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2016年12月の19件の記事

2016年12月31日 (土)

今年のクライミングを振り返る~16年12/31

今日は大晦日。
今年もいろんな岩場に登りに行った。
今年一年のクライミングを、振り返ってみる。

↓去年の総括。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/151231-6bc3.html

今年、外岩では、
11a-22本、11b-11本、11c-4本、11d-4本、12a-4本。

ちなみに一昨年と去年は、
2014年、11a-6本、11b-2本。
2015年、11a-10本、11b-7本、11c-1本、11d-1本、12a-2本、12b-1本。
(全て、11abは11a、11bcは11b、12abは12aでカウント)

まあ、数の上では、着実に伸びてる。よしよし。


思い出深いルートとしては、まず、年初めに通った不動正面壁。
中でも“タイコ”と“ワンマンショー”は苦労した分、RPできた時の喜びも大きかった。

“タイコ5.11c”RP 不動岩 16年1/17
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/511crp-16117-52.html

“ワンマンショー5.11d”RP 不動岩 16年3/6
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/511drp-16356-31.html

“タイコ”RPまで22便。外岩で最も多くかかった便数である。

登っている最中にぎっくり腰に襲われたけど、登りきった備中・長屋坂の“Morisama”。
緊張もしたし、ギリギリだった。ビレイヤーのK本ちゃんにも感謝。

“Morisama5.12a/b”RP 備中長屋坂 16年3/21
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/morisama512abrp.html

日和佐の“ラジャラウト”と鳳来の“ドルフィン”は初回で落とせず、後輩達に付き合ってもらってリベンジを果たせた。
どちらも初回で、登れそうで登れなかった課題だったので、リベンジの時までずっと悔しさが頭に残っていた。
それだけに、登れた時の安堵感は、より一層大きかった。

“ラジャラウト5.11d”RP 日和佐 16年10/10
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/511drp-161010-f.html

“ドルフィン 5.12a”RP 鳳来パラダイスロック 16年12/23
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/512arp-161223-7.html


いいことばかりではない。今年は、怪我と故障に悩まされた1年だった。
4月末から、左肘痛に悩まされ、これは未だに引きずっている。
5月には右足捻挫、左足かかと骨折。
そして6月には左中指骨折。
クライミングができない日々が続いた。

夏の間、クライミングができなかったので、予定していたアルパインクライミングには結局行けずじまい。
今年行けなかった屏風岩と北岳バットレス、来年こそは是非行きたい。


マルチピッチでは、5月に行った雪彦山の“上昇気流”と大台ケ原の“サンダーボルト”が印象深い。

どちらも、ペアは谷やん。そしてどちらもOSできず。
サンダーボルトでは、フォールした際、右足捻挫してしまった。
上昇気流は、秋にもリベンジに行ったが、RPできず、返り討ちに。

雪彦山地蔵岳正面壁“上昇気流 4p 5.11b”
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/4p-511b-1ca7.html

大台ケ原 千石グラ“サンダーボルト” 16年5/14
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/16514-4fd7.html


結局、怪我が治って、ジムで本気トライができるようになったのは、8月からだった。
外岩で調子が戻ってきたと感じたのは、10月以降。
3ヶ月間は、ほぼ、何もできなかったが、ちょうど怪我した時と同時期に、今期の新人達が、ジムに通い始めるようになった。

教えるのが下手な私だが、新人達の相手は楽しかった。
自分は登ることができなくても(結構、登ってたけど)、彼らに教えてやれるという目的があると、ジムに行くモチベーションになった。
もし、新人達がいなかったら、きっと怪我している間はジムに行かなかったと思う。
新しい仲間たちに感謝、である。

椿岩、芹谷屏風岩、備中・元祖奥の院とニューエリア、鳳来は、今年初めて行った岩場である。登りたいルートもまだまだある。
下見だけしかできなかったけど、白嵓や楯ガ崎にも行ってみたい。

今年は怪我してしまって、少々不本意な一年だったけど、総じて楽しい一年だった。
それもひとえに、一緒に登ってくれる仲間たちがいてくれるからこそ、である。
来年も、この仲間たちと楽しくクライミングを楽しめれば、と願う。

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“パドゥドゥ 5.11a”RP 不動岩 16年12/30

不動岩へ出勤。みゆさんとH井くんと。
私は前回宿題になった“パドゥドゥ 5.11a”を片付けに。

1便目はヌンチャク掛けと、ホールド・ムーブの確認。
2便目、無事RP。
思ってたよりアッサリできたけど、記憶していたよりシンドかった。
これで11aかぁ、やっぱり不動はキビシイな、と感じる。
自分がボルダー下手やということもあるやろけど。

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“パドゥドゥ 5.11a”。ビッグボルダーの左端。

次はなにしよう?やっぱり“タイコ”かなぁと思ってたけど、H井くんが“リトルボーイ”をトライしているのを見て、久しぶりにやってみたくなった。
無事に再RPできたけど、“リトルボーイ”より下部の“イエスタデイ(限)”の方が危なかった。
“リトルボーイ”に入って、デカいホールドを持った途端、調子に乗ってフリを使ったら、ひねり過ぎたようで、腰に違和感。
フリやなしにフラッギングにしとけば良かった。イヤ、そういう問題ではないか…
で、後のクライミングは控えることにする。

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“リトルボーイ”H井くん。

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“ミートアンドポテト”みゆさん。
二人とも付き合ってくれてありがとう。

今日が私の登り納め。とりあえず宿題が終わって良かった。

2016年12月27日 (火)

