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2016年3月の16件の記事

2016年3月30日 (水)

おかえり“ブラックウィング” グラビティなんば 16年3/29

リソールに出していたブラックウィングが2ヶ月ぶりに帰ってきた。
そして私は1週間ぶりのジム。
ぎっくり腰はほとんど治った。

ブラックウィングは外岩での主力なので、ジムでは履かないのだが、久しぶりの履き心地を確かめるため、今日はこれで登りはじめる。
やっぱり、登りやすい。
サイズは本気のドラゴンよりハーフサイズ大きいUS9。
足が痛くなることもない。

アップの後、さっそく緑■12aへ。
今日はこのルートを復習しよう、と決めていた。
が、4便出して、結局登れず…

もくろみでは、1便目でムーブを思い出して、2便目でサクッと、
悪くても3便目で決められるハズ…だったのだが。

はあ、決めたかった。
しかし、核心“ソラマメホールド”でのクリップに手間取り、そのうちソラマメ保持できなくなり、テンション。
4便目はヨレてて核心手前でフォール。

この課題は女子のコンペ課題。
核心“ソラマメ”辺りはかなり窮屈で、私は苦手…

まあ、1週間ぶりやし。
次、がんばろう。

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帰ってきた“ブラックウィング”

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ソールはステルスHFからC4に。なってるはず。
ジムでは全然わからない。
外岩では実感できるのか?

2016年3月28日 (月)

“強さ”とは?~クライミングのこと。4

ぎっくり腰からちょうど一週間。
だいぶ良くなった。明日はジムに行けそう。
一週間レストなんて、いつ振りだろう?たぶん、前のぎっくり腰の時以来やろな。

さて、私はクライミングが強くなりたい、と思っている。
(「分かっとるわ、アホ」と突っ込まれそうやな…)

では、“強い”とは、どういうことだろう?
(こんな抽象的なテーマ、大丈夫か?オレ?)

それが全てではないけれど、私は“強い”ということは“自分の弱さを知ること”だと思う。
これは、クライミングに限ったことではないけれど。

自分の“弱さ”、“弱点”に向きあうには勇気が要る。
クライミングをする人は、大なり小なり見栄っ張りだと思う。
私も自分で、そう思う。
他人に弱い所を見られたくない。墜ちる所を見られたくない、と思うのが普通だと思う。
特に、認めてもらいたい人の前で、それを曝け出すには勇気が要る。
だからと言って、得意なルート、登れそうなルートばかり登っていたのでは、いつまで経っても上手くならない。

敢えて、苦手なルートに挑む。
できそうもないことに、チャレンジしてみる。
ビレイヤーに無様な姿を晒すことになるだろう。
でも、それが強くなる近道だと、私は思う。

ギリギリでRPできそう、とか、
登れて当然、みたいな視線の中でのクライミング、とか、
緊張する場面は、いっぱいある。
その緊張も、自分を強くしてくれるモノだと思う。

別に、道楽でやってるんやし、楽しいことだけでもええやん、とも思う。
そして楽しいことだけやってても、たぶん、下手になることはないとも思う。
でも、(はぁ、このルート、気乗りせんなぁ…)(こんなにヨレてて、このグレードはキツ過ぎちゃうかなぁ…)に、敢えて挑んでみる。

私はまだまだ全然“強く”ないけれど、“強くありたい”と思う。

2016年3月26日 (土)

“5.11c”というグレード。

http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/511a-0a0f.html
の続き。

“5.11a”の目標を達成したら、次は“5.11c”の“壁”が待っている。
「え?11bちゃうの?」と思うだろうが、私の通っているジムの場合、次は“11c”なのである。

というのも、先日書いたように、グラビティなんばには“11a”がいっぱいある。
それに比べて、“11b”は非常に少なく、2本しかない。
(最近、短い垂壁に3本ほど追加されたが、リニューアルされたルートは11bだけに限らず、総じてカンタン過ぎる感じがする。)

いっぱいある“11a”は、甘口から辛口まで揃っていて、それらが登れるようになる頃には、2本の“11b”を登る力は十分、すぐクリアしてしまって“11c”へと進む、というワケ。

ちなみに私の場合、“11a”が全部登れたのが2013年の10月1日、“11b”初RPが12月17日、“11c”初RPが翌年2014年7月15日。
「すぐクリアして」と書いたわりに時間がかかっているが、これには訳がある。
実はこの年、2013年はスキーにドはまりし、11月からスキーに行きまくっていたのである。
おカネがなくなり、半年券が切れた後は、ジムには2週間に1度、という体たらくぶりだったのである。

当時のグラビティも“11b”が少なく、確か3本。
それに比べ“11c”は5本(6本?)あった。
初めて11cが登れた時は、非常に嬉しく、今でもよく覚えている。(↓参照)
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/151115-ebb5.html

1本目の11cが登れても、他の11cは登れない。
11cは手強かった。ホールドも小さいし、間隔も遠い。
1つのムーブが、強烈にしんどかったりもした。
結局全部登れたのは、翌年2015年1月15日。半年かかった。

ちなみに、この11cというグレードまでは、しつこく同じグレードばかりしていた。
登れない11bが1本でもあったら、決して11cを触らなかった、ということ。
今では登れない12aをすっとばして12cを登ったりしている。
どちらがいいとかではないが、一度グレードを上げて登れてしまうと、なかなかグレードを下げることはなくなってしまう。

去年2015年6月18日に、正面壁のリニューアルがあり、思い出のルートは姿を消した。
代わりにまた新たに、5本の11cのルートが引かれた。
だいたい5便以内でクリア。OSできたルートもあった。
初めてRPして1年。力が付いたのか、それともリニューアル前より甘くなったのか。
私には判断できない。

今では、11cを2本連続で登れるようになった。
12台チャレンジの後で登る11aを11cにまで上げたいとも考えている。

あれほど満身の力を込めて登っていたのに、ずいぶん楽に登れたり。
(悪いな~)と思っていたホールドが、幸せに感じられたり。
まあ、たぶん、強くなっているようである。

