ムスコとクワガタ採り
緊急事態宣言でクライミングに行けない日々。ムスコに遊んでもらう。
「どこ行きたい?」と訊くと決まって「クワ採り」と即答。
4月末、まだ肌寒いけど、行ってみるか。
ムスコが見つけたポイント。ヒラタクワガタがいたらしいが逃げられた。
ポイントはグーグルマップで見つけたらしい。時代は変わった…
結局採れたのはコクワガタ3匹のみ…
ショックだったのは思い出のクヌギが枯れてしまっていたこと。
ここは“お父さんヒラタポイント”と名付けたポイント。親子でカブトムシやクワガタ採集に熱を上げていた10年前。
もうほとんど虫がいなくなった秋に、私独りで翌年のためにポイントを探していた。道の近くは他の採集者も多い。山奥に立ち入り、ヤブを漕いで自分達だけのポイントを見つけるのだ。山登りのスキルが役立った。
そこで見つけたクヌギ、そのクヌギの洞で45mm程のヒラタクワガタが採れた。5cmもないヒラタは今でこそ特別なものではないが、その時は初めての“大物”だったので喜びもひとしお。その時の感動は今でもよく覚えている。
しかしその思い出のクヌギも枯れてしまった。おそらく楢枯れ。ここ数年、ナラガレで多くのポイントが無くなっている。
ギョースーポイント、スズ10ポイント、マクド横、ダイフクジ…ナナツイケのクヌギも倒れていた。
5月に入ってすぐ、またクワ採り。昼間は暖かいが夜はやはり肌寒い。最初の有望なポイントでボウズ。今日もまたアカンかも…
次に“ズカポ”へ行く。ヤブを漕いで目的のクヌギへ。ムスコがさっそく探し始める。
まもなく「おった!」という興奮した声。
「お父さん、見て!」とライトに照らされた洞を見ると大きなヒラタクワガタの大あごが見えた。
ムスコはさっそく“オペ”に取り掛かる。摘出手術である。
私はあっちゃんガンバレと声を掛けるが内心(アレは無理やろな)思っていた。
10分…20分が過ぎた。やはりかなり難航している。やがて「とれた!!」という歓喜の声。(マジか!?)とムスコを見ると、右手に大きなヒラタ!
人差し指を思い切り挟まれている。
彼は「秘奥義・挟まれ採り」を使ったのである。私も過去一度だけ使ったことがあるが、ものすごく痛い。
しかし挟まれてなお笑顔のムスコ。痛さより採れた喜びが大きかったようである。
採れたヒラタは60mm。越冬個体だった。
10年前の冬。ムスコとのポイント探しで見つけたギョースーのクヌギ。ここも枯れてしまった。
しかし、この頃から整地されていない斜面やヤブをさ迷い歩いたおかげでムスコはガンガン歩けるように育った。逆にお父さんはめっきり足がやせ細り、全然歩けなくなってしまった…
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