初めてのロッククライミング。

私は高い所が好きである。
○○と煙は高い所が好き、とはよく言ったものである。
しかし、私にも、こんなことがあった。


あれは確か、私の所属している山岳会の1年目のこと。だから恐らく6年前。
不動岩東稜、もしくは百丈岩で例会、登攀練習をしていた。
私のペアは、T中さん、当時私も不慣れだったが、T中さんはもっと不慣れだった。
1ピッチ目、私がトップで登っていると、下から声が掛かった。
T中さんの隣でビレイしている、ふるぽんが「チョリオさん、ちょっと待って。T中さん、ロープ、ぐちゃぐちゃやで」と言っている。
下を見ると、なるほど、T中さんのロープがこんがらがっているのが見えた。
どうやら、ロープをさばいていなかったらしい。
私は、どこかでセルフビレイを取りたかったが、あいにくハーケン類は近くにない。
最後のプロテクションは、足元よりも更に下だった。
しかも、その時の体勢は、あまり良くなかった。
もう10m以上、登ってしまっているので、T中さんは小さく見える。
そのT中さんは、なんとビレイ器から手を離し、両手で堂々とロープをさばいていた。
(あ、オレ、ちょっとヤバいんちゃう?)
途端に足がすくみ、体中が強張るのを感じた。
(あの時と同じだ…)その時急に、遥か昔のことが思い出された。


たぶん、小学生高学年の頃。
近所の友達数名と大阪城公園に自転車で遊びに行った時のこと。
友達の誰かが、石垣を登ろう、と言いだし、みんなで登り始めた。
登るのは楽しく、私は夢中で登った。
あと数メートルで登り終える、というところで、私はかなり疲れてしまった。
石垣は、上にいくにつれて斜度が増す。
つまり、登るのが難しくなるのである。

左右を見ると、もう誰も登っていない。
下を見ると、さっきまで一緒に登っていた友達が、ボール遊びをしているのが見えた。
しかし、その友達の小さいこと!
私はすごい高さにいることに、ようやく気付いた。
すると急に足がすくみ、震えだした。
パニックになり、大声で、「助けてー!」と叫んだ。
しかし、下の友達には声が届かないようで、全く気付いてもらえない。
私は息が荒くなっているのを感じながら、目を瞑り、呼吸を整えようとした。
しばらく深呼吸をしていると、落ち着いてきた。
上を見ると、あともう少し。登れそう。登れた。


高い所で足がすくんだ経験は、この時くらいのはずである。
だから、登攀訓練で(ヤバい)と感じた時に、このことを思い出したのだと思う。

ロープをさばき終えたT中さんが「ビレイOK!」と声を掛けてきた。
(OKちゃうわ、全く!)内心怒りを覚えながら、残りの登攀を終えた。

グラビティなんば 16年12/26

月曜だが、時間ができたのでジムへ。
ウチの会員はおらず、リョウさんと、リョウさんのお知り合いのOさんにビレイしていただいた。
しばらくして、H井くん、谷やんが来て、一緒に登った。

12a青V再登(ランジで)
11d垂壁緑×(2本目で)
11c赤■再登できず(2便)
11a青壁オレンジ再登

サノさんに、「チョリオさん、新しい11c、動画よろしく」とお願いされたので、久しぶりに登ってみたけど、最後の核心でフォール…サノさん、ごめんなさい…

https://www.youtube.com/watch?v=RpGP2LMciYk

今度、ちゃんと登ります。

2016年12月25日 (日)

“狼煙 5.11d” “ポケット・ア・ゴー・ゴー 5.11c”RP 鳳来パラダイスロック② 16年12/24

鳳来・パラダイスロック、2日目。
8時岩場到着、予報通り快晴。

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谷やん、引き続き“シャムロック5.11a”へ。

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私も引き続き“狼煙 5.11d”へ。
上部はだいぶ乾いたけど、まだまだ濡れている。けど、ガバ続きなのでいけそう。

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“狼煙”ズブ濡れゾーン。

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“狼煙”RP。この日2便目、計3便。もうヘトヘト…

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H井くんの“スーパームーブ”!青空にオレンジが映える!

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余裕なのか、ヤケなのか!?


私は次に、“ポケット・ア・ゴー・ゴー 5.11c”にトライ。
1便目、ヌンチャク掛け、ムーブ探り。
2便目、核心後でホールド見失ってフォール。
3便目、“気合”と“根性”でRP。

私としては珍しくクロスムーブを使ったり、色んなムーブが楽しめた。
★2つだし、人気ルートなのかな、面白いルートだった。
この日出会った、京都から来られた方もトライしていた。

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“ポケット・ア・ゴー・ゴー 5.11c”RP!疲れた…

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みゆさん“シャムロック5.11a”

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H井くんも“シャムロック”。
核心手前のホールドが持てずにテンション。
自称“ガバラー”の彼曰く、「納得のいくガバでないと、潔く墜ちます!」。
なんだかかっこよく聞こえるが、ちょっとおかしい?

そんな馬鹿げた会話をしたりと、楽しい時間は本当に早く過ぎる。既に14時。
クライミングができるのは、あと2時間、あと2便かな。


私は“セッコク 5.11a”にトライすることにした。
セッコクは2階部分にあり、先ず“ジャストミート10b”を登ってからのスタート。
下部は楽だったが、終了点直下が核心。
ホールド見つけられず、ヨレてフォール。
OS逃した…11aやしOSしたかったな…

気合を入れ直し、2便目。
最後はだいぶパンプしていて、かなり危なかったが、無事完登。
これが今回最後のクライミングだった。RPで終われて良かった。

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“セッコク 5.11a”RP。

今回のクライミングは1日目、12a・11aをRP。登った本数5本。
2日目、11d・11c・11aをRP。登った本数7本。
2日間でRP5本、私としてはかなりでき過ぎである。
しかし、課題も見つかった。もっと上手くなりたい、とも思った。
これからも、がんばろう。

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今回付き合ってくれた3人には本当に感謝。ありがとう!

