“時間よ止まれ 5.12a”RP 備中・ニューエリア 19年5/12
あることがあり、私の心は深く沈んだ。どん底に沈んだ気持ちを引きずり、備中へ。
先週に続いてニューエリア。私は“時間よ止まれ 5.12a”をトライしようと決めていた。
先週、一度だけ触って少し手応えを掴んだということが一番の理由だが、その課題名が今の私の気分にピッタリな気がしたからである。
普段、課題名にそれほどの思いはないのだけれど。
6時起床予定だったが、5時過ぎに目が覚めた。パートナーも既に起きている。
さっさと支度してさっさと岩場へ。クモの巣張りまくりのしんどいアプローチをこなしてニューエリア到着。6時45分。
この日、高梁市は最高気温30度と暑かったようだが、朝の岩場は爽やかで少し肌寒いくらい。
前回同様、10bでアップを済ませて早速“時間よ止まれ”にトライ。
1便目、核心手前でフォール。終了点直下の核心はまだ解読できてないので、ハングドックして探る。
先日N出さんより有力な情報を聞いていたので、すぐできるかな、と考えてたけど、そんな甘くもなくこれが全然ダメ。
さらに色々試して、ようやく自分のムーブをみつけた。
パートナーのビレイをしていると、また右肘が痛くなってきた。これも先週と同じ。
先週は大事をとって後のトライを控えたのだが、今回はやろうと決めていた。
2便目。スタートから見上げると、右上に太陽が。すごく眩しい。ホールドを取り損なったりしたけど、なんとか核心手前まで登った。
デカいアンダーホールドでレストしたいのだが、肘が痛くてあまりレストにならない。ほどほどにして突っ込む。
縦のスローパーを止めた後、最終クリップ。棚上のスローパーを取ると、ここでもレストできた。これは助かる。
ここからいよいよ最後の核心。突っ込む。
3手進み、遠いガバカチへ…届かない…必死で腕を伸ばし、ホールドに触れた。が…
ノ〜〜〜ッッッッ‼‼‼
心の叫びと共に、スローモーションでホールドが遠のいていく。フォール。
墜ちた箇所を復習。右足は良かったが、左足をもう少し上げないといけなかった。
3便目。右上にあった太陽は今度は左上に。暑い。朝のうちは涼しかったが、サンサンと照りつける陽光はもう春のものでなく、初夏のそれだった。
“ヌメリ知らず”で“ノーチョーカー”の私は暑いのはまだいいのだが、眩しいのには参った。
なにせ一度直射日光を見てしまうとしばらく何も見えなくなってしまう。
下部をこなしてデカいアンダー。相変わらずレストはできず。
核心へ。縦スローパーを止めた時、“ズッ”と手がずれる。さすがに手が汗ばんでいるようだ。
棚スローパーまで進んでようやくレスト。息を整える。
さて。意を決して突っ込む。
さっき取り損ねた遠いガバカチ。今度は届いた。後は終了点直下のガバをしっかり掴み、クリップ。
やった〜〜!登れた〜〜‼
最高に嬉しいひととき。まあでも時間は止まらなかったけど。当たり前やが。
“時間よ止まれ”。しかし暑かったな…
この後は“親の心子知らず 5.12a”と“パンツ・インザ・ジム 5.12a”触ってみたが、どちらも難しかった。手応えを得られず。
私程度の実力しかない者が、あわよくば的になんとかなる課題ではなかった。今度改めてトライさせてもらおう。
この日パートナーは最終便で“二度目の春 5.11c”をRP。
夕方のトライで一番ヨレヨレで危なっかしかったが、一番気迫がこもっていた。本当にナイスクライミングだった。
“二度目の春 5.11c”。実はまだ登れていない。
夕方になり、再び岩場は涼しくなってきた。
ふと、暑い中での“時間よ止まれ”トライを思い出し、涼しくなるまで待ってトライしたら良かったかな、と思った。
パートナーに話すと、そんなことを考えずにトライするのがチョリオさんらしい、と言っていた。
確かにそれもそうやな。右肘の痛みもかなりひどくなった。
あんまりやり過ぎるのはアレやけど、やりたいことがあったら多少の無理は承知でやるのが自分らしい。
それでどうもやり過ぎてしまうのがアレなんやが…
18時半、撤収。
夕食は初めて寄った台湾料理店。ここも裏切らないボリューム。
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