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2011年5月の6件の記事

2011年5月26日 (木)

大杉谷 2011年5月15日

チョリオさん、大杉谷へ行きましょう、nakamura君に誘われた。
え?大杉谷?大台の?あそこ通行禁止ちがうの?と訊くと、大丈夫!とのこと。

nakamura君が警察に連絡やらなんやら、いろいろ面倒なことをやってくれた。
話しは通しておきましたと言うので、じゃ早速行ってみよう!

今回のメンバーは、nakamura君にうっちぃさんと私チョリオの3人。
20時に集合して大台ヶ原駐車場到着が23時。準備を済ませて23時17分、出発。

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ヘッデンを点けて日出ヶ岳を目指す。
当初、駐車場で車中泊すれば?と私が提案していたのだが、
それなら静かな日出ヶ岳でテン泊しましょう!とnakamura君が言うので、そうすることにした。

ちなみにnakamura君はまたも助手席で宴会状態で、到着した時にはヘベレケになっていた。
「ナメてました…」と言っていたように、歩きやすい遊歩道でさえ、ふらふらしながら歩いていた。
時折ヘッデンを消してみる。快晴で満天の星空だ。
あいにく月が明るいので、すごい星空というわけではないけど、
月明かりだけの夜間ハイクも悪くなかった。

0時日出ヶ岳到着、展望台の中にはすでに2名の先客がいた。
すんません、と挨拶をして横にテントを張らせてもらう。(ほんまはアカン)
テントに入って人心地ついたところで、本宴会。

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翌朝は4時起床。私は準備を済ませて展望台の上へ。日の出を待つ。
するとすごい団体さんがやってきて、展望台はあっという間に人だらけ。
賑やかなのには閉口したが、結構イイ感じの日の出だったんで満足。

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日出ヶ岳より日の出。

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山並みを見る。

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私の撮影風景。うっちぃさん撮影。

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朝の撮影を終え、5時34分、出発。

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いい天気!にごきげんなうっちぃさん。

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少し下った所でテントやマット、寝袋などをデポ。

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バイケイソウのいっぱい生えている素敵なところがあった。

6時23分、シャクナゲ平。
シャクナゲ坂というのもあったが、ずっとシャクナゲだらけでどこだったのかは不明。

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すごいシャクナゲの群落だった。満開の時期に訪れてみたい。
ちなみに今回はいつもの登山と違って、最初に下って、帰りは登り返す。
どんどん下りながら、(帰りはコレ登るんか…)と思うと少々ゲンナリした。

7時31分、堂倉避難小屋着。
ここまで下ってくると、シャクナゲが咲いていた。せっかくなので大休止。

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7時53分、出発。すぐに林道に出る。
新緑が青い空に映え、美しい。
今回は渓谷美も素晴らしかったが、新緑もすごく綺麗だった。

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林道を少し行くと、立ち入り禁止のゲートが。
横に回って進入。さあ、ここから荒れ道だ、と思っていたが、
意に反して登山道はまだしっかりしており、歩きやすい。

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シャクナゲ見納め。

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堂倉滝到着。8時40分。
その堂々とした姿にみんな嬉しくなり、なぜかハイタッチ。

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堂倉滝。(ちなみに帰りに写したもの。)

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記念撮影も撮りました。

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堂倉滝の背後の新緑も見事だった。

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ちょっとひん曲がった吊り橋を渡る。ここから川沿いの道を歩く。

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絶対入ってるって。バスクリン。

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緑に染まってしまいそうなくらい、鮮やかな新緑だった。

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またすぐ吊り橋。

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吊り橋の上から撮影。

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難所っぽいところも押さえておく。(実際はラクショー)

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すばらしい…!

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渓谷美!

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新緑!

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隠滝。9時41分。

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イワカガミ。

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光滝。10時9分。

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沢に下り、裸足で渡渉。冷た過ぎて痛い…

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続いてうっちぃさん。ガンバレ!