ところで、外岩での11cRPは、たったの2本。
11a・20本、11b・10本に比べたらエライ少ない。
これは、11cを飛ばして、上のグレードにチャレンジしてしまうから…

11c辺りのグレードを、オンサイトも見据えて、1day・5便以内、というのを目標にするのも、悪くないかもしれない。

2016年3月25日 (金)

ムスコの卒業式

まったく、もう卒業か。
で、来月は中学生か。

早いもんだ。

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2016年3月24日 (木)

“5.11a”というグレード。

イレブンクライマー。
ちょっとカッコいい。
フリークライミングを始めた頃、最初に目標にするのが、“5.11a”というグレードではないだろうか。

私もそうだった。
確か3年前、2013年の4月に初めてジムで“5.11a”が登れ、嬉しかったのを覚えている。
ただし、このルートはかなり甘い設定で、他の11aが登れるようになるまでに半年かかった。

以前にも書いたが、私は初めて11aが登れたのをきっかけに、ジムの半年券を購入し、本格的にフリークライミングにのめり込んだ。
当時、ジム、グラビティなんばには12本(トップロープ含む)の“11a”があった。
他のグレードに比べてかなり多い。
やはり“人気の”グレードなんだと思う。

3年経って、ずいぶん様変わりしたが、それでもまだ当時のルートが4本、残っている。
トップロープ壁、青色、スローパー課題。
青カブリ壁右、オレンジ。
凹角、黄色。
ルーフ、赤(現在11ab)。

半年券を買った時、これらのルートを含めた11a12本を、期間内で全部登る、というのが目標だった。
ひどいぎっくり腰になり、かなり危なかったが、なんとか期間内に全部登り終えることができた。

一番苦労したのは、今も残っている、凹角の黄色ルート。
墜ちると右に振られ、怖い。ビレイヤーもビビる。

確か期間の切れる3日ほど前に2本、新しく11aができたのを覚えている。
そのうちの1本は今も残る、青カブリ壁のオレンジ。
(ありゃぁ、目標達成難しいなぁ)思ったけど、
半年券、最後の1日で新しいルートを含む3本をOS、RPできた。
かなり嬉しかった。

ジムでの11aの思い出に比べ、外岩での11aの思い出は、意外と薄い。
初イレブンは、烏帽子岩の“ジャスティス”。
ジムから遅れること1年、2014年7月。
このジャスティスが登れた3日後、ジムで初めて11cをRP。
外岩とジムでは、ずいぶんギャップがあった。

今は、というと、ジムの11aは、本気トライ後の2本目に登る。
必ずパンプした状態で登る。そして、敢えて、オブザベをしない。
これは持久力のトレーニングに加え、外岩でのイレブン台オンサイトのためのトレーニングでもある。

ジムでの11aのOSは当たり前だが、外岩でのOSは、かなり難しい。
ジムと違って、オブザベはもちろん、入念にするが、大体その通りにはいかない。
ホールドは触ってみるまで、利き方が分からないし、登ってみないと見えないホールドもいっぱいある。
だから大抵、OS時は、キョロキョロしながら登る。
レストポイントを覚えておいて、アカン思ったら、そこまでクライムダウンする。
大変だ。

最近は外岩11台も、だいぶオンサイトできるようになってきた。
ジムでのトレーニングの成果なのかもしれない。

今ちょうど山岳会の後輩、たにやんがジムで11aをどんどんRPしている。
人が登っていると、自分もそのルートを登りたくなる。
以前は(どうせトレーニング)と思ってテキトーに登ってる感があったが、ちょっと考えて登るようになった。
何度も登ったルートでも、楽なムーブ、新しい発見が、たまにある。

クライミングは、奥が深い。

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2016年3月23日 (水)

“Morisama5.12a/b”RP 備中長屋坂 16年3/21

備中3日目。

長屋坂は、昨日ほどの混雑はなかった。
いい天気。暑くもなく寒くもない、春らしい気候。クライミング日和。
この日は、イサミン、K本ちゃん、アキトくんに、Y村くん、I村さんと私の6人。
山岳会の人達は、昨日に引き続きリバーパークへ行った模様。

“ザグ”でアップ後、“Morisama”1便目。
下部核心を抜け、レスト後、上部核心でフォール。
やはり確率が悪い。

ちょっとまた探っているうちに、突然閃いた。
試してみると、
(イケる!)
少し、光が見えた。

核心後のガバ地帯。
前日までは右が濡れていたので、左側を登っていたのに、この日は左が染み出していた。
(なんでやねん)
試しに足を乗せてみると、ツルツル滑る。とても登れたものではない。
右側を登るルートで、ホールドに目星を付け、降りてきた。

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長屋坂、快晴。

2便目。
上部核心はさっき思いついたムーブでクリア。
あまりヨレてなかったので、“イケる!”と思ったが、最終ピン手前で迷ってるうちにパンプしきってフォール。
昨日と今日とでは、ルートが変わっていているので、焦ると混乱してしまった。
直上するのに、左に見覚えのあるホールドがあり、それを取りに行ってしまったのである。(昨日まではそのホールドを使っていた)
あー、悔しい。惜しかった!

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Y村くんも“Morisama”

3便目。
間違いさえしなければ、RPできそう。
そんな想いがあった。
たぶん、緊張していたと思う。
ロープを結びながら、靴を履きながら、意識して深呼吸ばかりしていた。

ビレイヤーのK本ちゃんが、
「アカンかっても、あと2便出せるよ」
と声を掛けてくれた。
(それもそやな)
すごく気が楽になった。
安全確認の後、
「核心後のレスト、5分でも10分でも遠慮なく」
という言葉に笑って応えたつもりだったが、笑顔になっていたかどうか。

