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8月19日〜21日、嫁さんの田舎である伊那へ行ってきた。ここ最近夏の恒例である。伊那は中央アルプスと南アルプスが両脇に聳える、山好きには堪らない土地である。今回は家族3人で木曽駒ヶ岳に登ろう、と決めていた。
前日の晩から出発し、駒ヶ岳SAで仮眠。
伊那に行くと、いつも嫁さんの親戚の家にお世話になる。大きな屋敷で“おいちゃん”が一人で住んでいる。おいちゃんは気さくでユニーク、とてもいい方である。ほとんど他人のような私にもいつも優しく接して下さる。
屋敷のようなおいちゃん宅には珍しいものがいっぱい。
これは“種子島”?
槍ですな。
元総理大臣の小泉さんの書。
家の裏は田んぼが広がっている。いつもカメラ片手に散歩する。
初日はお墓参りに行きました。
おいちゃんの作ったスイカ。デカい…
夜には花火。
お揃いのTシャツを着てみる。義弟から白馬のプレゼント。
2日目の20日。朝4時に起きて駒ヶ根、菅の台バスセンターへ。それほど待たされることもなく、バスとロープウェイで千畳敷へ。
絶好の登山日和!
千畳敷は秋の気配。それでもまだまだ花盛り。
きつい上り坂、八丁坂。
八丁坂を登りきり、乗越浄土に到着。
ここで休憩。
嫁さん、あっちゃんともまだまだ元気。一番バテてるのは私…
南アルプスと富士山。
天狗岩と三ノ沢岳。
木曽駒頂上目指して出発!
中岳到着。
本当にいい天気。
指先に小さな虫。実は千畳敷からずっとあっちゃんの体にくっついている。この虫も頂上目指しているのか?ちなみにあっちゃんはこの虫に愛着が湧いて「ともだち」と呼んでいた。
木曽駒ヶ岳・標高2956mに着きました!
お隣の御嶽山。
頂上から北東に伸びる尾根、馬ノ背を行く。
チングルマ。
右奥に将棊頭山と茶臼山が見える。
セミ捕まえた。
八合目の分岐点。
木曽駒を振り返る。少し雲が出てきたようだ。
さらに進む…
今回の目的地、遭難記念碑に到着。新田次郎ファンである私は著作「聖職の碑」を読んでいるので、もちろんこの遭難と記念碑のいきさつは知っている。しかし山登りをしない嫁さんも映画を見て、是非今回来てみたい、と言っていたのだ。
もちろん、あっちゃんにとっては記念碑なんかどうでもいい。隣の大岩が気に入ったようだ。ん?どうやって登った?
来た道を戻る。木曽駒にはガスがかかっている。
チョウがとまると、あっちゃんが「おとうさん!」と教えてくれる。お、コレはまだ撮ったことのない種類だ。
それにしてもあっちゃん元気やな。お父さんは大助かりなのだが。
濃ヶ池。帰りは馬ノ背を通らずに、八合目から乗越浄土へ行く。
しかしこの道が意外としんどかった…
駒飼ノ池付近。宝剣山荘のある乗越浄土まであと少し。
エーデルワイスが咲き残っていた。コマウスユキソウ。
乗越浄土より、今歩いてきた道を眺める。けっこう歩いたなあ。
八丁坂を下る。
ガスを纏う宝剣岳。
昼過ぎ、千畳敷に到着。やれやれ。ロープウェイ乗り場は観光客でごった返し、待ち時間2時間とのこと。
食堂に入って遅い昼食と休憩。千畳敷メシなるものを注文、けっこう美味かった。向かいのあっちゃんは眠そう。
案の定…
駒ヶ根の街を見下ろす。
山の方は西日が強くなってきた頃。
ようやくロープウェイ乗り場へ。あっちゃん寝起きで機嫌悪い。
駐車場に戻ってきた。
おつかれ、あっちゃん。
※花と風景の写真はまた次に載せます。写真が多い上、フィルムの現像がまだのため、あしからず。
沢登りのブログ作りは面倒くさい。なにがって、私のカメラは防水ではないので、他人に写真をもらう。でも自分のデジカメでも、やっぱり写真を撮るし、ケータイは防水なので、それでも写真を撮る。今回は一休さんに写真をもらったが、なぜか順序がバラバラ。まあええや。今回の沢登りは鈴鹿、美渓で知られるツメカリ谷。メンバーはチョッパーさん、しほっちさん、一休さん、チョリオの4人。
私は4時に起床。車で茨木の一休さん宅へ。一休さんの車に乗り換え、長岡のチョッパーさん宅へ。最後に菩提寺PAでしほっちさんと合流。4人揃い、山奥へ車を進めていく。前方の山にかかっている雲がなんか嫌な感じ。
準備中。
出発!
