« 初!ナカガイ深井 19年1/30 | トップページ | あっちゃん15才。 »

2019年2月19日 (火)

Mくんのこと。

Mくんはジムで知り合った、クライミング仲間である。登りは非常に躍動的、かつしなやかで、私など到底及ばない。
しかし、それはジムでのハナシである。ジムでは13を登る彼も、外岩ではそううまくはいかない。
彼は元々、クライミングはジムばかりで、外岩に行きだしたのは一年程前?からだそうな。

それでも去年、鳳来で12cが登れたと言ってたので、やはり大したものだ。
で、今は私達と不動岩へよく行くようになった。
不動岩ではジムでの躍動感は身を潜め、悪戦苦闘しているように見える。

13クライマーが10台や11で四苦八苦しているのを見て、私は内心(長くは続かないやろな)と思っていた。
以前にも書いたが、クライマーは大抵自己顕示欲が強い。私なら苦手な不動岩や駒形岩は避けて、得意な鳳来や日和佐に通うと思う。
しかし、彼は違った。彼の方から毎週のように「チョリオさん、次の日曜、どうですか?」と不動岩へ誘いがあり、通った。
そして先日、ついにタイコをRP。私は感動した。

また、タイコが終わって次は小熊物語に取りかかったそうだが、小熊の下部3ピンはドスラブである。
ちんまいホールドで、ちょっとずつ地味に登っていくやつである。
ジムクライマーは、まあ登れない。ジムにはほぼない課題だし、あっても多分、ほとんど誰もしない。
案の定、Mくんはずいぶん苦労している様子だが、先日「スラブが楽しくなってきました」と連絡があった。ちなみに私はそのスラブを何度も登っているが“楽しい”と思ったことは一度もない。

本当に、何というか、彼は“真面目な”クライマーなんだと思う。
よく「グレードなんて関係ない」と聞く。私もたまに使う言葉だ。しかしそれは本音だろうか?
13を登るクライマーが10aをOSできずにフォールしたら、やはり恥ずかしいと思うだろう。見られたくないと思うのが普通だと思う。そしてそこの岩場は、やはり避けてしまう、それがまあ、普通だと思う。

彼とは最近、火曜日にパンプで一緒に登ることが多い。ジムではやはり彼は先生で、たまに自分では気付かないことを教えてくれる。
しかし残念ながら外岩では私に一日の長があるにも関わらず、先生にはなれない。ホントに申し訳ない、自分でもどうやって登っているのかよく分かってないのだから…

Kimg12485_crop_540x813
登り方を教えることはできないけど、ヌンチャク掛けと回収は任せて。

https://youtu.be/B7yJlO5R1Mo

ジムではよろしく、彼のおかげで登れた1本。

こんな記事を書いたらきっと、そんな大したことじゃないです、と謙虚な彼は言うやろな…

« 初!ナカガイ深井 19年1/30 | トップページ | あっちゃん15才。 »

クライミングのこと。」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Mくんのこと。:

« 初!ナカガイ深井 19年1/30 | トップページ | あっちゃん15才。 »