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2023年1月の3件の記事

2023年1月23日 (月)

初!鷲頭山 23年1/21-22

温故知新。
古きをたずねて新しきを知る。
この国のフリークライミングの黎明期、初めて“5.12”のグレードがつけられたルート、“ジェット”。
初登は1984年の1月らしい。ちょうど40年前。
それを知って登ってみたくなった。いにしえのクライマーが感じたことを、私も少しだけでも、断片でもいいので感じてみたい!
そんなわけで“ジェット”のある伊豆・鷲頭山へ!


お付き合いいただいたのは秀さんとI根くん。

土曜日の夜中に出発して岩場に9時到着。

早速“マンボウ5.10a”でアップ。MOSできたが、出だしから気持ち悪く、ちょっと危なかった。

もう一本アップで“ETハング5.11a”。こちらは人気課題なのかホールドが分かりやすくて登りやすかった。楽しいルート。MOS。
さて、いよいよ“ジェット5.12a”にトライ。(オンサイトしたる!)と内心思っていたけど、3ピン目であえなくフォール。
なんとなくムーブとホールドを決めながらヌンチャクを掛けたけど、(スラブ難しい…)心の中ではかなり後悔していた(やっぱり城ヶ崎にしとけば良かった…)
ジムで一週間「垂壁強化週間」とかバランシーな課題ばっかり登ってたけど所詮付け焼き刃。
先人恐るべし。2便目も核心でフォール。上部の核心もムーブ変えた。
久しぶりのカチ持ち連続で指が痛い。時間的にも何便も出せない。次の便で決めたい。決めないと…という感情はやはりマイナス。気負い過ぎて早々にフォール。指温存のためにすぐに降りる。
夕刻。他の二人はもうクライミング終了。私のラストトライ。
出だしからちょっとおかしい。指の疲労で距離が出にくい。危うくフォールしそうになった。
でも逆になんだか吹っ切れた。大事に慎重に、は捨てて大胆に攻める。核心は本当に落ちたかと思ったが不思議と耐えていた。

でかいアンダーでレスト。ここから上部。少し進んで上部核心。さっき変えたムーブがはまり突破。(やった!)後は簡単。

ふう、と息を吐き、左を向くと夕暮れの海が見えた。すごく綺麗だった。なぜか不意に涙が出そうになった。
今回の遠征も休みの調整やパートナーの確保、宿の手配やら車の手配。他様々な調整。秀さんが参加してくれたらとても助かる。ほとんどのことは解決する。
普段はそんなことは思わない。むしろ楽しんでさえいるのに何故かこの時、急に(大変だったな)という思考が巡った。
たぶん、こういうことは、純粋に“5.12aのルートを登る”ことよりも大変なのかもしれない。いや、私の場合(他の人も?)こういうことも全部ひっくるめて“5.12aのRP”なのだろう。
ごちゃごちゃいろいろ考えてしまったが、さっさと登ってメシ行こう、と切り替える。が、しかし。なんということ、さっきまでの思い切りはどこへやら、急に大事に慎重に思考に変わり、しかも思っている以上に指と足が疲労していてなかなか進めない。

カンタンな箇所のはずが(落ちたくない)の気持ちが強すぎ、這々の体でようやく終了点。先人の苦労が少しだけ味わえたような気がした。いや〜疲れた…


クライミングを終え、やたら陽気なおばさんのいる宿で宿泊。3人で少し宴会。秀さんもI根くんもイレブンが登れて上機嫌。


翌日は8時に岩場へ。土曜日は我々の他は2パーティだけだったが、この日はかなり混雑していた。
前日の“マンボウ”が気持ち悪かったので、アップルート(グレード?)でアップを済ます。
秀さんが“ギヴ・マインド・トゥ5.11a”にトライというので私もやってみる。が、これが難しく、2ピン目で早々にテンション。その上も難しい上に最上部は超ランナウト。11cくらいでは…?

