思い出の“11c”~グラビティなんば 15年11/15
グラビティの垂壁がリニューアルするらしい。
10台の課題ばかりなので、最近はほとんど触ってない。
ふと、見ると、垂壁唯一の11cもなくなるらしい。
とても愛着のあるルートなので、ゆっくり、丁寧に登った。
あれほど苦労した、最後の2手、そして終了ホールド(ジムの最後のホールドは大ガバがほとんどだが、コイツは結構悪い)も普通に保持できた。
成長が実感できて嬉しい反面、ちょっと寂しい。
というのも、垂壁には高グレード課題がほとんどない。
こういう、パワーではなく、バランス重視の課題は貴重なのである。
私がこの課題に愛着があるのは、そういう理由もあるが、なんといっても、初めてRPした11cだからなのである。
RP時、落ちたら思い切り振られるルートなのに、ビレイヤーはH本くんだった。
ちなみにH本くんは“グランドフォール請負人”の異名を持つ、私の知る限り、最もビレイのヘタクソなヤツである。
あまりに恐ろしいため、現在はビレイを自粛してもらっている。
核心は、最初と最後。最初の核心は、地面から手が届くので、ロープを結ばなくても練習できる。
毎日、散々練習した。最後の核心は、さっきも書いた、最後2つのホールドと終了ホールド。
当時は、その2つのホールドが全然保持できず、保持できないまま、無理やり終了ホールド(さっきも書いたが、コイツも安心できない)にランジ、すぐさまクリップ、だった。
本当にギリギリのRPだった。
RPした後も何度もやったが、成功率は10回に1回くらいだったと思う。
そういえば、11c、というグレードにも、ちょっとした思い入れがあった。
3年半ほど前。初めてグラビティに訪れた日。
ビレイ検定を終えて、いよいよクライミング開始。
その時の相方は先のH本くん(思えばこの時からの腐れ縁やな)だった。
私は、以前少しジムに行ったことがあったが、H本くんは初ジムだった。
「はっしゃん、どれでもええから、登れそうなトコ登ってみいや」
と声をかけると、彼はあろうことか“11c”を指差した。
(なにぃッッ…!?実はコイツ、かなりデキるのか??)
当時はあまり面識がなく、お互いよく分っていない。
しかし、彼は登れそうどころか、スタートを切ることもできなかった。
彼は書いてあるグレードの意味も、分っていなかったのである。
私もその11cを触ってみた。
スタートはできたが、2~3手進むのが精一杯だった。
その時、私は(こういうのはきっと、筋骨隆々なヒトが登るヤツやな)と思ったのを覚えている。一生かけても、登ることができないだろう、と。
しかしそれから2年。
筋骨隆々になることはなかったが、11cを落とすことができた。
いろんな意味で、すごく嬉しかったことを覚えている。
右下からスタート。途中だいぶ左に行くが、クリップはずっと右端。けっこう怖い。
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