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2009年12月14日 (月)

初冬の金剛山 09年12月13日

 私には持病がある。「急性どっかへ行きたい病」。たまに発作がある。12月12日、仕事中に急に発作に襲われたので、13日、金剛山に登ることにした。ただし、この日は引っ越し先の家の掃除をしにいくので、夜中に登り、朝日の写真を撮ってサッサと下りようと決めていた。

 夜間登山になるけど、誰か一緒に行かないかな、と少し誘いをかけてみると、越路さんがご一緒して下さることに。「金剛山の仙人」越路さんと登れるのは心強い。3時にお迎えにあがります、と約束し、早く寝ようと考えていたが、家族でボーリングに出掛けたので、眠るのが少し遅れた。

 目を覚ます。当然、真っ暗だ。目覚まし時計は鳴っていない。さすが、オレ。遊びに行く時は、大抵、目覚ましが鳴る前に目が覚める。一服のためベランダに出、ケータイのメールチェックをすると、越路さんよりメールが入っていた。留守電も入っている。「今、どこですか?」(ん?)ケータイの時計を見ると、5時。

 ええっ!?なんでや!急いで越路さんにメールを送ると、すぐに返信があった。(まだ起きてはる…)電話を掛ける。「チョリオです…ごめんなさい…今からでも、行けますか…?」「知るか!ボケっ!」と激怒されても仕方ない状況にもかかわらず、越路さんは「でも、今日は用事があるんとちゃうの?大丈夫?」とこちらを案じて下さった。「すぐ、イキます!暫し、お待ちを」

 朝日を撮るなら、ちはや園地近くの展望台で、道もしっかりしているし、念仏坂を登ろうと考えていたが、登山口に着いた時、すでに7時を過ぎていた。もちろん、すでに日は昇りきっており、明るい。越路さん、“お任せコース”でお願いします。「どこ、登りましょう?」と伺うと、「ババ谷、登ってみましょうか」と。無論、否もない。

 ババ谷、といっても、谷を歩くのはほんの少し。堰堤から右の尾根に取り付く。かなりの急登。結構厚着をしていたので、汗が噴き出してきた。植林の道だが、気持ちいい。越路さんは、金剛山を登る時はいつもなのだが、「この道はアナグマ」「この道は寺谷」といった具合に教えてくださる。しかし出来の悪い生徒である私は、殆ど、覚えていない。それどころか、自分がどこを登っているのかも、実は定かではない。でも、楽しい。独りで登る愉しみ、というのも、もちろんあるが、やはり話をしながら登る山の方が楽しい。

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ババ谷を行く。

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かなりの急登。

 文殊尾に合流、植林から自然林へ。少し強い風。「ここはもっと寒くなったら、霧氷が綺麗ですよ」と教えてもらう。この日はもちろん、霧氷は見られなかったが、穏やかな天候で、清々しい、いい気分だ。少し汗ばんだ体に、風が気持ちいい。まだ8時過ぎだというのに、随分たくさん、下山している人とすれ違った。8時50分、山頂広場に到着。

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せっかくやから、記念撮影。

 展望はまずまず。大阪平野を一望。うっすらと、淡路島、六甲山。巻き道を通り、展望台に登ってみる。高見山、三峰山、奈良の山々。大峰山脈が見える、と最初思ったが、どうやら違うようだ。ちはや園地のログハウスに入って休憩。なーんも持ってきていない私は、越路さんよりミカンとカップラーメンの配給を受けた。いつももらってばかりですいません…

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ちはや園地のログハウスにて。

 「地蔵尾根を下りますか」と越路さん。もちろん、異論はない。ダイトレ道を進み、着飾ったお地蔵さんのところで、「こっちです」と。地図で細尾と表記している尾根だが、お地蔵さんが目印なので、地蔵尾根と呼ばれるようになったのだろう。

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目印のお地蔵さん。

 地蔵尾根は、笹の道だった。時折、肩まで埋まる笹藪をかき分けながら下りてゆく。結構、楽しい。

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越路さんに撮ってもらった。

 笹の道が終わると、ロープウェイの支柱に出た。上と下の駅が見える。そこから先はまた植林の道だったが、いろんな木の実が目を楽しませてくれた。

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ロープウェイの支柱。下に小さく駅が見える。

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何の実だろうか?

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ムラサキシキブ。

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ツルリンドウの実。鮮やかな赤。ちょっと美味そう。

 11時、百ヶ辻に下山。登り始めて4時間という、短い時間だったが、堪能できた。登り下りとも初めての道だったし。やっぱり、金剛山は、いい山だ。越路さん、今回はすいませんでした。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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下りてきました。おっと、最後にピンボケや…

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コメント

有難うございました楽しかったです。
赤い実は「コマユミ」と昨日教えて頂きました。

kosiziさん、どうもです〜。
>有難うございました楽しかったです。
こちらこそ、楽しませていただきました。ありがとうございました。

>赤い実は「コマユミ」と昨日教えて頂きました。
忘れてしまいそうな名前ですね…

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