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2023年9月 4日 (月)

瑞牆山カサメリ沢 23年9/1-2

山岳会の合宿で瑞牆山へ。

会の合宿なんてめっちゃ久しぶり!何年ぶりやろ?企画・取りまとめしていただいたI田さんには本当に感謝!

久々の合宿に多数参加。先述のI田さんに会長mayumiさん。秀さん、K西さん、N川さん、谷やん、みゆさん、N田くん。あと新人のI根くん、会員外やけど名誉顧問?のKさん。私チョリオを含めて総勢11名。

車3台に分かれて大阪を夜中に出発。

現地キャンプ場に朝6時頃に到着。今回の合宿は各々が高い目標と志を持って、各々のエリアへ。

フェイスクライミング、ボルダリング、トラッドクライミング、登山。

…まあ…まとまりがない、とも言えるけどな、、、


私は当然、カサメリ沢へ。コセロックの10台でアップした後、秀さん、N田くん、チョリオはオランジュ岩へ。I根くんとKさんはコートダジュールへ。K西さんは…残念ながらアプローチ敗退となってしまった。

カサメリ沢は2度目だが、オランジュ岩は初めて。このエリアを選んだのは“ギャラクシアン5.12a”をトライしたかったため。

1ヶ月半程前に膝の手術をして、まだ外岩で12のトライをしていないのと、先日星田でギックリ腰になってしまい、まだなんとなく怪しい感じ?というわけで、ホントは強度を落としていっぱい登る、にしようかとも考えていたのだが、せっかくのカサメリ沢、恐らく年に一度くらいしか来れないのだから12もトライしてみたい。

そんなことを思いながらトポを眺めていると「ギャラクシアン5.12a・35mのロングルート」というのが目に入った。長〜いルートなら核心部もたぶんそんなにキツくないかも?でコレに決めたのである。


オランジュ岩に着いてルートを見る。我々以外誰も居らず尋ねることができないので、N田くんとトポを見ながら同定、たぶんコレがギャラクシアン、だろう、と。とりあえず登ってみる。

ヌンチャクをいっぱい持って登り始める。最初はカンタン。気温も私にとっては肌寒いくらいだったので長袖を着ていたが、登ってるうちに暑くなってきた。

ボルトが2つ打ってある中間点に到達。35mのルートだと終了点から60mロープで降りられないのでここで結びかえるんやろな。

中間点は大レストできるので休みながら振り返って朝の景色を眺める。(ああ、やっぱ山はいいな)とか思いながら、先程からの不安が頭をよぎる。

(このルートはギャラクシアンではなくて隣の10cではないか?)

たしかギャラクシアンの右隣のルートが“ちちくりマンボウ5.10c”。別に10cでもええねんけど、しかしまあ、なんてルート名や…

どんどん登る。ちょっと難しいとこも出てくるけど(10c言われたら10cくらい?)な感じ。とうとう終了点が見えてきた。あと2ピンくらい。

さすがにオンサイトを意識する。12aのオンサイトはまだ2回(やったかな?)、13のRPより少ないのだ。

しかし意識の片隅では(この後めっさ簡単やったらたぶんちちくりマンボウ)って考えてた。

が、その考えは杞憂に終わる。フツーにフォールした。しばし呆然とした後、落ちた箇所をまたやってみる。(うん、ちゃんと難しい。)オンサイトを逃した悔しさと10cではなかった安堵が入り混じった複雑な気分だった。

その核心部のムーブを作り、2回練習してできそうなのでそのまま登る。その後終了点までは大丈夫、いや、アンダーがちょっと腰に悪そうやったな。


2便目。たぶんRPできそうな手応えはあったけど、なにぶん外岩の12RPは蝙蝠谷のカンテ以来。加えて年に一度しか来られない遠征とあってガラにもなく緊張しているのが自分でも分かった。ハイ、核心でフォール…

1便目と同じ所で落ちた。ちょっとムーブの確率が悪そうなので他に試してみるとすごく簡単に行けるムーブが見つかった。(コレが1便目に解っていたら…)なんて思うがこれが私の実力。


3便目。もう行ける、の思いがさらに身体を固くする。さっきまで問題なくクリアしていた箇所で落ちそうになる。しかも2度。(丁寧に丁寧に)の思いでゆっくりレストするが、それがリズムを狂わせているような…それでもなんとか核心部までたどり着くが、三たび、核心でフォール…

(なんでやねん!?)

さっきあんなに簡単なムーブやったのに!?

