“5.11a”というグレード。
イレブンクライマー。
ちょっとカッコいい。
フリークライミングを始めた頃、最初に目標にするのが、“5.11a”というグレードではないだろうか。
私もそうだった。
確か3年前、2013年の4月に初めてジムで“5.11a”が登れ、嬉しかったのを覚えている。
ただし、このルートはかなり甘い設定で、他の11aが登れるようになるまでに半年かかった。
以前にも書いたが、私は初めて11aが登れたのをきっかけに、ジムの半年券を購入し、本格的にフリークライミングにのめり込んだ。
当時、ジム、グラビティなんばには12本(トップロープ含む)の“11a”があった。
他のグレードに比べてかなり多い。
やはり“人気の”グレードなんだと思う。
3年経って、ずいぶん様変わりしたが、それでもまだ当時のルートが4本、残っている。
トップロープ壁、青色、スローパー課題。
青カブリ壁右、オレンジ。
凹角、黄色。
ルーフ、赤(現在11ab)。
半年券を買った時、これらのルートを含めた11a12本を、期間内で全部登る、というのが目標だった。
ひどいぎっくり腰になり、かなり危なかったが、なんとか期間内に全部登り終えることができた。
一番苦労したのは、今も残っている、凹角の黄色ルート。
墜ちると右に振られ、怖い。ビレイヤーもビビる。
確か期間の切れる3日ほど前に2本、新しく11aができたのを覚えている。
そのうちの1本は今も残る、青カブリ壁のオレンジ。
(ありゃぁ、目標達成難しいなぁ)思ったけど、
半年券、最後の1日で新しいルートを含む3本をOS、RPできた。
かなり嬉しかった。
ジムでの11aの思い出に比べ、外岩での11aの思い出は、意外と薄い。
初イレブンは、烏帽子岩の“ジャスティス”。
ジムから遅れること1年、2014年7月。
このジャスティスが登れた3日後、ジムで初めて11cをRP。
外岩とジムでは、ずいぶんギャップがあった。
今は、というと、ジムの11aは、本気トライ後の2本目に登る。
必ずパンプした状態で登る。そして、敢えて、オブザベをしない。
これは持久力のトレーニングに加え、外岩でのイレブン台オンサイトのためのトレーニングでもある。
ジムでの11aのOSは当たり前だが、外岩でのOSは、かなり難しい。
ジムと違って、オブザベはもちろん、入念にするが、大体その通りにはいかない。
ホールドは触ってみるまで、利き方が分からないし、登ってみないと見えないホールドもいっぱいある。
だから大抵、OS時は、キョロキョロしながら登る。
レストポイントを覚えておいて、アカン思ったら、そこまでクライムダウンする。
大変だ。
最近は外岩11台も、だいぶオンサイトできるようになってきた。
ジムでのトレーニングの成果なのかもしれない。
今ちょうど山岳会の後輩、たにやんがジムで11aをどんどんRPしている。
人が登っていると、自分もそのルートを登りたくなる。
以前は(どうせトレーニング)と思ってテキトーに登ってる感があったが、ちょっと考えて登るようになった。
何度も登ったルートでも、楽なムーブ、新しい発見が、たまにある。
クライミングは、奥が深い。
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