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渡渉には成功したものの、河原に置いた靴が転がって川へドボン…

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いよいよ大崩落箇所へ。

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真ん中にいるのが私。うっちぃさん撮影。

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ちょいと登ってみる。上から撮影。

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うっちぃさんと。

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今回の目玉だった、光滝の大崩落箇所。
凄まじかった。家くらいのサイズの岩がゴロゴロ。
あまりに異質な光景だった。
当初、この先の七ツ釜滝まで行ってみようと言っていたが、
ルートも分かりにくいし、ここから引き返すことに。

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再び渡渉して…

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気持ちのいい河原で昼食。

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昼食後はのんびり過ごす。

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カッパが棲んでそうなくらいに綺麗な水。

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おった。カッパや! うっちぃさん撮影。

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nakamura君がカッパ化している間、私は手頃な岩でクライミングしてた。

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ぼつぼつ行くか。12時41分。ここで2時間も遊んでいた。

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センチコガネ。美しいがウンコを食べる糞虫。

14時50分、粟谷小屋近くの水場で休憩。
ここからはいよいよキツイ登り返し。

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うっちぃさん撮影。

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一部ダイトレ風なところも。

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ごついヒメシャラの木。

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うっちぃさんに先頭で歩いてもらうと、ついていくのがしんどい…

シャクナゲだらけの道をひたすら登り、シャクナゲ平に16時13分着。もうひとふんばり。

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向こうに目指す日出ヶ岳が見える。

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バイケイソウゾーン。

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帰ってきた〜!17時11分。

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日出ヶ岳三角点で記念撮影!

男二人が展望台でへばっていると、うっちぃさんが、
「あっちまで行ってきてもいい?」と正木峠を指さして言う。
「別にええですけど…なんで?」
「せっかくなんで、向こうの景色も見てみたい!」とのこと。
遅くならないように走ってきます!と行ってしまった。
なんとも元気な…
ちなみにうっちぃさんは、近畿で山登りをしている人にしては珍しく、大台ヶ原は今回が初めてとのことでした。

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気持ちのいい昼下がり。

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向こうに大峰山脈。

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駐車場に帰ってきた。18時20分。

ところで、帰りの写真が少ないのは、デジカメの予備バッテリーを忘れたため。あしからず。

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夕焼け。ドライブウェイ途中から。

2011年5月18日 (水)

弥山川遡行 2011年5月7日

気になるヤツと出会った。
nakamura君である。
はっきり言って、ハンドルネームになっていない。

風貌は、第一の義弟、ユンオとなんとなく似ている。
性格は、第二の義弟、サクライとなんとなく似ている。
名前は、第三の義弟、…とおんなじだ。

ちょっとコイツと二人で山に行ってみたいと思った。
のだが、なかなか日程が合わず、先送りになり、ちょうど山岳会の合宿の翌々日になってしまった。
行き先は大峰、弥山川の遡行。過去4度、行ったことのあるコースだが、結構しんどい。
しかも今回は初めての日帰りコースである。
「せっかくチョリオさんと二人やし、少しハードな弥山川にしましょ!」
という彼の案に安易に乗ってしまったことが、少し悔やまれた。

まあ悔やんでいても仕方ない。
合宿でくたびれた体で翌日仕事をし、その夜、出発。
「nakamura君、言うとくけど、オレ、疲れてるから」
と最初にジャブを打ち、運転開始。彼は助手席で勝手に宴会を開いていた。

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そして夜中、熊渡に着いてから、本格的に宴会。

2時頃?車の中で寝て、5時半起き。6時19分、熊渡出発。

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出発の図。

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マムシグサ。

6時53分、林道終点。
「すんません、チョリオさん、紙忘れてきました…持ってます?」
「そら持ってるけど。ほれ」
nakamura君、早くも最初のキジ打ちへ。

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その間に私は花の撮影。

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石がゴロゴロの白川八丁に出た。この辺りは伏流になっている。
ちょうど新緑が見頃だった。

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ヤマザクラも。

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大きなカツラの木。

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白川八丁を歩くnakamura君。まだ肌寒いというのに半ズボンだ。

