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2024年4月の2件の記事

2024年4月30日 (火)

鳳来・ガンコ岩 24年4/27-29

3連休、I根くんと鳳来のガンコ岩へ。

鳳来は久しぶり。ガンコ岩は過去2度行ったことあるけど、いずれも雨であんまり登れなかった。

私の肘の具合はずいぶん良くなってきており、今回密かに?(12aが登れたらええなぁ)なんて考えてた。

しかし一方で(いやいやまだ本気トライは止めといた方がええかも)とも思っていた。

まあそう思えるようになっただけでも、私にしたら大きな進歩である。


実は先日、N村さんと星田に行って12aを1本だけOSできた(ちなみに2本はフォールした…)のがちょっと自信になっていて、少しリミッターを外しても大丈夫に思えた。

その後バムでも試しに11c〜12bまで登ってみて、いけそうな気がしていた。

それでも、もう本当に長期レストは御免だ。無理のないように。


27日早朝、I根くんと新城へ。以前少しだけ通った道のりである。ガンコ岩へのアプローチは思ってたより遠かった。さらに足がなまったよう。

岩場到着は9時30分。早速準備して11aでアップした。

アップしてみて調子が良さそうだったので“ホフマン教授5.12a”をトライすることにした。

ちょうどトライされている方がおられ、ヌンチャクをお借りして、いざOSトライ。

久しぶり、本当に久しぶりの12のトライ。思い切って手を出していき、核心ぽい箇所をクリアできたので(マサカOS?)とちょっとよぎったけど、やはりそんなに甘くはなく、その後本当の核心が出てきてフォール。

ホールドとムーブを確認して降りる。登れなかったけど、久しぶりにリミッターを外してトライできたのがすごくうれしい。肘も大丈夫。


2便目。下部アプローチをこなして大レスト。細かいホールドを3手繋いでガバ。クリップ。レスト。次のムーブを思い出す。なんとなくしか思い出せない、相変わらずのポンコツ頭。

意を決して手を出す。腕がパンプしてゆく。頭の中がどんどん白く。何も考えられない、本能のままに手を出す。

声が出てたかも。ガバを掴んだ。クリップして大きく息を吐く。後は簡単。ゆっくりと登って終了点へ。

(はぁ〜、やった〜!)

12aが2便で登れた。思い切りクライミングができた。とても久しぶりの感覚。灼けるような充実感。本当に良かった。嬉しい!


降りてきてしばらくぼーっと喜びを噛みしめていたが、ものの半時間もすると(次は何登ろう?)とトポを見ていた。

来る前はできたら12aが1本でも登れたら満足やな、なんて考えてたのに現金なもんである。

2階エリアに“木漏れ日を浴びて5.12ab”というなんだかロマンチックな名前のルートが気になったので、I根くんに聞いてみると、2階エリア、すぐですよ、と教えてくれ、一緒に行ってみた。

ほんとにすぐ上で、しかも“木漏れ日〜”にはまたしてもヌンチャクがかかっていた。

コレ幸いにトライしてみる。

なかなかの強傾斜にボルダームーブ。キツイ。

「木漏れ日を浴びて」なんて優しそうなルート名なのにちっとも優しくなかった。2度トライして背中が痛くなったので止め。


1日目終了。温泉浸かって、夕食は中華料理。宿で少し話をして就寝。

2日目の朝、7時に出発、8時過ぎに岩場到着。アップで5.9。

昨日は諦めたけど、結局“木漏れ日を浴びて”をトライすることに。ヌンチャクをかけながらムーブの確認。

次の便で無事に登れた。核心が下部で、上部は適当にやってただけ、忘れててちょっと危なかった。また声が出た。

その後調子に乗って“THC 5.12bc”も触ってみたけど、今度こそ故障しそうなので止めておいた。

だいたい、長期レスト明けに慣れていない強傾斜の壁は身体に悪すぎる。それなのに楽し過ぎる。危ない。


1階に戻って“オランウータン5.11c”にトライ。もちろんOSするつもりだったが、全然ダメ。I根くんがトライ中の“ムーブ12 5.11d”もやってみたけどこちらも登れなかった。

