山神社2日目 16年4/24
昨日に続き、山神社の岩場へ。
この日は山岳会の登攀訓練で、総勢19人集まった。
ぞろぞろと山神社へ向かう。
南面の10a辺りでアップを済まし、左岩西面へ。
日当たりの良い南面は乾いていたが、日陰の西面は全体的に湿っていた。
(登れるかな?)
とりあえず取り付いてみないことには分からない。
会の殆どの人は、南面でクライミング。
mayumiさん、いきなり10bをMOS!
(昨日から数えて)4本目。
“往生しまっせ 5.11a/b”
上のテラスに行くまでがズブ濡れで恐ろしい。ノーピンやし。
幸いテラスは乾いており、そこから左へトラバース。
ようやく1ピン目。一安心。
トポを見た限りでは、この課題は元々ルートの下でビレイするのが本当のようである。
しかし、今では草木が生い茂り、とても真下ではビレイできない。
ともあれ、ようやく登攀開始。
登り始めて後悔。やはり湿っていた。
岩は緑色で、うっすらコケが付いており、昨夜の雨を含んでいる。
登り初めはガバばっかりだったが、だんだんホールドが悪くなってくる。
下部トラバースのせいで、ロープの流れが悪く、重い。
足が滑りそうで信用できない。
(ああ、シューズ拭きたい…)
右足は拭けたが、左足は拭けない。
それでも、なんとか最終ピンまでたどり着いた。
終了点まで、あと少し。
左手、小さなポケット、人差し指を突っ込んで、右足乗り込む。
右手、目当てのホールドに届くが、想像以上に悪い。
つーか、保持不可。
左に良さそうなホールドが見える。
(しまった、間違えた)
そこからは届かないので、慌てて戻るも、小さなポケットホールドのマッチに苦労する。
左足に置き換え、乗り込む…
乗り込めない。
(滑りそう…)
(やばい…)
ビレイヤーのA阪さんを見る。
遠すぎて、はっきり見えない。
(墜ちる…)
もう、腹を決めて、一か八かで乗り込む!
フォール!!
やっぱり墜ちた。
左のシューズ、拭けんかったしな。
コケが付いて湿った岩。
屈曲して重いロープ。
ビレイヤーが遠くて意思疎通が難しい。
(まるでアルパインやな…)
暫くおいて、2便目で無事、RP。
5本目。
“苦労あるクロアール 5.11b”
さっきの“往生しまっせ”の左隣。西面の端。
また緑色の壁…
同じようにテラスで左トラバース。
1ピン目2ピン目は、ずいぶん古いスリング。
さらにアルパイン風味が増したようだ。
そしてもう、さっきのデジャヴを見ているかのよう。
上部は細かい、滑る、怖い…
しかも、だいぶランナウトしている。
あまりに怖いので、左のルートまでトラバースし、そこのピンに掛ける。
右に戻って、上のピンに掛ける。
そのまま登ってしまいたかったが、ロープが重過ぎる。
仕方ないのでクライムダウン、左トラバースして、左ルートのピンをはずす。
もう完全に、フリークライミングをしている気分ではない。
こんな登攀は二度とゴメンなので、気合を入れて完登。MOS。
あー、怖かった。
6本目。
“播州エレジー 5.11b”
ここも緑色…
ただ、昼になって西壁にも日が差し、気温も上がっている。
登ってみると、ずいぶんマシだ。
快適、とまではいかないが、十分楽しい。
しかし相変わらず、ビレイヤーが見えないのが怖い。
上部で細かいホールドに苦労するが、MOS。
降りてきて分かったが、ビレイヤーのK代さんは、気を利かせて私の見える位置に移動してビレイしてくれていた、とのこと。
また、ロープもK代さんの60mを借りたおかげで、ずいぶん登りやすかった。
(私のロープは50mで一番下まで降りられない。また、クセがついて重く、登りにくい)
7本目。
“晩秋物語 5.11b”
いよいよ西壁最後のイレブン。
ビレイヤーのK代さんに、「さっさと終わらせてくださいね」とプレッシャーをかけられる。
さすがに、この壁にもだいぶ慣れ、余裕がある。
ホールドを探すゆとりもでてきて、いろいろムーブを試したりして楽しむ。
名残惜しいが、終了点。MOS。
最後に“古きを讃えて 5.10c”を登り、終了。
今回、2日間で7本の11a~11bの課題を登り、6本マスターOS、1本RP(2便)。
これで、左岩西壁の課題は全て終わった。
私にしては、かなり上出来だが、勿論私が急に上手くなったワケではなく、グレードがかなり甘いのである。(播州グレードというらしい?)
恐らく、オンサイトでのグレードで、根本的に烏帽子岩や不動岩とは違うみたい。
とはいえ、やはり登れたことは嬉しいし、楽しかった。
左側のアルパインチックなルートも、怖かったが、いい経験になったし、良い思い出だ。
ただ、あまり人気がないようで、登っている人もあまりいないようだ。
これからますます、アルパイン化が進みそうだ。
左岩西壁。登らせてくれてありがとう。
でもたぶん、もう登らんかな…
会の登攀訓練も、つつがなく終了。
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はじめまして、偶然ここにきました。24日は山神社におられたのですね。
私はその日御着に初めて行きました。日当たりよくアプローチも短いのんびりと良い場所に思えました。
ただ前日は雪彦山のマルチで奮闘したためか、御着では5.9を3本登っただけ、13時に帰りました。
しかし23-24日と、内容のあるクライミングツアーとなりました。
投稿: Pahotti | 2016年4月27日 (水) 01時15分
Pahottiさま、こんばんは、はじめまして。コメントありがとうございます!
お隣、御着におられましたか。私も去年行きましたが、いい岩場ですよね。
山神社も御着も、また行ってみたい岩場です。
投稿: チョリオ | 2016年4月27日 (水) 21時14分