“小熊物語5.11d”RP 不動岩 16年2/7
(寒っ…)
目が覚めた。6時前。
足元でムスコが、上下逆さになって寝ていた。
どうもムスコは寝ながら暴れたらしく、掛け布団が部屋の端っこに追いやられていた。
起き上がろうとした時、首に痛みがあった。
首から肩にかけて冷え切っていて、カチカチになっている。
(んー、マズイな…)
元々硬い身体だが、首から腰にかけて、背中一面に鉄板を入れたみたいに強張っている。
湯にでも浸かって温め、少しストレッチをすると落ち着くのだが、そんな時間もない。
(こりゃ無理に動かすと“ぎっくり腰”になるパターンやな)
そろそろと体を労わりつつ、未だ明けきらない中を、原チャリにまたがり走り出した。
半時間後、早くも背中がツラくなってきたので休憩。
ケータイをみると、アリさんからメールが入っていた。
「道場付近で積雪」
直ちに引き返し、いったん帰宅して電車で道場へ。
結果的に電車で正解だった。
暖かい車内で少しずつ身体を伸ばせた。首はまだちょっと痛かったけど、ずいぶんマシになった。
さて、不動岩正面壁。
昨日とはうって変わって賑わっていた。
それでも、すごく混んでる、というほどでもない。
本日のメンバーは、私と同じく土日連チャンのK本ちゃんとY村くん。
我々3人の狙いは“小熊物語5.11d”。(ホントは11bらしいけど、100岩のグレードに沿ってマス)
さらにもうひと方、Cさんが参加。
一人で来られた様子で、「混ぜてもらえる?」とおっしゃる。
実を言うと、Cさんは、密かに私が目標にしている方の一人である。
数回しか会ったことはないし、登りをたくさん見たわけではない。
その登りを見た時、なんというか“気迫”が伝わってくるような強さを感じた。
かといって、ガツガツしている風ではなく、逆にしなやかな感じ。
その時、(オレも見ている人に、何か伝わるような登りをしてみたい!)と思った。
そのCさんと一緒になれて、内心、すごく嬉しかったのだが、
結果的には内弁慶が邪魔をして、それほど話はできなかった…
道場付近の山は、うっすら雪化粧。
“ミートアンドポテト”でアップが終わった頃には、狙いの“小熊物語”にヌンチャクが掛けられてあった。
ヌンチャクをお借りして、1便目。
登り始める頃、ちょうど晴れてきて、暖かくなってきた。
相変わらず気持ち悪いスラブを越えて、ハング下で一休み。
意を決してハング上に出て、ダイナミックなムーブを2つこなす。
でかいポケットガバで一回だけ腕を振った。
さて、ここからはノンストップ。
(できるだけ、スピーディーに。でも、丁寧に。)
最終ピン手前、左手、間違えて下のホールドに。
掛かりが悪い上、次のホールドまで遠くなってしまったが、
右手、無事にピン下のキーホールドへ。
クリップした後、ちょっと腕の張り具合を確認。
すでに結構、張っているけど、
(行ける!いや、行く!!)
かなり強烈なムーブが2つ、待っている。
右足をハイステップして、左手を浅い2本指ポケットへ。
その2本指ポケットを左手で引付けつつ、ハイステップした右足に乗り込む。
(き、キツイ…!)声が出る。
スローパーだけど、掛かりのいいホールドに着いて、実質終了。
のはずだが、そのホールドの保持すらすでに危うい。
(いかんイカン)慌てて上がった。
苦労して終了点のヌンチャク2つにクリップして「テンション!」
本日1便目、計6便目でのRP。
腕は当然、相当パンプしている。
加えて首と肩甲骨辺りの背中が思い出したように痛み出した。
(また脳内麻薬、出まくってたんやろな)
早々に目的が達成されて、次の目標“ワンマンショー5.11d”を触ってみようか、と思うけど、気分はイマイチ。
“タイコ”が空いており、しかもヌンチャクが掛かっていたので登ることにした。
2ヶ所ミスしたけど、無事再登。
昨日登り損ねていたし、ちょうど良かった。
夕日を浴びて“ワンマンショー”を登るCさん。
Cさんは、“タイコ”と“小熊物語”も登っておられた。
ホールドもムーブもすっかり忘れて再登とはいかなかったものの、すごく“粘り強い”登りだった。
タイコと小熊物語は、インプットされているので、自分が登っているのを重ねてイメージできる。
(自分だったら堕ちるな)という所で、堕ちない。
それどころかキョロキョロしてホールドを探している。
一手出す。もう一手出す。さらにもう一手…さすがに堕ちた。
んー、しぶとい…
夕方になり、最後に“ペガサス”の復習しようかと考えたが、K本ちゃんが、
「タイコは?今ならマスターで行けるで」と言う。
“ペガサス”はちょっと待たないといけなかったし、寒かったので、再び“タイコ”へ。
マスターはさすがにしんどかったけど、無事完登。
初めてのマスターでのRP。
今の私にとって“タイコ”は、“ペガサス”や“小熊物語”より力を使わずに登れるルートである。
そらもう、登った便数が文字通り“ケタ違い”である。
Y村くん“小熊物語”。最後のトライは惜しかった!
曰く、「寒すぎて指の感覚がなくなった」そうな。
本日は一回も堕ちずに、全部登れた。
最悪の寝起きに反して、絶好調な一日だった。
ありがとうございました。
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