さて。
いい天気。
緊張してるけど、それも含めて、楽しもう。

最初の核心。
難なく超える。
もう、あまり“核心”ではなくなってきた。

ガバを掴んで、次の核心前で大レスト。
チョークにまみれたガバを両手で持って、腕を伸ばし、腰を沈める。

「ぐき」
(あ)
しまった。ぎっくり腰だ。

実は、朝から腰に違和感があった。
が、まさかここでくるとは。

ここで頭をよぎったことは、
(この便で落とさないとRPはない)
ということだった。
降りようとは、全然考えなかった。

上部核心。
右足ハイステップ後、右手縦カチ。
止まった。クリップ。

3手ガバで繋ぎ、クリップ。
腰はなんとなくフワフワして頼りない感じだが、痛みはない。
それよりパンプしないうちに登らんと。

覚えたての手順でどんどん高度を稼ぐ。
ホールドはいいけど、どんどんヨレてくる。
さっき左に行こうとして間違えた箇所。
思い切り伸び上がって、直上、ガバを掴む。クリップ。最終ピンだ。

息が上がる。喉がカラカラ。
左の遠いカチ。
左手で保持、右手を寄せてマッチ。
体重移動。
体が言うことをきかない。
声を出して気合を入れるが、喉が渇いて出たのかどうか。

さらに左へ体重移動。
マッチした右手が外れそう。
体が剥がれる前に、なんとか左手で次のホールドを掴んだ。

そこからすぐ上が終了点。
ロープを掛けた途端、嬉しさが込み上げてきた。
「おっしゃぁー!」
声を上げた。

大声を出したつもりだが、本当に出ていたのか。
声が出ない。
荒い息を吐き、唾を二、三度飲み込んで、喉を潤した。
下に向かって「テンション!」と声を掛けるのに、たっぷり10秒以上かかった。
「他に誰か登りますか?」と訊くのに、さらに時間がかかった。

“Morisama”のトライは、今までで最高のクライミングだった。
全てを出し切った。
腕はパンパンにパンプし、指は震えて伸ばすことも握ることもできなくなっていた。
喉は渇き過ぎて、熱い呼吸をする度、ひりひりした。

下に降りると、みんな祝福してくれた。
ありがたい気持ちでいっぱいだったが、私は立つのも覚束なかった。
ロープを解き、ハーネスを外す。言うことをきかない指がもどかしい。
いつも持ち歩いている腰痛用の塗り薬とシップを、アキトくんに頼んで貼ってもらった。
I村さんは、飲み薬をくれた。コルセットを絞め、これで万全。
のはずだったが、時間とともに、痛みはどんどんひどくなっていった。

ぎっくり腰とは長い付き合いである。
なった場合の対処法も心得ている。
薬を塗って、コルセットを絞めて、なるべく動かさないこと。
なのだが、なにしろ今回は、なった直後に激しい運動をしてしまっている。
通常なら、痛くて動けないのだろうが、恐らくまた、脳内麻薬が出まくっていたのであろう。
登っている最中、痛みは全然感じなかった。
ああ、かなり傷めてしまったようだ。
RPは嬉しいが、高い代償を支払うことになった。

この後、クライミングはもちろん、ビレイもできなくなった。
それどころか、歩くのもやっとだった。
よぼよぼ歩いていると、人とすれ違う度「大丈夫ですか?」と声を掛けられた。

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イサミン“女王様”。全然アカン感じ。

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それを、あーだこーだ言う二人。

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K本ちゃん“女王様”。だいぶ精度が上がってきた。もうひとふんばり。

RP後、私は当にフヌケだった。
ぽかぽか陽気の中、ボーっと他の人のクライミングを眺めて過ごした。

山岳会の人達のクライミングが終わったらしく、A坂さんとN澤さんが長屋坂へやってきた。
他の人は帰ったらしい。
二人ともクライミングはしないらしく、見学者が3人に増えた。

夕方、アキトくんの“ストライクバック11b/c”ラストトライ。

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見事RP!
さすがに地力がある。強いわ。

クライミングを終え、みんなで夕食。後、解散。
私はA坂さんの車に乗せてもらった。
普段なら運転するが、今回は後部座席を占領して横にならせてもらった。
そればかりか、A坂さん、遠回りして自宅まで送って下さった。
これには心底、助かった。ありがとうございました。

翌日。仕事。
クソ重い機械やボンベを持って、小学校の階段を、5階まで4往復。
気が遠くなりかけたが、“Morisama”のしんどさを思い出したら頑張れた。

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“Morisama”のメモ。黒字は去年10月に書いたもの。
赤字は今回修正した部分。ほとんど変わっている。

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払った代償はデカい…

2016年3月22日 (火)

備中長屋坂 16年3/19・20

3連休、備中にクライミングに行ってきた。
今回の狙いは、長屋坂の“Morisama 5.12a/b”。
実は前回、去年の10月に初めてトライし、いい感触を掴んだまま、宿題になっていた。

初日の19日、イサミン、K本ちゃん、S橋さん、アキトくんと備中へ。
当初、到着が昼過ぎになるので、この日は羽山エリアをちょこっとだけ触ってみる、という予定だった。
しかし羽山は、前日の雨でビショ濡れ…到底登れたものではなかった。

予定を変更し、長屋坂へ。
到着した時は、すでに15時頃だった。

“ザグ5.9”でアップ、だが、これも濡れており、いきなりテンション。
次に目的の“Morisama”に取り付く。
ちょうどトライ中の若者2人がいて、快くヌンチャクを貸してくれた。

実は前回来た時に、ホールドやムーブをメモしておいた。
とりあえず、そのムーブの確認。

(アレ?)
全然できない。
2つある核心の1つ目。
何度かホールドを探ったり、ムーブを起こしたりするが、できない。

できないまま、2つ目の核心へ。
こちらもできない。
つーか、自分で書いたメモが解読できない。

前回掴んだ好感触は消え、ちょっと心が暗くなった。
(まあ、明日から2日間、ゆっくりやるか)
この日のクライミングはこれで終了。

みんなでスーパーへ買出しに行き、宿へ戻った。
今回の宿は、新しい杉田ハウス、“クライマーズハウスくろどり”である。
初めて泊まったが、とても良かった。

さて、夜は鍋&宴会!
私は酒は呑まないが、宴会は大好きである。

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めちゃ楽しかった。寝たのは0時頃。

翌、20日。備中2日目。
9時頃長屋坂に着くと、すでに岩場は人でいっぱいだった。
我々の後からも、どんどん人が増える。
しかも、落石や染み出しで登れないルートも多く、一本のルートに人が集中した。

後から来たY村くん・I村さんと、イサミン、S橋さん、アキトくんは長屋坂を諦め、他のエリアへ行ってしまった。
残ったのは、“女王様5.12b”狙いのK本ちゃんと、私だけ。

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混雑の長屋坂。

昨日の若者2人も来ており、ヌンチャクを借りて早速“Morisama”トライ。
下部核心がやはりできない。
いろいろ試している時に、下からI原先生がヒントを授けてくれた。
やってみると、格段に確率が上がった。
I原先生、ありがとうございます!