そんなこんなで2日目終了。また温泉&中華。

翌3日目も8時過ぎに岩場到着。もう私は結構お腹いっぱい。肘も心配やけど、なんといっても指が痛い。ヒリヒリする。

“オランウータン”にヌンチャクが掛かったままだったので、トライしてなんとか根性でRP。後は11aの2連登とかしてた。

I根くんは初日からトライ中の“ムーブ12”がかなり煮詰まっているようで、ちょっと声を掛けにくいあんばいやった。

それでもこの日の2便目できっちり登ってみせた。彼にしては珍しく気迫のこもったナイスクライミングだった。


I根くんも私も目標を達成、まだ昼過ぎだったけど帰ることにした。おかげで早くに帰阪できた。

今回3日間付き合ってくれたI根くん、本当にありがとう。彼には私が故障中の4ヶ月間迷惑をかけた。というのも、私も肘痛がこんなに長引くとは思っていなくて、翌月にクライミングの約束をしてたのがやっぱり治らずにキャンセル、というのが2回あったのだ。本当に申し訳ない。

そして今回、3日間ずっと岩場でご一緒して楽しくお話しできたKさんとSさん。そして以前通っていた時にお世話になったМさんとKさんとも久しぶりに出会え、お話しできて本当に良かったです。

楽しかった。やっぱりクライミングは楽しいな!


2024年4月16日 (火)

備中・2ルンゼ 24年4/13-14

肘の具合もだいぶ良くなり、リハビリクライミングで備中の2ルンゼに行ってきた。

権現か2ルンゼか迷ったが、週の中頃に大雨が降ったようなので、濡れに弱い権現は止めておいた。

2ルンゼには2年前の夏、22年7月に行ったことがある。アプローチ等はなんとなく覚えている、ハズだった。


http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-c395cd.html


しかし間違えた。なぜか遠い方のガレ場を登っていき、(こんなに遠いはずはない)と思うところまで登って引き返した。

ようやく岩場に着いたがなかなかの濡れ具合。

天気もいいのしこんなに濡れてるとは思わなかった。

しかし結構歩いたし、転戦する気もない。

幸いリベンジ対象の“象の鼻5.11a”はあんまり濡れてなかった。ので、そのまま荷物を置き、準備を始めた。


そう、今回のパートナーと私にとって、2ルンゼの“象の鼻”はリベンジなのだ。

私は2年前に登っているが、パートナーは8年ぶり?あの頃はまだ二人とも12はおろか11もやっとこさくらいのクライマーだった。

あの時、二人でなんとか“象の鼻”を完登したかったが叶わず、暗い中必死こいてヌンチャクをヘッデン回収したのだった。


私がヌンチャクを掛けに行くが下部が濡れているせいか、私がポンコツだからか、すごく難しく感じる。(あれ?こんな難しかったっけ?)

なんとかヌンチャクを掛けてパートナーもトライ。彼女も同じ感想。

そしてしばらくして、そのルートが“象の鼻5.11a”ではなく“バットマン5.11bc”だと判明。間違えていた。

いくら記憶力が弱いとはいえ2年前に登ったルートが分からないとは…そしてその時に登った“寺島ルート”も見間違えていた。やれやれ…


まあでもせっかくヌンチャクを掛けたし、“バットマン”も面白いのでそのままトライ。なんとかRP。

その後私は“半分バナナ5.11c”をトライ。オンサイトできそうだったけど、理性が働いて無理をせずにテンション。

2便目も登れず、今日はここまで。買い物をしてクライマーズくろどりへ。


くろどりにはJさんやSさん、Tさんがおられ、一緒にお話しさせていただいた。お陰でとても楽しく過ごせました。ありがとうございます。


翌日、8時頃に出発。昨日夕方には岩はかなり乾いていたが朝には再び濡れていた。

この時期はこんな感じなんだろうか。

私は懲りずに“半分バナナ”にトライ。パートナーは1便目で“バットマン”をRP。ナイストライだった。

私の半分バナナは(たぶんすぐに登れるやろ)との思いとは裏腹になかなか登れず。

肘の故障で「無理矢理登り」を封印したらホントに登れない。今までいかに脳内麻薬で無理に登っていたか。そら故障するわな…

5便目、計7便目でようやく完登。でも自分でもキレイに登れたと思える、嬉しい1本だった。

そういえば、この日は高知からツヨツヨクライマーが来られていた。

みなさん強かったが、その中のお一人は特に強くて上手かった。“身の程知らず”や“寺島ルート”の12ルートをマスターでオンサイトされていた。

落ちそうになりながらもなんとかホールドとスタンスを見出して耐えて登られる姿を見て、私も心を動かされ、(これぞクライミング、よしオレも!)と思ったけど(いや、今はイカン)と考え直したのは我ながらエライなと感じた。

その後はパートナーと“象の鼻”のリベンジ、といきたかったけど、そうはいかず。また今度。


今回は久しぶりにとても楽しいクライミングだった。時間の経つのが早かった。パートナーに感謝です、ありがとうございました。


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