やってみるがやはりカンタンだった。なんでできんかったんやろう?腕が張った状態でやっても余裕でできた。


4便目。本日のラストトライ。

もうなんだか登るのがイヤだった。なんやワカランけど、たぶんまた登れない、の思いがあった。

それでもコレしか登るのがないので登り始める。さっきは丁寧に、と思ってたがそんなことを考えずグイグイ登った。

レストできる所でもほとんど休まずどんどん登る。アホな私でもさすがに3回登ってるのでだいたい覚えている。

核心部手前に着いた。ここはレストもできる。フゥと息をつく。腕はまあまあ張っているがパンパンな程ではない。6割ほど。

(また落ちるやろな)3回同じ所で落ちてるので全然自信がない。が、さっきあんなに簡単にできたことも思い出す。

もう、なんやわからん。(エイッ)とムーブを繰り出す。

やっぱり簡単やった。ほぼノーダメージでクリア。(やったで!?)後は楽、なハズ…


さっきまでグイグイ登ってたのに急にまた緊張してきた。

核心の上は簡単だったのと腰に悪そうだったので、最初の一回しかやってない。加えて終了点まで登ると1回のロワーダウンで降りられないので面倒だったのだ。

腰に悪そうなアンダーをこなしてガバを掴んだ。ああ、終了点に着いた!

やった〜!登れたで〜!!

嬉しいのはもちろんだが安堵の気持ちの方が勝っていた。


1日目のクライミングはこれで終了。撤収後、ナナーズで買い出し、その後にお風呂。

お風呂屋さんでは意外な方からのお声掛けがあった。初めましてだったのだが会えて良かった。


キャンプ場に戻って宴会!我々が一番最後だった。

久しぶりの会の宴会は本当に楽しかった。改めて参加できて良かった!



翌朝は5時に寒さで起きた。昨晩は気持ち良かったのでテントに入らずにそのまま外で寝たのである。

しばらくもぞもぞして、出発準備。6時過ぎに出発して再びカサメリ沢、オランジュ岩へ。

ギャラクシアンにヌンチャクが掛かったままだったので、アップがてら回収。

アップなので休み休み登るはずだったが、ノーテンで登れた。しかもほとんど力を使わずに。

思えばやはり、前日は知らず知らずのうちにかなり力んでいたのだと思う。RPのプレッシャーがなくなるとこんなに力が抜けるとは。

そういえば近年クライミングで筋肉痛はほとんどならないのだが、この日の朝は久しぶりにあちこち筋肉痛だった。


幸先良いスタートでこの日はこの後、I根くんに付き合ってコートダジュールへ。

私は初めてのエリアだが、I根くんはここの“怒涛のレイバック5.11b ”という課題が宿題らしい。

曰く(カサメリで一番面白いイレブン)だそうで、それはやるしかないやろ。

弟子のI根くんが先ずトライ。何度かトライしているだけあってムーブが洗練されている。

あれよあれよと登っていき、見えなくなったと思ったら「テンション!」のコールがあったので「おお〜!ナイス〜!」と返したのだが、実はゴール手前でヌンチャクを掴んでしまったとのこと。

降りてきてすごく悔しそうだったが、次の便で登れるやろ、思ったら本当にRPした。

弟子の成長は私も嬉しい。少し前後するが、師匠としてもええところを見せないと。

11bならオンサイト、と意気込んだが中間部でフォール…2便目は出だしで早々フォールしてビレイヤーのI根くんを驚かせてしまった…ゴメン。

ええところは見せられへんかったけど3便目でRP。たしかに面白いルートだった。


この後コセロックへ移動。会員のみんなもいた。この日は全員カサメリ沢だったようだ。

私は“医者の娘”というルートをやってみたかったが混んでいるようなので、“ワニワニワニ5.11b”にトライ。

ヌンチャクの持ち主はなんとNヤさんだった。こんな所で会うなんて。他にもトライされる方がいるらしく、待っている間に空いている“なべおさみ5.11a”をトライ。

エリアの端っこにあって4ピンの短いルート。

少し悩ましい箇所があったけどクリアして無事にMOS。

隣のルートが“なべやかん5.12a”だそうで、俄然欲が出てきた。

降りしなにヌンチャクを掛けてホールドを確認。

少し休んでトライすると登れてしまった。

1便目だがオンサイトとかいうのはおこがましいな…2便目ってことにしとこかな。


ひょんなことで2本目の12aが登れてホクホク、この調子で“ワニワニワニ”もオンサイト!

と意気込んでトライしたもののゴール直前でフォール…やっぱりオンサイトは難しい。あと5cmくらいやってんけどな…

2便目で完登し、この日の〆となった。他のメンバーはほとんど戻ってしまっていて、我々もテント場へ戻った。

テントを撤収し、昼過ぎに出発。大阪には8時頃に帰れた。


今回は久しぶりの合宿で、人数も多く取りまとめが大変だったと思います。企画のI田さん、ありがとうございました!参加のみなさんもお疲れさまでした。ありがとうございました!

またぜひ行きましょうね!


トータルリコール5.10b MOS

ギャラクシアン5.12a RP(4便)

怒涛のレイバック5.11b RP(3便)

なべおさみ5.11a MOS

なべやかん5.12a RP(2便)

ワニワニワニ5.11b RP(2便)


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