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K本ちゃんとI原先生。
I原先生は私が四苦八苦している“Morisama”を、いとも軽がる登っておられた。
すごい!当に「老いて益々盛ん」!

上部核心も、前回のムーブができないので、最初からあれこれ試してみる。
結果、新たなホールドを使ったり、前回使っていたホールドを使わなくなったり。
だいたい固めて、その上へ。

上部核心の上はいいホールドも多く、そこだけだったら10台後半か、せいぜい11aくらい。
だが、上手くセーブした登りでないと、私はもたない。
右側が染み出しで濡れており、左側を登るルートで、だいたい目星をつけた。

この日、あと2便、計3便出したが、結局登れなかった。
上部核心の確率が悪い。
それと、核心後も、できるだけホールドを覚えておかないと。

一緒にトライしていた若者の一人は早々にRPを決め、夕方、もう一人の若者の最終トライ。
彼はケアレスミスを連発していたし、ムーブも固まっていない様子だったので、内心登れないだろうな、と思っていた。
むりやり、ガシガシ登っていく姿は、ハッキリ言って不恰好だった。
が、根性剥き出しのその姿に、私は感動を覚えた。
すごい登りだった。
彼は完登した。
降りてきた彼は、疲れ果てていたが、私の「おめでとう」の言葉に、最高の笑顔で返してくれた。

長屋坂を後にし、K本ちゃんと私が宿に戻ると、ほどなく山岳会の仲間達が買出しから帰ってきた。
彼らは20日からの参加で、この日はリバーパークエリアに行ってきたらしい。
メンバーはmayumiさん、A坂さん、N澤さん、O村さん、たにやん。

イサミン達も戻ってきて、総勢11人!(S橋さんは帰宅)
イサミン達はレイクビューエリアに行ってきたらしく、
アキトくんが「全員RPしてきましたよ!RP祭りですわ!」
と報告してくれた。

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この夜も、もちろん宴会。

2016年3月18日 (金)

グラビティなんば 16年3/17

引き続き、“ドラゴン”で登る。慣らし履き。

前回登れなかった12b緑×。2便目で再登。

12c黄。3便目で再登。
1便目で思い出して、2便目で決めたかったけど、終了点が掴めずフォール。
3便目はかなりヨレていたけど、よく登れた。

調子に乗って宿題の12c水色も触るが、全然ダメだった。
ま、ヨレてやる課題じゃないな。

最近、12台はホント登れなかったけど、靴のせい?
“ドラゴン”だと調子いい。
でも、もったいないから、来週からはまた“パイソン”やけどな。

他には、カブリ壁の11aオレンジ、垂壁11b黄、11b緑、11ab黄緑、11aオレンジ、ルーフ11ab赤、凹角11a黄…

12台チャレンジ後の2本目で。
いつもなら、2本目も正面壁だが、“ドラゴン”でいろいろ登りたかったし。
それに正面壁以外のルートも、たまには登っとかんとな。

2016年3月16日 (水)

ファイブテン“ドラゴン” 16年3/15

間に合った。
昨日、取り寄せを頼んでいたシューズが届いた。
当初、店に届くのは20日過ぎ、と言われていたので、諦めていた。

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ファイブテン“ドラゴン”。
早速、ジムで慣らし履き。
ジムで履くのはもったいないけど、備中行きが週末に迫っている。

やっぱり、登りやすい。
さすがに足痛いけど、ずっと外岩では“ドラゴン”か“ブラックウィング”を履いていたので、たぶん足の形が“ドラゴンラスト”になってるみたい?
そういや、以前は親指より人差し指の方が長かったのに、いつの間にか同じ長さやし、薬指や小指は、えらく内側に曲がってるし…

グラビティ。
いきなり5.11c、2本連続。
赤×と青■。
いける、いける。

5.12a青。
前は全然やったけど、2便で再登。

5.12b緑×。
これは2便出したけど、再登ならず。
でも前よりだいぶ楽。

やっぱ“ドラゴン”やなぁ。
でも、慣らし終わったら、ジムでは使わんけど。

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インスティンクトEU39.5 US7、ドラゴンEU41.5 US8.5。
でも、インスティンクトとだいたい同じサイズ感。

2016年3月14日 (月)

スカルパ“インスティンクト” 16年3/14

ずっと軟らかいシューズを履いていた。
でも別に、軟らかいシューズが好き、ということではない。

クライミングを始めた頃、ジムでよく足を滑らせていた。
そんな折に、ジムで、ファイブテンシューズ試し履きできる機会があり、
その時“Jet7”のフリクションの良さに驚いた。
Jet7のソールは当時最高と言われていた“ステルスHF”。

ステルスソールでないと…と思い込んでいる私は、多少(だいぶ)作りが悪くても、ファイブテンのシューズ、つまり柔らかいシューズを履いていたのである。

硬いシューズを初めて履いたのは、去年の年末。
駒形岩に行った時、クライミングシューズを忘れ、秀さんの“ミウラー”を借りて登った。
大きめサイズだったにも関わらず、すごく登り易く、足が楽だった。

別にステルスソールじゃなくてもええんちゃうん?
それどころか、硬いソールの方が乗り込みが楽かも?

