燕岳・大天井岳 単独(1)09年11月21日〜24日
11月21日。夜中の3時。中房温泉駐車場に着いたオレはすぐに外に出て見上げた。満天の星!
「よっしゃ!ええ天気や!ほな、登ろか!」
(えっ?)
「さあ、準備準備!」
(いや、寝えへんの?)
「準備完了!」
(真っ暗やで?)
「はい!番号!!」
(…いち?)
「よし!出発!!」
とまあ、バカな独り芝居をするほどオレのテンションは高かった。
話は2日前に遡る。出発前日の11月19日。私は天気予報と食い入るように見ていた。
やっぱりダメだぁ〜!天気予報は一週間前から見ていたが、週間予報は日替わりで変わる。直前予報は一番悪くなっていた。山の天気も見てみるが大荒れ、とのこと。長野県中部の予報はややマシである。第二作戦にするか。随分悩んだが、第二作戦、燕岳、決めた!もう迷わない!装備を少し変更し、すぐさま寝た。
実は後立山連峰、八方尾根から唐松岳に登りたかった。念願である。今回こそ、の想いがあった。3年前、06年の9月に縦走した。好天続き。大いに魅せられた。(参照)雪を纏ったその姿を見てみたいと思い、去年、11月、1月、2月に計画したが悪天予報のため変更。それぞれ仙丈ヶ岳(参照)、石鎚山(参照)、弥山川遡行(参照)に変わった。ちなみに9月にもゲキさんと唐松岳の計画をしたが、これも中止。どうもイカン。そして今回も…
10月に越路さんと立山へ行った後から今回の山行の計画は始まっていた。まず装備表を作成、今回は撮影に重点を置くので機材が多めである。ザック10.9kg、ウエストバッグ2.6kgとなる。装備の確認。近所に山道具の店がないので直前に買わないといけないものが出てくると大変なのである。スパッツがダメになっていたので新調した。GPSにポイントを入力し、地図とガイドのコピーを通勤電車の中で眺める。なるべく薄着を心がけ、身体を寒さに慣らしておく。小食を心がけ、空腹に慣れておく。ただし冬季は脂肪も要るのであまりやりすぎない。登山時体重61kgを目標。11月10日と15日にボッカ訓練。
1週間前位から慌ただしくなる。気分もなんとなく浮ついてくる。
16日、装備を用途別にビニール袋に入れてパッキング。ザックカバーを使わないので荷物は全部、ビニール袋に入れる。ビニール袋も穴が空いていないかを点検する。
17日、装備再点検。全部出してもう一度確認する。コンロ、ライター、ヘッドライトなど。指差し呼称をした後、もう一度パッキング。袋を見れば何が入っているか分かる。
18日、食事を多めに摂る。脂分と鉄分は意識して摂る。体重60kg。少し増やす。
19日、今日も食事多め。体重61kg。予定通り。燕岳に予定変更、有人小屋があるので食料を減らす。天気もあまりよくなさそうなのでレンズ1本、フィルムも減らす。ザックは9kgになった。早く寝る。
20日、ムスコを迎えに行って家で待機、21時20分、妻が帰宅。ようし!出発だ!
中房温泉駐車場にて
つづく
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1年前からの周到で様々な準備
読んでいてワクワクしますね
ハッとするような綺麗な写真
ため息かが出るような写真
険しく厳しく荘厳な写真
続き期待してま~す♪
投稿: じゅん | 2009年12月 1日 (火) 21時44分
じゅんさん、コメントありがとうございます!
お待たせしました、写真載せますよ〜!
投稿: チョリオ | 2009年12月 2日 (水) 20時50分