“タイコ5.11c”RP 不動岩 16年1/17
(オレは…オレは何を攀ぼってるんだ?タイコ11c、いや、そんなはずはない。タイコはとっくにRPしたはずだ。あー、お、オレは今、恐ろしい夢を見ているんだ…)
いかん、イカン。
ダイエットの励みにと“あしたのジョー”を見てたら、ホセメンドーサが乗り移ってしもたわ。
さて、また不動正面壁。狙うはもちろん、“タイコ5.11c”
メンバーはK本ちゃんと2人。
実はこの日は山岳会の例会で、仲間たちは不動東稜でマルチの練習をしている。
本来なら、私も後輩の指導をしないといけないのだが、リーダーのイサミンに頼んでサボらせてもらった。
イサミン曰く、「その代わりタイコ、絶対終わらせてや」プレッシャーをかけられた。
前日と違って正面壁は大賑わい。
タイコにはすでにヌンチャクが掛かってあった。
“ミートアンドポテト”でアップして、1便目。
終了点手前のカチが取れず墜ちる。
2便目。
タイコの上のカチを取り損ねて墜ちる。
墜ちる時に叫んだ台詞は「ウソやろ!?」
パンプしてなかったので、そのまま登る。
さっき墜ちたカチの箇所で、新たにレストポイントを発見。
(タイコの神様が教えたかったのはコレかな?)
3便目。
何の問題もない。頭は澄んでいる。
さすがに、少しの気負いはある。
あんまり、あっさり登れるので、ちょっと声を出してみる。でも白々しく思えた。
終了点手前のカチ。いつもは、まあまあパンプしている所だが、さっき見つけたレスト方法で回復。
落ち着いている。
下を見るとビレイヤーのK本ちゃんをはじめ、大勢の方々が声援を送ってくれているのが見える。
この時、私はちょっと“タイコの神様”と話をしたような気がした。
(オレ、登れちゃうけど、ええんかな)
(まだまだやけど、ま、ええんちゃう)
(おおきに、ほな、行かせてもらいまっさ)
終了点に着いた時の想いは、なんだか複雑だった。
もちろん、嬉しいのが半分以上。
計6日、22便目で、ようやくRP。
“タイコ5.11c”は、私にいろんなことを教えてくれた。
思えば、ジムでも、外岩でも、私は割りと気合と根性でガムシャラに登る。
それが、悪いこととは思わないけど、例えば、ジムで新しい11cの課題ができて、必死で、無理矢理OSする。
たぶん、脳内麻薬が出まくってるんやと思う。結構、それができてしまう。
しかし、次に登る時は、全然登れない。10回やっても登れない。
そのうち、(ホンマにOSしたっけかな?)なんて思ったりもする。
要は、もっと楽に登らないとダメだ、ということ。
それができる人が、「クライミングが上手い人」なんだと。
もし、私に年末時の体重と保持力があれば、もっと早くにRPしていたのかもしれない。
しかし、これで良かったと思う。
“タイコ 5.11c”すごく勉強させてもらった。これからも、登ろう思う。
タイコRPの後は、RP以来、久しぶりに“ペガサス5.11a”。
核心ムーブはあっさり越えることができた。
その後のレストポイントは、敢えてあまり休まず、上部へ。
…しかし終了点手前でテンション。目の前のデカいガバを見落とす大ボケ…
次に“リトルボーイ5.10c”。
登る前に、常連さんに“イエスタデイ5.10b”と繋げると面白いですよ、と教えていただき、チャレンジ。
無事、MOS。
以前、軽い気持ちで10b(マイティジェット?)に取り付いたらエラい目に遭ったので、実は内心ビビッていた。
道場へ戻り、大北商店へ行くと、イサミンとN澤さんが待っていてくれた。
「タイコ、おめでとう」と言われると、なんだか、恥ずかしい。
次は“小熊物語”やな。楽しみ!
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