“卒業5.12b”RP 鳳来鬼岩 18年10/21
体重計に乗る。59.6kg。よしよし。
鳳来へクライミングに向かう前日のこと。
外岩に行く前は大抵食事を抑えたりして体重を少し落とす。
以前からやってたけど、最近はダイエットなんかもやってるので、なんだかシビアになってきている。
ホント言うと1kg位は影響ないとは思うのだが、なんか精神的に軽くなっていると安心する。
(なんかボクサーの計量みたいやな…)
鳳来の鬼岩は有名な岩場だが、これまで一度しか訪れていない。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1267460/1285717/110295494
前回は二年前。寒過ぎてほとんどクライミングできなかった。
今回のメンバーは谷やんと、Mくん、O田さん。
前夜発で現地付近で仮眠、翌早朝駐車場へ。駐車場に5時半着、続々と車が来て、出発の6時半には満杯になっていた。
鬼岩までは約一時間のアプローチだが、弱りきった足でゆっくり一時間半近くかかった。
谷やんは鬼岩初めて。やや圧倒されてる様子。
メインウォールであるアーリーモーニングライト・ウォールへ。
すでに結構クライマーがいて、やや混雑。
二度目とはいえ、ほぼ初めて(前回は貸切だった)の岩場でおたおたしてしまった。
動かないと寒いし、とりあえず登らないと、と唯一登ったことのある“鬼岩入門5.11a”でアップ。
なんとか再RPしたものの、すごくパンプし、先が思いやられた。
今回私の狙いは“卒業5.12b”。
先日RPされたN出さんが、チョリオさん向いてるルートですよ、と勧めてくださったので。
元々カブリ壁は苦手である。(ホンマに大丈夫かな…?)
11aでフラフラなってるヤツがホンマに12bなんて登れるんかな、と不安になった。
アップで卒業を登るという方がいたので自分のヌンチャクを渡し、ヌン掛けをお願いする。
さて、私の番。1便目、OSトライ。
3ピン目まで順調だったが、4ピン目であえなくテンション。
どうもルート取りを間違えたようだ。
卒業は人気ルートだけあって、ホールドはチョークだらけで白くなっている。
なんか急に岩が黒くなったなぁ、ホールド、ワルいなぁとか思ってたら進めなくなってしまった。
周りをよくみれば、いや、そもそも登る前にもっとオブザベしていればこんなことにはならないだろうに。
ルートの上部に核心があり、そこはハングドッグして色々試し、一便目終了。
手応えあり。
N出さんが私向きだと言ってくれた理由も分かった。
ホールドは悪くないが、カブリの長いルートで持久力勝負。要は“気合”と“根性”っつーことやな!(違うか?)
谷やんは鬼岩入門をRP!
O田さん、すごく上手くなってた!
力強くしなやかな登りのMくん。
ちなみにMくんはジムでは13を登り、私など足元にも及ばないが、外岩はまだ不慣れなところが多いようだ。
さて、2便目。
下部はガバばかりなのでガシガシ登る。レストポイントに到達。
かなりパンプしている。回復を試みるも戻ってこない。肘をうまく伸ばせず、どうもレストにならない。
核心に突っ込むも、あえなくフォール。
(こりゃダメだ…核心をもっと楽に越えられるようにしておかないと)
再びハングドッグして、もう一度あーでもないこーでもないとムーブを探る。
これにしよう、と決めたムーブも結構キツく、パンプした状態でこなせるかどうか…
(どうもハマる予感がする…)
行けそうで行けず、便数がどんどん増していく、私は不動岩の“タイコ”がその状態だった。
(タイコの二の舞は避けたい)
不動岩は通えるが、鳳来はなかなか通えない。
2便目を終え、観覧席でルートの復習をしている時、核心ムーブが閃いた。
(コレ、いけるんちゃう?)試してみたい。
若干、ヨレが残ってるけど、今1便出しても、最後にあともう1便出せそうだ。
3便目。
プリクリをセットしたら、なぜかヌンチャクにムンターヒッチができていた。
先程親切な常連さんに適切な指導をしていただいたにもかかわらず。
セットし直してスタート。すぐに右足シューズの結び目の輪が岩かボルトに引っかかり、紐が解けてしまった。
更にチョークアップするのを忘れたことにも気付いた。
いかに確認便とはいえ、えらいグダグダ続きである。
ほどなくレストポイントに到着。
さっきよりパンプはマシ。三度目で下部を少し楽に登れたか?
レストを終え、1ピン進んで核心へ。
確認便とはいえ、あわよくば、の気持ちも当然ある。
思いついたムーブをぶっつけ本番で試す。
成功!(おお?やった!?)
RPを意識する。(いけるか?)かなりパンプしてしまっている。
あと2手、少し悪いカチを繫げば、後はガバばかり。
(やってやる)
左手、右手。ああ…剥がれそう…左手を遠いガバへ!(届け!)届いた!
マッチして腕を左右交互に振る。全く戻ってこない。パンプしきってしまった。
下ろした腕がズッシリ重く、まるで自分の腕ではないみたいだ。
あとはガバだけ、なのだが、そのガバですらツラい。
渾身の力を振り絞って登る。
終了点が見えた、もう届く、クリップ。やった!RP‼
テンションし、ぶら下がったまま、暫し呆然。
自分の荒い呼吸音と心臓の音。
下からビレイヤーの谷やんが「写真撮りま〜す」と言ってくれたので、それに応えようと両腕を挙げようとしたが、上がらなかった。
降りると、みんなが祝福してくれた。
ほんとに出し切ったクライミングができた。
喜びがじわじわ込み上げてくる。嬉しい。
“卒業”。
卒業RP後、放心状態の私。一気にフケたな…
最後にヨレトレで“あんこ10b”も登った。
まだパンプしていたが、追い込み。なんとかMOSしたが、これがトドメ。私は抜け殻になった。
いつの間にやら16時、支度して下山。抜け殻フラフラの私を哀れに思ったO田さんが親切にもストックを貸してくれた。
帰りにお風呂とご飯。コンビニでチョコバット10本入を見つけて衝動買い。
1本76kcalの表示にやや怯んだものの、こんな時くらいはいいだろう、と貪り食った。
楽しかった鳳来クライミング。私にとって非常に有意義なものとなった。
ご一緒していただいたメンバーに感謝!特にMくんはずっと運転してくれた上に家まで送り迎えしてもらい、本当に助かった。ありがとう‼
それにしてもMくん、カッコええなぁ…
« “出し切る”こと。 | トップページ | 鳳来鬼岩 18年10/26 »
「 外岩⑤その他」カテゴリの記事
- 初!佐久志賀の岩場 23年5/13-14(2023.05.15)
- 初!鷲頭山 23年1/21-22(2023.01.23)
- 初!城ヶ崎・シーサイドロック 23年1/7〜9(2023.01.10)
- 初!赤岩青巌峡 22年7/15-17(2022.07.17)
- 城山 22年5/3・4(2022.05.05)
コメント