“タヌキハング5.12a”RP 初!紅ノ峰 18年2/22
初めての岩場、香川県の紅ノ峰へ行ってきた。
パートナーはシャントくん。
木曜、平日だったが、仕事お休みをもらってのクライミング。
我々以外にクライマーはおらず、一日貸し切りだった。
前夜発して車中泊、早朝から岩場へ。
アプローチの終わりの看板。岩場を保全されている方々の愛が感じられる。
岩場の印象は、スケールこそないけど、すっきりまとまっている感じ。
さっそく登る。アップに“ウェルカム5.10ab”。
相変わらず一本目は怖いが無事MOS。
シャントくんもFL。
次は“オーメン5.11a”。MOS。面白かったけど、さっきの10aとあんまり変わらんような?シャントくんもFL。
次に“ポケットナイフ5.11a”。このルートは100岩では11aだが、新しいトポでは11cとなっている。なんかクセのありそうな?
予想通り?フォールしてしまい、OSを逃してしまう。
ホールドとムーブを探り、2便目でキッチリRP。(ホッ)
シャントくんはポケットナイフの右隣にある“テクニシャン5.11b”にトライ。2便目でRP!めでたくグレード更新。
“テクニシャン”のムーブを探るシャントくん。カンテを挟んで左が“ポケットナイフ”。
“テクニシャン”RPのシャントくん。
ヌンチャクを残してもらい、私も“テクニシャン”にトライ。
シャントくんと同じムーブを試したけど無理。リーチ差を痛感(シャントくんは身長186cm)。
それでも後輩が落としたルートで墜ちるわけにもいかず、なんとかFL。
降りてきて、シャントくん「なんか余裕でしたね!」
私「あら、そう?オホホ…」(必死)
さて、次は“スーパードラゴン5.11c”へ。
先程までの短いルートと違い15m位。エリア最長とのこと。
シャントくんがOSトライするも下部4ピンで敗退。私のFLトライもカブリ部で敗退。
“スーパードラゴン”。下部ディエードルを足を突っぱってこなした後、カブリを越えて後はフェイス。多彩で面白い。
1便目でテンションをかけてムーブを探り、いざ、2便目。
凹角とカブリを無事こなし、後は簡単なフェイス、なのだが、ホールドに悩み動けなくなった。
どんどんパンプしてくる(イカン)。悪いホールドで突っ込もうかとも考えたが、2手クライムダウンし、少し落ち着く。しかしパンプは相変わらず。
意を決して突っ込み、なんとか耐えて無事RP。
シャントくんも3便出すが惜しくもRPならず。宿題に。
時間は14時過ぎ。次は何しよう?残っているイレブンをしようか、それとも12を触ってみるか。
しばし考えて、ダメ元で“タヌキハング5.12a”をトライしてみることにする。
“タヌキハング”。4ピンの短いルート。「四国を代表するルートの一本」とのこと。
1便目。下部をこなし、ハング下から3ピン目を掛けてムーブを探るも、ホールドを見つけられずフォール。
テンションしていろいろ探る。
ハング越えはなんとか解読できたものの、厳しいデッドの連続でかなり強烈。確率はかなり低い。
4ピン目は下から掛けられず、隣のルートから掛けた。
ムーブを探りたかったが、腕がパンパンやし、それほど難しくなさそうだったので降ろしてもらう。
シャントくんは腕が売り切れたらしく、もう登らないとのこと。私は半時間程休んでタヌキハング2便目。
ハング越えのムーブの洗練と上部の探りが目的。
簡単な下部2ピンを登り、アンダーホールドでハング上の3ピン目にクリップ。
ホールドを確認し、ムーブを頭の中で復習。(いざ!)
右手薄いカチ、これが不思議なくらいよくキく。
(おお?さっきはギリギリやったのに?)
おかげで次の左手、タテガバがスタティックに取れた。
次が核心、右足を高く上げ、右手を遥か彼方の遠いカチ。
目標ホールドを見つめ、息を思い切り吸い込む。
(おおりゃっ!)と、あれほど遠かったカチが目の前まで(近っ?)
さっきはランジ気味のデッドやったのにスタティックに取れた。
(おお!?なんで?)
小難しいムーブで2手登ると、目の前には最終の4ピン目。
何故かワカランがかなり順調、腕もまだ5割以上残っている。
(やっちまうか)登る前は探りモードだったが、突如降って湧いたチャンス(?)に俄然RPモードに。
リミッターが解除され、脳内麻薬が大量に分泌されているのが自覚できる(やってやる)。
ここから先は、未知の領域。とりあえずクリップしたいが、手が離せない。
さらに2手登り、右手右足で体を安定させる。左足フラッギングで体を横に倒し、足元のピンにクリップ。
足元のはるか下にはビレイヤーのシャントくんの不安そうな表情が見えた。だいぶ危なっかしかったのだろう。
この先終了点まで3~4手。スローパーやら薄いカチやらやったと思うけどよく覚えていない。
覚えているのは終了点にロープを掛けて吠えたこと。
あんまり嬉しかったのでテラスまで登り、眼下の景色に向かってもう一度吠えた。
ヌンチャクを回収して降りてきた時にはヌケガラになっていた。
もう何も登る気にならなかったけど、終了点からの景色の写真を撮りたかったので、クールダウンを兼ねて“ゴンちゃん5.10c”へ。
腕は結構残っていたが、体はヨレヨレ。でも大丈夫、無事MOSして、写真を撮った。
16時前、少し早いけど終了。
イレブン4本と12a1本と大漁、上出来過ぎ。
実は前々日のジムで、この上ないほど調子が悪く、今回はイマイチやろな、と思ってたのだが。
下山して紅ノ峰を見上げる。いい岩場やった。ありがとう。
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大漁おめでとうございます。
「タヌキハング」行く度何故か触りそびれてます。
それと余計な事かも知れませんが、ここのルートはトポ(100岩場)には載ってませんが色々限定があるようで嫌な思いをした経験があります。
投稿: マメオ | 2018年2月24日 (土) 20時46分
マメオさん、コメントありがとうございます!
また、リボルトもありがとうございました。おかげで気持ち良く登らせてもらいました。
でも、「限定」を知ってしまったら「気持ち良く」とはいかなかったかもしれませんね(笑)
投稿: チョリオ | 2018年2月24日 (土) 23時42分