“ドルフィン 5.12a”RP 鳳来パラダイスロック① 16年12/23

前回、初めて行った鳳来、パラダイスロック。
4便出して、登れそうで登れなかった“ドルフィン 5.12a”。
鳳来は寒い季節は登れない、とのことなので、今シーズンは一旦諦めた。
しかし、(パラダイスロックなら南面だし、冬でも大丈夫では)と思うと、(また行きたい)と想いが強くなっていった。
そんな私のワガママに付き合ってくれたのは、カワイイ後輩たち3人。
谷やん、みゆさん、H井くん。ほんとにありがとう。

あれから1ヶ月。
寝る前に必ず頭に浮かぶ、ドルフィンのムーブ。
しかし、日が経つにつれ、どんどんぼやけ、どちらかというと自分に都合よく変わっていった。
そもそも健忘症気味の私に、憶えていられるハズもない。

12月23日、夜中の2時に現地到着。車中で仮眠。7時起床、9時前に岩場到着。

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前日雨だったため、結構濡れていたけど、この日はいい天気。コンディションはそれほど悪くない。

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待ってろ、ドルフィン!

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谷やんとみゆさんは“ジャストミート5.10b”でアップ。というよりトライ?

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谷やん、カッチョええ。

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しかし先にRPしたのは、みゆさん…

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もちろん、谷やんもこの後RP。


さて、私は1本目から“ドルフィン5.12a”へ。
岩はしっとり湿っていたが、基本的にガバなので、あまり問題ナシ。
最初の核心。テンションを入れる。
前回デッドしていたが、今回、スタティックに取りにいくムーブに変更。
次の核心もスタティックにしたかったが、こちらは見つけられず。デッドのままでいくことにする。
3つ目の核心もデッドのまま。
(まあ、これでいってみよう)
ムーブを確認し、後はポケットを繋いでカブリ越えて終了点。
カブリの上はズブ濡れだったが、ガバなのでたぶん大丈夫。
大ポケットに水が溜まっており、タオルで吸い出したが、全く効果なし。

2便目。
深呼吸をしながらシューズを履く。
前夜は運転席の固いシートで寝たし、ストレッチも殆どしていないので、体が硬い感じ。
(ま、でも、まだ3便は出せるし、明日もあるし)
見上げると、空が青い。雲の流れが早い。風が強そうだが、ここは壁に遮られているせいか無風だ。
(とりあえず、楽しもう)
スタート。

壁はさっきよりも温かい感じ。簡単な下部をゆっくり登る。
最初の核心前でレストを入れる。
核心。(アレ?)なんかアッサリ取れた。核心ちゃうな?なんで前はデッドしてたんやろ?
次の核心。コレはちょっとキツい。声を上げて取りにいく。
(届いた!)
クリップして、またレスト。
最後の核心。デッド。届いたが、掛かりが浅い。慌てて持ち直す。
(アブネー…)
最後のクリップ。大丈夫、ヨレてない。まだまだいける。
カブリを越える。余裕がある。ちょっと声を出してみる。
大ポケットで左手は水浸し。(冷て)
右手スローパー。相変わらず濡れてて滑るが大丈夫。
目の前に終了点。無事RP!

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↓みゆさんが動画を撮っていてくれた。

https://www.youtube.com/watch?v=-TqUwMO-FZk

この日2便目、計6便でのRPだった。
この私が6便で登れたのだから、きっと“お買い得”なんだろうけど、やっぱり嬉しい。
それに、かなりホッとした。(あ~、登れてよかった)


今回のノルマを早々に達成し、後は気楽にクライミングを楽しむことにする。
パラダイスロックは11台がいっぱいある。とりあえず11aの“シャムロック5.11a”へ。

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MOSをもくろむも、核心でフォール。
ムーブを確認し、1便目終了。

(はあ、持久力ないなぁ…)いや、持久力の前に、そもそもクライミングが下手だ。
カブっている壁での体勢が分からない。
行ったことのある外岩の殆どがスラブか垂壁で、カブっているといえば日和佐くらいか。
それに通っているホームジムにカブリが少ないというのも、関係しているかもしれない。
技術もそうだが、(核心を越えたら、後は気合と根性で)とか考えてる時点でダメなのかも知れない。もっと考えて登らないと…

しかし2便目は、やはり“気合と根性”でなんとかRP。
(あ~、しんど。めっさヨレたし。)

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谷やんも“シャムロック”

最後に“狼煙 5.11d”をやってみる。
乾いているルートを選んだハズだが、あてが外れ、途中から染み出しゾーンのど真ん中へ突入。
ビショビショになってしまった。もちろん、OSできず。

16時終了、片付けて下山。
電車でやってくるH井くんを迎えに行く。
合流後、うめの湯でお風呂、コンビニで買い出し、夜は宴会。

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H井くん、合流。

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宴会!

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なんとみゆさん、ケーキ持参。


晴れ予報なのに、時折雨が降り、雨が強くなった22時、おひらき。就寝。
また明日!

(続く)

2016年12月21日 (水)

グラビティなんば 16年12/20

最近、RPを終えた課題の復習や、新しくできた課題ばかりだったので、久しぶりに以前の宿題を。

12a青/。カブリ部で、右にトラバースする課題。空いていないとなかなかできない。
3便出したが登れず。
しかし、2便目、3便目は終了点直下までノーテンで行けた。
後は最後のワンムーブのみ。でもこれがキツイ…

12aトライの後に登る2本目は、けっこう頑張った。
前回に続き、11d垂壁緑。
前回より更に楽に登れた。だいぶ足が使えるようになってる感じ。

12a黄。
「12台を2本連続、というのを目標にしてもええかも。」
自分で書いてムカツイたのでやってみた。
案外登れるもので、完登。

2本目ではないが、12a青Vも再RP。
これは敢えて、ボテを使わず、ランジムーブで。


新たな成果はないが、前回・今回と調子はいいみたいだ。よしよし。
風邪で体重が落ちてるのがいいのかな?

