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2016年5月 8日 (日)

雪彦山地蔵岳正面壁“上昇気流 4p 5.11b”

たにやんと二人で、雪彦山へクライミングに行ってきた。
狙うは、地蔵岳正面壁“上昇気流 4p 5.11b”と三峰南東壁“友人登路 4p 5.11b”。

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前日雨で、岩の乾き具合が心配。
(しかし、多少濡れていようが、気合と根性でなんとかOS)
最近少々低調気味なので、それを払拭、エンジンをかけ直したい。

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東屋からの景色。

まずは地蔵岳正面壁“上昇気流”へ。
ちょっと意気込み過ぎたか、道迷い、30分ほどロス。

8時半、“上昇気流”の取り付きに到着。

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雨は昨日までに止んだが、取り付きはガスの中。真っ白。
岩が乾くはずもない。
ある程度予想はしていたが、想像以上の濡れ具合。
(ビショ濡れやん…)

1P目、5.10b。
しょっぱなから苦戦。
濡れのため使えるホールド、フットスタンスが少なすぎ。
当然スメアも不可。
ピン間隔が短いのが救い。
それでもなんとかフリーで終了点へ。

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1P目終了点。

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終了点から。取り付きにたにやん。

フォローで、たにやんが登ってきた。
こころなしか、顔が青ざめていた。
後で白状したが、内心懸垂で降りることを考えていたらしい。

2P目、10b。
1P目より簡単に思えた。が、ピン間隔がとおい。
掛かりのいいカチには水が溜まり、ガバには泥が詰まっている。
何度もタオルで手を拭きながら、それでもフリーで越える。
22mとどこかに書いてあったが、15m程?

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2P目終了点より。下に1P目終了点の、たにやん。

3P目、5.11b。
いよいよ核心ピッチ。
取り付きにいる時、時間が経って、あわよくば乾くかも?
と、ちょっと期待していたが、やはりズブ濡れ。
それどころか、霧が更に濃くなり、霧雨状態。

出だしから難しい。
3ピン掛けた所で動けなくなった。
壁がカブっているように感じる。

いったんクライムダウンし、ちょっと左から登る。
しかし、こちらでも動けなくなり、ビレイのたにやんに「落ちるぞ!」と叫ぶ。
が、たまたま出した右手が、薄いカチを保持し、なんとか耐える。
(いよいよヤバい…)
「テンション!」と叫びたいのを堪え、もう一手…

フォール。

右足が滑って墜ちた。
(やっぱ、アカンか…)
まあ、九分ダメだろうと思っていたが、それでもOSしたかった。
悔しい思いを鎮めるため、乱れた息を整えるため、暫くぶらさがったまま休む。
気を取り直して登ろうとしたが、思いの外、腕と指が疲労しており、登れず。
ピンにスリングを掛け、足を突っ込んで、次のピンにヌンチャクを掛ける。
A0で乗っ越した辺りも難しそうで、恐らく核心。
たとえフォールした所を越えられたとしても、そこは越えられなかっただろう。

上部はガバが出てきて問題なく終了点へ。
3P目は25mとの情報だったが、こちらも短く思える。20m弱?

終了点は小テラスになっていた。たにやんも登ってきて、小休止。
A0連発のたにやんは、かなりしんどそう。

4P目、5.10a・5.9
情報では15m直上、5.10a、でピッチを切り、次のピッチ、左トラバース28m、5.9、とあった。
繋げて登る。が、それが間違い。
ロープがやたら重たい。
左トラバースでは眼下に景色が広がり、高度感を楽しみながらの快適クライミング、のハズだった。

それどころではない。

眼下の景色どころか、360度真っ白。
ビレイヤーも全然見えない。
ロープが重過ぎて、登れない。
ピンを掛けたら、力いっぱいロープをたぐり寄せる。
ピン間隔が遠いので、かなり多めに。
しかしたぐり寄せたら当然、もしフォールした時、その分墜ちる。
5.9で、これまでに比べたらカンタンとはいえ、濡れた岩は怖い。