そんなワケで、皆が絶賛する名シューズ、“ミウラー”を入手。
オークションで3千いくらか、という格安だったが、サイズ選びに失敗…
届いたシューズは、だいぶブカブカだった。
試し履きもしてたんやが、けっこう伸びるんやな…

“ミウラー”のような硬いシューズに未練はあるけれど、そんなにいろいろ買うほど、お金に余裕はない。
酷使した“ドラゴン”をリソールに出した際、新しく買ったシューズも、また“ドラゴン”。
なんだかんだ言っても、不動岩で11台をRPできたのは、この靴のおかげだと思っている。

ちなみに、最初にも書いたが、私が“ドラゴン”を選ぶのは、ステルスHFソールだからである。
この靴の、本当の活かし所は強傾斜。らしいが、私はジムでも殆どやらない。
性能を活かしてやれなくてスマン、“ドラゴン”。

そして先日、スカルパのシューズがお買い得値になっているのを知った。
ドラゴンを買ったばかりなのに、(ちょっとだけ)と、いろいろ試し履きをしてみた。
やはり、さすがは靴メーカーの老舗、スカルパ。
アメリカの雑なメーカーとは違う。(世話になってんねんけどな)
しっくりくる履き心地、しっかりした硬めのソール。

(欲しい…!)
おしゃれには無頓着で、服や靴など、安けりゃ何でもええ、という考えの私だが、
その赤い靴、インスティンクトには(カッチョエエ)一目惚れしてしまった。
衝動買い。
珍しい。この私が。前の衝動買いが、一体いつだったのか思い出せない。
高い買い物には慎重なのだが。

早速、ジムで履いてみた。
結構、滑る。(ありゃぁ)
早くも衝動買いを後悔していた。

後悔していてもしょうがない。
買ってしまったものは使わないと。
土日の不動岩は、ずっとこのインスティンクトで登った。
つーか、今外で使える靴は、コレしかない。(新しく買ったドラゴンは取り寄せ中)

結果は昨日・一昨日書いた通り。
“外岩で絶大の信頼感”“高いエッジング性能”
といった、硬いクライミングシューズのレビューでよく見る言葉を、そのまま実感できた気がする。
(なるほど、エッジングってのはこういうことか)と、おぼろげに納得できた。
今まではスラブ、例えば“ワンマンショー”の下部の、小さなフットホールドに乗り込む時、足の指でギュッと掴むように、何と言うか…押さえ付けるようにしていた。
が、インスティンクトだったら、そのままグッと乗り込める。楽チン。

と言っても、まだ2日しか使っていないので、期待し過ぎはよくないな。
長く、大事に使っていこう。

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左“ミウラー”、右“インスティンクト”

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“ミウラー”だいぶデカい…

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右、ジムでの主力“パイソン”
サイズ感は大体同じだが、インスティンクト39.5に対してパイソン38。

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左“ミウラー”39、右“ブラックウィング”44.5。
サイズ感、大体同じ。どうなってんねん?

クライミングシューズはやっぱり履いてから買わんとな。

2016年3月13日 (日)

“3勝2敗”不動シアター 例会 16年3/13

フリークライミングにおいて、私が一番重要視しているのは、“オンサイト”である。
もちろん、できそうもない課題を何度もチャレンジを繰り返し、ついにレッドポイントする。
そりゃ、嬉しい。
だが、オンサイトチャレンジは、一回こっきり。その緊張感は、別格である。

クライミングを始めた頃、一冊の本を買った。
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憧れの平山ユージさん。実は同じ年。
その中に書かれていた、オンサイトの説明。
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“人生でただ一度”というフレーズが、もう、胸にギュンときた。

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ユージさんのサインまでもらってるし。

前置きが長くなってしまった。
さて、本日は山岳会の例会。
不動岩、といっても、いつもの正面壁ではなく、シアターである。

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まず、ヌンチャク掛けがてら“いんちきカンテ5.6”でアップ、その後早速イレブンに取り付く。

“ずっこけぽんた 5.11a”。

壁の右隅。前傾している箇所を乗っ越すのが核心。
無事、完登。

登ってて、核心前のテラスで気付いたが、この課題は触ったことがある。
帰宅して調べてみると、去年の夏にトライしていた。
その時は無職で、毎日クライマーだった。
確か連続8日目辺りで、全く登れなかった。

全然覚えてなかったので、MOSみたいなもんだが、2便目なんでRP。
この時、ちょっと肩を痛めた。
あまり身体がほぐれていないのに、いきなりフルパワーで引付けをしたためだと思う。
もう一本くらいアップしとけば良かった。

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会の仲間も、いろんなルートで果敢にチャレンジ。

“ドレミファドン 5.11a”。

次の課題。最初に登った“いんちきカンテ5.6”の隣にある。
先ほどのカブリのダイナミック系と違い、フェースのバランス系ルート。
割と簡単に登れそう、と考えていたが、思いの外ホールドが悪く、あえなくフォール。
ぶらさがって何度かムーブを探っていたが、足が痛くて解決前に下りた。
新しいインスティンクトは、昨日の正面壁に続いてシアターでも大活躍だが、痛すぎて長時間履いていられない。

“春一番 5.11b”。

ヌンチャク掛けのために、5.8を一本挟み、その後トライ。
これもフェース。ホールド薄い。
もう少し、あと1手耐えたらフェースを越えられる、というところで行き詰まり、フォール。
ああ…悔しい。
もう少しでクリアできそうなので、ムーブを探りたいけど、つま先が痛すぎて何も考えられない。
A0で大急ぎで登り、ロワーダウン。

もう一度“春一番”をチャレンジしたかったけど、先ほどの5.8ルートが大人気で、当分登れそうにない。(下部アプローチがかぶっている)

“私の彼は左利き 5.11a”

壁の右、先ほどの“ずっこけぽんた”の左隣。
このルートも前傾部を乗っ越すのが核心。
核心手前まで3手ほど進んだところで手詰まりになり、慌ててクライムダウン。
改めてオブザベし、気合一発、無事MOS。

登っている最中、下界で救急車のサイレンがけたたましく鳴っていた。
ロワーダウン中には頭上でヘリが旋回、爆音でビレイヤーのA阪さんとのやりとりが全く聞こえなかった。
後で判ったが、どうも東稜辺りのアルパインルートで事故があったらしい。