谷を目指して山道を下る。ちなみに私は前回2度の沢登りで寒かったため、万全を喫してモンベルジオライン厚手の上下(厳冬期登山に着るヤツ)を着用。水に浸かるまでは非常に暑い。
ようやく沢!本流の神崎川。気持ちいい!
神崎川、と聞くと大阪生まれの私は、やはり淀川水系の汚れた川を思い出してしまったが、もちろん、同名の別の川。ここもきれいな流れで、これから入るツメカリ谷に期待が膨らむ。
神崎川より、いよいよツメカリ谷に入る。しかし、一歩沢に踏み入れると…ん?なんか、汚いなぁ?
今回のツメカリ谷はどうもハズレらしい。泥が沈殿し、藻が繁殖、水の透明度もイマイチ…ん〜残念。
イマイチでも、けっこう楽しんでます。
今回もほとんどトップだったチョッパーさん。突破力抜群の頼りになるオッサンだ。
世話になったし、かっこいいところをもう一枚。
もう一丁!
ウラミの滝。“恨み”ではなく“裏見”。
滝の裏側を通ることができる。
滝の裏側から見ると…
マムシに3度出会った。
ツメカリ谷を詰め終え、これから尾根を越えて隣の白滝谷を下りる。これは何をしているのかというと…
暑い尾根越えに備え、体を冷やしているところ。
チョッパーさんに至ってはフロ気分。
尾根越え。この時はチョッパーさんのGPSが役立った。
尾根を越えて、無事に白滝谷に到着、しばし休憩。
一休さん。彼の靴はメンバーで唯一、フェルト底ではない。本人曰く、滑りやすいのだとか。
白滝谷の下りで一箇所、懸垂下降で下りた箇所があった。写真どこいった?
鈴鹿の沢をこよなく愛する、しほっちさん。3連発、いっときましょう。
白滝谷ももうすぐ終わり。
本流の神崎川に出たところで、記念撮影。
やれやれ…
やれやれ…
今回はこの神崎川が一番きれいで気持ちいいな、が全員の意見。
車に戻り、帰り支度を済ませて帰宅。高速で渋滞に巻き込まれ、菩提寺PAに着いた時には19時過ぎ。
しほっちさんと別れ、残った3人で反省会をしました。
ムスコあっちゃんと川遊びに出掛けた。岸和田に住んでいた時に見つけたスポットである。着いて、さあ釣りをしよう!と準備してたら、いきなりの大雨。30分、ずぶ濡れで過ごしました。
雨が止み、さっそくあっちゃんが竿を出す。いきなりヒット!1秒もしないうちに1匹ゲット!
まず一匹、幸先良し。
またたく間に2匹目。これはデカかった。
生まれたばかりのでんでん虫。
お父さんも負けずに1匹。
「おとうさんまだ1ひき?」3匹釣り上げて、余裕のあっちゃん。
この川遊びスポットには、毎夏、来ていた。そして、いつも釣りを楽しんでいる。一昨年、あっちゃんは私と一緒に竿を握り、一緒に魚を釣った。去年は私が手を貸さず、自分でウキを見て一人で釣り上げた。今回は、エサ付けも自分でした。小さくエサを付けないと、すぐに取られてしまうので、けっこう難しい。「おとうさん、やってぇ」と癇癪を起こしたりもしたけど、自分の力で魚を釣った喜びは大きかったと思う。
思えば、私も小学校3年生の時、それまで毎日50円ずつもらっていたお小遣いを月1200円(減ってる)にしてもらい、釣り具を買い、仕掛けを作って初めて小鮒を釣った感動は今でも覚えている。来年はあっちゃんにも、自分で仕掛けを作ってもらうかな。
かなり真剣。
いっぱい釣れました。
釣りに飽きたので、サワガニ捕り。
これまた真剣。
まだシッポの残る小さなカエル。
カニもけっこう捕まえた。
なんかおらんかな〜 にわか雨が降って、川は濁っていた。
釣り再開。大物が釣れた。
すごくきれいな所、というわけではないけれど、けっこうイイ所です。
あっちゃんも大満足。
車に戻る途中で、カマキリを捕まえた。
怒るカマキリ。ファイティングポーズ。
帰りはやっぱり…
