« 三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳・単独(2)10年7月17日〜19日 | トップページ | 前鬼川 10年7月25日 »

2010年8月 3日 (火)

三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳・単独(3)10年7月17日〜19日

 また三俣蓮華岳に行こうかな、とも考えたが、双六小屋を目指すことにした。やはりテント場の方が整地されていて寝やすい。双六小屋に着くまでに夜を迎えるだろうが、もし危うければ適当にテントを張るつもりだった。日中の強い日差しが和らぎ、気温も下がって歩きやすかった。気分もよくなり、実はやかましい云々やなく、ただもっと歩きたかっただけなのでは?などと考え始めたが、先程までのヘバりようを思い出し、それはないな、と苦笑した。

 何人かの登山者とすれ違う。夕暮れ迫る時間なので焦っているように見えた。オレも懸念がないわけではない。朝通った時に何度か雪渓のトラバースがあった。暗闇ならさらに危ない。そう思いながらも目の前の夕焼けに目を奪われたりしていたのだが。

03604829
夕暮れの常念岳。

03604828b
鷲羽岳夕景。クリックすると拡大されます。

03604835
常念岳に最後の光が差す。

 幸い雪渓は、朝から何人も行き来したのだろう、足跡がしっかりしていて気を抜きさえしなければ大丈夫だった。しかしオレの体はちっとも大丈夫ではなく、暗くなってさらにペースはガックリ落ちた。ヘッドライトの灯りで歩いていると、目の前に人影が見えた。(あなた一体ダレ?)自分のことを棚に上げて、オレは心底ビックリした。よく見るとその影は、自分の影だった。背後に明るい月が出ていたのである。(あなた、車、売る?)などと近畿以外に住んでいる方には多分わからないだろう独り言を吐いて再び歩き始めた。双六小屋の到着は20時40分、もう疲労困憊であった。

R102012710071719
一番大きな雪渓のトラバース。かなり暗い。

 最終日の19日、4時20分起床。本来ならもっと早く起きて高い所に登り、日の出の撮影をするのだが、さすがに寝過ごしてしまった。その辺で朝の撮影を終え、のろのろ支度して7時20分、出発。

04605005
雪渓に日が辺り、金色に輝くのを待って切り取る。

R102014810071719
双六山荘と鷲羽岳。

 この日は新穂高温泉に下りるだけである。のんびり行こう。どうせ疲れてのろのろしか歩けないのだが。

04605014
槍ヶ岳の好展望、花見平。そういえば去年、ここで誰か泣いてたな?

R102015910071719
クロユリ。花見平なのだから花も多い。

R102016810071719
ツマトリソウ。可憐で好きな花。

R102017010071719
うまく撮れたのでもう一枚。

R102017610071719
さらにもう一枚。

 10時頃、鏡平に到着。ここから見る槍穂の姿には定評があるが、今回初めて拝めた。

04605015
逆さ槍。三度目の正直。

 R102020310071719
秩父沢の雪渓。この日も暑く、雪渓の涼しい風がありがたかった。

R102020610071719
ツツジ。

わさび平小屋に13時40分、新穂高温泉に帰ってきたのは15時だった。(帰ってきた)日はまだ高く、かなり暑かった。(今回もけっこう歩いたな)当初のんびりしようと考えていたのだが、結局徹夜だとか夜間歩きとか。ま、これがオレのスタイルやわな。平湯温泉に立ち寄り、湯に浸かった。やけに日焼けが沁みた。

R102021810071719
フロ後。

Photo
日焼け後がくっきりの足。汚くてスイマセン…

22

« 三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳・単独(2)10年7月17日〜19日 | トップページ | 前鬼川 10年7月25日 »

登山」カテゴリの記事

コメント

逆さ槍が素晴らしいです。
笠の帰りに一度見ましたが?
改めて素晴らしいですねぇ!!!

越路さん、毎度です!
逆さ槍、3度目にしてやっと見られました。
暑さと疲労で頭がボケてて、感動薄かったです…

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳・単独(2)10年7月17日〜19日 | トップページ | 前鬼川 10年7月25日 »