そういやH井くん、新しくできた11a/b黄緑(11a→11abに値上がりしてた)をRPした模様。
残る11aは青壁の11aオレンジのみ。
11b、いや、11cももうすぐ登れそうやなぁ。

2016年12月19日 (月)

グレード依存症~クライミングのこと。9

とある方のブログで、“グレード依存症”の記事を読んで、(ああ、オレもコレだな)と感じた。
クライミングを始めた頃はグレードには拘らず、ただただガムシャラに登って、登れて嬉しい、墜ちて悔しい、だった。
いや、始めた時から“10a以下では絶対墜ちない”という妙な意地があったから、最初からその気があったのかもしれない。

グレードが“目安”程度であるということは分かっている。
そもそも体の大きさ、柔軟性、力の強さ等々は人それぞれで、このルートは得意で、あのルートは苦手、同じグレードでも感じる難易度はバラバラである。
これは外岩だともっと顕著で、そもそも使えるホールドからして人それぞれである。

私も一応、グレード云々ではなく“いいルート”を登りたい、と思っている。他のみんなも、そうだろうと思う。
しかし、それは本当だろうか。
いいルートを登りたい、というのは当然本心だけど、やはり“最高RPグレード辺りのいいルート”、というのが本音では?

ムーブも決まって、登り終えた後すごく気持ちの良かった10a。
なんやようわからん、気持ち悪い動きやったけど、なんとか登れた11a。
登れて本当に喜べるのは、果たしてどちらだろうか。
(強い人は10a→12a、11a→13aと替えてもらったらええです)
余程達観した人物でないと、なかなか“グレードに関係なく”とはいかないのではないだろうか。

クライミングをする人は、大なり小なり“自意識過剰”なところがあるように思う。
ジムで別に誰も見ていないのに、(なんか見られてる)と感じる人は多いのでは?
そして、“自己顕示欲”が強い、やや悪い言い方をすれば、“見栄っ張り”。
やっぱり他人から“イレブンクライマー”と呼ばれたいし、さらに“トゥエルブクライマー”と呼ばれるようになりたい。
「強いですね」と言われれば嬉しいし、ぶさいくな墜ち方を見られたら(見られているかどうかも分からないが)かなり凹む。
そういえば今のグラビティに、簡単な11aと難しい10dがある。私の体感では、11aの方が数段登りやすい。
私の主観だが、10dの方が登れた時の達成感が得られるし、トレーニングにもなる。
しかし、人気があるのは、やはり簡単な11aの方、なのである。

別にグレードを追う、意識することが悪いこととは思わない。
「年内に11aを登る!」とか「1年で12台を10本」といった目標も立てやすい。
OSグレードやRPグレードが更新されたら嬉しいし、モチベーションも上がる。
ただどうも、どんどんグレードに縛られていくと言うか…
そうなると、クライミング自体が心から楽しめなくなりそう、と言うか…


私には、はっきりと、グレードを意識した時があった。
当初ジムで、私は下のグレードから順番にトライしていた。
つまり、10aが全部登れるまで、10bは触らない、ということ。
それが破られたのは、11cを全部登り、11dをトライしていた頃。
11dを2本RPしたが、残りの2本は全く歯が立たなかった。
数ヶ月、全く進展しなかった。
さすがにモチベーションも下がり、煮詰まっていた。

(気分転換に、12aでも触ってみるか)
と、初めて自分のルール(?)を破り、12aを触ってみた。
すると登れない11dよりも、はるかに手応えを感じ、それからは11dそっちのけで、12aのトライを開始した。

始めて12台が登れた時は、すごく嬉しかった。
もう11dには見向きもしなかった。
他の12aを、あわよくば12bを、となるのである。
それは「トゥエルブ」という“甘い響き”にもよるのだろうけど。
確かに、11c→11dと11d→12aでは、同じ1段階でも、かなり感じ方が変わってくる。

あの時の11d、壁がリニューアルされると聞いて、慌てて再トライし、1本は何とかRPできたが、もう1本は結局登れなかった。確か黄色テープの課題。


現在ではこの“グレード依存症”がさらに進行しているような。
それを感じるようになったのは、何本か12台が登れ、11a辺りではOSが当たり前になった頃から。
(11aは登れて当たり前)(まさか墜ちへんやろ)そんな風に思われると感じる。
なので、(登れないとマズいな)といった“義務感”まで感じるようになる。
イヤ、きっと誰もそんなん思ってない。そもそもそんなに見てもいない。
登れなかったところで、(ああ、チョリオ墜ちよった)くらいにしか思っていない。

ああ、“グレード依存症”…
なんでもっと素直に楽しめないかな、と思う。時々やけど。
いや、今でも十分、かなり楽しいな。

2016年12月18日 (日)

“目標達成” グラビティなんば 16年12/18

今日は日曜日だが、ジムへ。リョウさんが付き合ってくれた。
二人とも前日は不動岩やったのに、元気なオッサンだ。

実は以前、ある目標を立てた。このブログにも書いた。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/1691-d8ce.html

が、すっかり忘れていた。5日ほど前に、たまたま自分のブログを読み返して思い出した。
目標を立てたのが9月1日。
目標にしたのは、怪我をする前の自分。

↓怪我をする前、4月26日のブログ。
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/16426-7021.html

「12台を2本連続、というのを目標にしてもええかも。」とか書いてやがる。マジか?我ながらムカつく。

で、具体的な目標の内容は、1本目12台、続けての2本目11台、を4セット。である。
これができたら、まあ、以前くらい戻れた自信になるだろう、と考えたのである。

目標の期限は、ジムで殆ど登れなかったのが3ヶ月間だったので、3ヶ月以内、できれば2ヶ月以内、と決めていたが、既に12月半ば。
9月1日から3ヵ月半経ってしまった。そもそも、4本目の12台が登れたのは、ついこないだやしな。


