« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月の1件の記事

2011年6月16日 (木)

バリゴヤの頭 2011年6月4日

バリゴヤの頭。
なんとも気になる名前である。
その奇妙な山名は以前から知っていたし、いつか登ってみたいとも思っていた。

だからChikaさんよりお誘いがあった時には、即、「行きます!」と返事。
メンバーは、ひいちゃん、Shigeoさん、Chikaさん、I坂さん、K坂さん、H本くん、チョリオの7人である。
今回のルートはちょっと難しいらしいが、K坂さんは以前一度行ったことがあるらしいし、
H本くんは途中敗退ながらも、過去二度、単独で挑戦したことがあるらしい。
まあ、なんとかなるでしょう、では出発!

前夜、母子堂の駐車場で集合し、レンゲ谷登山口へ移動、そこで車中泊。
4時に起床、4時40分出発。

Imgp2464110604
汗をふきふき、登ります。

谷沿いの登山道は緑が美しく、歩いていて心地よい。
ただ、残念ながら、まだ薄暗くて写真を撮ってもブレてしまう。

Imgp2459110604
風景だったらブレないんやけど・・・

Imgp2465110604
緑に見入る(?)K坂さん。

Imgp2675110604
エンレイソウ。

Imgp2476110604

Imgp2484110604
6時、女人結界のあるレンゲ辻に到着。

Imgp2492110604
稜線まで登ってようやく日が差してきた。

レンゲ辻から念仏山をトラバースして稲村小屋へ向かう。
ここはこないだ冬に通った所だ。(興味のある方はどうぞ↓↓)
http://cholio.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/201120-058f.html
もちろん、今は雪がないので難なく歩ける。6時50分、稲村小屋到着。

Imgp2505110604
もちろん大休止。

Imgp2500110604
Shigeoさん「おい、それオレにもくれ」(想像)Chikaさん「・・・イヤ」(想像)

休憩の間、私はちょっと失礼して写真を撮りに・・・

Imgp2513110604

Imgp2510110604

Imgp2514110604

十分休んで出発。

Imgp2532110604
「あ、シャクナゲ!」「きれいに咲いてる!」みんな写真撮りまくり。

Imgp2522110604
もちろん、私も。

Imgp2535110604
イワカガミも咲いていました。

Imgp2543110604
オオミネコザクラも見つけた。

Imgp2548110604
ミヤマカタバミ。
Shigeoさんがこの花を見て「可憐やな…」とつぶやいた。
普段花には目を向けない人なので、すごく印象的だった。

Imgp2554110604
キノコ発見。栗の味がしそう。いや、食べへんけど。

Imgp2556110604
バリゴヤへの分岐。ShigeoさんとH本くんの“師弟コンビ”

Imgp2557110604
8時、いよいよバリゴヤへ。先頭はK坂さん。

尾根はシャクナゲが咲き乱れていた。
“シャクナゲ・フェスティバル”
まさに祭りのような咲きっぷりである。
しかし歩きにくいことこの上ない。花も半時間もしないうちに飽きた。
薄暗い、歩きにくい尾根を進むと、急に明るく開けた場所に出た。

Imgp2562110604
シャクナゲの洗礼を受ける。

Imgp2565110604

Imgp2573110604
木を越えて・・・

Imgp2576110604
またシャクナゲ・・・

Imgp2584110604
ようやく歩きやすい所に出た。

Imgp2589110604
Chikaさん、よほどうれしい様子。

「ここで一息入れましょう」
もちろん、気持ちはみんな同じである。
私はGPSを出してどこまで歩いたかを確認してみた。

・・・アレ?

周りでも「おかしいな…」「間違ってる?」という声が聞こえる。
「あの、ココはどこですか?」訊いてみた。考えてみるとかなり恥ずかしい質問である。

我々は尾根を間違えて歩いていたのである。
しかも90度、直角に!

