クライミングのこと。3
フリークライミングを本格的に始めて、3年。
思えば、私には“先輩”や“師匠”がいない。
ずっと、独学でやってきた。
ロープワークは、山岳会で学べたが、「登り方」は教えてもらえなかった。
いや、別にそれでも困ってないし(最初の頃は、そりゃ大変やったけど)
仲間もいるし、楽しいので、全然かまわない。
ただ、昨日、千石岩でH沢さんと出会い、少しだけ話をして、
(ああ、私にも、こういう“師匠”がいたらなぁ…)
と、ちょっと思った。
たぶん、こういう方と一緒に登ったら、もっと上手くなれるんだろうな、と思ったのである。
いろいろ聞きたい、もっと仲良くなりたい、と思ったけど、元来内弁慶な私は、あまり突っ込んで話ができない。
こんな時、どんどん突っ込めるK本ちゃんが、本当に羨ましい。
昨日のブログにも書いたが、H沢さんは、私の登りを少し見ただけで、私がギリギリ楽しめるルートを勧めてくださった。
秀さんが、ミシガンで苦しんでいるところを見て、「左手プッシュ」という一言の助言だけで、救ってあげていた。
本当にスゴイと思った。
どうすれば、楽な体勢になるか、バランスがよくなるかが、解っているんだと思う。
それは当に、クライミングの肝。
私には、それがわからない。
他の人が苦労していても、手足をどうすればいいのか、わからないのである。
他人どころか、自分で登っていてもわからない。
たとえ登れたとしても、どう登ったか覚えていないことも多い。
どのホールドを使ったのかさえも、覚えていないことがよくある。
だから、私の助言はいつもカンタンだ。
「ガンバ!」「耐えろ!」そんなところ。
「どうやって登るんですか!」岩場の核心でテンパってる人に向かっても、「とりあえずデッドで取りに行け」
K本ちゃんは、
「ちょりおさんと一緒やと、自分で考えなアカンから上達するわ」
と、皮肉交じりに言う。
イヤ、オレも的確なアドバイスをしてやりたいんやけどな。
しかし、オレが自分自身にしてやれる助言も、それしかない。
「ぜったい、登る」「精神力で打破」
いや、これは助言とは言わないか…
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コメント
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…そやけど、ひじりんもシャントくんも、コウさんのビレイだと魔法にかかったみたいに、実力以上の潜在力を引き出せてもらえる!コウさんいないと登れないところだった〜!って口揃えて言うてました〜
投稿: miyu | 2016年5月18日 (水) 23時08分