クライミングをしていると、時間が経つのが早いもので、もう3時過ぎ、そろそろラスト1本とのこと。
登れなかった“春一番”に再挑戦したかったが、違うルートを登ることにした。

“ルートココ5.11b/c”。

シアターには、5本のイレブンがあり、既に4本チャレンジしている。
じゃあ、残さず全部やってみよう、と考えたのである。

とはいうものの、“ルートココ”はフェースのルート。
登った4本の内、登れた2本はどちらも前傾ダイナミック系ルートで、フェースバランス系ルートの2本はどちらも登れていない。
しかも、“5.11b/c”というグレードはシアター最難、下から見てものっぺりしており、いかにも難しそうである。

登ってみると、やっぱり悪く、薄いカチか、丸いカチしかなかった。
しかし、それでも順調に高度を稼ぐ。新しい靴のおかげ?足の安定感が、今までになく抜群。

のっぺりフェースの上部、ピンの右に水平クラックが見える。明らかに掛かりが良さそう。
悪いホールドで繋ぎたいが、繋がらない。もう墜ちそう…

イチかバチかで右手を思い切り伸ばし、一気に取りに行く。
(掛かった!)
しかし、パッツンぱっつん。左足は粒みたいなとこに乗ってる。バランスが悪く、体が回転しそう。
右足を思い切り右へ張り出すと、なんとか耐えれた。
下から見たら、さぞ滑稽な体勢だったろうと思う。

左手でなんとかクリップ。力を振り絞ってフェースの上部へ。
上は立てるくらいのテラスになっている。
(もうちょっとで休める!)
手を出す。スローパー。(あかん)もう一手出す。またスローパー。
(なんでやねん!ここは普通ガバやろ!)
スローパーでもガビガビでフリクションが良かったので、なんとか無理矢理引き付けてテラスまで上がり、一安心。

ここから上は簡単。
だが、ピンが見当たらない。
簡単、と言ってもガバガバではなく、掛かりはいいけど、スローパー。
しかも腕はヨレヨレ。
推定5級くらい。ホールドを見落としてるかも?
分らないが、5メートルほどランナウトした。
恐怖からか、疲れからか、涙目になっているのが分かる。
ビレイしているmayumiさんは、ヒヤヒヤだったろう。

もう、ガムシャラに攀じり、ようやく目の前に終了点。
無事MOS!
やったー!

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怖い思いしたので、ちょっとフケたか?

シアターのイレブン5本登って、3勝2敗。
私にしては上出来、特に11bcのマスターオンサイトは出来過ぎである。
昨日今日で5本のイレブン、しかも全てマスターでのOS・RP。
最近ジムでは停滞気味だが、外岩では絶好調?

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会のみんなも、よく登りました。これからが楽しみ!

“チエちゃんのお尻5.11a”“金太郎飴5.11a”MOS 不動岩 16年3/12

今日も不動岩正面壁へ。
メンバーはイサミン、Y村くん、I村さん、アキトくん。
それにリョウさん、アリさんが後で参加。

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Y村くん、“ミートアンドポテト”でアップ。

“ミートアンドポテト”でアップ後、アキトくんのヌンチャクを借りて“タイコ”ヘ。
今日の目標は、“ペガサス”“タイコ”“小熊物語”“ワンマンショー”の再登。
同じ身長のアキトくんに手本を見せてやるつもりが、タイコ手前で早くもフォール…はぁ…
上でもテンションかけてしまうグダグダぶりを披露。
ま、感じは思い出せた。次。

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アリさんも“タイコ”に挑戦。
分る人には解る、アリさんの驚きのリーチ!

次はイサミンのヌンチャク借りて“小熊物語”をしようと考えていたが、
リョウさんが左のミュージックフェイスを登っているのを見て、
(そういえば…)
この辺りにもイレブンあったな?

トポを見ると、“リトルボーイ”の右隣に“チエちゃんのお尻5.11a”が。
今日は空いているし、絶好のチャンスでは!?

ハング上部のピンが見えないが、とりあえず登ってみることに。
下部スラブがかなりいやらしい。なんとか耐えて、ハングへ。
ホールドはいいけど、ピンが相変わらず見えない。
乗っ越して2手ほど進んでもピンが見えないので、左の“リトルボーイ”のピンに掛ける。
この、かなり遠い左に掛ける時が、一番怖かった。
結構ランナウトしていただろうから、ビレイヤーのリョウさんも怖かったと思う。
無事、完登。MOS。
降りる時にピンを探したが、やはり見つからず。

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本日、正面壁は我々だけの貸切!

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暑くも寒くもない、程よい気候。絶好のクライミング日和!

次に、もう一本の11a、“金太郎飴5.11a”に挑戦。
2ピン目まで隣の“ペガサス”と共用、そこから右へ分かれる。

下部アプローチ部分を終え、レストしながらオブザベ。薄かぶりだ。
かぶり部分は“チエちゃんのお尻”よりホールドが悪そうだが、チョーク痕が残っていて、目星がつく。
頭の中でだいたい組み立て、いざ!

そこそこいいカチをつないで、右でガバ。ああ、幸せ。
左手、まあまあのカチ。左上にピンが見えていて、そのすぐ左にガバがある。
それを左手で取ってクリップ、なのだろうが、左手が出せない。
右手を左に移したいが、あまりの幸せホールドで離せない。
(うお?動けなくなった…?)
パンプしてきた。(まずい)(今墜ちたら、かなり痛そう)
クライムダウン。何をどうしたのか、全く覚えていないが、レストポイントまで降りてきた。

改めてムーブを組み立て、再び、いざ!
今度はクリップするガバを左手で取れた。
しかし、このホールド右に傾いたら効くのだが、クリップする時のバランスがあまりよくない。
(ここで墜ちたら、けっこうヤバイ)必死だった。