岩手山に登ろうと思ったのは、新幹線の中だった。岩手へ家族旅行、その行きしなである。折角岩手まで行くのである。早朝にちょいとどこかに登って写真撮影しようと考えていた。“ちょいと”が2000mを越す名山、岩手山になってしまったのは、2泊目に泊まるホテルが岩手山の登山口のそばだったから、である。(お、コレ、行けるんちゃうん?)とガイドブックを真面目に読んでしまったら、もう岩手山に登るしかなくなっていた。
そして8月1日。午前2時にオレは馬返の登山口にいた。ははは、またこのパターンか。岩手山はさすがにデカい山で、登りに4時間半かかるらしい。下りに3時間半、合わせて8時間。2時から登って、10時に下山終了、10時半にはホテルに戻って朝食をいただくと、まあなんと慌ただしい。こういうのはあまり性に合わないが、家族旅行の合間の登山だからしょうがない。
そんなワケで…
泊まったホテルは岩手山の北側にある。そして北側から登る七滝コースは歩行距離が長いためやめた。今回登った馬返からのコースは距離が短く、さらに昔ながらの道で、登山道がしっかりしているだろうということで選んだ。初めて登る山で、しかも夜間登山だから、なるべく道がしっかりしている方が良い。
ホトトギスみつけた。フラッシュ撮影。
思った通り道はしっかりしており、標識も整備されている。涼しい夜風に当たりながら、どんどん高度を稼ぐ。
なんの花?
露いっぱいのアザミ。
辺りが明るくなってきた。6合目着4時50分。もう半分以上登っている。上出来上出来。
6合目付近。
天気は曇り。でも少し晴れそう…
カエルつかまえた。眠そう…
おお、エーデルワイス!
花が増えてきた。
七合目付近。残念ながら上はガス。
八合目の小屋で休憩し、6時、不動平に到着。以前ガスがかかり、風が強くなってきた。その時…あ、コマクサ!ピンク色の可憐な花を見つけた。コマクサは強風に煽られ、ユーポスのCMに出ていたキティちゃんのごとく(古いな…)首を激しく振り続けていた。か弱そうな草花が、猛然たる自然の中にあって、それでも凛と立っている姿に、オレは感動した。
強風のため、コマクサは撮影不可。代わりの花を…(全然ちゃうやん)
お鉢と呼ばれる山頂外輪山に出た。頂上まであと少しである。が、風はますます強い。メガネに風が当たり、あ、マズいな、と思った時にはメガネは飛ばされ、ガスの彼方へ消えてしまった。
あっという間にメガネを飛ばされた。
のろのろと、注意深く山頂へと向かう。強風は暴風・烈風の域に達し、まともには歩けない。ガスも以前濃く、視界は狭いが、幸い点々とお地蔵さんが建っており、迷う心配はない。こんなんで別に頂上まで行かんでもええがな…とも思った。7時までに着かなかったら諦めて下山しよう、と考えた。オレは這うようにしながら進み、所々にあるお地蔵さんにすがりながら登った。
6時48分、岩手山山頂、2038.2mの高みに到達。やったぁ〜!!なんて感慨に耽ることもなく、さっさと記念撮影だけ済ませて下山開始。
不動平まで下りてきた。一安心。
八合目小屋に着いてさらに安心。予備のメガネを装着。
八合目の小屋に着いたのが7時半だった。ここから2時間半ほどかかる。朝飯に間に合わない!オレは急いだ。
6合目辺りからガスが晴れた。
急がねば、と思いつつもトンボを撮ったり、ホトトギスを撮ったり。
5合目付近。さすが人気の山、大勢の登山客が登ってくる。
花多き岩手山、なかなか進めない。恐るべし…
9時52分、馬返登山口に戻ってきた。やれやれ。メシ、間に合うかな…
今回登ったコース。
ところで。今回はちゃんとした装備での登山ではなかった。靴はコーナンで買った1500円のスニーカー、ザックは100円均一で買ったものだ。こんなんで登れたのも、しっかり整備された登山道のおかげ、百名山人気のおかげだろうと思う。人混みが苦手で、普段(百名山などと余計なマネを…)と思っているオレも、今回ばかりは深田久弥氏に感謝である。
靴、穴あいた。
ザック。こんないでたちなので、すれ違う人にジロジロ見られた。
ホテルに帰る途中、車の中から見た岩手山。やはり6合目より上はガスの中だ。
