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2018年5月22日 (火)

N澤さんのこと。

N澤さんのお別れ会に行ってきた。
お人柄が偲ばれる、とても良い会だった。
自身がまとめていたのであろう、今までの山行記録のファイルがあり、マメな方やったんやなあ、と改めて思った。

N澤さんは、山岳会には私より後に入ってこられたが、知り合ったのはもっと前である。
違う山の会で、入会したてで右往左往している私に、真っ先に声を掛けてくれたのが“つねぼー”と呼ばれていたN澤さんだった。

今の山岳会の黎明期。
私はクライミングというものに取り付かれつつあった。
しかし先輩はおらず、登りたいなら自分で何とかするしかなかった。
とりあえずグレードというものを体感したかった私は、当時のホームグランド(?)であった蓬莱峡のルートを端から登っては(これがⅣ級か~)などと一人で納得したりしていた。

その蓬莱峡の一番難しいと思われるルート(Ⅴ+)にトライした時のビレイヤーがN澤さんだった。
会の例会では自由に登れないから、たぶん早朝か、居残りか、はたまた昼休憩の時だったと思う。
私のワガママに、無理に付き合ってもらったのである。

少しハングした、脆い岩のルート。
ホールドしていた岩が欠け、私はフォールした。
これが外岩での記念すべき(?)初フォールだったと思う。
空中で止まって、しばし茫然。びっくりした表情そのままでビレイヤーのN澤さんを見る。
するとN澤さんも私に負けないほどの驚愕の表情で、私を見ていた。
N澤さんもまた、人の“本気墜ち”を止めたのが初めてだったのである。
降ろしてもらい、二人で怖かったな、無事で良かったな、と笑いながら話し合った。

その後、私はどんどんフリーにはまっていき、山登りの回数は減っていった。
ので、N澤さんとの山行はあまりない。
N澤さんと、もっとテント泊とかしたかったな。


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