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2023年3月の3件の記事

2023年3月20日 (月)

初!小豆島・赤嶽 23年3/18-19

去年の年末に公開された小豆島の岩場、赤嶽。

小豆島といえば吉田の岩場には何度か行ったが赤嶽は今回が初めて。

メンバーは秀さん、N田くん、K畑さん、チョリオ。

N田くんが行ったことあるということで案内してもらった。


夜中神戸発のフェリーで、小豆島に土曜日早朝到着。

しかし、前夜からの雨が止まず駐車場で待機。10時頃に小雨になったのを見計らって出発。

アプローチは30分程で岩場の末端、そこからメインウォールであるジャンボリーケイブエリアまで15分くらい。

雨で足元が滑りちょっと危なかったけど、無事ジャンボリーケイブに到着。

噂通りすごい威圧感!圧倒的迫力に思わず“おお!”と声が出る。

とりあえず荷物を置いて、隣の左壁も見学に。残念ながらこちらは濡れているルートが多かった。

ジャンボリーケイブに戻って登る準備をする。こちらは傾斜があるので下半分くらいは濡れてなくて登れそう。できれば10台や11台でアップをしたかったが、このエリアには残念ながらそれがない。最初から目標である“ステイゴールド5.12a”、アップ兼トライ。

何ピンあるのか分からないのでヌンチャクを20本程ぶら下げ、いざ!

下部は落石を起こさないよう慎重に登る。少し登るとバランシーで気持ち悪い箇所があったが無事にクリア。傾斜が強くなってくるがグイグイ登っていく。寒い。指が冷たくてかじかむ。それに一本目だから体の動きがぎこちない。

それでもえっちらおっちら登っていって、ようやく終了点が見えた。あと3ピンくらい?ブロック状の大きなハングの先。ここから先がどうやら核心のようだ。

登っていくと体が壁に入り込んでルートが見えなくなり、いったいどこを登っていくのか分からなくなる。岩が冷たくて指の感覚がなくなってきた。ボルトを見つけては安堵、それを頼りにまた登る。ようやく終了点。

クリップ!やった!はあ、やれやれ長かった〜…途中で諦めそうになったけど頑張って良かった。12aをマスターでオンサイトなんて出来過ぎのスタートである。


しかし幸先は良かったものの、最初から無理をしたためか前日までの寝不足(泊まり勤務明けで遅くまで会議)も祟ってかこの後はイマイチ。

“活元5.12a”をトライするも3便出して登れず。看板ルートの“エルカミノ5.13b”にもトライ。こちらは核心でフォール、壁に戻れずそのまま降りてきた。トップアウトしたかったな。

この日は我々の到着後に2人、その後にHさん、Kさん達チームが来られた。我々は17時頃に岩場を後にし、土庄で夕食、買物、旅館にて小宴会。また夜更かししてしまうのだった。


翌日、日曜日。かなり早めの8時過ぎに岩場に到着すると、Hさんチームはすでに来ていて登っておられた。

左壁も乾いていて登れますよ、と教えてもらい、私は早速K畑さんと左壁の“日々是好日5.11c”を。

もちろんオンサイトするつもりだったが、岩が冷たく指の感覚がなくなり、あえなくテンション…

すぐ再スタート、あと1手耐えていればガバ、そしてその上が終了点だった。ああ残念…2便目でRP。


その後は隣の“デクラス5.12a”をトライ。こちらはまだ少し暖かい。頑張ってMOS!

昨日に続いて12aを2本もマスターオンサイトなんてほんと出来過ぎ。

いただいたトポによれば、赤嶽のグレードはオンサイトグレードとのことで、私には少しマイルドに感じられた。感覚的に(まだ数本しか登ってないけど)長いルートが多いので持久力勝負の課題が多いようだ。


ジャンボリーケイブに戻り、また“エルカミノ”にトライ。核心の抜け方はN田くんに教えてもらったけどムーブがこなせず結局またトップアウトできず。

その後やり残した“活元”をRP。

最後に秀さんとN田くんがトライしていた“マイフレンド5.12b”にオンサイトトライ。

かなりいい感じだったか、核心でフォール。惜しかったけど、やっぱり12bは甘くない。宿題に。


この日は3時で終了。片付けて岩場を後にした。

初めて行った赤嶽。メンバーにも恵まれてとても楽しかった!小豆島は近いけどフェリーを使うので時間の制約もあるしお金もかかるので頻繁には来れないかもやけど、また登りに行きたい!

お付き合いいただいたみなさん、今回もありがとうございました!


ステイゴールド5.12aMOS

活元5.12aRP(4便)

エルカミノ5.13b☓2

日々是好日5.11cRP(2便)

デクラス5.12aMOS

マイフレンド5.12b☓1

2023年3月12日 (日)

山神社・獅子岩“WARABI 5.13-”RP 23年3/11

“WARABI”に初めてトライしたのは去年の年末だった。

一応トップアウトもできて自分でヌンチャク掛けができるのがわかったけど、全然繋がる気がしなかった。

それほど各パートのムーブが強烈で、まさに各駅停車だった。

パートナーとは「五カ年計画やな、こりゃ」と笑い合っていた。

山神社は姫路にあってウチからもそれほど遠くない。(いつも行っている備中・帝釈と比べて、だが)そして近所にある“13”のルートというのは貴重である。

これまでのように通いつめてRP、ではなく気が向いた時にトライして登れる時がきたらRP、でいいや、と考えていた。


今年になって、休みが土日連休でない時に来てトライ。トライといっても各停でムーブ探り。それも3便がやっと。4便目は回収便だった。

獅子岩はガビガビで指皮が削れてヒリヒリ、治るのに一週間かかった。後のジムではテーピング必須だった。


様子が変わったのは2月の末だった。パートナーと獅子岩に行くと、WARABIの下のピンにボルトが掛けられいる。

不思議に思ってWARABIのルートを見上げて目で追ってみると…あっ!?3ピン目がない!?

