに夕方。クライミングをしていると本当に時間の経つのが早い。
片付けて撤収。GWで少し渋滞があったけど無事に帰阪。Nさん、長時間の運転ありがとうございました。
今回ご一緒させていただいた方々、改めてありがとうございました。とても楽しかったです。また是非ご一緒よろしくお願いします。