ちなみに秀さんはこの後ギヴマインドトゥを見事RPしていた。すごい!


さて、私はこの日の目標“コズミックダンサー5.12a”へ。

下部4ピン目までは前日の“ジェット”と同じ。ジェットはそこから右上するが、コズミックダンサーは直上する。
相変わらず核心は難しく、フォールしかけた。アブネ…。上部のオンサイト部分も細かく難しかったけどなんとか落ちずに登りきれた。1便目でRP!(さすがにオンサイトとは言えない)


次に“スーパージェット5.12a”。こちらは上部がジェットと同じ、下部を右カンテを使って登るルート。
こちらは1便では登れず2便かかったけど、無事にRP!


昨日の朝はスラブが難しくてあまり楽しくなかったのに、いつの間にか楽しくなってた。時間の経つのも早い。もうラストトライ。I根くんがRPした“ETハングダイレクト5.11c”をやってみる。

核心までは前日のETハングと同じ。ハング部を直上が核心。最後の1手まで迫ったがあえなくフォール!有終の美を飾ることはできなかった。でも大満足の2日間だった。

今回も車を出していただいた秀さんにはすごくお世話になりました。感謝。I根くんもいろいろ気を遣ってくれた。ありがとう。

本当に楽しい2日間だった。また行きましょう!

2023年1月15日 (日)

グラビティサンガスタジアム 23年1/14

グラビティサンガスタジアム。

全てオンサイトトライ・全て2本連登


10a-10a、10b-10c、10c-11a、11b-11b、

12a(紫ももやん)-11c、12b(白ヒラジー)-11d☓、12b(赤みんみん)-11d☓、12b☓(青土方)-11c、11d☓-11b、11c-11a、11d-11bc☓、10c-5.9


雨で外岩中止。ジムでいっぱい登りました。


12aを1本、12bを2本、OSできたのは上出来やったけど、2本目のイレブンが根性なしやった。

久しぶりにヒラジーさんやみんみんさん、懐かしい方々とも話ができて良かった。また行こう!

2023年1月10日 (火)

初!城ヶ崎・シーサイドロック 23年1/7〜9

みなさま、明けましておめでとうございます。今年の初投稿ですね。今年の正月は例年以上に厳しい勤務でした。それだけにこの三連休はとても楽しかったです。

例年なら城山に遠征なのですが、今年は同じ伊豆でも城ヶ崎に行ってみることにしました。

こちらも暖かく、また楽しい岩場だという噂。以前から是非とも訪れてみたかった。


その念願が叶い、秀さん、I田さん、みゆさん、谷やん、I根くん、チョリオの6人でいざ城ヶ崎へ!

