オーケストラのこと。
だいぶ前の話になるが、つけっ放しのTVから流れてくる音楽にハッとし、そのまま画面に釘付け、聴き入ったことがあった。
流れていた音楽、曲名は“展覧会の絵”。
原作はムソルグスキー、元々ピアノ曲だったのを、オーケストラ用に編曲したのがラベルである。
有名な曲だから、恐らく誰でも耳にしたことがあると思う。
私は1年前まで、アマチュアオーケストラの団員であった。
入団は1992年、23年も続けていた。
去年、前の仕事を辞めると同時に、オーケストラも辞めてしまった。
無職になって甲斐性もないのに、クライミングもオーケストラも、というのはちょっと…というのが理由。
オーケストラでは、テューバという楽器を担当。
ラッパの化け物みたいなやつ。低音の金管楽器である。
以前、ブログでも書いたことがある。
http://plaza.rakuten.co.jp/yunchol/diary/?ctgy=6
この楽器を始めたのが高校の時。吹奏楽部に入部してからだ。
学生の頃は、よく練習した。
どうも私は、一つのことに夢中になるタチで、相当入れ込んでいた。
ちょうど今のクライミングみたいに。
社会人になっても、アマチュアオーケストラに入団して、楽器を続けた。
学生の頃から数えると四半世紀以上。
正直言うとその情熱もかなり薄れてしまい、辞めたことに悔いはない。
ただ、やはり、私の青春は、確かにそこにあったのである。
“展覧会の絵”。
非常に難しい曲で、普段目立たないテューバにもソロがある。
毎日毎日すごく練習したが、本番は緊張し過ぎてまともに吹けず、大失敗。
苦い思い出だが、今となってはいい思い出である。
TVから流れてきた“展覧会の絵”を聴いて、その頃の記憶が溢れでてきた。
音楽を聴いて泣けてきたのは、久しぶりだった。
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リンク先のブログ も拝読させて頂きました
チョリオさんにそんな隠された特技がおありだったとは
(о´∀`о)
マーラーの巨人…良いですねぇ~!
昔、学割でケルン放送楽団の『復活』を聴きに行った時は感動で鳥肌が立った記憶があります
(о´∀`о)
ちなみに僕は合唱やってたので
一万人の第九とか当時は出まくってました~♪
投稿: おあずけZ | 2016年6月 9日 (木) 00時40分
なんだか情感に同調して猛烈に何か伝えたい衝動に駆られていますが同じような経験を探るも見つからず、改めて『ひとつのことに集中する』ということがもたらす効果を考えさせられました。それなりのところでまぁいいか、となる人が多いと思います。そこからさらに深く集中していく粘り、強さ、信念がしっかり据わっていないとできないことですね。きっとご本人は面白いから、で片付けはるでしょうけど〜その面白さを追求するところにも個性があったりして。
そして…読了したブログにまだ先があったのか!と密かに喜びを見出しております。
投稿: miyu | 2016年6月 9日 (木) 08時42分
おあずけZさま、コメントありがとうございます!
マーラー、お好きなんですか!?もしあの音楽が好きなら、おあずけZさま、だいぶ末期症状ですね(笑)
なんといってもキ○ガイ作曲家ですもんね…
私のオーケストラデビューはマーラーの5番でした。
2番、復活も演奏しましたよ!難曲で、これもすごく練習しました。
学生時代、500円で大フィルの演奏会が聴けるチケットがあって、行きまくってました。
第九、ベートーベンは残念ながら、テューバ出番なしですねん…
投稿: チョリオ | 2016年6月 9日 (木) 11時20分
miyuさん、わざわざコメント、ありがとうね!
楽器の練習にしろ、クライミングにしろ、やっていない人から見れば、たぶん異常に見える思う。
どころか、やっている人から見ても、(ようやるわ)思われるくらいやってると思う。
miyuさんの言う通り、「面白いから」なんやけど、やればやるほど、難度が上がるほど、トレーニングは辛く、面白くない。そして最初の頃より結果がついて来ない。
結果、モチベーションが下がって離れていってしまう。結局、自分がどれだけそれが好きなのか、に尽きると思うな~。
クライミングは面白くなくなる前に体が壊れそうや…
>読了したブログにまだ先があったのか
ホント、ありがとね。
投稿: チョリオ | 2016年6月 9日 (木) 11時35分