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7時30分、釜滝。水量はかなり少ないみたい。

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山に入ると、いきなり花のオンパレード。

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少し進んでは撮影。

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その度にnakamura君に待ってもらう。

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それにしても、花の名前、全然覚えてへん…

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橋を渡り…

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鎖を伝って進む。

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苔のきれいな所に出た。

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nakamura君も見とれる。

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スミレ。いっぱい咲いていた。

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へつり。

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一ノ滝に到着。9時。

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ホワイトバランスを変えて撮影。

半時間ほど休憩して、9時25分、出発。

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ギンリョウソウ。

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ハシゴ連発。

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どんどん登る。

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仙人グラ前のテラスに到着。10時30分。

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双門滝と記念撮影、失敗。新しいカメラはまだ不慣れ…

また半時間休憩、11時出発。

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ショウジョウバカマ。

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急登を登りきると、視界が開ける所に出る。11時22分。またまた休憩。

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金剛山・葛城山が見える。11時44分出発。

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またしばらく鎖とハシゴの連発。今度は下り。

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川まで下りきり、12時42分、河原小屋に到着。
もちろん休憩、昼食を摂る。
河原小屋ノートというのがあり、見てみると、前回来た時に私が書いたのが残っていた。

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書いたのは全然覚えてない。

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nakamura君は何度目かのキジ打ちへ…

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私は花撮りへ…

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さあ、ぼちぼち行こや…

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はい。13時48分出発。

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水キレイ…

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マンサクがまだ咲いていた。

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フキノトウも。この辺はまだ春先のようだ。

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雪も残っている。

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見覚えのある鉄ハシゴ。

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オオミネコザクラ発見!

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しかしよりによってこんなところに咲かなくても…撮影はちょっと怖かった。

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その空中回廊(というのだっけ?)で遊ぶnakamura君。

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渡渉も何度かあった。

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吊り橋を渡ると…

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今回の目的地、狼平に到着!15時34分。

冗談で「ほんだら弥山登ろか」と言うと
「ええ〜いいですよ〜」と答えやがった。
いや、冗談やし。明日もムスコと遊びに行かなあかんし。また今度な。
15時56分出発。

高崎横手出合まで登り、頂仙岳を巻いてナベの耳、
ナメリ坂を下りて行ってカナビキ尾根を下りる。実はここを通るのは初めて。

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頂仙岳の巻き道から西方。

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カナビキ尾根道は目印がいっぱいあって分かり易い。でもあまり尾根っぽくなかった。

最後に長いつづら折れを下って金引橋に18時34分。
ここからは林道、ぎりぎりヘッドライトの世話にはならなかった。

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19時12分、熊渡に帰ってきた。

彼とは一日でずいぶんたくさん話しをした。楽しい一日だった。
いつの間にか彼は私のことを“兄さん”と呼んでいるし、どうやらまた一人、義弟が増えたようだ。

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反省会付き。どんだけ飲んでるねん。

2011年5月14日 (土)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(3)

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五竜アタックを終え、テントに戻って夕食。
アルファ米の赤飯とみそ汁くらいの献立だが、いつもお菓子ばっかり食っている私にとっては大ご馳走である。
外に出てみると、夕陽がきれいだった。何枚か写真を撮り、少しまた小宴会の後、就寝。
この日は珍しく、一度も目が覚めることなく、朝まで眠れた。

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合宿3日目。快晴。
きれいな雲海が出ていたので、トイレのついでに少し写真を撮る。

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テン場の朝。(Chikaさん撮影)

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テント撤収。(ひいちゃん撮影)

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朝の五竜岳。

本当にいい天気だった。はっきりと五竜岳が見える。
五竜を眺めながら「今登ったら、最高やろなあ」とふるぽんと言い合う。
「今から登ってきたら?30分で」
彼は昨日体調が悪く、アタックを断念していた。
しかし、彼ならきっといつでも登れるだろう。私と違って天気運もいいらしいし。

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テント撤収後も、名残を惜しんでしばらく写真を取り合ったりしていた。