ここまで誰もコンパスを見ず、疑うことなく歩いてしまった。
なんてこった・・・

Imgp2593110604
なんかおかしい思ったんや、とK坂さん。聞けば前回バリゴヤへ行ったのは15年前とのこと。そら忘れるわ…

Imgp2590110604
迷い込んだ所は緑のきれいな場所だった。

Imgp2595110604
この景色を見られたから良しとするか…

Imgp2602110604
9時出発、再び“シャクナゲ・フェスティバル”を通る。
しばらく写真なし。歩くことに専念する。

Imgp2604110604
9時40分、スタート地点へ戻ってきた。

ところで、とH本くんに質問した。
「バリゴヤに向かって2回歩いたんやろ?間違ってるのに気付かんかったん?」
「ええ、ボク、2回ともこの尾根歩いてました」
「・・・そ、そうなんか・・・」
彼がすごい根性の持ち主でなくてよかったと思う。
もしそうなら、おそらく彼はえらい所に導かれていたであろう。

Imgp2610110604
稲村ヶ岳山頂で話し合い。
時間もまだあるので、バリゴヤを目指すことに。
ただし、13時までに登頂できなければ引き返すことにする。

10時、再出発。今度は慎重に歩き出す。
道にはテープもあり、けっこうしっかりとした踏み跡もあった。

Getthumbforlist01
難所にはロープもあった。(Chikaさん撮影)

Imgp2613110604

Imgp2612110604
しかしやっぱりここも“シャクナゲ・フェスティバル”

Imgp2619110604
先程の尾根と比べると断然歩きやすい。

Imgp2620110604
鞍部のドンブリ辻で昼食。金欠のため、またも手作り弁当。ケチャップ味で統一。

Imgp2621110604
「コレ、飲んでください!」H本くんのザックからポンジュースが出てきた時には本当に驚いた。

Imgp2625110604
稲村ヶ岳を振り返る。

Imgp2628110604

Imgp2636110604
今こそ岩トレの成果を見せる時!パートナーを見守るChikaさんの表情がいつになく真剣だ(左下)

Imgp2639110604
疲れました…

Imgp2637110604
シャクナゲ〜

Imgp2641110604

Imgp2647110604
シャクナゲ〜

Imgp2649110604
ようやく到着しました!12時48分。

Getthumbforlist3
(ひいちゃん撮影)

バリゴヤの頭には二人連れの先客がいた。
「まさかここで人に会うとは思いませんでした」
とのことだったが、それはこちらも同じ。
記念撮影のシャッターを押してもらった。
頂上にはやたら標識が立ててあるくらいで展望もなし。
それでもシャクナゲを漕ぎながら苦労してやって来れたのだから気分はよかった。

Imgp2652110604
バリゴヤの頭にて。

12時56分、出発。
目指す稲村ヶ岳の方がバリゴヤよりも高いのだから、帰りの方が登りが多くなる。
私は頂上に着いたら、なんだか力が抜けてしまい、下山(登りだが)はヘロヘロだった。
そんなわけで写真もなし。
15時34分稲村ヶ岳。16時7分稲村小屋。

Imgp2666110604
大日岳。

Imgp2670110604
稲村小屋で待ちくたびれるK坂さんとShigeoさん。
今回この二人は非常に元気だった。

17時5分レンゲ辻。17時56分登山口。

Imgp2678110604
帰ってきた〜。づがれだ〜。

なんとかヘッドライトを使わないで、明るいうちに戻って来られた。
今回の反省点は何といっても、あの尾根間違い。
いや、反省すべきは間違えたことではなく、他人まかせになっていたこと。
でもその後、諦めずにみんなで力を合わせてバリゴヤの頭まで行けたことはすごく良かった。
今回の山行で一層、皆の絆が深まったと思う。

これからはシャクナゲを見るたびに、この山行を思い出しそう。
もう当分、シャクナゲは見たくないッス・・・

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »