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2010年1月 8日 (金)

冬の武奈ヶ岳 09年12月23日

 今年最後の休み。翌日からは10日以上の連続勤務。元旦をピークに激務の毎日が続く。貴重な休日だ。めいっぱい楽しませてもらおう。
 この日は元々、囲炉裏のこまくささんが武奈ヶ岳山行のオフを企画されていた。しかし私の休みが決まる前に参加者多数のため募集打ち切りとなってしまった。でもまあ、写真もゆっくり撮りたいし。「下山時は同行させて下さい」と、こまくささんに了解を取っておいて、私は22日の夜10時、嫁さんの帰りを待って出発した。

 坊村到着0時20分。1時間仮眠した後、1時30分起床。2時に出発した。武奈ヶ岳は今年になるまで一度も登ったことがなかったが、今年になって2度登った。霧氷がきれいなポイントもチェック済み。今夜は満天の星。青空に霧氷、見られるかなぁ、とワクワクしながら登り始めた。

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登り始め。

 取り付きから急登が続く。すぐに体中ホカホカになった。しかしトレースはしっかり付いていて登りやすい。どんどん高度を上げていき、3時30分、分岐に出る。夏道は巻き道だが、積雪期は尾根づたいに進む。植林を抜けて木がまばらになり、頭上が開ける。見上げると星が凄くきれいだ。カメラをセットして何枚か写真を撮る。簡単に「撮る」と言っても一枚撮るのに20分かかるので、シャッターを開いている間は汗が冷え、かなり寒かった。

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18分露光。北斗七星、わかりますか?

 そんなこんなで御殿山に着いたのは4時50分だった。しかしここからはキツい登りはない。日の出は7時頃だし、6時までに山頂に着けばいいので結構余裕だ。一休みした後出発。ん?道、これで合ってるよな?今まで明確なトレースがあったが、踏み跡が格段に減っていた。

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トレース、ほぼなし。

 急下りでワサビ峠。雪が深い。というより踏み跡が二人分しかない。見たところワカン1名、アイゼン1名。尾根に出て風が強くなってきた。しかも雪が降り始めた。見上げるといつの間にやら星が見えなくなっている。(なんてこった…)それに今歩いている西南稜、全く霧氷が付いてない。(こりゃハズしたかなぁ)時折深雪に足を取られながらも、6時10分、武奈ヶ岳山頂に着いた。

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武奈ヶ岳山頂到着。

 記念撮影の後、テントを設営。ペグを持ってきていないので、ピッケルとアイゼンを支点にする。中に入って一休み。コーヒーでも沸かしたかったが、空が明るくなってきた。三脚を立てて撮影準備。

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撮影準備完了。

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夜明け前。眼下に琵琶湖。

 雲が多いので日の出アカンかなあ、と思っていたが、ちょうど日の出る方向の雲が切れてきた。霧氷もなし、日の出もなしではさすがに可哀想や、とここらの神サンも思ったのだろう。ついに陽が出てきた。下の琵琶湖は雲海に覆われている。お、まあまあええ感じ…フト横を見ると、うお、テントコケてる。あわてて立て直す。やはり2点支持はイカンなあ…気を取り直して再び撮影に集中。びゅう。バサ。またコケた。でも考えてみたら別にテントがコケても困らへんか…ほっといて撮影を続けた。

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 撮影を終え、三脚をテントの支点に加える。さすがにこれならコケへんやろ。テントに入ってようやくくつろいだ。やれやれ。コーヒーを飲んでお菓子を食べたら眠くなってきた。ちょっと寝ておこう…。

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ちょっと寝ます…

 猛烈な痛みで目が覚めた。つってる!ツってるって!!眠っている間に足がつったのだが、伸ばした方がいいのか曲げた方がいいのか分からず、結構長いこと悶えていた。ろくに整地もしていない雪の上なので、きっと妙な姿勢で寝ていたのだろう。それでも1時間程は眠ったか。たぶん9時頃だったと思う。(こまくささん達、そろそろ登り始めたかな?)外に出てみると、ガスで真っ白。景色が見えなくなっていた。写真を撮る気にもならない。時間もあるし、滑落停止の練習でもすっか。支点のピッケルを掘り起こそうとしたが、随分踏み固めてしまったため、ビクともしない。(あー、めんどくせ…)結局テントに戻ってまたコーヒーを沸かした。

 11時。テントを片づけて出発。こまくささん達は12時頃に御殿山に到着と読み、そこで合流しようと考えたのだ。天気は悪いが、結構大勢登ってきている。おかげでしっかりとしたトレースがついてだいぶ歩きやすい。

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囲炉裏隊と合流すべく、山頂を出発。

 もう少しでワサビ峠、というところで聞き覚えのある声が聞こえてきた。(あ、ハリさんや。よう聞こえる…)先頭はmayumiさん。向こうもこちらに気づいて、「オッス!」と声を掛けて下さった。相変わらず男前だ。(それにしても…仰山やな…)こりゃあ、こまくささんも大変だ。そのこまくささんは最後尾、私の顔を見つけると人懐っこい笑顔で迎えて下さった。

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コレを撮影している時に、囲炉裏隊と合流。

 (暑い…)ダウンジャケットを着たまま歩いていたのだった。脱いでザックに押し込んでいる内に、囲炉裏の集団は見えなくなっていた。御殿山で待っていようかとも思ったが、せっかくやからもう一度登ろう、急ぎ足で追いかける。が、なかなか追いつかず。追いついたのは20分後、頂上直下だった。

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やっと追いついた…

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二度目の山頂。バンダナショット。

 相変わらのガスで展望はないけれど、賑やかな山頂だった。仲間達と会話を交わしたり、記念撮影をしたり。下山も賑やか。独りの山もいいけれど、やっぱり大勢での山は楽しい。御殿山で休憩をし、色んな方と代わる代わる話をしている内に、坊村まで下りてきてしまった。

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YASSANさんが写して下さっていた写真。

 打ち上げにも参加し、帰りは車でトリコローマさん、あやさん、帆亭さん、越路さん、と送った。最後の越路さんにはタコヤキをおごって頂き、帰宅は0時。丸一日、存分に楽しみました。

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コメント

初めまして。囲炉裏村の村民ヨッシーです。
山と写真、共通の趣味をお持ちなのでいつも楽しみに拝見しています。これまで囲炉裏のオフにも参加できていないのでお会いする機会が無いですが、ことしは少し参加回数を増やそうと思っていますので、お会いできる日を楽しみにしています。

ヨッシーさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
ヨッシーさんも写真、好きなんですか!?
ご一緒した時、是非、お話したいですね!
よろしくお願いします。

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