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2023年3月12日 (日)

山神社・獅子岩“WARABI 5.13-”RP 23年3/11

“WARABI”に初めてトライしたのは去年の年末だった。

一応トップアウトもできて自分でヌンチャク掛けができるのがわかったけど、全然繋がる気がしなかった。

それほど各パートのムーブが強烈で、まさに各駅停車だった。

パートナーとは「五カ年計画やな、こりゃ」と笑い合っていた。

山神社は姫路にあってウチからもそれほど遠くない。(いつも行っている備中・帝釈と比べて、だが)そして近所にある“13”のルートというのは貴重である。

これまでのように通いつめてRP、ではなく気が向いた時にトライして登れる時がきたらRP、でいいや、と考えていた。


今年になって、休みが土日連休でない時に来てトライ。トライといっても各停でムーブ探り。それも3便がやっと。4便目は回収便だった。

獅子岩はガビガビで指皮が削れてヒリヒリ、治るのに一週間かかった。後のジムではテーピング必須だった。


様子が変わったのは2月の末だった。パートナーと獅子岩に行くと、WARABIの下のピンにボルトが掛けられいる。

不思議に思ってWARABIのルートを見上げて目で追ってみると…あっ!?3ピン目がない!?

岩の後ろに回って終了点からヌンチャクを掛け、4ピン目から長いスリングを垂らして3ピン目の代わりに、と考えたのだが壁から離れ過ぎて全然アカンかった。

パートナーが設定者のH石さんに連絡してくれ、事情を聞いたH石さんはわざわざ現地まで来てくださった。

H石さんとは初めてお会いしたが、とても気さくな方で、来られてすぐにボルトを付け直してくださった。そしてもちろん“WARABI”のトライもされた。

その時に私の苦手な核心、4ピン目後のムーブで2箇所大きな大きなヒント(というか答え)を与えてくれたのである。

このヒントのおかげで核心ムーブの成功率が格段に上がり、(登れるのでは?)という野心?がムクムクと芽生えてしまったのだった。


登れそうな“13”があるのに(気が向いた時にトライして登れる時がきたらRP)なんて、私は達観できない。

考えないように思っていてもムーブが頭をよぎり、突如減量し始めたり。


そして3月。20度を超えるすごく暑い日だった。この時のパートナーはI根くん。

I根くんは「上裸でトライしたら?」と言うてたが本当に脱いでしまいたいくらい暑かった。

ただ、昼過ぎからは太陽が岩に隠れて日陰になりかなり涼しくなる。

1便目、2便目も核心でフォール。そして日陰になった3便目は、かなり余裕があったのに左の指がすっぽ抜けてフォール…おお、めちゃ悔しい…

時間は2時、2時間休んでも4時、もう1回トライできる。が、今まで4便目はヨレヨレでトライしたことなかったので(たぶんヨレててアカンやろ)と気分は開き直って楽だった。

日向ぼっこしながら昼寝したりして過ごす。2時間休むつもりだったが、1時間半経った3時半、トライ。


出だし、いきなり右足がスリップ、でも大丈夫。やれやれ。2ピン目クリップ。

“真実の口”からダイナミックムーブ、左サイドガバの後は振られに耐える。3ピン目クリップ。

少しレスト。さて、ここから核心。左足上げが狭くてキツい。そして右足を内にたたむ。

一手一手、声を出す。

右手、ガバ、届け!(届いた!)やった!

左足を穴に入れるのを忘れないように。よし、安定した。左へトラバース、フラッギングでバランス取りながら、フラッギ…あれ?できない?

ちょっと慌てたけど、なんとかトラバースできた。4ピン目クリップ。後で動画見直したら左足が穴に入ってなかった。

ガバをとって大レスト。それほど休まなくても大丈夫そうだが、ここまできて落ちるはなんとしても避けたいし、なによりこのルートに対する想い、辺りの西陽の夕景とも相まって感慨深い思いに暫し耽っていた。

大きく息を吐き出し、最後のひと登り。終了点にクリップ。

やった!登れた!!嬉しい!!!


https://youtu.be/JxzRSuPY1j4


この日の4便目、7日間25便目でのRP。


この日のパートナーのI根くんはもちろん、これまでビレイしてくれた方々、付き合ってくれた人たち、ありがとうございました!

獅子岩は登れてないルートあるし大好きな場所なのでこれからも行きます!

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