ようやく上に頂上らしきところが見え、直上。一番近い木で終了点。ひと安心。

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たにやん、最後のひと踏ん張り。

終了点から地蔵岳の頂上は、すぐそこだった。
頂上着13時40分。ようやく着いた。たにやんと固い握手。

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登攀に5時間10分。
4時間あれば登れるだろう、と考えていたが、まあ、しゃあない。
あれだけ濡れている岩を登ってきたのだから。

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頂上に着いて、ようやく晴れてきた。

当初“友人登路”へ連続登攀の予定だったが、時間がなくなったので、1P目の11bだけ触りに行くことに。
こちらでも少々道に迷い、ようやく三峰南東面へ。

山渓の日本マルチピッチでは、ルートが2つしか書かれていないが、岩場はボルトだらけだった。
目当ての“友人登路”はドコ?と二人で探す。
しかし、そこは流石のたにやん。
スマホで“友人登路”を登っているブログを見つけ、その写真で取り付きを見つけた。

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たにやん、文明の利器を駆使。

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“友人登路”1ピッチ目、早速トライ!

(難…)

何度か試すも、全く歯が立たない。
A0で上にピンにヌンチャクを掛け、トップロープ状態でトライしてもダメ。
そそくさと懸垂で降りてきた。

(11b、恐るべし…)
全然登れそうになかったことにショックを受けると同時に、なにか違和感を感じた。
(さすがにちょっと難しすぎるやろ…それに)
“友人登路”はフリー化、リボルトされたと聞いていたが、2ピン目以降リングボルトとハーケンもどきだった。
岩壁の左を見に行ってみると、それらしいルートを発見。
たにやんも、違う人のブログの写真を見て、「ああ、これが“友人登路”ですわ」。

たにやんは、間違えたことをしきりに謝っていたが、私はむしろホッとした。
(消えたハズのOSチャンスが残っていた)
またここへ、リベンジしに来よう。

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こちらが正真正銘“友人登路”。

16時半、岩場を出て、17時、車を停めた東屋へ。
朝はどんより曇っていたが、夕方は爽やかに晴れて、風が心地良い。

今回は爽快なフリークライミングからはかけ離れた、泥臭いアルパインクライミングだった。
OSできなかったのは悔しいが、それ以上に、あの悪条件の壁を二人で登れたことが嬉しい。
パートナーのたにやん、ありがとう。これに懲りずにまた付き合ってな。

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お土産付き…

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コメント

友人登道は、知り合いのガイドさんが、言ってました。「雪彦山で一番面白いと思います。是非登って下さい。マッキンレー南壁から帰って来なかった木下 誠が初登です。神戸が熱い時代でした‼」って。
まぁ、私は、一生登れんけど、チョリオさんや谷やん、イサミン辺りで頑張って登ってね。

あっ、さっきのコメント、私です。

mayumiさん、コメントありがとうございます!
次行く時は“友人登路”登りたいです。

mayumiさんの最近のガンバリやったら、大丈夫ですよ!
もう少し登れるようになったら、行きましょう!
そん時は是非、私と組んでいただけませんか!?

こんばんわ雪彦山の「友人登路」、私も2013年の4月に夫と登りました。
「友人登路」+「弓型クラック」の8Pで。(晴天で4時間-でした。)
天気の良い日でしたが、風がきつく吹きさらしで夫は手足がつったらしい
ですが、全てMOS、私はアブミ以外の何でもありで。

2010年11月の「温故知新」に始まって、2012年に1本7P、2013年は上記
以外に3本、合計13-14P、2014年に「加古川ルート」他と。
いつも終われば雪彦温泉と「丸亀製麺」のセットで。

今年は、三峰南東壁+不行岳南東壁の「ニッチモ」「サッチモ」7Pを。
今までで一番難しく、私が1P目だけアブミを使ったり、
モタモタして、9時間以上かかりました。
もっとも奮闘的でカンゲキいたしました。
よければ、狙ってください。

Pahottiさま、コメントありがとうございます!
「友人登路」「ニッチモ」「サッチモ」、いずれ登りたいです!
…岩が乾いている時に…

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