まあ、期限は過ぎてしまったが、トライしてみよう。
アップを済ませ、まずは12a黄緑から。
…登れず…しょっぱなからアカンやん…核心で左手取れなかった。
誰や、オレの左足を引っ張るヤツは…(分かるヒトにしか分からんネタですいません)

続けての2本目、ちょっと自棄で垂壁の11d緑。
しかしこれが完登。自分でもビックリ。実はこれが今日一番の成果かも。

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仕切り直して、再び12a黄緑。今度は無事登れた。
続けて隣の11a水色。完登。

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次は12a青V。結構確率が悪いルートで危なかったが、完登。
続けて隣の11a黒。完登。

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3セット目、12aオレンジ。ちょっとムーブを忘れていたが、完登。
続けて隣の11b青■。完登。

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最後は12a黄。結構ヨレていたけど、力を振り絞り、完登。
リョウさんの登るのをビレイしていたおかげ。見ていなかったら、きっと忘れてて登れなかった。
続けて左端の11b赤。もうヨレヨレだったが、完登。

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ふぅ~、よく頑張ったな、オレ。素直に嬉しい。


しかし。分かっている。自分は騙せない。
今回は12a4本、以前は12bや12cを加えての4本である。
強度が全く違う。

しかも今回は“4セットの完登”を意識して、連続して登る2本目を意図的に強度を下げている。
これなら登れるだろう、で選んでいる。
以前は、“終了点が取れるかどうか”で2本目を決めていたはずだ。

まあ、でも。
焦ってもしゃあないし、無理をしてまた怪我をしてしまってはつまらない。
今日は12aRP並みの達成感を味わえたし、モチベーションも上がった。
自信もついたし、つまり、目的は果たせた、ってことだ。

不動岩 16年12/17

不動岩に行ってきた。今シーズン2度目。
不動正面壁はやはり暖かく、いいコンディションだった。
リョウさんとK本ちゃんと約束、現地ではヨッシー、I村さん、アキトくんと会えた。
みんな久しぶり。この日はほぼ、我々だけの貸切だった。

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“世界の”アキト登場。

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まず、“ミート&ポテト”でアップ。クライマーはリョウさん。

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ミート&ポテト終了点より。長閑だ…

最初は“ペガサス5.11a”、マスターで。
核心のムーブを忘れていて、テンション。上部で再びテンション。

次は“タイコ5.11c”。
最初のカチ(通称1カチ)まで頑張ろう、と目標を立てるも、タイコの後でテンション。
重要なポケットホールドの位置を忘れるという大ボケぶりだった。
後も2テンほど。再RPには程遠い…

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“ワンマンショー5.11d”のヨッシー。

みんな“ワンマンショー”で盛り上がっているので、私も、と思ったけど、隣の壁に11aがあるのを思い出し、トライすることに。

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ビッグボルダーの“パドゥドゥ5.11a”。

結果は、2便出して登れず…
1便目でホールド、ムーブが分かり、手応えをつかんだ。
2便目はイケるハズだったが…
核心、体を右に捻るムーブができない。体を捻れない。
捻れないまま、左手をホールドに伸ばしたが、やはり届かずフォール…
うう、悔しい…
思っていたより体幹を使うようで、思ってた以上に体幹がヨレていたようだ。

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リョウさん。かなり“攻め”たサイズのシューズらしく、足入れが大変そう。

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アキトくん、“ワンマンショー”。

最後に“ワンマンショー”か“小熊物語”を登りたかったが、時間切れ。

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帰りに大北商店にて“反省会”。

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アキトくん、ほんまに反省してるみたいな顔しとるな…

2016年12月16日 (金)

フィルム写真のこと。

昨晩、寝る前のウトウトしている時。
最近なら大体「ドルフィン」のムーブ(日にちが経ってだいぶ定かではなくなっている)のおさらいをしているのだが、昨日は「カメラのキタムラ」の店員が出てきた。

このキタムラの店員は、私が写真に夢中になっていた頃、お世話になった方で、随分迷惑も掛けた。
写真を始めた頃は、プリントを店でやってもらっていた。
自分の思っている色でなかった時は、やり直してもらった。
3度、やり直してもらったこともあった。
やり直しは無料である。店員は泣きそうな顔になっていた。
プリンタを買って、自分でプリントするようになってからは、店ではフィルムの現像のみ頼んだ。
きっとあの店員は、ほっとしていたに違いない。

「あの店員」と言っているが、キタムラには勿論、何人か店員がいる。
しかし、私の相手をするのは、決まって「あの店員」だった。
初めの頃は当然、色んな人が対応していたと思うが、あまりよく覚えていない。
いつの間にか「あの店員」が私の担当になっていたようである。
恐らく私が難癖をつける「邪魔くさい客」だったので、気の弱そうな、しかし爽やかな笑顔の兄さん・「あの店員」が、私の担当に押し付けられたのだろう。

当時、私は“銀塩フィルム”にこだわっていた。
別にデジカメでも良かったのだが、機材を再び買い揃える資金がなかったのと、“潔くない”という点で、フィルムカメラを使い続けていた。
デジカメの何が“潔くない”か。
それは、後の加工がいくらでもできてしまう点である。
今はきっと、デジカメも技術が進歩して、加工しなくても、ほぼイメージ通りの写真が撮れると思う。
しかし、以前のデジカメは、後の加工が当たり前だった。
私は広告の仕事をしていて、写真の加工はまあ、人並み以上にできる。
一応、プロだったわけだし。
しかし、それができてしまうと、写真が“嘘”になってしまう、と、そう考えたのである。

人の“イメージ”は結構、都合良く変わってしまう。
それが良い思い出ならば、特に。
(あの時の景色はもっと、素晴らしかった)
(夕焼けはもっと、赤かった)
(空はもっと、青かった)
そんな色、憶えていられるはずはないのに。

その点、フィルム、特にラチチュード(露光の範囲)の広いネガフィルムではなく、狭いポジフィルムは、かなりシビアである。
ラチチュードが狭いが故に、コントラスト(明暗差)が強くなってしまうが、私はその点も気に入っていた。(被写体にもよるが)

