以前やってたトレーニング。
ジムで11aや11bのルートで四苦八苦していた頃。
ジムの終わる時間、仕上げにいつもやっていたトレーニングを思い出した。
垂壁の5.7~10aを3~5本、登って下るのである。
下りはロワーダウンではなく、クライムダウンである。
今は壁が新しくなって、なくなってしまったが、以前は右から5.7、5.9、5.8、10a、5.9と並んでいた。
このルートを使って、クライミング、クライムダウンするのである。
最初は3本だった。5.8、5.9、10a。
地面に足をつけないで、隣のルートへトラバース、連続で登り下りする。
クライムダウンをする時は、ピンを外しながら下りてくるが、自信のない頃は終了点は外さない。
そうするとトップロープ状態になるので危なくない。
余裕を持ってできるようになると、最初に5.7を加えて4本連続にした。
最後の10aのクライムダウンの時にはかなりパンプしていて、けっこう怖かった。
やってみれば分かるが、クライムダウン時にピンを外すと、下のピンはだいたい足元にある。
これで墜ちたら結構、痛そう。
また、ビレイも手順が逆になり、面倒くさい。
慣れていない人にビレイを頼むと、たぶん頭がこんがらがってるのだろう、ピンを外してもロープはだらんだらん、恐ろしいことこの上ない。
最終的には真ん中にもう一本5.9を加えて5本連続で登り下り。最後は必ず10a。
ほどなく、これも余裕でできるようになる。
このトレーニングは持久力をつけるためにやっていたものだが、やっているうちにもう一つ、スピードも意識するようになった。
クライミングはスピードを競うものではないので、普段あまり意識しない。
だから“早く登ってしまった方がパンプしない”という、かなり簡単なことに気付かないことが多いのである。
早く登ると、ムーブが雑になる。そうすると、負担もかかるし、墜落のリスクも高くなる。
それでも早く登る方を取るか。それとも慎重に登るか。
そういうことを“意識”しながら登ることによって、早く慎重に登れるようになってくるのである。
スピードを意識しなかったら、気付くことすらなかった。
今はもう、このトレーニングはやっていない。
垂壁ではもう、何本登ってもほぼパンプしなくなったのである。
たとえパンプしても、途中でいくらでもレストして回復できる。
そうなるとスピードもへったくれもない。
それにやはり、時間がかかるのでビレイヤーにも気を遣う。
持久力トレはボルダー壁の長物でもできるし。
以前は、ジムで“蛍の光”が流れ出すと、秀さんやイサミンが声を掛けてくれた。
秀さんは「また、やりますか?」と。イサミンは「お、またやる?」てな具合に。
私のめんどくさい練習に付き合ってくれた仲間に感謝。
今はたまに、稲やんがクライムダウンをしているのを目にする。
なかなかジムに来れない彼は、なまった体には良いトレーニングだと分かっているようだ。
あ、私も怪我でずいぶんなまっているだろうから、復帰後にはまたやってみようかな。
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兄やん、毎度っす!
体大丈夫っすか?
自分、ジムでの兄やんのアップダウン見て『理にかなったトレやなあ。』思ってましたけどね・・・
またどっか誘ってくださいませ。
そーそー中の滝、昨年奇数でしたので偶数ヤッテきました。
水量少なかったっす・・・
秋ぐらいに西の滝付き合ってくださいませ!
投稿: 中村 | 2016年6月11日 (土) 17時17分
なかちゃん、久しぶり!コメントありがとう!
体の方はまあ、当分アカンなあ。
中ノ滝、登ってきたん?懐かしいな。
ちゃんと登れた?去年オレ、プルージックでの登り返し、ほんまキツかったんやから(笑)
そうそう、終了点で120のスリング、なかった?
投稿: チョリオ | 2016年6月13日 (月) 17時18分