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Shigeoさん、駱駝さんと。

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mayumiさんと。

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ひいちゃんと。

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五竜岳をバックに記念撮影。

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名残惜しいけど、出発。6時27分。

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尾根ではなく、トラバースルートを選択。

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あ。
っという間に約一名、滑り落ちてしまいました…(もちろん、大丈夫です)
それを間近で見ていたY崎さん、ずいぶんビビってしまったようで…
M田コーチより実践マンツーマン指導を受けておられました。

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ふるぽん。

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トラバースが終わり、尾根へ。雪のひび割れがなんか嫌な感じやな…

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先行するうさぎチーム。まあ、こっちは亀なんで、のんびり行きましょう。

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頸城山塊。

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8時3分、大遠見山にて休憩。

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五竜岳を振り返る。

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ええ景色です。(A坂さん撮影)

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9時10分、中遠見山でうさぎチームに追いつく。「チョリオくん、待ちくたびれたでぇ」

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鹿島槍ヶ岳。

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ずいぶん下りてきました。

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ここまで下りてくると、五竜の「武田菱」もはっきり分かる。

11時にスキー場に到着。アルプス平まで歩き、
ゴンドラの駅で半時間ほどくつろいで、テレキャビンで下界へ下りた。

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テレキャビン内。

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下界は春まっ盛り。

「みみずくの湯」で汗を流し、「まえだ」で昼食。車に分乗して大阪へ戻りました。
今回リーダーだったA坂さん、ベテランの一徹さん・mayumiさん・M田さん、
そして参加の皆さん、どうもありがとうございました。

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まえだの蕎麦。

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みみずくの湯から見る五竜岳。
登山の後に、自分の登った山を眺められるというのはいいもんだ。

2011年5月12日 (木)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(2)

7時10分、ガスの中を五竜岳に向けて唐松岳のテン場を出発。
ほどなく難所の牛首に出た。
雪はあまり付いておらず、岩がむき出しの所がほとんどだ。
私一人なら、間違いなくアイゼンを外す。
私はアイゼンが岩をこする甲高い音がすごい苦手なのである。
しかしこれだけの人数、そんな広い場所もなければ時間もない。

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アイゼン着けて、グローブはめて、ピッケル握って、おまけに装備も重いとなると、やはり動きにくい。

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(一徹さん撮影)

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ルートファインディング中のmayumiさん。

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(Chikaさん撮影)

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ガスが晴れて景色が見え始めた。でも見る余裕ナシ?

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今こそアイゼントレの成果を見せる時!

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難所の牛首と大黒岳のトラバースを通過。
Y崎さんが足を滑らせてヒヤッとした場面もあった。
そんなこともあり、うさぎチームからM田さんが亀チームに来て下さった。
この後は難しい箇所もない。いつの間にか青空ものぞき、前方に五竜の雄姿を見ながら進んだ。

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難所を越えて一安心。

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雄大な五竜岳を見ながら歩く。

五竜のテン場に到着したのが12時頃。
少し休んだ後、整地とテント設営。場所が狭い上、雪が硬く、けっこう時間がかかってしまった。

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整地は結構重労働。

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トイレから見た五竜岳。

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テントの設営にずいぶん時間がかかってしまった。
雪をスノーソーで切り出したりしながら(もう五竜登頂はナシかな…)と思っていた。
テントの設置が終わったのが14時過ぎ。
リーダーのA坂さんが一徹さんと相談している声が聞こえてきた。
(…往復で3時間は見ておかないと…)
(…天候の心配はそれほど…)
(…下山時刻は…)
ほどなく、全員集合。A坂リーダーより大本営発表。
「これより五竜岳アタックへ向かいます。ただし、疲労も溜まっているでしょうから全員ではなく有志とします」
続いて、「アタック希望者は?」の声に、挙手で応じる。(せっかくここまで来たんやから当然でしょう)
意外と言っては申し訳ないが、やる気満々だったのがShigeoさんとChikaさん。
お二人のヤボウである百高山登頂への心意気は相当のものである。
このお二方にはアイゼン(以外にも色々)の借りがある。
ここは私が少しでもお役に立てれば、とトップで歩くことにした。
もう白状しておくが、後で聞いたところによると、
「チョリオさん、もー早い早い」
「もっとゆっくり行って欲しかったわ」
「後から見た姿が宇宙人みたいやった」
とボロボロであった。どうやら恩を仇で返してしまったようだ。えらいすんまへん…