岩手山。一目だけでも、そのどっしりした山の全景を見たかったなあ。でも、登らせてもらってありがとう。変な登山客でごめんなさいね…
そうそう、結局ホテルの朝食には間に合わず。急いで準備して、カッパ釣りに向かいました。
家族3人で岩手へ旅行に行ってきた。
行きは新幹線。朝早かったにもかかわらず、あっちゃんはゴキゲン。
東京で乗り換え。私にとってはなじみ深い型の新幹線が停まっていた。
ちょっと迷子になった。
車内販売で変わったアイスがあった。予想に反して結構ウマい。
盛岡に到着、まず平壌冷麺を食べる。コシが強く、美味かった。私好み。
ホテルにチェックインする。あっちゃんはベッドが嬉しくて飛び跳ねていた。なお、後で訊くとこのベッドが旅行で一番楽しかったらしい。
雨男、本領発揮。
マスコットの「そばっち」
土産店にて。
岩手城址に行ってみた。
街にあった古い建物。
夕食はわんこそば。本日のハイライトであり、嫁さんの念願でもある。
やる気満々。
…だったが、かなりキツい。
私もこの有様。
一向にかまわずどんどん注いでくる鬼のような仲居さん。
……
私は124杯食べました。
嫁さんも大健闘、105杯。
つわもの共が夢の跡…
2日目はレンタカーを借りてドライブ。
八幡平に行ってきました。嫁さん久しぶりの運転。
土産店に張ってあったポスター。
悪天候のため八幡平のハイキングは止めておいてドライブだけにした。
花の季節だっただけに、ちょっと残念。
3日目。まず花巻のマルカンデパートへ。食堂は人だらけ。ここにはまだ、「家族でデパートに行って食事を楽しむ」という文化が残っているようだ。なんだか懐かしい。
しかしあっちゃんはゴキゲンななめ。なんで泣いたんだっけ?
しかし名物のソフトクリームがくると…
機嫌がなおったみたい。
なんと箸で食べます。
あっちゃんもあ〜ん。
このボリュームでお値段なんと140円!
他にも珍しいメニューが…
お次は遠野へと足を延ばす。
柳田國男の遠野物語が有名、河童が棲んでいるそうな。いや、売っているみたい??
河童の棲む河童淵へ。
早速釣ってみる。
彼は真剣そのものだ。
かあちゃんもやってみる。
かなり粘ったが、今日はダメだった。
ツリフネソウが咲いていた。
花巻の旅館にて。
4日目は午前中に空港へ。
旅の終わり。
飛行機であっちゃんが「とうちゃん、山!」と教えてくれる。
見てみると槍ヶ岳が!
楽しかった4日間でした。
噂(?)の前鬼川に行ってきた。ずいぶん綺麗な所だと耳にはしていたが、沢は未開の地である私にとって、易々と足を踏み入れることができなかった。今回、囲炉裏のオフは本当にラッキーである。
参加者は主催者であるpiccoloさん・ケルトさん、ヒデさん・じゅんさん・YASAANさん・トリコロ−マさん・なべぞうさん・中野さん・みるくさん・チョリオの10名。私は他4名の方達と上北山温泉の道の駅で車中泊した。
道の駅で宴会、ではなく、朝食風景。
林道の駐車場にて全員集合し、装備を整え、いざ、出発!
そうそう、今回の写真は私のデジカメ、ケータイカメラの他、ヒデさんとじゅんさんより拝借した写真も使っている。順序が無茶苦茶になっていますが、そこはご愛敬で堪忍してやって下さい。
林道から沢へ下りる。
これはケータイカメラ。
piccoloさんオススメスポットvol.1。「わ〜すげぇ〜!オシッコ(失礼)ちびるわぁ」と言っていたら、piccoloさん曰く「ここでオシッコ漏らしてたらこの先『大』も危ないな」…どうしよう…
ケルトさん。
piccoloさんは水中メガネとシュノーケル持参。
誰や、このお調子者は…ああ、オレか…(ヒデさん写)
主催者に謝るの図。「いや、ほんますいません、ハシャぎ過ぎました…」(ヒデさん写)
※ウソです。piccoloさんはアホな私にも優しく接して下さいました。
piccoloさん。かっこいい!
