不動岩 19年2/10
夜勤明けの日曜日。不動岩へ。本日はMくんと2人。
岩場到着13時前、かなり遅れた、早速登る。
ミート&ポテトが空いてなかったのでリトルボーイでアップ。
この日はほとんど日が差さず、寒い一日だった。登ってると指の感覚がなくなり、ちゃんと掛かってるかもわからない感じ。
使い捨てカイロ2種。上はテッパンの桐灰。下はMくんからもらったもの。79℃(⁉)に期待したけど、やっぱり桐灰の方が良かった。
ヌンチャクをお借りしてタイコを登る。
大丈夫、登れた。中間部のレストがかなり安定してできるようになり、RP率が上がったように思う。
次はペガサス。これも大丈夫、再RP。
Mくんはタイコを2便出してかなりイイ感じになっている。しかしヌンチャクの主が帰るので回収して降りてきた。
時間は15時半、せっかくなのでもう1便出したら?と勧めてヌンチャク掛けを引き受ける。
タイコ、マスターで。何より指が冷た過ぎて余計にヨレる感じだったがなんとか登れた。
この日二度目だが、タイコは何回登っても楽しい。
16時過ぎ。我々以外のクライマーはみんな帰ってしまった。薄暗くなり気温も下がり、人がいなくなるとますます寒い。
そんな中でもMくんは岩を見つめ、入念にオブザベをしている。RPへの想いが伝わってくる。
タイコのラストトライ。
下部をこなし、タイコ取りの核心を越えてレストの後、3本指ポケット。
さっきの便はこの後墜ちた。
しかし今回はうまくクリア、直後の核心も越えた。
(これはいけるんちゃう?)
それまで“ガンバ!”とか“イケる!”とか声援を送っていたが、(緊張させてしまうかも?)と思うとなんだか声を掛けにくくなってきた。
私は登る時、結構声を張り上げたり、危うくなったらドタドタしてしまってなかなか賑やかなのだが、対照的にMくんはとても静かだ。
淡々と準備していたムーブをこなしていく感じ。
タイコは持久力ルートで、核心を越えても最後の方で墜ちることがよくある。私もRP前は何度もそれを繰り返した。
しかしMくんの登りはそれを感じさせない、美しいクライミングだった。しかもその前の便で何度も核心後のムーブを確認していた。
彼も解っている。(これはイケルのでは?)
“タイコ 5.11c”。
私はビレイしながら緊張していた。(がんばれ!もう少し…頼むから墜ちんといてくれ…)
そんな思いをよそに、Mくんは、さっきさらっていた通りのムーブで静かに、軽やかに登っていき、終了点で拍子抜けするくらいの穏やかな声で「テンション」をコールしてきた。
降りてきた彼に「ナイス!おめでとう!」と声を掛ける。あんまりヨレてないんちゃう?と訊くと、いやあ、ヨレヨレですよ、と答え、後はひたすらチョリオさんのおかげです、を繰り返していた。
この謙虚さが、彼の一番の強みなのかもしれない。
いいクライミングが見られた。自分のことのように嬉しい。
Mくん、おめでとう、またよろしく!
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