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アタック直前。(ひいちゃん撮影)

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順番の確認。(ひいちゃん撮影)

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いざ、五竜岳頂上へ!(ひいちゃん撮影)

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(Chikaさん撮影)

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(Chikaさん撮影)

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有志メンバーはA坂リーダーに一徹さん、M田さん、Shigeoさん、Chikaさん、山秀さん、駱駝さん、チョリオの8名。
歩き始めて5分。実は少し後悔した。
すごく体が重い。(今から「やっぱ戻ります」言うたら怒られるやろな)なんて考えたほどだ。
たぶん、テント設営に時間を取られすぎたのと、
自分で勝手に(五竜登頂はないやろな)と知らず知らずの間に気持ちを切ってしまったことが原因。
それでも、やはり雪の五竜は登っておきたい。
(辺りを見渡してみろ、いい景色だ。それに体力だって、実はまだまだ大丈夫やろ?チョリオ)
と自分に言い聞かせる。(ん、大丈夫。足だってまだまだしっかりしている)
後から「もっとゆっくり〜」の声が聞こえる。いかんいかん、独りじゃないんやった。

危険箇所と思われた急斜面も、階段状になっていた。
さすがはGW、多くの登山者がいたようである。
急斜面を登り切ると、あとはなだらかな痩せた尾根。
(あ、標識が見える、頂上だ)
「もうすぐ頂上ですよ〜!」と後に声を掛ける。「おお〜!」と元気な応えが返ってきた。
15時23分、五竜岳の頂上に着いた。

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もうすぐ頂上。

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登頂!

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歓喜のハイタッチ!(Chikaさん撮影)

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記念撮影(Chikaさん撮影)

いい気分だった。やはり来て良かった。他のメンバーも晴れ晴れとした表情だった。
記念撮影も終わり、そそくさとザックを担ぎ出す。
「下り、ロープ出してもらえません?」という駱駝さんに
「バカモノ!!」という一徹さんのCDG(ちゃぶ台返し)が炸裂したところで、
15時33分、下山開始。10分間だけの慌ただしい滞在だった。

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下山開始(Chikaさん撮影)

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Chikaさん、登頂オメデトー!

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ブロッケンが見えたが、薄くて写真には写らず。

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(A坂さん撮影)

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五竜山荘が見えた。(Chikaさん撮影)

下に五竜山荘が見えてきた。もう少し。
お、誰か出てきた。誰やろ?
テン場に残っていたメンバーが出迎えてくれる中、無事アタック終了。

ところで、残ったメンバーが何をしていたのか?不明だ↓

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(ひいちゃん撮影)

…冗談です。水作りや、食事の準備をしてくれていました。
疲れた体には大変助かりました。

〜まだ続く〜

2011年5月11日 (水)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1)

山岳会の春合宿で、後立山の唐松・五竜岳に登ることが決まった。
しかし私には問題が…GWは休暇が取りにくい。
というより、取ってはならないという暗黙のルールがあった。
そこをなんとか、と上司に頼んで休みを入れてもらった。
(やった!これで晴れて合宿に参加できる!)
と喜んだのもつかの間、直前のアイゼントレで長年愛用のアイゼンが折れてしまった。
経済的な理由もあり、またも合宿が遠のきかけたが、
ShigeoさんとChikaさんが「ウチに余ってるアイゼンあるわ、それ使ったら?」
という、とんでもなくありがたいお言葉を戴いた。
「靴に合ったらあげるで」とおっしゃるので、
いやいや、それではいくらなんでも、買い取らせていただき、え?いいんですか、そうですか、それでは…
と、気が変わる前にずうずうしくも、さっさといただきました。なにせ経済的に…もうええか。

