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2011年5月11日 (水)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1)

山岳会の春合宿で、後立山の唐松・五竜岳に登ることが決まった。
しかし私には問題が…GWは休暇が取りにくい。
というより、取ってはならないという暗黙のルールがあった。
そこをなんとか、と上司に頼んで休みを入れてもらった。
(やった!これで晴れて合宿に参加できる!)
と喜んだのもつかの間、直前のアイゼントレで長年愛用のアイゼンが折れてしまった。
経済的な理由もあり、またも合宿が遠のきかけたが、
ShigeoさんとChikaさんが「ウチに余ってるアイゼンあるわ、それ使ったら?」
という、とんでもなくありがたいお言葉を戴いた。
「靴に合ったらあげるで」とおっしゃるので、
いやいや、それではいくらなんでも、買い取らせていただき、え?いいんですか、そうですか、それでは…
と、気が変わる前にずうずうしくも、さっさといただきました。なにせ経済的に…もうええか。

そんなわけで、5月2日の夜、多賀SAで合宿参加者13名が集合。
一番行きたがっていたY崎夫人は直前に捻挫したそうで不参加。旦那さんのみ参加である。
そのY崎さんが一人で車を運転してこられていたので、寂しかろうと私が替わって運転。
二人で楽しく話しをしながら、長野へ向かった。

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八方尾根の駐車場に到着。すでに5時前…この後2時間ほど仮眠。

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準備中。(Chikaさん撮影)

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ゴンドラ内。

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八方池山荘付近より鹿島槍ヶ岳・五竜岳。

ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、9時15分、八方池山荘に到着。
標高すでに1830m、ずいぶん高い所まで楽に登らせてもらったが、
これよりいよいよ自分の足で登ることになる。
今回のリーダーはA坂さん。今回は人数が多いのでパーティーを2つに分け、
それぞれの班にShigeoさんと私チョリオがサブリーダーとして任命された。
準備を済ませて9時35分、出発。

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「ねぇ、アンタ…もう三度目よ」「ああ…今度は登れたらええな…」あの、ソレ鹿島槍…

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出発!

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(Chikaさん撮影)

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白馬三山。

1時間ほど歩いていると、Shigeoさんチームとチョリオチームの差が出始めた。
比較的足の揃っているShigeoさんとこは“うさぎチーム”、うちんとこは“亀チーム”と呼ぶようになった。
休憩中にウチの影のボス、mayumiさんより助言。
「無理にウサギチームについていくことあらへん。そのために2班に分かれてるんやし。
うちはもっとスローペース、かめかめで行こう」
なるほど。メンバーの表情を見てみる。
「しんどいなぁ」としきりに言っているふるぽん。元気そうだ。コイツは放っておいて大丈夫。
Chikaさんもまだまだ元気そう。実は一番心配だったひいちゃん。意外と元気かな。
Y崎さん…顔色悪…汗いっぱいかいてはるし。了解。並び順を変えて出発。もちろん、かめかめで。

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雷鳥(Chikaさん撮影)

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唐松岳頂上山荘到着。

13時55分、唐松岳のテン場に到着。
結局ここまでアイゼンは着けず終いだった。
さっそく全員で整地、テントの設営。4張りもあるからけっこう大変だ。

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ピッケルからショベルに持ち替えて。

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GWなので、テン場も大賑わい。

テント設営中、朝から薄曇りだった天気がどんどん悪くなり、ガスが出て雪が舞い始めた。
「あ〜また〜チョリオさん」なんて声も聞こえたが、なんのなんの。
「私が仕事をしたら大吹雪ですよ、この程度なら私の分ではありませんよ」と言っておいた。
まあでも、視界も悪くなっていたし、全員寝不足だったので、予定されていた唐松登頂は明日に持ち越された。

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日没の頃には少し天気も回復。きれいな夕焼けが見られた。

夕食を食べて、ささやかな(?)宴会、就寝。
どうも山では眠りの浅い私は、いつも通り23時頃目を覚ました。
トイレに行くためにテントの外へ。外に出てもそれほど寒くない。
ガスが晴れ、満天の星が輝いていた。
ちょうど新月なのか月が出ていないのか分からないが、空が暗く、その分星がすごくきれいだった。
明日は晴れそうだな、と期待を胸にテントに戻った。

翌朝3時30分起床。
外を見てみると、真っ白。あれ…?
ともあれ朝食と準備を済ませ、5時18分、唐松岳へ向けて出発。

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なあんも景色の見えないガスの中、淡々と登って5時39分、唐松岳頂上に到着。
こんな天気だが、やっぱり嬉しい。記念撮影をしている時、雲が割れて太陽が覗き、少しだけ景色が見えた。

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記念撮影。

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下山もガスの中。

6時前にテン場へ戻ってきて、テントの撤収。
出発準備を終えて、7時。いよいよ五竜岳への縦走である。
途中には今回のルートで一番危険と思われる牛首の岩稜通過。
何年か前、雪のない時に一度歩いたことがあるが、全く覚えていない。
私の記憶力はアテにできないが、たしかそれほど危なくなかったはず。
しかし、それが積雪期にはどうなのか。いざ、出発。待て、次号!

〜続きます〜

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