そしてフィルムは、現場で確認ができない。
(ひょっとしたら、失敗しているかも知れない…)というドキドキが、現像が仕上がるのを見るまで続くのである。
家で、ライトに照らされたフィルムを見る時のドキドキ感。
その時、思い通りに写っていた時の喜びは、フィルムならではと思う。


ちょっと戻って、再びキタムラの「あの店員」。
現像の上がったフィルムを最初にじっくり見るのは、もちろん家だが、実は一番最初に見るのは、お店である。
本当にこのフィルムですか?の確認をするのである。

10本現像を頼んでいたら、店員が「このフィルムですか?」と1本をライトアップして見せてくれる。
合っていたら「間違いないです」と答え、後の9本は見たい人は見ればいいし、別に確認不要ならそのまま持って帰る。
私はいつも、1本だけ見て、他はフィルム番号のみ確認していた。

その見せてくれる1本。
「あの店員」はいつも、私の「自信作」の1本で確認するのである。
勿論、店員に私の自信作が分かるはずがないのだが、決まってそうだった。

きっと、「あの店員」は、私の撮ったフィルムを全部、見てくれていたのだろう。
そして一番よく撮れているフィルムを選んでおいて、それを確認の1本にしてくれていたに違いない。
嬉しかった。
そのうち、「よく撮れてますね」とか「これ、どこなんです?」と声を掛けてくれるようになった。
話すのが苦手な私は、きっと無愛想だったに違いない。


寝る前に「あの店員」が出てきたのは、きっとジム終わりにみゆさんと少し写真の話をしたからやな、きっと。


さっき久しぶりに、厳冬期の蝶ヶ岳に登った時のアルバムを見た。
朝陽を浴びて紅く染まる穂高の峰々。
“一度でいいから見てみたい”と念じていた景色。
その、圧倒的な景観を前に、シャッターを押し続けた。
分厚い手袋だと露出調整やらが上手くできなくて、素手で写真を撮り続けた。
そのうち、指先が痛くなっても(指一本くらいなくなってもいいや)と本気で思っていた。
痛さからか、感動からか、泣いていた。それも号泣である。
若い。
あの頃の写真への情熱。雪山への情熱。今はもう、ない。
でも、写真を撮るのは好きだし、山登りも好きである。

いつか、お金に余裕ができたら、フィルムカメラ買おうかな。
一生無理そうだが…

グラビティなんば 16年12/15

んん…月曜はまずまず好調だったが、この日木曜は、また不調。
12a黄緑、12a青V、いずれも登れず。各2便。
2本目に選んだ、11d垂壁緑、11cオレンジも登れず。

なにか…集中力が足りないというか…モチベーションが下がっているというか…
なんだろう?やっぱり、風邪が完治していないからなのか?
なんにせよ、もっと「ちゃんと」登らないと…

この日、久々に亀ちゃんが来ていた。
O村組長と組んで登っていた模様。
仲間が増えると、やっぱり嬉しい。

ヨレトレは、1周の121手で時間切れ。

2016年12月13日 (火)

グラビティなんば 16年12/12

今週は火曜にジムへ行けないので、代わりに月曜。
行ってみると、会のメンバーはまだ来ていない。

久々にサノさんにお会いできた。
サノさんに、アップのビレイをしていただいた。

アップが終わると谷やん登場。早速組んで登る。
今日は12a青、と考えていたが、混んでいたので予定変更。
12aのおさらいをした。

12a黄、1便目で再RP。やはり得意系ルートだ。
12aオレンジ、覚えてなくて1便目は×。2便目で再RP。
次は12a黄緑にしようと思ったけど、谷やんが11d黒で苦戦していたので、私もやってみることに。
しかし、クリップが怖くてできず、1テンション。

12aの後の2本目は、11d緑・11cオレンジ他をやったけど、いずれも登れず。
これは課題。ちゃんと登れるようになろう。

10時半から上に上がり、ヨレトレ。
土日にジムに行って考えたもの。

強傾斜のガバルートを2往復。
ガバから遠いガバへ、足に乗り込む練習。左右。
他に、ランジ、スローパーぶら下がり、腕立て伏せ、体幹トレを考えたけど、蛍の光が流れてきたので、長物へ。
121手+70手で終了。
全然アカンわ…

納山会~蓬莱峡 16年12/10

山岳会の納山会が、蓬莱峡であった。

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宴会場の設営。

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メチャメチャ広いです。K村くん、いつもありがとう!

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とりあえず開始!

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夜は更けていく…

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メイン料理はK西さんの寄せ鍋。O村さんがいないので、肉は鶏。

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完全に夜。しかしまだ17時半。

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またカンパ~イ!

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鶏のから揚げを揚げるK口さん。美味しかったです。

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当に宴たけなわ。

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会長降臨。

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なのでまた乾杯。何度目?

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0時頃。ようやく静かになった。


去年の納山会では「来年もできるかな~」なんて話合っていたいたけど、無事に迎えることができました。

2016年12月 9日 (金)

“12a青V”RP グラビティなんば 16年12/8

新しくできた、青Vの12a、登れた。
この日の3便目、計7便目でのRP。
仮想“ドルフィン”と見立てた課題。

https://www.youtube.com/watch?v=0HE_phScyS8

実は、ジムで出会った強い兄さんに、ムーブを教えてもらった。
それまではランジ(実はデッド)で取りにいってた(決まればすごく気持ちいいのだが)が、確率が悪かった。

↓ランジ(デッド)。この日の2便目。
https://www.youtube.com/watch?v=TQrKhdMHqrM

兄さんに、も一つムーブを教えてもらい、さらに楽に登れそう。今度試してみよう。
やっぱ、クライミングはムーブやね…これを自分で見つけんと。
ま、なんにせよ登れてよかった。
そういや、この日は誕生日。自分にええ土産ができた。