そんなわけで、5月2日の夜、多賀SAで合宿参加者13名が集合。
一番行きたがっていたY崎夫人は直前に捻挫したそうで不参加。旦那さんのみ参加である。
そのY崎さんが一人で車を運転してこられていたので、寂しかろうと私が替わって運転。
二人で楽しく話しをしながら、長野へ向かった。

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八方尾根の駐車場に到着。すでに5時前…この後2時間ほど仮眠。

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準備中。(Chikaさん撮影)

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ゴンドラ内。

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八方池山荘付近より鹿島槍ヶ岳・五竜岳。

ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、9時15分、八方池山荘に到着。
標高すでに1830m、ずいぶん高い所まで楽に登らせてもらったが、
これよりいよいよ自分の足で登ることになる。
今回のリーダーはA坂さん。今回は人数が多いのでパーティーを2つに分け、
それぞれの班にShigeoさんと私チョリオがサブリーダーとして任命された。
準備を済ませて9時35分、出発。

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「ねぇ、アンタ…もう三度目よ」「ああ…今度は登れたらええな…」あの、ソレ鹿島槍…

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出発!

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(Chikaさん撮影)

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白馬三山。

1時間ほど歩いていると、Shigeoさんチームとチョリオチームの差が出始めた。
比較的足の揃っているShigeoさんとこは“うさぎチーム”、うちんとこは“亀チーム”と呼ぶようになった。
休憩中にウチの影のボス、mayumiさんより助言。
「無理にウサギチームについていくことあらへん。そのために2班に分かれてるんやし。
うちはもっとスローペース、かめかめで行こう」
なるほど。メンバーの表情を見てみる。
「しんどいなぁ」としきりに言っているふるぽん。元気そうだ。コイツは放っておいて大丈夫。
Chikaさんもまだまだ元気そう。実は一番心配だったひいちゃん。意外と元気かな。
Y崎さん…顔色悪…汗いっぱいかいてはるし。了解。並び順を変えて出発。もちろん、かめかめで。

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雷鳥(Chikaさん撮影)

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唐松岳頂上山荘到着。

13時55分、唐松岳のテン場に到着。
結局ここまでアイゼンは着けず終いだった。
さっそく全員で整地、テントの設営。4張りもあるからけっこう大変だ。

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ピッケルからショベルに持ち替えて。

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GWなので、テン場も大賑わい。

テント設営中、朝から薄曇りだった天気がどんどん悪くなり、ガスが出て雪が舞い始めた。
「あ〜また〜チョリオさん」なんて声も聞こえたが、なんのなんの。
「私が仕事をしたら大吹雪ですよ、この程度なら私の分ではありませんよ」と言っておいた。
まあでも、視界も悪くなっていたし、全員寝不足だったので、予定されていた唐松登頂は明日に持ち越された。

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日没の頃には少し天気も回復。きれいな夕焼けが見られた。

夕食を食べて、ささやかな(?)宴会、就寝。
どうも山では眠りの浅い私は、いつも通り23時頃目を覚ました。
トイレに行くためにテントの外へ。外に出てもそれほど寒くない。
ガスが晴れ、満天の星が輝いていた。
ちょうど新月なのか月が出ていないのか分からないが、空が暗く、その分星がすごくきれいだった。
明日は晴れそうだな、と期待を胸にテントに戻った。

翌朝3時30分起床。
外を見てみると、真っ白。あれ…?
ともあれ朝食と準備を済ませ、5時18分、唐松岳へ向けて出発。

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なあんも景色の見えないガスの中、淡々と登って5時39分、唐松岳頂上に到着。
こんな天気だが、やっぱり嬉しい。記念撮影をしている時、雲が割れて太陽が覗き、少しだけ景色が見えた。

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記念撮影。

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下山もガスの中。

6時前にテン場へ戻ってきて、テントの撤収。
出発準備を終えて、7時。いよいよ五竜岳への縦走である。
途中には今回のルートで一番危険と思われる牛首の岩稜通過。
何年か前、雪のない時に一度歩いたことがあるが、全く覚えていない。
私の記憶力はアテにできないが、たしかそれほど危なくなかったはず。
しかし、それが積雪期にはどうなのか。いざ、出発。待て、次号!

