“花よりコルネ5.12a”RP 初!下帝釈峡・花子岩 19年3/23
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久しぶりの柏木。最近暖かかったので、もういけるやろ、と思って出掛けたのだが、ガッツリ雪が降っていた。
どうやら「春の嵐」とかいうやつらしい。雪はアラレになったりミゾレになったり雨になったり。風も強め。
車の中でしばらく待機し、小降りになった頃を見計らって岩場へ。
岩は濡れてなさそうで一安心。どうやら登れそう。
去年秋の宿題“スーパーマリノライン”へ。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1267460/1285717/124460174
↑前回
下部のマリノラインでアップ。核心でテンション…どうも苦手だ。
マリノライン終了点からスーパーマリノラインへ。ヌンチャク掛けついでにホールドとムーブを探りたかったが、寒すぎてそれどころではない。ヌンチャク掛けるだけで必死。岩が氷のように冷たい。
2便目、本格的にムーブを探る。去年やったことは自分でも呆れるくらい覚えていない。
(このホールド、なんか見覚えあるな)程度。ほんまアホやわ。
しかし、なんというか前より簡単に思える。遠かったはずのホールドが近くに感じられたり、ギリギリだったレストに余裕を感じられたり。
それでも終了点直下は苦労した。以前N出さんがアンダーを使ったムーブでないとキツい、とおっしゃってたのだが、そのムーブがわからない。
結局なんや無理やりになってしまう。何度か練習し、2・3度フォールした。もう少しムーブを固めたかったが、冷た過ぎ、指がかじかんで限界、下ろしてもらう。
3便目。マリノラインを無事登り、テラスで大休止。
寒い。気合いを入れてフリースを脱いできたのだが、早くも後悔する。手がかじかむのでカイロを両手で握りしめる。
ビレイヤーに合図し、登り始める。出だしもちょっといやらしい、思い切っていく。(あり?)さっき左で取ったホールドが右?ホールドを一つとばしている。上のガバでマッチ、これで大丈夫。
まだヨレてない、いける。どんどん登る。レストできるとこでは十分休む…休みたいが寒すぎる…カイロも片手ずつではもう片方の手がかじかんでくる。
見切りをつけて出発、最終クリップ、頭上左に終了点が見える。ヨレてきてはいるが、まだいける。手を出す。一手、ニ手…
ああ!このホールド、右手やん!
あと少しのところで致命的なミス、どこで間違えたか右手で取るべきホールドを左手で取ってしまう。
マッチも無理、下にも戻れない。次のホールドは左上、見えている。えい、もう無理やり右手をクロスで出す。声も出る。
掛かった!
後は落ち着いて終了点へ。やった〜!登れた!
終了点直下はただでさえ無理やりムーブだったのが更に無理やりになってしまった。
それでも登れたのは下部をだいぶ楽にこなせたからだと思う。
冬の間ずっとやってたミドルエンデュランス、持久力トレの成果かな。うれし。
パートナーよりご褒美、一つ200kcalの悪魔の食物。めちゃくちゃうまかった。
いつの間にやら流血、最近外岩に行く度に指をすりむく。
まだ時間があったので以前RPした“突破口5.12-”へ。
良い印象を持っていたのでワンテンくらいでいけると思っていたが、下部でテンション。核心はぐだぐだ。私のリーチではガバtoガバでいけるのだが、エライ遠いな!こんなだったっけ?そのワンムーブだけでフラフラになり、簡単なハズの上部もテンテンだった。
17時過ぎ終了。寒い!帰りはいつもの台湾料理。相変わらずのボリューム。
※※※注意※※※
柏木の岩場は以前まで登攀禁止でしたが、有志の方々の多大な努力によって、最近再び登攀可能になりました。