勝手にネタに使ってしまってスイマセン…(ヒデさん写)
もう一枚。(ヒデさん写)
piccoloさんオススメスポットvol.2。二段10m滝。(じゅんさん写)
渡渉。(ヒデさん写)
湧き水が流れ込んでいる。
清らかな滝。
人物をアクセントに…アカンな…
虹が架かってました。見にくいけど。
昼食準備。
具だくさんソーメン。
ちなみに昼食を食べた所はこんなとこ。ええとこでした。
昼食風景。(ヒデさん写)
見上げれば、緑も綺麗。
piccoloさんオススメスポットvol.3、垢離取場。ほんまええわ〜。
じゅんさんをアクセントに…もうええか。
ケルトさん。背景のエメラルドグリーン、入浴剤でも入っているのか?(ヒデさん写)
せっかくなので、泳いでみました。(私のカメラでケルトさん写)
気持ちよかったけど、袖に水が入って泳ぎにくいのなんの…けっこう必死の形相。(じゅんさん写)
(ヒデさん写)
ナメ滝で休憩。
フルーツの差し入れ。甘いモノ大好き。
滝滑りを楽しむケルトさん。決して転んでいるのではありません。
それを見守るオッサン達。長閑な光景。しかしこの後天気が悪くなってきた。
帰りは巻き道を行く。
渡渉もする。
流れの速い箇所での渡渉では、piccoloさんと中野さんでロープを張って下さった。
二段10m滝を巻き道から見下ろす。急坂をロープで下りるため、順番待ちで時間があった。
私はじっくり、その神秘的な水の色を見つめ、しっかりと脳裏に焼き付けた。
前鬼川は噂に違わぬ、いや、それ以上の素晴らしいところでした。私のようなド素人でも無事に歩け、楽しめたのは、主催者のpiccoloさん・ケルトさんや、ベテランの中野さん、他の参加者の皆さんのおかげです。ありがとうございました。
※作者の性格上、このブログ記事はふざけた内容になっていますが、危険箇所が多く、安直な考えでの入沢は止めておいた方が無難です。
また三俣蓮華岳に行こうかな、とも考えたが、双六小屋を目指すことにした。やはりテント場の方が整地されていて寝やすい。双六小屋に着くまでに夜を迎えるだろうが、もし危うければ適当にテントを張るつもりだった。日中の強い日差しが和らぎ、気温も下がって歩きやすかった。気分もよくなり、実はやかましい云々やなく、ただもっと歩きたかっただけなのでは?などと考え始めたが、先程までのヘバりようを思い出し、それはないな、と苦笑した。
何人かの登山者とすれ違う。夕暮れ迫る時間なので焦っているように見えた。オレも懸念がないわけではない。朝通った時に何度か雪渓のトラバースがあった。暗闇ならさらに危ない。そう思いながらも目の前の夕焼けに目を奪われたりしていたのだが。
夕暮れの常念岳。
幸い雪渓は、朝から何人も行き来したのだろう、足跡がしっかりしていて気を抜きさえしなければ大丈夫だった。しかしオレの体はちっとも大丈夫ではなく、暗くなってさらにペースはガックリ落ちた。ヘッドライトの灯りで歩いていると、目の前に人影が見えた。(あなた一体ダレ?)自分のことを棚に上げて、オレは心底ビックリした。よく見るとその影は、自分の影だった。背後に明るい月が出ていたのである。(あなた、車、売る?)などと近畿以外に住んでいる方には多分わからないだろう独り言を吐いて再び歩き始めた。双六小屋の到着は20時40分、もう疲労困憊であった。
一番大きな雪渓のトラバース。かなり暗い。
最終日の19日、4時20分起床。本来ならもっと早く起きて高い所に登り、日の出の撮影をするのだが、さすがに寝過ごしてしまった。その辺で朝の撮影を終え、のろのろ支度して7時20分、出発。
雪渓に日が辺り、金色に輝くのを待って切り取る。
双六山荘と鷲羽岳。
この日は新穂高温泉に下りるだけである。のんびり行こう。どうせ疲れてのろのろしか歩けないのだが。
槍ヶ岳の好展望、花見平。そういえば去年、ここで誰か泣いてたな?