〜続きます〜

2011年5月 1日 (日)

近くの池で釣りをする。

家のすぐ近くに池がある。
ここでムスコのあっちゃんと、たまに釣りをするのが楽しみの一つだ。
実はこの池は、私が小学3年生の時に初めて釣りをした池だ。
あの時はフナやタナゴを釣っていたが、今は外来魚のブルーギルが幅を利かせている。
残念なことではあるが、ブルーギルはバカな魚なので、すぐに釣れる。
ムスコにはちょうどいい遊び相手である。

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ブルーギル。

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同級生もやってきたので、釣らせてあげる。

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こちらも同級生だが、あっちゃんより余程しっかりしている。

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この日は大きなコイも釣れた。

池はすぐ近くにあるので、仕事がある平日でも、気楽に行ける。
早く仕事が終わり、5時に帰宅して、1時間ほどの間でも「あっちゃん、つりにいこか?」といった気軽さである。
エサは食パン、仕掛けも大したものは使わないので、お金もかからない。
ちなみにあっちゃんの使っている竿は100円均で買ったものだ。

今日も、池へ。
しばらくすると、ほったらかしの竿が大きくしなった。
(ラオウか!)慌てて近寄り、手に取る。
本当に放っておくと、竿が池に引きずられてしまうのである。
去年、油断して大事な竿“ケンシロウ”を持って行かれ、失ってしまった。
“ケンシロウ”は長さといい、堅さといい、申し分ない愛用の竿だった。
ちなみに今は“ラオウ”と“トキ”の2本を使っている。分からん人にはワカランやろな…

本題に戻る。
竿を手に取り、リールを少し巻く。
ずっしりとした手応え。重い。
(コイだ)
すごい力で引っ張るので糸を出してやる。
(さあて…)

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コイがかかった!あっちゃん撮影(以下同)

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弱ってきた所を引き寄せる。

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池の浅い所に下りて取り込み。ジャージをまくり、上着・靴下は脱ぐ。

針に掛かれば、大抵はほとんど釣れるものだと思うだろうが、そうはいかない。
この池は水面まで1mほどあり、さらに1mほどの柵がある。
重たいコイをそんなに持ち上げたら、糸が切れるか竿が折れてしまう。
だから私が池の浅い所に下りて、コイに抱きついて(!)取り込むのである。
勿論、大きなたも網があれば、こんなことをしなくて済むのだが・・・

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ようやく捕まえた。

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どっこらせ、っと。

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あっちゃん、デカいの釣れたぞ!

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記念撮影。

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76cmの大物だ。

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あっちゃんも持ってみるか?

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よっこらせ・・・

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おもい〜おとうさん、早くとって〜

私のコイ釣りは基本的にほったらかしなので、ヒマである。
あっちゃんはずっとブルーギルを釣っている。
以前はエサ付けもヘタだったし、掛かった魚から針をロクに外すこともできなかったが、
最近は一丁前にできるようになってきた。
あとは仕掛けを自分で作れるようになれば、全部一人でできるんだが、
それはまだ無理だろう。いくつかの結び方を覚えないといけない。
ダブルフィッシャーマンズ・ノットなんかは山登りでも役に立つから、是非覚えてもらいたい。

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エサ付けもお手のもの。

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背の低いあっちゃんには、この柵がちょっと邪魔やなあ。

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ほい、つれた〜!

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今日は20尾ほど釣りました。

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ブルーギルと戯れていると、またほったらかしの竿がしなった。
(次はトキか!)
大勢のギャラリーが集まる中、慎重に取り込んだ。

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掛かったで!!あっちゃん撮影。

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さっきのよりも小さめ、60cmほど。

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あっちゃん、抱き鯉。

そういえば、もうすぐ子どもの日だ。
“リアル抱き鯉”とは縁起がええな、などとご機嫌で帰宅。
しかしお母さんはしかめ顔。曰く、「魚屋よりも生臭い」そうな。
そらそうだ。そんなわけでクサい親子は風呂場へ直行しました。

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