7日の早朝に集合、6時間かかって伊豆へ。岩場に到着は昼の1時。

ものすごく混雑する、と聞いていたが、それほど混んでおらず、懸念していた懸垂下降もスムーズに済んだ。

さっそく先に岩場におられた方々に課題名を教えていただき、ルートの同定。まずは“ティンカーベル5.10b”でアップ。

10bにしては難しく感じたが(常連さん曰く派生の11bに寄り過ぎて難しくなったそう)初めましての岩場で印象を悪くするのも嫌だったので頑張ってMOS。

もう一本アップをしたかったが、あと2時間ほどしか時間がなかったので、今回の目標ルート“アイロンヘッド5.12a”へ。

やや緊張しながらOSトライ。1ピン目をかけたところでチムニーにヘルメットが挟まって抜けなくなり、敢なくトライ終了…

その後はヌンチャクを掛けながら登ったが、途中と最後が難しく、ヘルメットが挟まってなくてもオンサイトは無理だった思う。

2便目はもう4時前で、私以外のメンバーは片付け始めていた。

夕日の中でトライ。傾斜の強いルートだが、ガバなのでグイグイ登っていく。しかし最近強傾斜は登ってないのですごくしんどく感じる。なんとか最終ピンまでやってきた。

さっき解読したばかり、うろ覚えのムーブをなんとかこなしたかったのだが、右足が上がりきらずにフォール…残念。


岩場を後にし宿へ。今回は貸別荘を借りてみた。とてもいいところでしかもかなり安かった。I田さん、みゆさん、谷やんとは本当に久しぶり。とても楽しく過ごせた。


翌8日、9時頃岩場に着いた時にはかなりの人出だった。適当なアップルートが空いてなかったので、この日も“ティンカーベル”でアップ。

早速昨日ヌンチャクを掛けた“アイロンヘッド”を、と思ったが他の方に先を越された。1時間ほど待ってようやくトライ。

レストも十分でき、最後のムーブも余裕を持ってこなせた。無事にRP。目的が達成できて一安心。


次に“エアーダンス5.12a”をトライ。4ピンしかない短いルート。1便目は初っ端でフォール。ヌンチャク掛けできたが指が痛い。

2便目は中間部でフォール。3便目で無事にRP。

この時点でもう昼過ぎ。真冬なのにすごく暖かい。というより暑い。

寒がりの私が長袖シャツ一枚、それでも暑かった。下もパッチを脱ぎたかったが、さすがにパンツ一丁になるわけにもいかず我慢した。

寒いのよりは暑い方が大歓迎だが、頭がぼーっとして軽い熱中症のようになってしまった。そして水分不足からか、足や腿がすごく攣って困った。


そんなわけで少しグレードを落とし、“ホワイトシャーク5.11c”にトライ。途中で遭難してOSできず。2便目でRP。

2日目はここで終了。夕食はお寿司を食べて宿へ帰った。


9日、最終日。早めの7時半に岩場へ。懸垂下降も3度目で慣れてきた。

アップは前日I根くんが途中敗退した“タイトボーイ5.10d”へ。

このルートはホームジムであるバムで知り合った方のオススメで、是非登ってみたかった。トライしてみるとたしかに面白いルートだった。

その後、“風に吹かれて5.11a”をMOS。

少し離れたサンライズエリアへ。ここで“腰痛5.12b”にトライしてみる。

正直3日目なので12台のトライは止めておこうと思っていたのだが、課題名になんとなく親しみを覚えてやってみた。

途中まで簡単で(コレは超お買い得ルートでは!?)なんて思ったけど世の中そんなに甘いわけもなく、しっかりキツい核心があって普通にフォール。

核心はトリッキーで妙なムーブしか思いつかなかったけどなんとか解読。

2便目で足が上がらず、腰が痛くなって(コレが腰痛か!?)なんて思ったがなんとかクリアして無事に終了点へ。登れて良かった。

“腰痛”の後は隣の“NEW 5.11a”にトライ。無事MOS。

その後サンセットエリアに戻ってビレイしたらもう13時。駐車場に14時待ち合わせなので片付けようかと考えたが、目の前の“カルボナーラ5.11b”にヌンチャクが掛かっていて、しかも誰もトライしていない。慌ててロープを出してI根くんに頼んでビレイしてもらった。

このルートは初めに登った“ティンカーベル”の派生ルート。憧れの平山ユージさん初登課題だったので是非登ってみたかった。

ちょっと慌ただしいトライだったけれども、なんとかオンサイト。最後にもひとつお土産を加えることができた。


終わってみればあっという間の3日間だった。楽しい時間は早く過ぎるがそれにしてもすごく早く感じた。

今回、車の運転はずっと秀さんが引き受けてくださった。とても助かりました、ありがとうございました。

クライミング以外でも宿での宴会やおしゃべりも本当に楽しかった。久しぶりの懸垂下降や登り返しはちょっと緊張したけど、会のメンバーとそんなことをやってると昔練習したことや合宿を思い出してそれはそれで良かった。

参加のみなさん、どうもありがとうございました!また是非ご一緒しましょう!


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