« 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1) | トップページ | 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(3) »

2011年5月12日 (木)

唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(2)

7時10分、ガスの中を五竜岳に向けて唐松岳のテン場を出発。
ほどなく難所の牛首に出た。
雪はあまり付いておらず、岩がむき出しの所がほとんどだ。
私一人なら、間違いなくアイゼンを外す。
私はアイゼンが岩をこする甲高い音がすごい苦手なのである。
しかしこれだけの人数、そんな広い場所もなければ時間もない。

R1032150

R1032160
アイゼン着けて、グローブはめて、ピッケル握って、おまけに装備も重いとなると、やはり動きにくい。

R1032172

Getthumbforlist
(一徹さん撮影)

R1032183

R1032186
ルートファインディング中のmayumiさん。

Getthumbforlist23
(Chikaさん撮影)

R1032201b
ガスが晴れて景色が見え始めた。でも見る余裕ナシ?

R1032223
今こそアイゼントレの成果を見せる時!

R1032224

難所の牛首と大黒岳のトラバースを通過。
Y崎さんが足を滑らせてヒヤッとした場面もあった。
そんなこともあり、うさぎチームからM田さんが亀チームに来て下さった。
この後は難しい箇所もない。いつの間にか青空ものぞき、前方に五竜の雄姿を見ながら進んだ。

R1032233
難所を越えて一安心。

121727b_2

R1032249
雄大な五竜岳を見ながら歩く。

五竜のテン場に到着したのが12時頃。
少し休んだ後、整地とテント設営。場所が狭い上、雪が硬く、けっこう時間がかかってしまった。

R103226511050305
整地は結構重労働。

R1032288
トイレから見た五竜岳。

R1032292

テントの設営にずいぶん時間がかかってしまった。
雪をスノーソーで切り出したりしながら(もう五竜登頂はナシかな…)と思っていた。
テントの設置が終わったのが14時過ぎ。
リーダーのA坂さんが一徹さんと相談している声が聞こえてきた。
(…往復で3時間は見ておかないと…)
(…天候の心配はそれほど…)
(…下山時刻は…)
ほどなく、全員集合。A坂リーダーより大本営発表。
「これより五竜岳アタックへ向かいます。ただし、疲労も溜まっているでしょうから全員ではなく有志とします」
続いて、「アタック希望者は?」の声に、挙手で応じる。(せっかくここまで来たんやから当然でしょう)
意外と言っては申し訳ないが、やる気満々だったのがShigeoさんとChikaさん。
お二人のヤボウである百高山登頂への心意気は相当のものである。
このお二方にはアイゼン(以外にも色々)の借りがある。
ここは私が少しでもお役に立てれば、とトップで歩くことにした。
もう白状しておくが、後で聞いたところによると、
「チョリオさん、もー早い早い」
「もっとゆっくり行って欲しかったわ」
「後から見た姿が宇宙人みたいやった」
とボロボロであった。どうやら恩を仇で返してしまったようだ。えらいすんまへん…

Getthumbforlist13
アタック直前。(ひいちゃん撮影)

Getthumbforlist14
順番の確認。(ひいちゃん撮影)

Getthumbforlist16
いざ、五竜岳頂上へ!(ひいちゃん撮影)

Getthumbforlist27
(Chikaさん撮影)

R1032297

Getthumbforlist28
(Chikaさん撮影)

R1032300

R1032331

R1032334

有志メンバーはA坂リーダーに一徹さん、M田さん、Shigeoさん、Chikaさん、山秀さん、駱駝さん、チョリオの8名。
歩き始めて5分。実は少し後悔した。
すごく体が重い。(今から「やっぱ戻ります」言うたら怒られるやろな)なんて考えたほどだ。
たぶん、テント設営に時間を取られすぎたのと、
自分で勝手に(五竜登頂はないやろな)と知らず知らずの間に気持ちを切ってしまったことが原因。
それでも、やはり雪の五竜は登っておきたい。
(辺りを見渡してみろ、いい景色だ。それに体力だって、実はまだまだ大丈夫やろ?チョリオ)
と自分に言い聞かせる。(ん、大丈夫。足だってまだまだしっかりしている)
後から「もっとゆっくり〜」の声が聞こえる。いかんいかん、独りじゃないんやった。

危険箇所と思われた急斜面も、階段状になっていた。
さすがはGW、多くの登山者がいたようである。
急斜面を登り切ると、あとはなだらかな痩せた尾根。
(あ、標識が見える、頂上だ)
「もうすぐ頂上ですよ〜!」と後に声を掛ける。「おお〜!」と元気な応えが返ってきた。
15時23分、五竜岳の頂上に着いた。

R103234211050305
もうすぐ頂上。

R103236611050305
登頂!

Getthumbforlist32
歓喜のハイタッチ!(Chikaさん撮影)

R1032367

Getthumbforlist35
記念撮影(Chikaさん撮影)

いい気分だった。やはり来て良かった。他のメンバーも晴れ晴れとした表情だった。
記念撮影も終わり、そそくさとザックを担ぎ出す。
「下り、ロープ出してもらえません?」という駱駝さんに
「バカモノ!!」という一徹さんのCDG(ちゃぶ台返し)が炸裂したところで、
15時33分、下山開始。10分間だけの慌ただしい滞在だった。

Getthumbforlist40
下山開始(Chikaさん撮影)

R1032391
Chikaさん、登頂オメデトー!

R1032400
ブロッケンが見えたが、薄くて写真には写らず。

Getthumbforlist13_2
(A坂さん撮影)

R1032414

R1032406

Getthumbforlist42
五竜山荘が見えた。(Chikaさん撮影)

下に五竜山荘が見えてきた。もう少し。
お、誰か出てきた。誰やろ?
テン場に残っていたメンバーが出迎えてくれる中、無事アタック終了。

ところで、残ったメンバーが何をしていたのか?不明だ↓

Getthumbforlist17mayumi
(ひいちゃん撮影)

…冗談です。水作りや、食事の準備をしてくれていました。
疲れた体には大変助かりました。

〜まだ続く〜

« 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1) | トップページ | 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(3) »

登山」カテゴリの記事

コメント

やっぱ雪山はいいですね…
見ててウズウズしてきました(^^)

うーーん… 行きたいなぁ~

はんていさん、コメントありがとうございます。
雪山、やっぱいいですよ。雪がなくなる前に行くのが吉です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(1) | トップページ | 唐松岳〜五竜岳 2011年5月3日〜5日(3) »