クロユリ。花見平なのだから花も多い。
ツマトリソウ。可憐で好きな花。
うまく撮れたのでもう一枚。
さらにもう一枚。
10時頃、鏡平に到着。ここから見る槍穂の姿には定評があるが、今回初めて拝めた。
逆さ槍。三度目の正直。
秩父沢の雪渓。この日も暑く、雪渓の涼しい風がありがたかった。
ツツジ。
わさび平小屋に13時40分、新穂高温泉に帰ってきたのは15時だった。(帰ってきた)日はまだ高く、かなり暑かった。(今回もけっこう歩いたな)当初のんびりしようと考えていたのだが、結局徹夜だとか夜間歩きとか。ま、これがオレのスタイルやわな。平湯温泉に立ち寄り、湯に浸かった。やけに日焼けが沁みた。
フロ後。
日焼け後がくっきりの足。汚くてスイマセン…
みなさま、ブログを途中まで書いて長らく放っておいてしまい、すいませんでした。家族で岩手へ旅行に行っておりました。すごく楽しかったです。わはは。
…ごめんなさい、では続きです。
さ、寒っ!目が覚めてしまった。ここは三俣蓮華岳山頂。そこでテントを張り、寝ていたのだった。午後10時頃だったと思う。今回寝袋は持ってきていない。銀マットはあるが、整地していないのでかなりデコボコで寝にくい。テントの中でしばしぼおっとしていると、妙な音が聞こえてくるのに気付いた。タム、タム、タム、という、サッカーボールをリフティングしているような音。規則的に鳴っているようで、そうでもなく、少しズレたりする。フライシートが風であおられている音かと思ったが違う。もっと遠くで鳴っている。(こら何の音や?)ボケていた頭が少しずつ覚醒してくる。(マラドーナかな?外に出てマラドーナがおったらどうしよう?)えいっ!と外に出た。音はしていない。風の音だけが聞こえる。テントを調べたが、やはりそんな音はなっていない。?。見上げてみると、(おお…!)星空が広がっていた。煙草に火を点ける。月が明るいが、それでもかなりの数だ。(明朝は日の出が見られそうだ)期待してテントに戻った。するとまた、遠くでタム、タム…。??。
3時過ぎ起床。テントをたたみ、日の出を待つ。結構寒いが、オレはこの時間が好きだ。辺りが明るくなり始め、オレはにわかに忙しくなる。色んな方角にレンズを向けてシャッターを押す。
4時50分、日の出。忙しさはピークに。山々の表情が一層豊かになる。
この日の朝は、雲がいい感じ。
鷲羽岳とダイナミックな雲。
名残惜しいが撮影を終え、下山開始。まず三俣山荘に行ってテントを張り、荷物を放り込む。休憩の後、軽装で鷲羽岳を目指した。
三俣山荘から鷲羽岳を望む。
鷲羽岳の登りより三俣山荘を振り返る。後に三俣蓮華岳と双六岳。
イワウメ。
鷲羽岳山頂到着。9時。
鷲羽池と槍ヶ岳。ベタですいません…
後立山連峰も見える。
バンダナショット未公開写真。
山頂で半時間ほど過ごし、次は水晶岳を目指す。もったいないくらいの好天だが、前日の疲れが残っているのか足が重い。それでも北へ延びる稜線はいかにも気持ちよさそうだった。これは是非いっとかなければ!
イワツメクサ。
祖父岳と黒部五郎岳。
ワリモ北分岐より水晶岳と薬師岳。
鷲羽岳と水晶岳をつなぐ稜線は花盛りであった。花達がそこかしこで競い合うかのように咲き誇っていた。
イワベンケイ。
ミヤマオダマキ。オダマキの花を見るといつも美川憲一の「おだまり!」を思い出す。
リンドウ。
水晶岳山頂到着。12時25分。
イワカガミ。
タカネスミレ。
クラシックスタイルの登山者と出会った。
帰りはワリモ北分岐で岩苔乗越に下り、黒部源流経由の巻き道を行く。
黒部源流辺りから見た鷲羽岳。
バイケイソウ。
16時20分、三俣山荘に戻ってきた。テントをきちんと張り直し、中に入ってくつろぐ。かなり疲れていた。体を横たえ、目を閉じる。休んだ後、夕景の撮影に三俣蓮華岳に登ろうかな、なんて考えていたが、近くで騒ぐ声が聞こえてきた。宴会が始まったらしい。しばらく騒ぐ声を聞いていたが、オレは急に起き出し、テントを畳み、荷物をまとめた。別に宴会の人達に怒っているわけではない。ただオレは静かに過ごしたいだけだった。17時半、オレは三俣山荘を後にした。
〜すいません、つづきます…〜