岩の後ろに回って終了点からヌンチャクを掛け、4ピン目から長いスリングを垂らして3ピン目の代わりに、と考えたのだが壁から離れ過ぎて全然アカンかった。

パートナーが設定者のH石さんに連絡してくれ、事情を聞いたH石さんはわざわざ現地まで来てくださった。

H石さんとは初めてお会いしたが、とても気さくな方で、来られてすぐにボルトを付け直してくださった。そしてもちろん“WARABI”のトライもされた。

その時に私の苦手な核心、4ピン目後のムーブで2箇所大きな大きなヒント(というか答え)を与えてくれたのである。

このヒントのおかげで核心ムーブの成功率が格段に上がり、(登れるのでは?)という野心?がムクムクと芽生えてしまったのだった。


登れそうな“13”があるのに(気が向いた時にトライして登れる時がきたらRP)なんて、私は達観できない。

考えないように思っていてもムーブが頭をよぎり、突如減量し始めたり。


そして3月。20度を超えるすごく暑い日だった。この時のパートナーはI根くん。

I根くんは「上裸でトライしたら?」と言うてたが本当に脱いでしまいたいくらい暑かった。

ただ、昼過ぎからは太陽が岩に隠れて日陰になりかなり涼しくなる。

1便目、2便目も核心でフォール。そして日陰になった3便目は、かなり余裕があったのに左の指がすっぽ抜けてフォール…おお、めちゃ悔しい…

時間は2時、2時間休んでも4時、もう1回トライできる。が、今まで4便目はヨレヨレでトライしたことなかったので(たぶんヨレててアカンやろ)と気分は開き直って楽だった。

日向ぼっこしながら昼寝したりして過ごす。2時間休むつもりだったが、1時間半経った3時半、トライ。


出だし、いきなり右足がスリップ、でも大丈夫。やれやれ。2ピン目クリップ。

“真実の口”からダイナミックムーブ、左サイドガバの後は振られに耐える。3ピン目クリップ。

少しレスト。さて、ここから核心。左足上げが狭くてキツい。そして右足を内にたたむ。

一手一手、声を出す。

右手、ガバ、届け!(届いた!)やった!

左足を穴に入れるのを忘れないように。よし、安定した。左へトラバース、フラッギングでバランス取りながら、フラッギ…あれ?できない?

ちょっと慌てたけど、なんとかトラバースできた。4ピン目クリップ。後で動画見直したら左足が穴に入ってなかった。

ガバをとって大レスト。それほど休まなくても大丈夫そうだが、ここまできて落ちるはなんとしても避けたいし、なによりこのルートに対する想い、辺りの西陽の夕景とも相まって感慨深い思いに暫し耽っていた。

大きく息を吐き出し、最後のひと登り。終了点にクリップ。

やった!登れた!!嬉しい!!!


https://youtu.be/JxzRSuPY1j4


この日の4便目、7日間25便目でのRP。


この日のパートナーのI根くんはもちろん、これまでビレイしてくれた方々、付き合ってくれた人たち、ありがとうございました!

獅子岩は登れてないルートあるし大好きな場所なのでこれからも行きます!

2023年3月 7日 (火)

蝙蝠谷 23年3/5

コロナで集まって清掃できなくなり、3?4年ぶりの蝙蝠谷。

今回は山田川クリーン作戦に参加。私は許可証を持っていないので、清掃時にしか蝙蝠谷でクライミングができない。

Aさんの車でK沢さんカナちゃんと。現地で秀さん、谷やん、Y岡くんと合流。


1時間程真面目に掃除をして、蝙蝠谷へ移動。

以前たしか敗退した“マーメイド10b”でアップ。無事に登れて成長は確認できた。


その後“カンテ5.12c”にトライ。

“カンテ”は24m、ボルト11本のロングルート。下から見上げると登攀意欲をそそられる。かっこいい!


1便目はグダグダ、なんとかヌンチャクを掛ける。早くも(やっぱり回収して12aしようかな)と弱気になる。

2、3、4便と便数を重ねてようやくムーブを解読。長いルートで、しかも核心以外も決して楽ではない。間違えて迷ってしまうとたちまちパンプしてしまう。

傾斜の強いルートはあまりやっていないのでレストしてもあまり休めていない。しかしようやくこの蝙蝠谷の岩にも慣れてだいぶ力が抜けるようになってきた。

しかしもう時間は夕刻。ホンマは4便目で回収するところを秀さんに頼んでもう1便出させてもらう。


最後の5便目、もうヨレヨレ。しかもさっきの4便目から30分も経っていない。

(しかし)ノーミスならチャンスはある(…と思う)

細かい間違いはあったものの、なんとか核心前のアンダーまで到着。ここから上は強度はあるけどちゃんと記憶している。

いざ!と気負ってスタートしたが、すぐにクリップできずにフリーズしてしまった…そういやクリップ体制決めてなかった…


結局ここでテンション。登れなかった~。やっぱり12cをワンデイでRPするのは難しい。

でもとても楽しかった。充実した時間を過ごすことができた。お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました!



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