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2019年3月 4日 (月)

“復活5.11c”MOS 蝙蝠谷 19年3/3

蝙蝠谷の清掃日。夏のクライマーで行う清掃と違い、地域住民が行う“山田川クリーン作戦”という行事に、蝙蝠谷のクライマーが参加する、というものらしい。
谷やんと待ち合わせて8時半現地へ。心配された雨もほとんど降らず、大勢で山田川の河原のゴミを拾う。
いっぱいゴミがあったけど、1時間程ですっかりキレイに。
汗ばむくらいの労働だったが、ゴミのなくなった河原を見渡すのは気分が良かった。自分の部屋もこれくらいキレイにせんとな…

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掃除の後はクライミング。私と谷やんは許可証を持っていないので、登攀可能な年2回の清掃日がとても貴重なのである。

10時半頃、右岸正面壁へ。人気ルートが並ぶ、いわば蝙蝠谷のメインエリアなのだが、実は今回4度目にして初めてである。
訪れる時がいつも清掃日で人が多く、混雑していて遠慮してしまうのである。

アップは聞き覚えのある“哲学の道5.10c”。ワンテン、OSならず…嫌な予感がしていたがその通りになってしまった。

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哲学の道を登る谷やん。

もう一本くらいアップを、と思ったけど、今回のお目当て“復活 5.11c”へ。
聞けばホールドはガバばっかりらしいので、ヌンチャク掛けがてらアップでよかろう、ということで。

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なるほど、ホールドはガバばっかでガシガシ登っていく。本能の赴くまま、楽しい。
レストはマメに。じっくりと。たまにガバでないホールドも出てくるが、“イケる”と感じたらそのホールドで進む。ことさらいいホールドを探さない。

ずいぶん登ってきた。相当ヨレてきた。大ガバでレスト。しかし傾斜が強く、それほど戻ってこない。
見上げるとあと2ピン。最後は傾斜が更に強くなっている。しかしホールドがチョークで白くなっていて分かりやすい。乗っ越しまであと6手か7手か。全部ガバと信じてレストポイントを出る。

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頭は真っ白。しんどい。本能のままに手を出し続ける。
聞こえるのは自分の荒い息づかいと心臓の激しい鼓動。
ふと、グラビティでのトレーニングを思い出す。3本連続登攀。12a2本の後、お決まりの11d。あの11dのスタートホールドを持つと条件反射的に吐き気を催したものだ。
そうだ、あの感じに似ている。やれる。
乗っ越し。キツい。耐える。足を上げ、体を上げると途端に楽になった。目の前に終了点。息を整え、数手進み、ゆっくりクリップ。

やったー!登れた〜!
しかもオンサイト、マスターで?いや、よく頑張りました。

今まで外岩で11cのOSは一度だけ。その課題はほぼボルダーだったので、ちゃんとした(?)ルートでのOSは初めて。
(あ、11dのFLがひとつあったな…)

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マメオさんも復活を登ってはった。私と違って無駄がない登り。私の憧れであり、目標。こんな風に飄々と登れるようになりたい。

さて、次は…12とか触ってみようか、とも考えていたが、前腕の張りがなかなか取れない。
ジムでキツいトレーニングをしてもここまでにはならないのだが、先程の復活でかなり無理したのだろう。そしてまたしても脳内麻薬も出まくったことだろう。

谷やんが“パインヒル5.10c”をやっていたので、その派生ルートの“パインルーフ5.11a”をトライ。
あわよくばそのまま続けて“蝙蝠ハウス5.11b”を。

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一粒で二度おいしい?ルート。

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パインヒルを登る谷やん。

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ロープが伸びているのがパインヒル。右の二段ルーフを越えるのがパインルーフ。

下部のバランシーなパインヒル部をクリアし、いよいよルーフ部へ。
オブザベと全く違い、かなり戸惑うがなんとかルーフを乗っ越す。
あまり触られていないルートのようでチョーク跡もなく、ホールドに砂が乗ってザラザラしている。
パインルーフはOSし、そのまま“蝙蝠ハウス11b”へ。
2ピンほどは完全にアルパイン。持てるホールドばかりだがもげそうなのでテイスティングしながら慎重に進む。
いよいよフリーっぽいクラックの基部に着き、レストをはさんでいざ!
しかし見た目より全然悪く、わずか3手でフォール…人気薄なのも納得、もうこのルートはいいや…回収しながらロワーダウンしていると、マメオさんが「チョリオさん、蝙蝠ハウス?悪いで」とアドバイス?をくださった。ええ、たった今実感し、心をへし折られましたとも。

前腕のパンプ感は更にひどくなり、なんかもったいない一本やったな、と後悔したけど仕方ない。
もう夕方前だし、落とせそうな“セカンドチャンス5.11a”をトライ。

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セカンドチャンス。

もちろん、MOSを目論むも、フォール…足さばきの下手さを露呈した。
あー、“呪い”OS失敗やな、と声が聞こえる、恥ずかしいから止めてくれ(セカンドチャンスは“呪い5.13b”のアプローチになっている)。

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朝フォールした“哲学の道”もそうだが、キチンと登らないと、力づくでは登れない。とても面白い。“セカンドチャンス”もいかにもキーホールドみたいなカチが実は罠だった。
キチンとムーブを解明して、2便目でRP。

この日は久しぶりな人達とも会えた。
N出さん、Aさん、マメオさん…

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Y村くんに、

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I村ちゃん。

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このひと時、何より楽しい。

しかし楽しい時間が過ぎるのは早い。本当に早い。
もうそろそろ終わりの時間、最後に“アパガード10b”を登って終了。

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アパガード、楽しいルートだった。

17時、片付け、岩場を後にし、夕食にカレーを食べて帰宅。
みなさん、どうもありがとうございました!
改めて蝙蝠谷はいい岩場だな、と思った。通いたいな…

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カレー屋さんはちょっと高かったけど美味しかった。

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コメント

チョリオさん清掃お疲れ様&ありがとうございました。m(_ _)m
しかし「復活 5.11c」をMOSされるとは恐れ入りましたヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
長いこと蝙蝠谷に通っていますが初めてみましたホンマ凄い!( ゚д゚)ポカーン

その後「セカンドチャンス 5.11a」で嵌って下さって一層親しみを感じました(v^ー゜)ヤッタネ!!

登録証が早く発行されることを願っています(*゚▽゚)ノ

マメオさん、コメントありがとうございます!マメオさんにそんな風に言うてもらえて感激です‼
「セカンドチャンス」だけでなく「哲学の道」や「マーメイド」でもキチンとハマりました。
アカンと思たらすぐ力づくで解決しようとするのが悪いクセですわ…

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