柏木の岩場を利用する際は、フリーファン74号に載っている注意事項をよく読み、必ずルール・マナーを尊守してください。
いつもやってる懸垂が4回できた。
今まで調子が良い時で3回、悪い時はぶら下がるだけでやっと、だった。
この時はフリクションがすごく良かったからかもしれない。なんにせよ嬉しくて何度も懸垂を繰り返した。ただし4回できたのは最初の一回だけ。
調子に乗ってそんなことしてたおかげで翌日、右脇腹を痛める。インドメタシンのお世話になり、グラビティへ。
アップを済ませ、11d〜12aを3本連続で登る。持久力トレ。
持久力トレに使うルートは4本、12a3本と11d1本だが、まだどのルートも自動化ができておらず、なかなか完登できない。
この日完登できたのは緑の12aだけ。
一緒に登っていたN出さんはさすがで、紫、黒、緑の3本の12aを次々と完登していた。
3セット目からは強度を落とし、11b〜11cを加える。
連登ができなくなり、宿題の11dRPを目標にする。
なんとか3便目でRP、計7便かかった。
手こずった11d。
翌日もグラビティ。まあまあの疲労度。
アップの後、また11d〜12a。昨日よりヨレているのだが、完登できる。
昨日登れなかった紫、黒の12a、赤の11dを再登。緑の12aも登れた。
やはりムーブ。
パワーが落ちていても昨日より自動化が進んでいる。私の場合、記憶力も大きい。なんせすぐに忘れてしまうので…
しかし12aが登れても11cが登れなかった。2度トライして2度ともダメ。
最後の3手がなかなか厳しい。
新たなルートでのミドルエンデュランス。
持久力トレなので出し切る、最後の一滴まで絞り出したいのだが、人間、ついつい楽な方に流される。
難しい。本当に難しい。
ちょっと無茶やな、とか、これはさすがに…くらいのことを何度かやってみないとわからない。
そんなこと言われてもええ年こいたオッサンにはかなりキツい。翌日の仕事のこととかも考えてしまうしなあ。
今日、ムスコのあっちゃんが中学を卒業した。
こないだ入学したと思ったらもう卒業。月日の経つのは早い。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1267460/1285717/105492917
そういえば入学時だぶだぶだった学生服もいつの間にやら窮屈そう。
大きくなったんやな。
お父さんのクライミンググレードは3年前と変わらんねんけどな…
ホームジムであるグラビティなんばの正面壁がリニューアルされて一ヶ月。
12a以下はあらかた登り、そろそろミドルエンデュランス(持久力トレ)のメニューを考えようかと。
リニューアル前は12a→12a→11dだったので、同じくらいのグレードにしたいのだが、これがなかなか。
このトレーニングのポイントは3本目で、これがギリギリ出し切る、搾り切る、そんなルートがいいのである。
強度がまんべんなく弱過ぎず、強過ぎず。ホールドもあまりシビア過ぎるとダメで、ガバ過ぎてもダメ。
思えば、以前あった11d緑のルートはちょうど良かった。
11dとしては結構登りやすい課題で殊更キツいムーブは出てこない。
かと言ってそんなに簡単ではなく、ヨレトレにぴったりだった。
特にハングを越えてからの最終クリップ、微妙なカチでのクリップは精神力も鍛えられた。
今、正面壁には11dが2本あるのだが、どちらも3本目に登るにはちとキツい。
11bオレンジ(以前11cだった)が手数も多くていい感じなのだが、要所がガバで気が抜けてしまう。
勿論、これは私個人のワガママで、今のルートが悪いわけではない。私の強さにマッチしたルートがないというだけである。
今日、たまたま一緒に登ったN出さんと、こんな話をしていて懐かしくなった。
ま、こんなこと言うてても仕方ない、12aが3本連続登れるくらい強くならんとね。