30分早く上がり、久しぶりに長物をやる。
怪我から明けて、動きはほぼ、元通りなのだが、持久力は確実に落ちている。
長物、タイクツでつまらないのだが、やはりコレが持久力トレには一番の気がする。

以前やってたのはなくなって、今は121手のルートが1つ。
1周、2周、3周目の20手目で果てる。
121+121+20、262手か。やはりだいぶ落ちてるな…
初めてのルートだということもあるだろうけど。

去年の今頃は無職でジム通いしていたということもあるけど、3往復してたのにな。
118×2×3、708手…!うひゃぁ…

2016年12月 7日 (水)

グラビティなんば 16年12/6

凹角にある2ルートが、近々なくなるらしい。
11a黄は、時々登っているが、11bc緑はRPした1回しか登っていない。
折角なので、またトライしてみよう。

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11a黄色。

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11bc緑。

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こんな感じ。

アップして、早速取り付く。
悪くない。以前やった時は、指がかなりしんどかったが、今はそれ程でもない。
まあ、キツイのはキツイが。
5ピン目で迷い、テンションを入れてムーブを探り、そのまま上へ。
1テンション。思ってた以上に大丈夫そう。

2便目、落とす気満々でスタート。
しかし上部で左手の持つ箇所を間違え、持ち替え損ねてフォール。
右側へ振られて、ホールドだかボルトだかに、右でん部をしこたまぶつけた。

その時はさほど痛くなかったが、だんだん痛くなり、実は1日経った今でも痛い。
さっき風呂場で確認したが、やはりアザになってた…

これで戦意喪失。気が向いたらまたやるかもしれないが、この日はもう仕舞い。
次は、ひと月ほど前にRPした、垂壁の11d緑。
RPして以来、久しぶり。
RPした時は、(ジム来たら一度は触ろう)と思った課題だが、やはりなかなか…新しい課題もできたしな。

折角なんで、谷やんに動画を撮ってもらった。

https://www.youtube.com/watch?v=e_v9dDVxlqo

無事、再RP。
久しぶりの割には、よく覚えてた。
ま、だいぶ苦労したからな…
ちなみにカンテ向こうに10bを登るH井くんが写っている。狙ったか?
ひと月前より、ちょっと上手くなったな。
 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=hDyuH-hl-ss

続けて、先ほどの凹角の11a黄、こちらも動画を撮ってもらったが…

https://www.youtube.com/watch?v=ji_BpU4XI6Q

まったく、なんてこった…まあ、自戒を込めて上げておこう。
この後、谷やんも同じ課題でフォール。
いや、分かってる。谷やんはええ奴や。
先輩のチョリオが落ちたのに、自分が登れたら…なあ。
ま、私の仇は、年長の秀さんが、きっちり討ってくださいました。流石!

凹角の11a黄は、H井くんがRP目指してトライし続けていた。
この日は惜しくもRPならず。
ももやんに訊いたら、とりあえず今週になくなることはない、とのこと、良かったな。

私は最後に、新しくできた12a青Vを1便だけ出して終了。

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この日のパートナーはO村さん。組むのは久しぶり?
難関の10d緑を、いつの間にやらRPしたみたいで、正面壁の11a黒にトライ中。
「持久力ないわ~」とおっしゃってたけど、トライの後に垂壁の11ab登ったり、10bや10cは、かなり安定していたし、着実に実力は上がっている。
確かに、谷やんや、新人達の成長ぶりがめざましく、あまり目立たないし、RPできず「お先に」と帰るその後姿は、中年特有の疲れと哀愁が漂っているのだけれども、私は地道に努力を続けるO村さんを応援し続けたい。

でもたぶん、私の帰る時の後姿も、あんな感じなんだろうな…

蓬莱峡 山岳会アイゼントレ 16年12/4

芹谷クライミングの後、みんなと別れ、そのまま蓬莱峡へ。
21時頃に到着。S藤さんが一人で待っていた。
薪を集め、とりあえず火を起こす。

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S藤さん。

しばらくして、シャントくんとゾノさんが到着。

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シャントくん。

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ゾノさん。なんか怖く写ってしまった…スイマセン…

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いい焚き火ができた。昔取ったキネヅカ?

前夜泊はこの4人。山の話を語り合い、0時頃就寝。
ちなみに、私(テント)以外、みんなツェルト。
寝袋も持ってきていないらしく、ビバーク&耐寒訓練。

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翌朝。皆さん寒くてあまり眠れなかったとのこと。
シャントくんは羽毛まみれで登場。なぜそうなったのかは、この場では伏せておきます。

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寒いので、とりあえず焚き火。

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9時前、メンバーが続々到着。

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会長の話を聞く新人たち。

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縦走組は、まずアイゼンでのトラバース。

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登攀組は登攀訓練。

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縦走組はアイゼンでの歩行訓練。

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緩斜面での登下降練習。

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小屏風、トップロープでの登攀訓練。

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シャントくん、窮屈そう…

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登攀中の秀さん。

雨が降ってきて、15時頃、終了。
皆さん、お疲れさまでした。

2016年12月 5日 (月)

“ダイアモンドダスト5.11b/c”RP 芹谷屏風岩 16年12/3

芹谷屏風岩に行ってきた。
メンバーは、秀さん、谷やん、みゆさん、H井くん、K本ちゃん、リョウさん、F田さん、チョリオの8人。
急登のアプローチを登って、10時、岩場着。

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この日はいい天気で、暖かだった。

私は今日こそ“ダイアモンドダスト 5.11b/c”をしたかったので、そのまま小屏風へ。
なぜかメンバー全員、小屏風、他の方も何人かおり、満員状態に。
アップは“ブラボー”か“ボーイズマインド”で、と考えていたが、どちらも空いておらず、ヌンチャク掛けがてら、いきなり“ダイアモンドダスト”に取り付いた。

“ダイアモンドダスト”は、一ヶ月前、初めて芹谷に来た時に、一度だけ触ったことがあったが、勿論、全く覚えていない。
テンションを掛けながら、ムーブを確かめた。

この日の“ダイアモンドダスト”は、大人気。
我々メンバーで3人、他にも3人で、6人がトライ。

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“ボーイズマインド 5.11a”トライの谷やん。

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2便出すも、RPならず…残念!