そこから終了点までランナウトするが、ホールドは悪くなかった。
が、ヨレた身にはかなりキツい、声を張り上げ、なんとか完登。
本日2本目の11a、MOS。

この後、当初の目標、“小熊物語”と“ワンマンショー”を登ったが、それぞれ2テン。
忘れ過ぎ。自分の記憶力のなさにあきれるばかり。

しかし、収穫はあった。
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本日デビューのスカルパ“インスティンクト”
気持ち悪いスラブで、抜群の安定感。

ずっと柔らかいシューズで、硬い靴は初めて。
先週までは、使い込んでぐにゃぐにゃのドラゴン、穴あき寸前のソール厚0.5mm(推定)。
ステルスHF→ビブラムエッジという対極。

“小熊物語”のスラブではいつものように(?)3ピン目辺りでホールド迷ったが、
ホールドを保持せず、手は壁に添えるだけでも楽に登れた。
しかし、靴がまだまだ馴染んでおらず、痛過ぎてレストできないのが難点。

陽が傾き、冷えてきた。
そろそろ最終便。
イサミン、“小熊物語”。もうだいぶ以前より“惜しい”、から進展がない。

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もう、墜ちれんで。

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見事(ようやく)RP!

続いて、アキトくん、“タイコ”最終便。

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核心部。力が入る。

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やりよった!見事RP!

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気合のクライミング、いいもん見せてもろた。

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二人とも、今宵の酒の味は格別?

2016年3月10日 (木)

シューズ試し履き グラビティなんば 16年3/8

不動通いでソールがペラペラになったドラゴンを、リソールに出した。
先月にブラックウィングもリソールに出しているので、外岩用のシューズがなくなってしまった。
ヤフオクで買ったミウラーが、外岩用主力になるはずだったのだが…でか過ぎ…
またも安物買いのなんとやら、か。

以前から気になっているハイアングルが、グラビティで試し履きできる。
他に、チーム5.10とソリューション。
ただし、800円。高いけれど、クライミングシューズ1割引き券がもらえる。
どうせ1足買わんといかんのだから、結局お得になる。

早速、ハイアングルを借りて登ってみる。
フツーに登れる。登りにくいこともないけど、(スゲー!)と思うこともない。

今度はチーム5.10を借りて登ってみる。
ドラゴンラストなので、仮想ドラゴン、ということで。
フツーに登れる。ハイアングルに比べて足痛い。それくらい。

最後にソリューションを借りる。
フツーだ。折角なんで、ルーフで足を引っ掛けてみる。(私はほとんどヒールフックを使わない)引っ掛けやすい。まあ、それくらい。

結果。
外岩で使いたい靴を、いくらジムで試しても、あまり意味がない気がする。
“ワンマンショー”の下部スラブとかで試してみたいな…

2016年3月 7日 (月)

不動岩正面壁のこと 16年3/7

あー、体痛い。
昨日“たんつぼ小僧”やったからや。
原因は絶対、アレのせい。
最近はクライミングで筋肉痛なんて、ほとんどならない。
アレは一応、リードやけど、超ボルダーチックやもん。
まあ、楽しかったけど。

さて、昨日“ワンマンショー”をRPし、目下の目標を達成した。
“ペガサス 5.11a”
“タイコ 5.11c”
“小熊物語 5.11d”
“ワンマンショー 5.11d”
この、4本のイレブンをRPすること。
が、目標だった。

去年の年末、12月23日に初めて正面壁を訪れた。
同29日に“ペガサス”をRPして以来、他の岩場には目もくれず、ずっとこの正面壁に通った。
正直言うと、ホントは別の岩場も行きたかったが、転職したてでお金がなかった、というのがホンネだ。
不動なら、原付でも行ける。(できればもう、あんまりやりたくないけど…)

ちなみに、“ペガサス”は5便、“タイコ”は22便、“小熊物語”は6便、“ワンマンショー”は15便かかった。
できれば、全ルート、せめて半分くらいの便数で登れたらよかったんやが…特に“タイコ”はてこずった…

でも“タイコ”は、てこずった分、思い入れも深いし、よく覚えている。
RPした人に訊いてみると、だいたい“タイコ”が一番「しんどい」と言う。
しかし、現時点の私にとって“タイコ”が一番、力を抜いて登れるルートなのである。

“ペガサス”と“小熊物語”は、便数が少なく(と言っても5、6便かかってるのだが…)、
割と簡単に落とせたのだが、記憶が薄い。
昨日“小熊物語”を登ってみたが、ものの見事に忘れてしまっていた。つくづく頭が悪い。
今度行った時は“ペガサス”をやってみようと思っているが、きっとグダグダに違いない。

“ワンマンショー”は、一番楽しかった。
ダイナミックなムーブが続くルートで、“これぞフリークライミング!”って感じ。
中継ホールドを飛ばしたりして、余計にダイナミックになり、しんどくなってしまった。
省エネムーブに組み立て直そうか、とも何度か考えたけど、
今となっては、自分で考えたムーブでRPできて良かったと思っている。
(まあ、15便もかかってしまったけどな…)

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ありがとう。これからもよろしく。

2016年3月 6日 (日)

“ワンマンショー5.11d”RP 不動岩 16年3/5・6

(もってくれよ、ドラゴン)
私は、ソールに付いた土を落としながら、愛用のシューズに話しかけた。

イメージばっちり、気合も十分。
(絶対、落とす。)
登り始めた。

遡って昨日、3月5日。
不動岩正面壁、メンバーは山秀さん、K本ちゃん、Y村くん、I村さん、アキトくん、そしてM西くん。
M西くんは、約半年ぶりの参戦だ。

初夏のような陽気だった。
“ワンマンショー”4便。登れなかった。
最終の4便目は、取れたと思ったカチが滑り、まさかのフォール。
ヨレも少なく、決めておきたかった。

登れたはずの便で墜ち、ちょっと自信が揺らいだ。
(タイコの二の舞かも…)
“タイコ”でもう、RPできるハズやのに、なぜかフォールを繰り返した記憶がよみがえる。

(手数が増えるけど、楽なムーブに変えよかな…)とも考えた。
(いや、これでいけるハズ。明日登れへんかったら、そん時考えよ)