蝙蝠谷の清掃日。夏のクライマーで行う清掃と違い、地域住民が行う“山田川クリーン作戦”という行事に、蝙蝠谷のクライマーが参加する、というものらしい。
谷やんと待ち合わせて8時半現地へ。心配された雨もほとんど降らず、大勢で山田川の河原のゴミを拾う。
いっぱいゴミがあったけど、1時間程ですっかりキレイに。
汗ばむくらいの労働だったが、ゴミのなくなった河原を見渡すのは気分が良かった。自分の部屋もこれくらいキレイにせんとな…
掃除の後はクライミング。私と谷やんは許可証を持っていないので、登攀可能な年2回の清掃日がとても貴重なのである。
10時半頃、右岸正面壁へ。人気ルートが並ぶ、いわば蝙蝠谷のメインエリアなのだが、実は今回4度目にして初めてである。
訪れる時がいつも清掃日で人が多く、混雑していて遠慮してしまうのである。
アップは聞き覚えのある“哲学の道5.10c”。ワンテン、OSならず…嫌な予感がしていたがその通りになってしまった。
哲学の道を登る谷やん。
もう一本くらいアップを、と思ったけど、今回のお目当て“復活 5.11c”へ。
聞けばホールドはガバばっかりらしいので、ヌンチャク掛けがてらアップでよかろう、ということで。
なるほど、ホールドはガバばっかでガシガシ登っていく。本能の赴くまま、楽しい。
レストはマメに。じっくりと。たまにガバでないホールドも出てくるが、“イケる”と感じたらそのホールドで進む。ことさらいいホールドを探さない。
ずいぶん登ってきた。相当ヨレてきた。大ガバでレスト。しかし傾斜が強く、それほど戻ってこない。
見上げるとあと2ピン。最後は傾斜が更に強くなっている。しかしホールドがチョークで白くなっていて分かりやすい。乗っ越しまであと6手か7手か。全部ガバと信じてレストポイントを出る。
頭は真っ白。しんどい。本能のままに手を出し続ける。
聞こえるのは自分の荒い息づかいと心臓の激しい鼓動。
ふと、グラビティでのトレーニングを思い出す。3本連続登攀。12a2本の後、お決まりの11d。あの11dのスタートホールドを持つと条件反射的に吐き気を催したものだ。
そうだ、あの感じに似ている。やれる。
乗っ越し。キツい。耐える。足を上げ、体を上げると途端に楽になった。目の前に終了点。息を整え、数手進み、ゆっくりクリップ。
やったー!登れた〜!
しかもオンサイト、マスターで?いや、よく頑張りました。
今まで外岩で11cのOSは一度だけ。その課題はほぼボルダーだったので、ちゃんとした(?)ルートでのOSは初めて。
(あ、11dのFLがひとつあったな…)
マメオさんも復活を登ってはった。私と違って無駄がない登り。私の憧れであり、目標。こんな風に飄々と登れるようになりたい。
さて、次は…12とか触ってみようか、とも考えていたが、前腕の張りがなかなか取れない。
ジムでキツいトレーニングをしてもここまでにはならないのだが、先程の復活でかなり無理したのだろう。そしてまたしても脳内麻薬も出まくったことだろう。
谷やんが“パインヒル5.10c”をやっていたので、その派生ルートの“パインルーフ5.11a”をトライ。
あわよくばそのまま続けて“蝙蝠ハウス5.11b”を。
一粒で二度おいしい?ルート。
パインヒルを登る谷やん。
ロープが伸びているのがパインヒル。右の二段ルーフを越えるのがパインルーフ。
下部のバランシーなパインヒル部をクリアし、いよいよルーフ部へ。
オブザベと全く違い、かなり戸惑うがなんとかルーフを乗っ越す。
あまり触られていないルートのようでチョーク跡もなく、ホールドに砂が乗ってザラザラしている。
パインルーフはOSし、そのまま“蝙蝠ハウス11b”へ。
2ピンほどは完全にアルパイン。持てるホールドばかりだがもげそうなのでテイスティングしながら慎重に進む。
いよいよフリーっぽいクラックの基部に着き、レストをはさんでいざ!