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ビレイ中のリョウさんと、F田さん。

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上機嫌のH井くん。なんかええことあったんかな?

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“ブラボー 5.10a/b”トライのみゆさん。

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そのビレイのH井くんと、見守る谷やん。

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無事にRP。

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次はH井くんが“ブラボー”トライ。

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あっ!その靴は!私が譲ったパイソン!

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その靴で10台は落ちられへんやろ、と散々プレッシャーを掛けたったが…

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フラッギングを決める余裕ぶり。

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見事RP!

昼過ぎ、ようやく順番が回ってきた。
“ダイアモンドダスト”2便目。
落とす気満々だったが、上部核心でフォール。
やはりそんなに甘くはないか…核心部のムーブを確認して降りた。

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リョウさんも“ダイアモンドダスト”トライ。

順番を待っている間、メンバーは次々と大屏風へ移動。
リョウさんとF田さんは小屏風だが、左の“チキンボーン”へ移動。
谷やんにビレイをお願いすると、快く引き受けてくれ、一緒に待ってもらった。
が、なかなか順番が回ってこない…
谷やん、他の課題をやりたかっただろうに、申し訳ないことをした。

15時過ぎ。ようやく回ってきた。“ダイアモンドダスト”3便目。
時間もないし、ラストトライである。

下部は全然覚えてなかった。
かなり適当になってしまった。1便目、2便目と全く違う登りだったことだけは確かだ。
おかげで核心前に、めっさパンプしてしまった。
(イカン…)
その時、K本ちゃんがトライした際、「ココ、すごくレストできるで」と言っていたことを思い出した。
そしてその時、当にその箇所だった。

(ホンマや、レストできる)なんとラッキー。
ビレイヤーの谷やんには申し訳ないが、ゆっくり30、数え、深呼吸を繰り返した。

ここから核心。核心のムーブは覚えている。
が、その上はどうやったっけ?
目を凝らして上を見てみるが、イマイチ思い出せない。
(しゃあない、また現場処理か)

意を決して、レストポイントを出る。
核心突入。
“水が流れるように”をイメージした通り、上手く体が動いた。
核心クリア、(次は?)思い出した、右手ポケット。
ホールドを確認、しかし(ちょっと遠いな?)。
躊躇しているヒマはない。声を上げて右手を伸ばす。
(届いた!)
後はガバ3手で終了点、無事RP!やった!うれし~!

降りる時に確認したが、右手ポケットを取りにいく時の左手サイドカチは、もう一段上だった。
下のホールドだったので、遠かったのは当たり前だ。
必死だったので仕方ないのだが、こういう見落としは反省点。

15時40分、片付けて大屏風へ移動。

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“ダイアモンドダスト”のある壁。去り際に(ありがとう)と声を掛けた。

大屏風に戻ると…

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なんとみゆさんが“バイタルポイント 5.11c/d”にトライしていた。

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テンションを掛けつつも6ピン目まで登ったとのこと。いや、立派。

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H井くんは“ラ・バンバ 5.11a”トライ中。

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チーン…

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秀さんも“ラ・バンバ”。

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K本ちゃん“バイタルポイント”回収便。

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一日、楽しく遊びました。

2016年12月 1日 (木)

“11bc水色V”OS グラビティなんば 16年11/29

しつこい風邪だ。未だ治らず。ティッシュが手放せない。
軽く今まで登った課題の復習でも、とジムへ。
ところが、また新しいルートができていた。

新しいルートは3本。スタートが全て“V”のシール。
見てしまったからには、トライしてまうわな。

ところでこの日、ウチの会員はS橋さんと私の二人だけ。
いつもいっぱいいるのに、珍しいこともあるもんだ。
ちょうどリョウさんが来ていたので、ペアを組んだ。

アップの後、早速ピンクテープから。グレードはついていない。
問題なく登れた。楽しい。11aくらい?

次は11bc、水色テープ。ミンミンさんの課題。
リョウさんはカンタンでしたよ、と言っていたが、11bcだし、入念にオブザベしてトライ。
んん?カンタンだった。面白いルート。問題なくOS。

次は12a、青テープ。ももやんの課題。
やはり難しい。核心でフォール。しかし、いけそう。
ムーブを確認して、2便目。
だが、確認したハズのムーブ、足置きがうまくいかず、手がヨレてテンション。
3便目は最初のデッドで、ホールド取り損ねてフォール。
時間は22時過ぎ、だいぶヨレてしまっていたようだ。


この新しい12a、最初に触った時、(鳳来のドルフィンに似ているな)と思った。
大きなダイナミックムーブ、デッド(ランジ?)が2回。
ドルフィンはデッド3回だし、ホールドを選べば別にデッドもしなくていいのだが。

しかし、(イケる)と思った2便目で登れず、次の便ではヨレてしまっていた。
なんだか、こないだの鳳来でのトライに似ている。

イケる、と思った課題を確実に落とす力。
そして自分のヨレ具合を、客観的に、冷静に、確実に判断すること。
強度の強いムーブが複数出てくる時は、繋げて登ることも視野に入れ、難しいと感じたら、手数を増やしても、負担のかからないムーブを考える。

んー、なんにせよ、力不足。


ペアのリョウさんは、課題の12a黄にトライ。
ほんとにかなり惜しいところまでいってるのだけれど…RPならず。
あ、先日OSし損なった11a黄緑■は、きっちりRPしといた。

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