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2015年12月12日 (土)

母の名前。

昨日、自分の名前について書いていたら、もうひとつ思い出した。

まず最初に。私の母の名字は「林」で「いむ」と読む。
以前プロ野球のヤクルトで活躍したピッチャー、林 昌勇 (イム・チャンヨン)と同じである。
彼のおかげで少しは有名になった名字である。


では、思い出した話。

もうずいぶん前、私は父の経営する会社に勤めていた。

残業している時のこと。ずっと電話が鳴っていた。
いつも電話を取ってくれる事務の人は帰ってしまったみたいである。
外線のランプが一つ点いているから、残っているはずの専務(母)はどうも他の電話に出ているようだ。
職場で私が電話に出ることはなかったのだが、仕方ないので受話器を取った。

電話の向こうで、若い男性が、
「私、○○社の××ですが、あの…ホトケさん、おられますか?」
と、ちょっと困ったように訊いてきた。

「は?ホトケ?」と私は答える。
「あ、すいません、えー…フツさん?ブツさん、かな?」

その時、違う電話を終えたらしい専務(母)が来て、
「ああ、××さん?」
と私と電話を代わった。

私はしばらく何のことだか分らなかったが、後で原稿になったFAXのやりとりを見て納得した。

昨日書いたように、私の両親は、自分が韓国人であることに誇りを持っている。
だから母は、FAXを送る時、自分の名前を「林」ではなく「イム」と書いた。
「林」だと「はやし」と読まれるからである。
まあ、それはいいのだが、「イム」と手書きで書いたのが、相手には「仏」に見えたのである。

そら、ホトケさんからFAX来たら、相手もビビるわな。


その後、専務(母)はFAXの名前欄に「いむ」と書くようになった。

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