そして今日。3月6日。
メンバーは、Y村くん、I村さん、アキトくん。
天気予報が悪かったせいか、いつもの日曜日と比べて、かなり空いていた。
曇っていたが、気温は高く、時折吹く風が気持ちいい。

“ワンマンショー”の1便目はマスター。
マスターはさすがにキツく、窮屈なガバでテンション。
マスターだと、引付けを2回、あっという間にパンプしてしまった。

2便目。
(絶対、落とす。)
下部スラブ、隣の“小熊物語”にトップロープが張ってあって、少々登りにくい。(スラブの3ピンはワンマンショーと共用)
3ピン目、小熊のロープではなく、自分のロープをはずしそうになった。
(ボケた、アブネ…)

緊張のスラブを越え、薄カブリ~垂壁へ。
少々遠いガバをつないで登っていく。
他の人の登りを見ていると、たいがい中継を入れてつないでいるが、私は一気に取りにいく。
スピード勝負と決めていた。
取った箇所が多少悪くても、持ち直さない。どうせガバやし。
足置きも決めているけど、違っても構わない。さっさと次を取りに行く。実際、間違えたし。

窮屈なガバに到着。
引き付けてクリップ。
肘を曲げてる姿勢はよくない。
足を下げてレストするのもアリだが、休まない。

右手ポケットから左手スローパーをデッド。
声が出た。
すかさず右手ガバでクリップ。

この先が、私の核心。
皆が中継を入れて取りに行くカチを、一気に取る。
先ほどと違い、ここの足置きは重要だ。
身長ギリギリで取りに行くので、適当に置いたら届かない。
右足を、丁寧に5mmくらいの棚へ。
左足を、少し遠くの1cm弱の出っ張りへ。
ためらわず、一気に伸び上がる。

昨日は、このカチで墜ちた。
が、今日は止めた。
声を出し続ける。

左手、ガバカチ。
クリップ。
一安心。
パンプしてる?
いや、確かめなくてもいい。
慎重に。

足を上げ、右手ガバ。
安心するな、慎重に。
足を上げて、さらに上へ。

終了点は目の前にあった。

“ワンマンショー5.11d”RP!
やったー!嬉しい~!

喜びを胸に降りてくると、下のみんながおめでとう!と声を掛けてくれた。
「気合、入ってましたね!」
「声、不動中に響いてましたよ!」
(んん?そんなに?)

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ビレイしてくれたアキトくんと。

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なんとかもってくれたドラゴン。残ったソールは恐らく0.5mm以下。
すぐリソール出したるからな。

RP後、しばらく呆けていたが、気を取り直してアキトくんと西壁へ。
“たんつぼ小僧5.11d”にチャレンジ。

たんつぼ小僧(なんでこんなルート名…)は、正面壁と違い、ボルダー課題。
ボルダーが苦手な私に登れるワケがないわな。
おまけに、はっしゃんにもらったUS10.5のブカブカ靴やし(ドラゴンはUS8.5)。

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それにしても、さすがは“世界の”アキト。
強烈なムーブで見事RP!

ちなみに私も彼のムーブ試してみたけど、全くムリ…

正面壁に戻って、“タイコ”、マスターで。2テン。
“小熊物語”テンテン。
タイコはともかく、小熊物語はものの見事に忘れてて、全然登れず。
でも、ブカブカの靴でスラブをクリアできたので、まあ良しとするか。

5時。日が長くなったとはいえ、ちょっと暗い。
Y村くん、“ワンマンショー”4便目。
前の便、気迫のクライミングだったが、惜しくもフォール。
今日、決めておきたいはず。

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彼の登りは、無駄が少なく、スマートだ。私と違って、理詰めな感じがする。
きれいに高度を稼いでいく。
しかし、上部、さすがにキツそう、スマートさが徐々に失われていく。
私と同じ箇所で声が出た。彼にしては珍しいらしい。

しんどい気持ちがよく解る。声援を送る。下にいる全員、応援していた。
期待に応え、力を振り絞り、見事RP!
最後の方は、泥臭い登りになったけど、だからこそ、彼の気迫が見る側に伝わってきた。
ナイスクライミングやった。いいものを見せてもらった。

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彼の表情が、全てを物語っている。

今日は3人“11d”をRPできた日でした。
こんなん、もうないやろな?

2016年3月 2日 (水)

グラビティなんば 16年3/1

3本連続で登る、という考え方。
イサミンが誰かから聞いてきた、持久力をつける練習法。
ふむ…いいかもしれない。

ずっと、2本づつ登っていた。
誰かが決めたわけでもなく、いつの間にかそうなっていた。
早速、やってみた。

先ず、オレンジ/11c。登れた。
もう一本、11c。青■。登れない…途中からあらゆるホールドを使って終了点まで。
登れなくなったら、テンションを掛けず、何を使っても最後まで登る。

これが非常にキツイ。
更にもう一本。
10台にしとこうか、とも思ったけど、11a。登れた。
カンタンなヤツやけど、かなりキツかった。

ホントのやり方は、同じルートを3回連続で登るらしい。
でも、それはちょっと面白くない。

2セット目。
さっき登れなかった、青■11c。登れた。
隣の赤×11c。これも登れた。
11cを続けて登ったら、腕がはち切れんばかりになっていたが、
黒の11abに挑む。全然登れず。とっさに掴んだガバも保持できずにフォール。
隣の10aのルートを必死で登った。

次はどれにしようかな、と物色中、イサミンが右端の水色11bをチャレンジしていた。
イサミンは自分で言い出したのに、3本づつはやってないらしい。
隣のオレンジ/11cが目に付いた。
女子コンペ課題で、窮屈、かなり不得意、落とすのに9便もかかったルートだ。

(これにしよう)
登ったら思い出すやろ、と思ったけど、思い出せずフォール。
次もまたフォール。3回目でようやく思い出したけど、さすがにヨレすぎ…

思えば最近、11cや11bを触っていなかった。
1本目は12台のチャレンジ。2本目は11a。
これの繰り返し。
久しぶりに触ってみて、面白かった。

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