下帝釈峡・花子岩 “チェンジングレーン5.13a”RP 22年11/5
紅葉が深まる帝釈峡へ。今回も花子岩へ。
メンバーは初めましてのI根くん、いつもの秀さんとイサミン。
到着して10aと11aでアップ後、“チェンジングレーン”にヌンチャク掛け。
外岩初めてのI根くんの相手をした後、チェンジングレーンの1便目。
このルートは出だしが2級くらいのボルダー、その上5ピンは12c程度。
出だしのボルダーは何度でも練習できる。これまで50回くらいやってまだ2回しかできてない。
2回やって2回失敗。3回目はできてもできなくても先に進もうと思った。
あんまりムキになってやると指がぱっくり割れてしまう。
1手…2手…3手、お!止まった!成功3回目や!ビレイヤーの秀さんにこのまま進むことを伝え、でかい穴で2ピン目のクリップ。
(まずここでレストできんとな〜)
上部12c程度のムーブは一応できたので、今回はレストポイントを確立させたいと考えていた。
いつもガストンだったのをアンダー持ちにしたら右手左手共に安定してレストできた。
この間に秀さんはビレイ位置を変更。あ、忘れてた、オレが言わんといかんねやった、秀さんありがと!
レストはうまくできてボルダーのダメージはほぼなくなった。2手進んでナルいラップ持ちで3ピン目クリップ、次からきついダイナミックムーブをこなし、アンダーホールドで4ピン目クリップ。
クリップした後(ここでレスト、でけへんかな)と足位置を考える。
うまくはまった。おお、休める。レストできるやん!
そういやここまでノーテンで登れたのは初めてだった。
先程こなしたダイナミックムーブで腕は張っているが、レストしているうちにみるみる蘇っていく。
ふうぅ…と大きく息を吐く。
顔を上げ、先を見る。この後は一番きついムーブ、核心。次が11aくらいやけどいやらしいムーブ。ヨレてたら失敗する。その後は簡単なスラブ。
初めてなのに思いの外レストができて、腕は5割程戻せた。
(あれ…?いけるんちゃうん…)
唾を飲み込む。(マジで?13aやで?)
いや、いける!覚悟を決めろ、チョリオ!次はない!これで決める!
もう一度、大きく息を吐き、吸い込む。核心ムーブを起こす。声も出ていたと思う。脳内麻薬が大量に分泌されているのを感じる。心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。
やはり、緊張で少し動きは固いが、思考は妙に冴えていて、落ち着いている。
核心をクリア、5ピン目クリップ。
油断をするな、いやらしいムーブ。ここのムーブは結構適当だったのでちょっと危なかったけど、無事ガバを掴めた。6ピン目クリップ。
後はカンタン、ビクトリーロード。途中の7ピン目にクリップ、慎重に慎重に…終了点にクリップ!
おお!?マジで!!?登れてしまった!!やったー!!
感謝の気持ちを込めてブラッシングしながらヌンチャクを回収。ビレイヤーの秀さん、イサミン、I根くんより祝福を受ける。
私は興奮していたと思う。本当に信じられない気持ちだった。
まだムーブもうろ覚えで、レストをしてみたのも今のが初めてだった。3ピン目から上はノーテンで行けたことなかったのに…
I根くんは初めて来た外岩で13のRPが見られるなんて!とうれしいことを言うてくれる。「帰りヤバいな。運を使い果たして事故るかもしれん」と笑い返した。
5日目、計13便でのRPだった。こんなに短い期間で登れたのはやはり日頃ジムでやってるスタミナトレのおかげかな、と思う。退屈でしんどいトレーニングやけど報われた気がする。
RPの後は、フヌケになり、再RPを狙った“花よりコルネ”は見事にフォール。
初外岩で初石灰岩に戸惑っていたI根くんは、トップロープながら11aを登っていた。数年後に抜かれるのは間違いないだろう。今のうちに恩を売って将来ヌン掛けと回収をしてもらおう。
クライミング後は東城で夕食。ベトコンラーメンとライス。普段はこんな炭水化物だらけメニューは食べないけれど今日は特別。うまかった!
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