しかし見た目より全然悪く、わずか3手でフォール…人気薄なのも納得、もうこのルートはいいや…回収しながらロワーダウンしていると、マメオさんが「チョリオさん、蝙蝠ハウス?悪いで」とアドバイス?をくださった。ええ、たった今実感し、心をへし折られましたとも。
前腕のパンプ感は更にひどくなり、なんかもったいない一本やったな、と後悔したけど仕方ない。
もう夕方前だし、落とせそうな“セカンドチャンス5.11a”をトライ。
セカンドチャンス。
もちろん、MOSを目論むも、フォール…足さばきの下手さを露呈した。
あー、“呪い”OS失敗やな、と声が聞こえる、恥ずかしいから止めてくれ(セカンドチャンスは“呪い5.13b”のアプローチになっている)。
朝フォールした“哲学の道”もそうだが、キチンと登らないと、力づくでは登れない。とても面白い。“セカンドチャンス”もいかにもキーホールドみたいなカチが実は罠だった。
キチンとムーブを解明して、2便目でRP。
この日は久しぶりな人達とも会えた。
N出さん、Aさん、マメオさん…
Y村くんに、
I村ちゃん。
このひと時、何より楽しい。
しかし楽しい時間が過ぎるのは早い。本当に早い。
もうそろそろ終わりの時間、最後に“アパガード10b”を登って終了。
アパガード、楽しいルートだった。
17時、片付け、岩場を後にし、夕食にカレーを食べて帰宅。
みなさん、どうもありがとうございました!
改めて蝙蝠谷はいい岩場だな、と思った。通いたいな…
カレー屋さんはちょっと高かったけど美味しかった。
JRで道場駅へ。車内はいつものように空いている。
LINEでやりとりしていたHさんと、偶然同じ電車に乗り合わせ、一緒に向かう。
今回は近場のエボコマへ。メンバーはO田さんと、O田さん所属山岳会の方が2名、T口さんとHさん。
T口さんとHさんとは初対面。まだ会ったこともないのに相手の顔が分かったり、会話ができたりと全く便利な時代になったものだ。
おかげで岩場に着く頃にはHさんとだいぶ打ち解けることができた。
登る準備をしているとT口さんが来られた。T口さんもHさんもとても気さくで話しやすい。とてもいい方だ。内心ホッとした。
T口さんとHさん。
アフターバイトでアップ。
O田さんも来られ、今回のメンバーは全員集まった。
私はラマーズを少しだけ触らせてもらい、皆さん希望の駒形岩へ移動。
駒形?2月に?
烏帽子岩と違って駒形岩は寒い。厳冬期はほとんど誰も行かない。しかし聞けばT口さんは3日前にプロミネンスをRPされたとのこと。大した執念である。
しかしこの日は暖かかった。駒形でもそんなに寒くない。
T口さんは“フィギュアヘッド5.11b”、O田さんは“プロミネンス5.11b”へ。
プロミネンスを登るO田さん。
なんとマスターの1便目で見事RP!
私はT口さんの掛けてくれたフィギュアヘッドへ。
核心の「飛行機ムーブ」を数年振りに思い出すことができ満足。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1267460/1285717/102435467
この頃は駒形岩へよく行っていた。
Hさんもプロミネンス。
プロミネンスを落としたO田さんは180cmオーバーの長身。私は“北斗の拳5.12a”を勧めてみる。
このルートは核心をランジっぽいデッドでクリアでき、リーチがあれば有利な課題だ。
ヌンチャク掛けで登る。核心、一回目は失敗。足どこやっけ?一回登るとだいぶ思い出せた。また忘れるだろうけど…
O田さんのトライ。核心は最初ビビっていたけど、一度成功したらコツをつかんだようで、もうイケる感じ。やはり思った通り。O田さんの核心はむしろその上になりそう。
T口さん、フィギュアヘッド。この日はRPならずだったが、後日見事完登されたらしい。
私はもう一度北斗の拳。今度はノーテンで登れた。大満足。
この後、ラマーズのヌンチャクを回収し、一足先に帰宅。
今回初めてお会いしたT口さん、Hさん、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!